孤独の美唄ダム(その2)

その1

熊が出没するサイクリングロードを走ることはあきらめ、並行している道道135号線を走ることにします。
この道道135号線は富良野まで続く予定なのだが、三笠から富良野に抜ける道が開通している現状では、仮に全面開通してもあまり需要のない道なんだろうなあ。

聞こえるのは、たまーに通る車のエンジン音と、川のせせらぎだけ。

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まあ、静かでしたね。
人の営みが全く感じられない、ある意味救われるような空間だね。

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我路到着。

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別にこんなところに来てまで焼き鳥など食おうとは思わないわけだが。
と言うか、なぜこんなところに焼き鳥?

我路ファミリーパーク。
一応、キャンプ場になっているが、こんな熊が出そうな不気味なところでキャンプなんてしたくないぞ。

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スキー場がありますね。
思いっきり逆光な写真であれだが。

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このスキー場は営業しているようですね。
いや、もちろん今は営業していないんだが、冬になったら営業するって意味ね。
え、言われなくてもわかりますか、そうですか。

こういうことを言うと身も蓋もないが、かろうじてこのスキー場があるから、この道の存在価値がまだあるのかなあと。
いや、ホント、ここは万字よりもわびしいものを感じるのですわ。
万字と違って、この先が行き止まりだってこともあるんだろうけどね。
とにかく、この道を人が走ることに何か意味があるのだろうか?って、哲学的思考にふけいりたくなるのよね。

とは言え、ここまで来たからには、この先がどうなっているのか、更にずんずん進みたくなるのが人情だ。

いい感じの橋ですなあ。
この橋を渡ったら、この世に戻れなくなるんじゃないかと思わせるような。

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紅葉の季節には、まだ早いようですな。
別に紅葉が目当てでここに来たわけじゃないんだが。

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「昔はここは炭鉱だったよ」というのを示す建造物があったり。

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この場所が昔はどうだったのかなんて、はっきり言ってどうでもいいんだがね。
ここは今の静寂をしみじみとかみしめるところだよ。
ひとりで、静かで、豊かで……。

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ただ、個人的には、写真左にある「石炭の産出量」のグラフが趣があると思ったね。
最後のところで一気にゼロになるところがいい。
そう、ゼロになったところで、この地域は終わったんだよ。
永遠の眠りについたわけだから、もう、この地域のことはほっといてやってくれと、私は思うのであった。

まだ、道は続くのね。
1.5車線の狭い道になって、しかも上り坂がちょっとキツくなってきます。

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で、ある程度上りきったところで、美唄ダム到着。

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ここまでの道のりは恐怖と心細さを感じたが、ここはほっとするねえ。
安らぎを感じるよ。

「人間、死を前にすると恐怖や心細さを感じると思うが、そこを超えて死に達すると安らぎの境地に達するのかしらん」などと感じた今回の孤独のサイクリング。

ちょっと秋っぽいような写真を撮ってみる。

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こうやって見ると、MTBって、わびさびの風景にそぐわないガキっぽい乗り物だなあ。
発想がアメリカなんだよね。
アメリカ人には、こういった静寂の世界に似合う自転車など、今後3000年は作れないんだろうなあ。

いい感じの写真も撮れたし、帰るか。

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ホントはもうちょっとこの空間にいたかったのだがねえ。
どういうわけかレンタカーで来た孤男が、ここで写真をパシャパシャ撮っていてだねえ。
別に俺はそいつと交流もしたくないし、サクッと帰ったのよ。
全く、こんなところまでわざわざレンタカー借りて来るんじゃねえよ。
俺のひとりの時間が台無しじゃないか。
きっと、レンタカーの彼も、俺に対して同じことを思ったであろうが……。

(つづく)
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by gossy54200 | 2013-10-07 22:08 | MTB | Comments(0)  

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