伊達ハーフマラソンに出た(その3 ゴールまで)

その2

12kmを過ぎた辺りで、それまでデットヒートを繰り広げてきた赤シャツAV男優をえいやと抜かし
再び孤独なひとり旅が始まったと言いたいところであったが
相も変わらず、私の周りには人がうじゃうじゃいて、男優に思いを馳せている場合ではなかったのであった。

13km地点、ラップタイムは5分30秒。まあまあだ。
給水所で水を飲んだとき、豪快にむせた。
水は一気に飲まずに、なめるようにちょびっと飲むようにしよう。
走りながらの一気飲みは危険だ。

15kmの下りまではこのペースを守って、エネルギーを貯めようと思ったが
13kmを過ぎた辺りから、エンジンがかかってきたのか、うりゃうりゃと前にいるランナーを抜かしにかかった。
駅伝の東洋大の柏原は、去年の箱根の山登りで6人抜きを果たしたが
私は今年の伊達で、6人どころではない人たちを豪快に抜いていったのであった。

14km地点でのラップタイムが4分58秒、15km地点では5分8秒。
東洋大の柏原には、はるか及ばないタイムであるが
それでも私としては、ほぼ150%ぐらいの力を出している。
残り6キロ、ホントに持つのか?

えーい、でも15kmを過ぎたらひたすら下りだ。ここは勢いで行ってやるぜ!

16km地点、ラップタイム4分55秒。
17km地点、ラップタイム4分51秒。
18km地点、ラップタイム4分55秒。

下り坂+追い風というのもあるが
普段キロ6分ぐらいで走っている私にとって、今まで走ったこともないような超高速ペースだ。
これは無謀だ、無謀すぎる。
あと3km、頼む耐えてくれ、オレの足、オレの心臓。

やはり18km過ぎた辺りで、結構しんどくなりましたね。
でも、周りのペースも速いし
再び住宅街に入って、沿道の声援があったりじゃあ、手を抜けるわけがないではないか。

19km地点、ラップタイム5分6秒。
5分台になってしまったが、それでも私にしては十分速い。

19kmを過ぎた辺りで「折れない心」と書かれたのぼりを見て
「そうだ、今のオレに必要なのは折れない心だ」と、精神力だけでまたペースを上げる。
ありがとう、くじけそうな心を救ってくれたのぼり。

20km地点、ラップタイム4分54秒。ここまで、1時間44分43秒。
よし、あと1.1kmだ!
ここまででこのタイムだったら、ぶっちゃけここから全部歩いても2時間切れるぜ。
やったよ、おかーちゃん。

でも、ここまで来たら、2時間とは言わず、1時間50分を切りたいのが人情というものだ。
ペースは落とさずに、更に一人でも多く抜かすのじゃ。

残り100mぐらいのところで、前に若いおねーちゃんが走っていたので
「よーし、彼女を抜かして有終の美を飾ろう」と、気合を入れてラストスパートをかけ
残り50mで捕らえて、一気に彼女の前に出て
「よっしゃー」と思って気を抜いたら、残り10mのところで抜き返された。
私はこういうところの詰めが甘い男だ。

詰めは甘かったのであったが、それでも私はやったのだ。やり切ったのだ。

ゴォォォォォォォォーーーーール!
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最後の1.1kmのタイムは5分5秒。トータルで1時間49分48秒だ。
やった。2時間どころが1時間50分も切ったではないか!

ゴール直後、とりあえず荷物のあるところに行って、ウインドブレーカーを着込み
貴重品あずかり所で、貴重品を返してもらった。

ところが、周りのゴールしたランナーを見ると
記録証らしき紙を持っている人がうようよしているではないか。
えっ、そんなものどこでもらえるんだ?
知りたいぞ、自分の正確なタイムが知りたい。

今回のマラソン大会は、ほぼ文句のつけどころのないすばらしい大会であったと思うが
ひとつだけ不満を言わせてもらえば、案内がちょっと不親切だったような気がした。
「ここで記録証をもらえるから並んでね」って看板をデカデカと作ってほしかった。

それでもなんとか3分ぐらいかけて、自力で記録証のもらえるところにたどり着き
係員にゼッケンのバーコードをピッしてもらったら、目の前で記録証が印刷されて出てきた。
おー、すげー、ハイテクじゃん。
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結局のところ、スタート地点の大渋滞のタイムロスが響き、1時間51分12秒というタイムで
記録上では、1時間50分切りはならなかったのであった。

まあ、しかし、そんなことは大きな問題ではない。
ハーフマラソン2時間20分以内という
北海道マラソンの参加資格を、この日ゲットすることができたのであった。

それだけでよかったではないか。

思えば、今年の正月のブログに
発作的に「北海道マラソンを走りたい」と書いてから、3ヶ月ちょっと。
去年の段階で、一体誰がこのような展開を予測できたであろうか。
私でも、正直全く考えてもいなかった出来事だ。

小説「風が強く吹いている」で、走ることの魅力を伝えてくれた、三浦しをんさん。
思いつきでブログに書いたきまぐれを、本気に受け止めてくれて
引っ込みがつかない状態に私を追い込んでくださった、秀岳荘白石店の店員Aさん。
ブログで伊達ハーフマラソンの記事を紹介してくださって
「あ、この大会いいかも」と、私に大会の参加の扉を開いてくれたniko nikoさん。
大会に向けてのシューズ選びで非常にお世話になった、アスリートクラブの店員さん。
そして、今大会の運営スタッフの皆様。
その他、このブログを読んで、私を応援してくださった皆様。
本当にありがとうございました。
皆様のおかげで、「北海道マラソン」に向けて一歩前進することができました。

そして、私が苦しみ、のたうちまわる様子を楽しみにしていたゆげ2号さん。
今回は思いのほか、あっけなく完走してしまい、ご期待に応えることができず申し訳ありません。

必ずや6月の「千歳JAL国際マラソン(フル)」では
苦しみ、のたうちまわり、うしひしがれるように努力しますので、次回の挑戦シリーズにご期待ください。

(つづく)
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by gossy54200 | 2011-04-19 23:32 | ランニング | Comments(6)  

Commented by niko niko at 2011-04-20 00:03 x
こんばんは。
正直、面白いブログだし、記録も良いしで、
とっても、とっても悔しいです(笑)。
同じ年なので、ライバル心、剥き出しですよ〜。
この記事を読んで、来年は、伊達は、ハーフを走れるようになりたいなって、思いました。
ゴシさんは、JAL千歳、私は、美瑛、
美瑛は制限時間が無いので、歩いてもゴールしますよ。
さてと、続きは、名水亭でしょうか〜。
明日の楽しみですね。
Commented by 店員A at 2011-04-20 05:17 x
予想通り、しっかりした戦いをなさってますね。自転車での戦いを拝読するにつけ、おそらくこの人はなんだかんだと持久系の戦いがお好きなのでは?と思ってましたが、まさにその通りだ、、という印象です。北海道マラソンは、、私見ですが暑さとの戦いです。アンデルセン選手の様に戦い抜いてください。
私も、今からジョギングに行ってきます。
Commented by gossy54200 at 2011-04-20 19:54
>niko nikoさん

ライバルに思っていただけるとは、非常に光栄です。
今回は室内で練習できる環境に恵まれたことと(職場から健康づくりセンターまで徒歩1分)、新しいシューズの効果が大きかったと思います。
自転車の副業のような形で始まったジョギングですが、すでにかなりのところまでのめりこんでしまったようですね。
雨の日でも、室内でできるところがいいんじゃないかなあと思っています。

というか私とnikoさんは同じ年だったのですか。
ブログの文体が落ち着いた感じがしていたので、ずっと私より年上の方だと思っていました・・・、失礼しました。

それはさておき、ハーフも楽しいですよ。
確かに伊達トンネルところの上りはキツいですが、有珠山と昭和新山が正面に見えるサイクリングロードは一度走る価値ありだと思います!
是非、来年はご検討を。

美瑛も心惹かれるものがあったのですが、フルの距離を体験したいということで、今回は千歳にエントリーすることにしました。
お互い6月は満足のいくレースになるといいですね。
Commented by gossy54200 at 2011-04-20 20:08
>店員Aさん

瞬発力やパワーがないので、持久系で勝負するしかないのですよ。
球技もからっきしダメですし。

「北海道マラソン」は速いものが勝つのではなく、タフなものが勝つって感じでしょうね。
去年の完走率71.8%がその厳しさを物語っています。
30kmを超える長距離への対応、暑さへの対策、給水の取り方など、まだまだ課題は多いですが、今回のようにコツコツと練習を積み重ねていけば勝算はあると思っています。

それにしても、こんなに朝早い時間からジョギングですか!
膝の調子も戻られたようで、何よりです。
私もそろそろサマータイムモードに切り替えようかなあ・・・。
Commented by ゆげ2号 at 2011-04-21 01:39 x
お疲れ様でした~。ごしさん、すごいすごい!
私は運動全般ダメですが、なかでもマラソンは学年でブービー賞になったくらいダメなので、もう尊敬のまなざしです!高校に受かって一番うれしかったのは、マラソンがない学校ってことだったしなあ。

日々コツコツとトレーニングされてましたもんね。やはり、継続は力なり、なのか…。

別に、ごしさんが苦しみのたうちまわらなくても、十分おもしろく読ませていただいているのですが、やっぱ、そこからがもう一段おもしろくなると思っているので、次回も楽しみにしてます。

「これまでは単なる序章!本当の戦いはここから始まるのだゼ!」的な感じでぜひ!
Commented by gossy54200 at 2011-04-21 23:02
マラソンについては、ハーフまではいい感じなのですよね。

でも、フルはキツイ。本当にキツイ。
ハーフマラソンが吉野家の牛丼特盛り1杯を食べるぐらいとすれば
フルマラソンは吉野家の牛丼特盛り3杯分を食えと言ってるような感覚で、もうお腹いっぱいで食べられません状態になる。

8年前に走ったときは、もう苦しくて苦しくて苦しくて苦しくて・・・・・・(×100)
「もう、こんなこと2度とやるか!」と、フルマラソンデビューにして引退宣言をしてしまったのであった。

しかし2011年、引退宣言を撤回して臨むフルマラソンへの道。
さあ、今年はこの壁を超えることができるのか!
ゆげ2号さんご指摘の通り、ここまでは序章です。
ここからが真の戦いなんだよな・・・。

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