第4回グランフォンドきよさと参加記(その6)
《第5CP・裏摩周展望台~ゴール 26.4km》
さて、ここまで来たら、残りはほぼ下りです。
先頭集団の方々は早々と出発してしまいましたので、一人で孤独にスタートすることにします。
制限時間まで余裕もあることですし、ダラダラとマイペースで楽しみましょう。
まずは激坂区間を下ります。
上るのはあんなに苦しかったのに、下りのあっけないことよ。
上ってくる参加者の皆様にエールを送りながら、快調に下ります。
ああ、重力にまかせてダラーンと進んでいくのは気持ちのいいものよ。
などと、余裕ぶっこいていたところで、一台の参加者の自転車がありましたので、お先に失礼して前に出ます。
まさか、ここから苦しみを味わえるとは思わなかった。
私が前に出た瞬間に、その自転車にロックオンされて、ひたすら後ろにつかれてしまいます。
これはペースが遅いのかなあと、スピードを上げてもピッタリとつかれ、いいや、抜かしてもらおうと、若干ペースを落としてもピッタリと守護霊のようにくっつかれてしまう。
こういうときはどうすればいいか?
いや、素直にハンドサイン出して、「先行っていいよ」と合図するのが一番だということはわかっている。
わかっているけど、ここは限界まで牽いてやろうじゃないか!って、つい思っちゃったんですね。
シャカリキに30km/hペースで牽いていきますよ。
どうせゴールまでゆるやかに下りだ、行けるとこまで行ってやろうではないか。
んなわけで、集団で走るときは、牽いてもらうときだけでなく、牽くときも、後ろからのプレッシャーにより、出力はアップするんだなあと、私の大嫌いな犬に追っかけられているような心境で突っ走り、気がつけば札弦(さっつる)の市街地に入っていました。
何とか背後霊のような方を振り切ってゴールいたしました。
16時ちょっと過ぎぐらいだったでしょうか。
170kmちょっと走って、Ave25.5km/hと自分にとっては上出来でした。
ラスト区間で、後方からケツを叩くように追ってくださった方に感謝です。
いや、走っていたときは、申し訳ないですが、頼むから離れてくださいなどと思ってましたが……。
ま、喉元を過ぎればなんちゃらってやつです。
共に170km走りきった仲間として、健闘をたたえあおうじゃありませんか。
ゴール後はお楽しみの石窯ピザ。
スタート前から楽しみにしていましたが、期待を裏切らないものでした。
夢のようなピザ一枚ひとり占めであった。
最後は参加賞としてもらった入浴券を用い、道の駅に併設された温泉に入ってまったりと。
ふー、極楽極楽。
んなわけで、今回のイベント、富良野や美瑛に比べると参加者も少なく、ちょっと寂しい感じでしたが、「風景よし、食よし、人よし」という感じで、大大大満足のイベントでした。
計150人ぐらいの参加者に対して、100人ぐらいのスタッフさんが配置され、我々の快適なサイクリングをサポートしてくださったわけですから、これで参加費8000円はむしろ安いと感じるぐらいでしたね。
来年は、前日に行われるMTBツアーも行ってみたいかなあと。
今回行くことができなかった「神の子池」にMTBツアーのショートコースでは行くんですよね。
そんなわけで、行く前は「清里町」について全く知らなかった私ですが、すっかりこの町が好きになり、9月のハーフマラソン大会「斜里岳ロードレース」にも行ってみようかしらなどと思っております。
いやー、清里って、ホントにいいところですね。
それでは、全国356人に増えた「グランフォンドきよさと」ファンの皆様、この辺で、斜里岳の眺めが見事な今回の会場「パパスランドさっつる」よりお別れしたいと思います。
ごきげんよう、さようなら。
(このシリーズ終わり)
by gossy54200 | 2015-07-06 22:18 | ロード