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ホッキカレーを食いに苫小牧に行った話(その3)

その2のつづき)

海の駅ぷらっと港市場にある、リトル・アンジェラという店に入った。

すでにエネルギーは全くなく、疲労困憊という感じでカウンター席について、
「ホッキカレーひとつ」
と、これを食わなかったら俺は死んでしまうという勢いで注文した。

おひやがいつまでたっても出てこない。
が、別にいい。

待つこと5分弱でカレーが来た。
ついでにおひやも一緒に来た。
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いかにも喫茶店で出てくるような昔ながらのカレーに、ホッキ貝が2つ入っていた。

さあ、食べよう。むしゃむしゃ。

カレーはかなり甘口であるが、まあまあうまい。
ホッキがやわらかくて、いい歯ごたえだ。

料理自体に文句はない。
強いてあげれば量がちょっと少ないかなあという気がするが、
それは単に私がアホみたいに運動してきたから、そう感じるのであろう。

おかしい。運動して空腹の状態でメシを食っているのに、なぜか満たされない。
どうして満たされないか冷静に考えてみた。
その結果、

俺は別にホッキが好きじゃない

ということが判明した。

そういえば、私は苫小牧在住の2年間でホッキ料理など一度も口にしたことがない。
それなのに、なぜ今回ホッキカレーを食おうと思ったのか、全くもって意味不明である。
「苫小牧=ホッキ」のイメージにだまされてはいけなかったのだ。

≪今回の教訓≫
そこの土地の名物が何であるに関わらず、とにかく自分の好きなものを食え

当たり前のことだが、非常に深い。

とにもかくにも、カレーの代金800円を支払った。
ごちそうさま。
満足のいくものではなかったが、カレーには罪はない。
完全に私の作戦ミスだったのであった。

今度苫小牧に行くときは、みよしので好物のジャンボ定食を食べることにしよう。
って、それならわざわざ苫小牧まで行く必要はないのでは?

店を出た。
ホッキカレーといえば、下の写真のマルトマ食堂の方が有名なのだが、ここは日曜は休みなのだ。
かと言って、平日に行って改めてここでホッキカレーを食おうなどとは1%も思わない。
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いかにも工業都市苫小牧の海だなあという感じの海。
日本海とは違って、ここでは演歌は似合わない。
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さて、メシも食ったし、特にこのあとの目的はない。
別にそのまま帰ってもいいかなあと思ったが、
たくさん運動して汗をかいたので風呂に入ってさっぱりしたい気分だった。

そんなわけで札幌方面に少し戻って、昔よく行ったなごみの湯という風呂に入ることにした。
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駐車場は100台以上停められるマンモスな駐車場だったが、
自転車置き場はたったの6台しか停めることができない。
こんな郊外の風呂に自転車なんかで来るんじゃねーよってことか。
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ここの風呂は健康ランド形式で、ロッカーに靴を入れて、券売機で入浴券を買って、
フロントで靴ロッカーのカギをあずけ、タオルと脱衣所のロッカーのカギをもらうという感じの受付だ。

んで、脱衣所で服を脱いでざっぱーん。
ああ、わかる。全身の疲れがみるみるうちに回復していくのが。

風呂は内風呂があって、露天があって、サウナが低音と高温の2つあって、水風呂があるという感じ。

サウナのテレビでは日ハム戦がやっていた。
0-4でハムは負けていた。
江尻がベイスターズに行って活躍しているんだから、
そっちも江尻の交換相手の石井裕也を使ってみてはどうだ?

風呂に入って、サウナに入って、
時々スーパー銭湯にあるようなプラスチックのイスに座って休むということを繰り返した。
このプラスチックのイスのおかげで、いつまでも風呂場でダラダラすることができるのだ。

いつまでもダラダラしていたかったが、
飽きてきたので館内着のゆかたを着て、2階の休憩所でもっとダラダラした。
ここはリクライニングのソファーがあって、ゆっくりと昼寝ができるのであった。

あー、風呂に入ってひたすら寝る。
子供のときはこんなことの何が楽しいんだと思ったが、
おっさんになってくると、こういうことのよさがわかってくるのである。
極楽、極楽。

このまま閉店時間までいそうな勢いであったが、明るいうちに帰りたかったので
4時半になごみの湯を出発した。
850円とちょっと高いが、同じ苫小牧にあるアルテン温泉に比べるとこっちの方が私は好きだ。

さあ、あとは帰るだけだ。
もちろんこのまま札幌まで自転車で帰るのは非常に疲れるので、
自転車をJRに乗せてラクをするのである。
そのための折りたたみ自転車ブロンプトン様なのである。

自転車をきこきこと東に漕いで、沼ノ端駅に到着。
いつの間にこんな立派な駅になっていたんだ。
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さあ、自転車を畳んで荷物にして、電車で帰ろうと思ったら
無常にも札幌行きの電車が発車するところであった。
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ああ、電車に乗り遅れてしまったよと落胆したが、
事前に電車の時間を調べていたわけではなかったので、特にショックは大きくない。
相変わらず計画性が全くないのであった。

次の電車は40分後ということだが、特にやることもないので、
自転車を荷物化して駅で待っていることにした。
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自転車にカバーをかけて、ベンチで本を読みながら電車を待つ。
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沼ノ端はめちゃくちゃ立派な駅舎なのに無人駅だった。騙された気分だ。
切符販売機とキタカのリーダだけはある。
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ブロンプトンと駅名標。
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普通列車で帰ります。
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電車の中はガラガラだった。日曜の鈍行列車バンザイ。
自転車は座席の横に置いた。
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で、あとは札幌で降りて、また自転車広げて家に帰っておしまい。

こんな無意味な休日を今年もたくさん送っていきたいと思うのであった。

走行距離 80kmぐらい。

(このシリーズ終わり)

by gossy54200 | 2010-04-06 22:55 | ブロンプトン  

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