とにかく限界に挑戦してみる(その9 エピローグ)

その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7 その8

足掛け17時間半の、長い長い自転車の旅もついに終止符を打ちました。

チャリはパッキングします。
a0156548_1603329.jpg

一応、駅員はいるのであるが、16:40で窓口は閉まっていた。
切符は車内で買えってことだね。

音威子府と言えば、駅そばでちょっと有名なのであるが、これもすでに閉まっていた。
オレはそんなに食い物に対する執着は強くないので、別にいいです。
a0156548_166695.jpg

スーパー宗谷の到着時間まで約2時間、ひたすらヒマ。
と言っても、駅のベンチで目を閉じると、速攻で眠りの世界にいざなわれたので、退屈感はそうでもない。
そういえば、寝ないで夜通しチャリで走ってきたんだっけな。

寝ているのか起きているのかよくわからんモーローとした状態で、気がつけば、発車10分前だ。
チャリを抱えて、ホームに行くか。
a0156548_1612065.jpg

寒い。ものすごく寒い。
さすが、道北だ。
七分丈のサイクルパンツでは足元がスースーするので、
サイクリング時にはまるで出番のなかった、レッグウォーマーを装着する。

列車は時間どおりに来ました。

運良く、自由席の一番前が空いていたので、袋に入ったチャリを壁に立てかけて、二人分の席を占領した。
a0156548_16182715.jpg

すぐに車掌がやってきて、札幌までの切符を購入(7240円)。
あとはひたすら泥のように寝ていた。
せめて塩狩峠のところぐらいは目を開けていたいと思ったが、気がつけば旭川に着いていた。

旭川でアホみたいにどかどかと客が乗り込んできたので、
さすがに、一人で二席分占領するのも悪いと思い、チャリと共にデッキに避難した。
a0156548_1637069.jpg

車窓から、夜の景色を眺める。

「ああ、オレはこの道をずっとチャリで走ってきたんだなあ・・・。
                              アホだなあ・・・」


と、しみじみ感無量であった。

17時間半かけてやってきた道のりも、列車だと、ものの3時間であった。
札幌に到着し、チャリを組み立て家に帰り、再び泥のように眠りこけた。

翌日。

自分へのご褒美として、モエレ沼の健康ランドで気が狂ったようにダラダラしていた。
風呂、メシ、寝る。
あー、怠惰な生活バンザイ!

もちろん、気が狂ったような自転車旅があってこそ、この怠惰さをありがたく感じることができるのであった。



≪オレのチャリスタイル≫

 基本、ひとりで走っている

 基本、誰とも会話しない

 メシはほとんどコンビニだ

 有名な観光地はスルーする

 観光地は嫌いだが、誰もいない無人駅が大好きだ

 とにかく苦しそうに走っている

 ・・・でも、・・・でも、それが最高に楽しいんだ!


誰が何と言おうが、やっぱりオレのチャリスタイルはこれなのだ。

FELLEOを買って2ヶ月、いろいろと紆余曲折があったわけであったが、
今回の行程を通じて、やっとロードバイクと友達になれたような気がした

人間の喜びはグルメとか温泉とかそんなものではないのである。

人間は限界を打ち破ることを喜びながら生きていく動物である
(斎藤一人「変な人の書いた成功法則」より)

限界まで行った今、更なる限界を目指して、更なる喜びを味わいたいと思うわけであった。

この感動を多くの人に伝えるべく、職場の同僚に
「オレ、チャリで音威子府まで行ってきたさ」
と自慢しようとしたところ、

「で、どこ?そこ?」

と、極めてそっけない反応をされてしまった。
感動を人に伝えることは難しいと、つくづく痛感したわけであった。

今度は函館とか帯広とか、もうちょっとメジャーなところに行こうと思いつつ、今回の日記を終わる。

(このシリーズ終わり)
[PR]

by gossy54200 | 2010-09-26 17:09 | ロード | Comments(8)  

Commented by コソ(-フ) at 2010-09-26 19:10 x
>誰が何と言おうが、やっぱりオレのチャリスタイルはこれなのだ

誰が何と云おうとも、少なくとも私は断固として支持します。
素晴らしい。
そしてお疲れ様でした。

一枚目の写真が、何故か泣けます。
Commented by gossy54200 at 2010-09-26 22:52
今回の行程の一番の喜びは、最後まで自己流を貫けたことだと思います。

途中、思わぬ雨とかはありましたが、自分の思い描いていたようなサイクリングができたことに、心からの喜びを感じています。

うん、ロードバイク買ってから初めてですね。こんなのは。

仮に今後、ブルベとかのイベントに出るようなことがあっても、私はこのスタイルを貫いていくことでしょう。
Commented by ゆげ@softtail.log at 2010-09-27 23:33 x
たった一人で自分のもてる力をすべて注ぎ込んで限界という壁をぶち破り、その挙句に「で、どこ、そこ?」
すばらしい!カタルシスですよ!
で、そんなカタルシスとは程遠いのですが(笑)10月の3連休に帰省するので、一緒に美唄に行きませんか?
Commented by gossy54200 at 2010-09-28 00:04
まあ、結局長距離サイクリングなどというのは、オ○ニーみたいなものだ。

で、10月の3連休だけど、10日しか空いてないんだよね。
それでもよければ是非。
Commented by ゆげ2号 at 2010-09-28 19:31 x
266kmですか!! お疲れ様でした~。
音威子府駅、懐かしかったです。社会人2、3年目くらいのときに「一人になりたいんじゃー」とばかり、中古のスターレットで稚内までの1泊ドライブをしたときに寄りました。木彫りのふくろうの写真があってうれしかったですよ~。
そのときに一応駅そばは食べましたが、お湯がぬるくて粉っぽかったり、丸テーブルがガタガタで、汁を3分の1ほどまかしてしまった思い出しかないです。お土産にしたのはおいしかったですよ。
昔の話ですが、美深の道の駅がB級グルメの宝庫でした。羊のミルクとか栗カボチャのコロッケとかおいしかったはず。グルメっぽいものをあえて避けられたのかもしれませんが。
今回は日帰りをされてましたが、稚内で「午後6時以降に観光案内所に行き、オフシーズンなのに予約せず、行き当たりばったりで素泊まり2500円の宿に泊まる」などすると、なかなか香ばしい経験ができておすすめです。
私も長距離サイクリングしたくなりました!そろそろ100km越えしとかないと!(ごし氏に比べるとしょぼい目標ですが…)
Commented by gossy54200 at 2010-09-28 21:23
>ゆげ2号さん

非常に力の入ったコメントありがとうございます。
あそこの駅そばはクセのある田舎そばなので、ダメな人はダメでしょうね。
一応、国道沿いにもそばを食える店があったのですが、もうそばとかそんな気分ではなかったですね。
ただただ、着いたんだ!という安堵感だけで、メシを食おうという気力もなかったです。

美深の道の駅はホントに素通りしただけです。
市街地のセブンで休憩とったから、いいかって感じだったのですが、万が一行く機会があればチェックしてみたいと思います。

どこかで一泊というのも考えないわけではなかったのですが
(一応、着替えとかは持ってきていました)
泊まったら気持ちがキレるという理由のほかにも、天塩川温泉以外に宿泊先なんかあるのだろうか?
もし、天塩川温泉で断られたらThe Endだなという、宿泊先の確保という点からも断念しました。

来月からは、北海道も寒くなってきますので、ロードで限界を試すよりも、ブロンでまったり系を目指していきたいと思います。
(とはいえ、ブロンでも100kmぐらい酷使するわけですが)
Commented by ゆげ@softtail.log at 2010-09-29 22:27 x
おぉ、10月10日は晴れの特異日じゃないですか。
じゃ10日予定でよろしくお願いします。
Commented by gossy54200 at 2010-09-29 22:36
了解なり。

ついでに宮島沼でマガンでも見ましょう。

<< 自転車でどこまでも走る とにかく限界に挑戦してみる(そ... >>