人気ブログランキング | 話題のタグを見る

札幌200ブルベどうしましょう走行会本番(その2)

その1

えーっと、前回は支笏湖のところで話が終わったわけですね。
でもって、支笏湖からは「長くてつらくてしんどくて暑くて苦しくて泣きそうで吐きそうで倒れそうで」といろいろあったわけでして、今回はその「いろいろ」について書いていきましょう。
あ、前回のブログでも書いたように、写真なんて撮ってる余裕なかったんで、文字ばっかであれですが、お付き合いいただければと思います。

支笏湖から国道276号線→道道141号線と進みます。
道道141号線は最初のうちはちょっと上りが続きますが、支笏湖と比べると大したことないです。

で、上りの後は約17kmの豪快な下り。
ここが今回の走行会で、唯一気の抜ける場所。
ぐいーんと下って行きます。

で、坂を下って、苫小牧西インターを過ぎた辺りで、実際のブルベのPC1地点である「サンクス苫小牧澄川店」で休憩。
ここまで80kmぐらいだったかな。
軽く補給食を取ります。

休憩後は、今回のコースで唯一の平地区間。
約15km先の白老を目指します。

ここで、私の実力のなさをイヤと言うほど思い知らされましたね。
全く皆さんのスピードについていけません。
ごめんなさい、私、平地では27~28km/hが限界なんです。
とても30km/hオーバーのトレイン走行にはついていけません。
どうやったら、向かい風で30km/hオーバーで走れるんですか?
去年の紋別センチュリーの出だしで、あっという間に集団から離れて、10kmぐらいひとり旅になったことを思い出します。
上りもダメな私ですが、下りと平地の向かい風はダメダメなのですよね、私。
いっそのこと、エアロバーつけようかしら。

無理すりゃあついて行けたかなという気がしないでもなかったですが、こんなとこで無理して、後の激坂コースに支障が出たら困るので、徹底的にマイペースで進みます。
皆さん、ご迷惑かけて申し訳ありませんでしたm(_ _)m。

一応、脚は余しながら、「白滝峠」前のセイコーマートに到着。
11時半ぐらいだったかな?
ここまでで100kmぐらい。
easyさんのアドバイスに従い、ボトル2本、水は満タンにします。

この日の天気は晴れ。
気温は28度ぐらい。
当然、こっからの峠越え、体中から水分が奪われていくわけで、水分は十分用意せなあかんわけだね。
もっとも、白滝峠に向かう途中に自販機もあるので、最悪、そこで補給することもできるわけだが。

さて、セイコマでの休憩も終わり、いよいよ、今回の走行会の最大難所「白滝峠」に向かいます。
ここまで既に100km以上走ってきたのに、更に約20km延々と上りが続くんですよ~
もう、想像するだけでも恐ろしい。

まず前半の15kmぐらいは緩やかな上りです。
しかし、既に皆さんのペースについていけない私は、easyさんとsiro_pugさんにペースメーカーになっていただいてフォローしてもらいます。
ありがたい!感謝の言葉もないです。
ひとりなら、間違いなく引き返して、白老駅から輪行でワープしているところでした(;´∀`)。

とは言え、白滝峠の前半戦は、ゆったりペースなら、そんなにつらくなかったですね。
まだ話しながら走ることができる余裕がありましたし。

15km過ぎた辺りから、勾配が急になります。
easyさんからさんざん聞かされて、知識としては知っていましたが、実際につづら折りの連続、覆道また覆道で、覆道を抜けたら、はるか上にまた新たなる覆道が見えるという状況を目にしたら、あなたどーなりますっていうと………

自転車に乗ったまま気絶しそうになります。



張碓峠6個分はあるだろ、この峠!

アスファルトからの照り返しがキツイ中、ふもとで満タンにしていた750mlのボトルは空に。
二本目のボトルに手をつけます。
でもって、非常食として用意していた「パワージェル」を投入します。
北海道マラソンのときもお世話になったこのアイテム。
ナトリウムと炭水化物が同時に摂れ、いざというときの補給にオススメです。

もう、easyさんが話しかけるのに、応える気力もありません。
ただ、犬のように口を開けながらハァ、ハァするのが精一杯。
時速にして9~10km/hぐらいだったでしょうか。
ギアは、行きの支笏湖では封印してきた25Tに入れっぱなしの状態です。

というか、30Tくれよ!!

easyさんの30T、siro_pugさんの32Tの大きな歯車が、それはそれは私には光輝いて見えましたとさ。
もう、ないとはわかっているのに、ギアをカチカチやってしまうんですよね。
ひょっとしたら、目には見えない27Tがあるんじゃないかと思いながら。

途中、子供たちがつけた、「思い出橋」とか「友愛橋」とか「夢来橋」とか、そんな名前の橋を通り

ざけんじゃねえ!何が思い出だ!何が愛だ!何が夢だ!

と、橋を壊したくなるような衝動に駆られながら、ちんたらちんたら、ゼーゼーハーハーと坂を上ります。
くそー、ドラえもーん、世界破壊爆弾を出してくれ!
おら、もうこんな坂イヤだ。
白老に引き返すだ。


坂を上っていると、思い出すわけですよ。
ああ、昨日の花火はなんて楽しかったんだろうか。
モエレの涼しい夜風にあたりながらの、光のファンタジー。
そんでもって、私の傍らには浴衣のおねーちゃん二名というハーレム状態。
なぜ、この状況をもっと楽しまなかったのだろうかと。


ああ、私が楽しみにしていたのは、こんなつらいものだったのか。
灼熱の太陽にあたりながらの、猛暑でグロッキー。
そんでもって、私の傍らには貧脚ジャージのおっさん二名というアッーー!!状態。
なぜ、この状況をあんなに楽しみにしていたのだろうかと。


いかん、頭がくらくらする。
今までの人生の出来事が走馬灯のように頭によみがえってくる。
この峠で私は最期を迎えてしまうのだろうか。
そんなに大げさなものではないとして、まあ、実際問題として、かるーい熱中症になりかけたようなのだが。

暑さにはやられているが、体力はまだ残っている。
幸いにもペダルを踏み込む足の力は、さほど弱っていない。
ここまでいくつの橋と覆道とトンネルを過ぎたのか、もう全く覚えていないが、ようやくこれが頂上だというシェルターが見えてきた。

もう張碓峠何個分を越えたのだろうか。
多分6個目ぐらいの張碓峠を越えて……。

着きました。

着いたんです!

頂上です!!
札幌200ブルベどうしましょう走行会本番(その2)_a0156548_23365482.jpg

もう、感想も何もありません。

※ と、そのときは思っていましたが、改めて思い直してみると、ここまで私を導いてくださったeasyさん、siro_pugさんに感謝するとともに、前日、ここをおひとりで果敢にアタックしたpenさんの偉業をたたえずにはいられません。いや、ホント、ここはひとりだと心が真っ二つに折れますよ。

(つづく)

by gossy54200 | 2012-08-15 23:50 | ロード  

<< 札幌200ブルベどうしましょう... 札幌200ブルベどうしましょう... >>