チャリ鉄(その2)
40を手前にしたおっさんが、土曜の午後ひとりで
意味もなく自転車に乗りながら、無人駅を巡るのは、世の中的にはどうかと思うのであるが
すでに世の中の価値観に従うことを放棄した私にとっては、どうでもいいことである。
ということで、駅訪問、続き行きます。
月ヶ岡駅。ここから月形町に入ります。
特記することのない駅。
駅舎は野菜の直売所も兼ねている。
知来乙駅。「ちらいおつ」という語感になんとなくインパクトがある。
平原の真ん中にポツンとあるという感じで
今回訪問した駅の中では、一番秘境度が高い。
「チカン変質者に注意」ということだが
私のような人間が、こんなところをウロウロして、その手の人間に勘違いされないだろうか?
警察がいたら、事情徴収されそうだ。
あー、もう月が出ているよ。まだ4時半だけど、今日のチャリ鉄はここで終わりだな。
ちょうど体がブロンプトンになじんできて、「さあ、これからだ!」
というところだったのだが、暗くなってしまってはどうしようもない。
今回は強力ライトも持ってきてないし。
国道沿いにあった看板。なんか不自然な日本語だ。どう直せばいいか、わからんが。
皆楽(かいらく)公園。
わびしげな貸しボート。
ほんのりと夕焼け空。
うん、寒くなってきたし、風呂に入ろう。
月形温泉「ゆりかご」。日帰り入浴料は500円です。
どういうわけか、10年ぐらい前に、クリスマスイブにひとりで行ったことがある。
今となっては、なぜそんな日に、このような行動に出たのか理解不能である。
中はまあまあ小奇麗。
風呂はちょっと小さめ(特に露天)。
まあ、すいているし、500円ならこんなもんで十分でしょう。
サウナ→水風呂→サウナ→水風呂→サウナ→水風呂・・・の
黄金のローテーションで、ひたすら風呂場でダラダラする。
帰りの列車まで3時間ぐらい時間があったのだった。
今回は、温泉のありがたみを感じるには、ちょっと疲れが足りなかったけど
うん、いい湯だったよ。
ありがとう、月形温泉。
きっとまた来るよ。
クリスマスイブ以外の日に。
晩飯は、温泉のそばにある、ラーメン「むつみ屋」
醤油ラーメン(700円)を注文。
うまかったが、わざわざ月形まで来て、もう一度食いたいかどうかは疑問。
近所にあったら、通ってもいいかな?
太麺と中細麺があって、私は太麺を選んだが、中細麺の方がいいような気がする。
メシも食ったし、JRで帰ることにしよう。
自転車は畳んで荷物化しよう。
駅の中。
切符の自販機がないので、窓口で買ったのだが
今まで見たこともないような、すごい切符が出てきた。
こういうアナログ感丸出しの切符は味わいがあるな。
いつまでも月形駅では、こういう切符を販売してほしいものだ。
20時20分の列車で帰ります。さようなら、月形町。
乗客は私を含め3人しかいなかったので、例のごとく自転車に座席を占領させる。
読書。「しゃべれどもしゃべれども」続き。
読了。
いいね、これ。号泣まではいかないが、うっすらウルウル感が出てくるのがいい。
問題は何も解決してないけど、
なんか一皮向けたというか、ちょっぴり自信がついた登場人物の様子が◎。
どうも、今回は中途半端なサイクリングだったような気がするが
日は短いし、午後からしか使えないんじゃ、しょうがないよなと
自分に言い訳したところで、今回の日記を終わる。
(このシリーズ終わり)
明日からは、今日行ったロードバイクでの、サイクリング記です。
by gossy54200 | 2010-10-24 19:52 | ブロンプトン