人気ブログランキング | 話題のタグを見る

三弦橋まで(その2)

ここで、演劇「三弦橋まで」について説明します。

この劇は夕張のシューパロ湖にかかっている「三弦橋(さんげんきょう)」が舞台です。
私が去年参加した自転車イベント、「夕張ロングライド」のコースから見ることができたんですな。
(写真は去年撮ったもの)
三弦橋まで(その2)_a0156548_21534924.jpg

ついでにこの写真は2年前にふらっと自転車で夕張に行ったときに撮ったもの。
(そー言えば、このとき初めてタクランケさんにお会いしたのだった)
三弦橋まで(その2)_a0156548_2220413.jpg


で、この橋は現在使われていないわけなのだが、では一体何のために造られたのかってゆーと

大夕張ダムの建設に伴う森林鉄道の水没補償として建設されたが、木材輸送が鉄道からトラックに移行したために、実際には昭和33年から昭和38年までしか汽車は走らなかった。
しかし、この三弦橋も平成25年に夕張シューパロダムが完成すると水没する。

(以上、劇のパンフレット丸写し)

三弦橋から近い南大夕張地区は、かつては「三菱南大夕張炭鉱」があって、そりゃあもうウハウハの時代なのであったが、炭鉱と言えば事故がつきものである。
この「三菱南大夕張炭鉱」も1985年に62人もの犠牲者を出す大惨事があり、1990年にヤマの歴史をひっそりと閉じたのであった。
(って、平成になってからもこの炭鉱あったのね。もっと早い段階で閉山されていたと思ってた)

そんなわけで、今回は「夕張ロングライド」の思い出の地、更には2年前、タクランケさんと偶然に初めてお会いした思い出の地への理解を深める・・・などというカッコいいものではなく、なんとなく興味本位で劇を見に行ったのであった。
言うまでもないが、私は演劇にはまるで興味がなく、今までの人生で金を払って劇を見に行ったことなど、ただの一度もない。

この劇は今まで、札幌、苫小牧で公演があったようだが、今回、満を持して「三弦橋」のある夕張での公演となったのだ。
プチ夕張フリークとしては、これは見逃すわけには行かないだろうと。
やはり夕張を舞台にした劇は夕張で見なければと。


さて、「三弦橋まで」が公演されるアディーレ会館ゆうばり(旧夕張市民会館)までは、駅から10分ぐらい歩かなければならない。
まあ、タクシーを使うような距離でもないので、チンタラ歩いていこう。

歩くのはいいのだが、歩道の除雪が不十分で、人ひとり分歩く幅しかない。
前を歩いているおばはん達がスローペースのため、10人ぐらいのプチ渋滞が形成されていた。
とは言え、別に急ぐわけでないから、そんなにイライラしなかった。
開演までめちゃくちゃ時間あるし。

ところが、おばはん軍団の一人が後ろを振り返り、自分たちが巻き起こしている交通渋滞に気づき
「あら、これは大変」と我々に道を譲ってくれた。
「ごめんなさい、ごめんなさい」とやたら恐縮していたので、なんだかこちらが申し訳なかった。
「あー、いいんです、いいんです、ありがとうございます」と、別に速く歩きたいわけでもないのに、気持ち足早におばはん軍団を追い越し、ずんずん進んでいった。

例のごとく会場への道の下調べは全くしていないのだが、看板があったので迷うことなく進むことができた。
三弦橋まで(その2)_a0156548_23412040.jpg

もっさもっさと降っている雪の中を10分程度歩いて、会場のアディーレ会館ゆうばりに到着。
アディーレって、すすきのの飲み屋にあるような名前だな。
三弦橋まで(その2)_a0156548_23421682.jpg

さすがに旧市民会館だけあって、結構でかい。
客席は500ぐらいあるんじゃないか。
後ろの方に座って、スマホをいじりながら開演を待った。
こういう手持ち無沙汰なときに、スマホってめちゃくちゃ役立つな。

会場に「夕張ロングライド」のときにお世話になったスタッフのおばちゃんを見かけたが、社交的とは対極的な位置にある私は、特に話しかけることもなく、「あー、いたんだ」ぐらいに思って見過ごすことにした。
ひょっとしたら、今年の「夕張ロングライド」でもまたお会いするかもしれませんので、そんときはよろしくお願いします。

でもって、開演前に夕張市長の挨拶があった。
全国最年少の31歳の市長は若くて爽やかで、もしクラスメイトにこういう奴がいたら、きっと私は友達になれないだろうというようなタイプだった。
私はこういう「クラスの人気もの」タイプの人間が苦手だ。

市長の挨拶が終わり、13時30分、いよいよ「三弦橋まで」の幕が開いたのであった。

(つづく)

by gossy54200 | 2012-03-26 22:28 | 日記  

<< 三弦橋まで(その3) 三弦橋まで(その1) >>