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自転車でどこまでも走る

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250kmを超えた音威子府までのサイクリングの3日後、
コーチャンフォー新川店で、タイトル買いした本。
正に、このときのオレの心境にぴったりの本だ。

著者ののぐちやすおさんは、自転車での世界放浪をライフワークとしている方で
自転車レースとかそういった方面で活躍している方ではない。
さすがに私は、時間的にも金銭的にも、外国へのチャリ旅行などはできないし、する気もないのだが
どっちかと言えば、私の目指している自転車ライフに近いようなタイプの方だ。
(ちなみに私を自転車の世界にいざなったのは、同氏の「新・自転車野郎養成講座」という本であった)

帯の「自分の限界にチャレンジするとき、走ることは冒険になる。」というフレーズにしびれた。

もうね、音威子府サイクリングのときは疲れたというよりは、ホントにわくわくした。
表紙の「千葉から直江津へ、自分の限界に挑む400kmのロングライド」という言葉を見て
「ああ、400kmも1日で走れたら、どんなに楽しいんだろうか」と思い、レジに直行したのであった。

最初は「1日360km走る人々」ということで、
千葉の自転車ショップが主催している
TRY360という、千葉から直江津まで1日で360kmを走るという、気が狂うようなイベントの紹介をしていた。

もうね、ふつーの人だったら
「こいつらキ○ガイだよ」
と思うようなイベントの様子がワクワクして仕方がなかった。

子供のころ、図書館で借りた堀江謙一の「太平洋ひとりぼっち」という
西宮からサンフランシスコまでの、太平洋ヨット単独行記に匹敵するぐらいのワクワク感だった。

ただ、あのときは違うのは、堀江氏の冒険は絶対に自分には手の届かないものだということであったが、
自転車のロングライドは
ひょっとしたら自分にもできるのではないか
という気にさせてくれたところだ。

その後は、実際に400km走るためにはどーすればいいかというHow to的な内容です。
ペースはどうだとか、服装はどうだとか、荷物はどうだとか、休憩の取り方はどうだとか。

読むと、いかにオレはいっつもテキトーな準備で遠くに行っていたんだな、と痛感しましたね。
まずは綿密な計画が、400kmぐらいになると必要なのだなあ。

とは言え、テキトーな思いつきで250km走れたわけだから、
きちんと計画を立てたら400kmも夢ではないのじゃないかと思わせてしまう。

あと、私にとってこの本のストライクだった部分は
のぐちさんが、集団走行よりも単独走が好きだってことですね。
どーも、自転車関係の啓蒙本って、「仲間内で集団走行ありき」って感じで、なじめないものが多いけど
そっか、そっか、のぐちさんもオレみたいな奴で、ひとりで走るのが好きなのかと親近感を感じましたね。

この本で残念だったことは、完全に東京在住の人をターゲットにした内容で、
ルート設定とかは全然参考にならなかったのであるが
それを差し引いても、自転車日帰りツーリング派の人には最高の本ですね。
久々に自転車本で当たりを引いた感じです。

来年は、200kmブルベとか
某サイクルショップが主催している、小樽-函館耐久ラン(240kmぐらい)に出てみたいなあ
と、少し挑戦心に火がついたところで、今回の日記を終わる。

by gossy54200 | 2010-09-28 00:00 | 読書  

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