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辺境中毒!

出張ひまつぶし読書第2弾。
昨日はマジメな本だったから、今日は笑えるものにしようかなあと。
辺境作家、高野秀行さん著。

せたなも十分田舎であるのだが
この本にでてくる世界は田舎を超越して、もはや日本人の常識を超えているところばかりである。
24時間営業のローソンがあるせたな町は、なんて都会で文化的な街なのかと思わせてしまう。

とんでもない奥地に行って、警察に捕まったとか、金を騙し取られたとか
散々ひどい目にあったにも関わらず
懲りずに何度も奥地に行っている高野さんの様子を読んでいると
たかが日本国内で100kmや200km程度自転車に乗って
しんどくなって、もうコリゴリだと思っている自分がミジンコのように小さな存在に思えてくる。

エッセイスト井原美紀さんとの対談の中で
旅行中は「もうふざけるなよ!」と思っているが
日本に帰ってくると、それがどういうわけか「おもしろかったなあ」と美化されているという記述があったが
「辺境の旅」を続けるのに一番大事なことは「懲りない能力」なのだなあと。
私も「懲りない能力」を身につけて、今以上にハチャメチャな自転車旅行を楽しんでいきたいものだ。
多分、400とか600のブルベに何度も出るような人も
「懲りない能力」に優れている人なのだろうなあ(一応、これ褒め言葉です)。

その他、高野さんと大槻ケンヂさんの対談や
辺境読書なるタイトルで、辺境度の高い本を紹介しているコーナーもあっておもろかったな。
(私の好きな「秘境駅へ行こう」も紹介されていた)

でも、個人的には高野さんと宮田珠己さんとの対談が読みたい、超読みたいのであった。

辺境中毒! (集英社文庫)

高野 秀行 / 集英社


by gossy54200 | 2011-11-02 00:34 | 読書  

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