とにかく限界に挑戦してみる(その4 恐怖のトンネル)

いきなりこのページに迷い込んだ人は、黙って最初から読んでください。
その1 その2 その3

そんなわけで、とにかく意味もなく北にずんずん進むサイクリングも100kmを超えたわけですね。
路面はウェットですが、すっかり明るくなって見通しもよくなりました。
一路、旭川へと進むのみです。

旭川市突入。AM6:30ぐらい。
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とは言え、旭川市街まではまだ18kmもあるのだね。
気温は13度と低いが、さほど寒さは感じない。
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さて、旭川市街に入るためには、春志内トンネルというトンネルを抜ける必要がある。
このトンネルが1805mと長く、歩道や路側帯は狭く、しかも車はビュンビュン走っているという
自転車にとっては極悪トンネルである。
(下の動画の7分55秒から、今回の私のルートとは逆方向である)


非常に自転車にとっては恐ろしい道なのであるが、ご安心あれ!
自転車や歩行者はそこを迂回すべく、旭川サイクリングロードと言う自転車道を通ればよいわけなのだ。
ふふふ、サイクリングロードバンザイ!

ところが事前に調査したところ、このサイクリングロードは
落石の恐れがあるため通行止め
という、とんでもない事態が発覚した。
え、このトンネルをチャリで走れって言うのか?

一応、国道沿いに走っているサイクリングロードに目をやると
ゲートが閉じているわけでもなく、なんか行けそうな気もしたのであるが、
途中で行き止まりだと精神的ダメージがでかいので、おとなしくトンネルを走ることにしましょう。

反射タスキをかけて、テールライトを点滅させ、ライトは二灯流と完全夜装備です。
車の切れ目を狙って、トンネルに入りましょう。
あー、やだなー。
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せまーい、せまい路側帯を走ります。
幅50cmぐらいしかない中途半端な歩道つけるぐらいなら、ない方が自転車にとって走りやすいのに・・・。

ゴゴゴゴゴゴゴ・・・

けたたましい騒音だ。恐い。めちゃくちゃ恐い。とにかく恐い。全力で恐い。

あー、後ろから車が来るよぅ。

ビュュュューン

車が通過したときの風圧が恐いよぅ。
よろけるよう。コケそうだよう。コケたら死ぬぞ。


あー、もうだめだ。
許してください。
ドライバーの皆さん、こんな道を自転車で走ってごめんなさい。
おかーさん、こんなことはもう二度としません。
ついでに、生まれてすみません

すっかり太宰な人になりながら、わずか100mで自転車で走ることは断念した
無理だから。こんなの無理。絶対無理!

50cmぐらいしか幅のない歩道に自転車ごと乗り上げて、SPD-SLシューズで歩きます。
1.7kmをひたすらペンギン歩きで歩きます。
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車にひかれる可能性は限りなくゼロに近くなったわけだけど、
やっぱりコワイね。
騒音はすごいし、空気は最悪だし。とにかく心細い。
100mごとに出てくる「残り○○○m」という表示だけが、唯一の心の支えだったね。

20分ぐらい、ひたすらトンネルの中を歩きました。

出口です。
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出口なんです!
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もう、このときの安堵感と言ったら、筆舌に尽くしがたい。

俺、生きてるよ。

生きてるんだ。

生きててよかった!

もうすごく嬉しかった。嬉しいなんてもんじゃなかった。
「明るい開放的な空間が、こんなに素晴らしいんだ」ということが生まれて始めてわかった。

人は皆、闇の中、光を求めさまよっているわけだが
ほんとに光はありがたい。
暗闇をさまよっている人間がいたら、黙って光を差し出して、光をみんなに分けてやりたい。
しみじみとそんな気持ちにさせられた、今回の春志内トンネルであった。

トンネルを抜けたら路面は乾いていました。
さあ、もう何も恐れるものはない!北へ北へと向かうのだ!

ホテル「のうきょう」。
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昔、明石英一郎のラジオでさんざんネタにされていたラブホテルだ。
(北海道以外の方のために説明すると、明石さんは北海道ローカル局の局アナです)
満室時は「豊作」で、空室時は「不作」と表示されるらしい。

一体、あの中ではどんな素晴らしい行為が行われてるのだろうか、それに引き換え私は何をしているのか?
と疑問に思わないわけでもなかったが
今の神に与えられた私の使命は、北へ北へとストイックに進むことだけなのであった。
さあ、どんどん行くぜ!

ここまでの走行距離 120km

(つづく)
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by gossy54200 | 2010-09-21 21:46 | ロード | Comments(4)  

Commented by waltz_t at 2010-09-22 07:03
実際のところ、旭川サイクリングロードは今どうなっているんですかねぇ?僕も一度走りたいと思っているんですが。

豊作不作は初めて知りましたが、こういう話しって「あぁ日本って平和だな」とシミジミします・・・
Commented by gossy54200 at 2010-09-22 19:38
神居古潭側から見た感じでは、サイクリングロード入り口のゲートは開いていたんですけれども、どこで通行止めになっているのかはわかりません。

今シーズンの全面開通はちょっと無理なのではないかなあと思います。いい感じの道なんですけれどもね。

ホテル「のうきょう」は一度中に入ってみたいのですが、さすがにひとりでは入れませんな・・・。
Commented by くるみらくる at 2016-01-31 07:40 x
私は深夜一時にトンネル通りました。GW時期で路肩はアスファルト
削れた砂利状でフッカフカ。車道を走らざるを得ない物理攻撃。
暫く後、前方に花が咲いてる?花が…花束が咲いて…置いてある!
ギャース!もう深夜の山越えはしない
Commented by gossy54200 at 2016-01-31 15:23
あのトンネルを深夜に突破するとは、その勇気に感服します。
正直、花束の10や20があっても全く不思議ではないですね。
ただ、深夜の方が車が少なくて走りやすいのではないでしょうか?
ひっきりなしに車が通る昼間の時間帯では、あのトンネルは無理です。

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