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竹中式マトリクス勉強法

言わずと知れた小泉内閣時代の経済財政政策担当大臣の本です。

竹中式マトリクス勉強法

竹中 平蔵 / 幻冬舎


「マトリクス勉強法」ってゆーのは
要するに勉強を
人生を戦うための武器としての勉強」「人間力を鍛えるための人と人とを結ぶ勉強」に分けて
そんでもって、更にその2つを、「天井のある勉強」「天井のない勉強」に分けて
勉強をする目標を立たて、モチベーション向上に役立てましょうというものである。

「武器としての勉強」とは、社会で生き残るためにスキルアップをしていって
自分をできるだけ有利にしていこうというものである。
例えば、営業で1日に10000件の契約を取る方法を学び、トップセールスマンになろうとか
医者で「この手術は俺にしかできねーもんねー」という斬新な手術方法を開発していくとか
そういった方向の勉強である。

それとは反対に「人と人をを結ぶ勉強」ってゆーのは
教養をつけるとか、直接仕事には結びつかない趣味のような勉強のこと。
例えば、好きな女の子が鉄道オタクだったとしたら
その子にアピールするために、キハなんとか系とか、どこどこ駅の発車メロディーはどうだとか
そういうことを勉強して、なんとか結びつこうと努力するような涙ぐましい勉強のことである。
(なんてことはこの本には書いていない)

そして、「天井のある勉強」っつーのは要するにゴールがある勉強。
入学試験とか資格試験とか、合格すればそれで終わりって奴ですね。
んでもって「天井のない勉強」は、反対にゴールがない勉強。
文学的教養を身につけるとか、何かの真理を極めるとか、悟りを開いて空中浮遊しようとかそーゆーの。

例えば私の場合だったら
「武器としての天井のある勉強」・・・TOEIC、情報処理関係の資格試験
「武器としての天井のない勉強」・・・仕事関係の秘密のお勉強
「人と人を結ぶ天井のある勉強」・・・ブルベ400完走、フルマラソンサブフォー(勉強なのか?)
「人と人を結ぶ天井のない勉強」・・・折り畳み自転車の活用法の研究

なんて感じになるんだろうか。
あまり計画を立てずに、なんとなくそのときの気分で行動することの多い私にとっては
こうして、「自分の立ち位置」を知ることによって、目標を設定していくことが大事なのかもしれない。
それが現実にできるできないは別にして。

そんな「マトリクス勉強法」であるが、タイトルとは裏腹に「マトリクス勉強法」に関する説明は
ものの数ページでおしまいで、残りは竹中氏の人生訓的な内容が中心なのであった。

ここで「タイトルと本文が全然違うやんけ」と、お怒りになる読者の気持ちもわからなくもないが
竹中氏の人生訓は人生訓でそれなりに面白い。
というか、むしろこの本のメインは竹中氏の人生訓なり、物の考え方なのであった。

その中でも、特に琴線に触れたフレーズがこれ

「バカは何人寄ってもバカである」

国会答弁とかでこんなことを発言したら袋叩きに合いそうな刺激的なフレーズであるが
言いたいことはこういうことです。

意味もなく人と群れて、愚痴や人事話などの生産性のない話に時間を費やすのはやめよう

時間は有限なので、誰彼と満遍なく付き合う時間はないのです。
自分にとって心地よい人と心地よい時間を過ごすことができればそれでいいのではないか。

誰彼とも仲良くすることのできない、ものすごく人間関係を選ぶ私にとって
こういうちょっと排他的な考え方もありなんだなあと感心しつつ、今回の日記を終わる。

by gossy54200 | 2011-11-30 23:37 | 読書  

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