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プールを訪ねて30km(その2)

その1

そんなわけで、年中やっていて、かつ人口密度の少ないプールを求めて、白糠町までやってきたのであった。
早速、中に入って受付をしましょう。

料金表では、「町内320円、町外480円」と書かれていたので、「町外で当日券」と480円を払おうとしたところ、受付の方が「釧路の方ですか?」と聞いてきた。
「はい、そうですよ」と答えると

「釧路市の方は、町内料金で使うことができます」

と、夢のような展開が待っていた。
隣町同士、仲良くやっていこうじゃないかと、友好的なものを感じた。
白糠町民と釧路市民は皆兄弟なのである。

※ 釧路市(旧阿寒町、旧音別町も含む)は町内料金が適用されるが、釧路町はよそ者扱いになるようだ。この辺の境界線の根拠はよくわからない。

「そうか、320円でジムとプールが使い放題か。これはガソリン代をかけてもお釣りが来る」
などと、ムシのいいことを考えていたのだが、そうは問屋がおろさなかった。

「ジムも使うのでしたら1080円になります」

あまりに理不尽な価格設定に、新婚さんいらっしゃいの桂文枝師匠のごとく、いすから転げ落ちそうになった。
別にいすに座っていたわけではなかったが。
それにしても、ジムが加わることによって、一気に3倍以上の値段になるのはどういうことなんだ?

私が激しく落胆した表情をして、かわいそうに思ったのか、受付のお兄さんが助け船を出してくれた。

「お客さん、初めてですよね。初めての方は無料体験ということで、1回だけジムはただで使えます。ただ、無料体験の方は帰るときにアンケートに答える形になりますが、それでよろしいでしょうか?」

ええ、よろしいです。
よろしいなんてもんじゃありません。
是非、それで行かせてください。

そんなわけで、320円という破格の値段で、ジムとプールを思う存分使える幸せものの私なのであった。
では、まずは着替えてジムに行きましょう。

更衣室のロッカーは、お金を入れなくてもカギがかかる。
なんて素晴らしいことなのか。
ロッカー代10円をぼったくる釧路市鳥取プールは、ちょっとは白糠を見習ってほしいものである。

2階にあるジムに進みます。
トレッドミルが10台ぐらいあって、その他筋トレマシンやエアロバイクがある感じですね。
町の規模を考えると、かなり立派なジムですね。
利用者は私も含め3名と、いい感じのガラガラっぷりです。
まあ、ガラガラなのは非常にありがたいですが、いつも行ってる湿原の風アリーナの方が立派ですし、利用料金を考えるとジムはもう使わなくてもいいかなと。

引き続き、プールに向かいましょう。
水着に着替えて、シャワーを浴びて、GOだ!

「おー!誰もいない!」

そこには私専用の完全プライベートプールがあったのだ。
釧路町のプールでも、1レーンに複数人いることが多いのだが、ここは全く誰にも気を使わずに、気兼ねなく練習できるのである。

初心者コースで、思う存分、TIスイムのドリルとか色々やった。
相変わらず下手くそだが、他人の視線を気にしなくていいのは、心が開放される思いである。
途中、おばはんがひとりやって来て、完全プライベートモードは終わったが、それでも25m×6コースのプールに二人しかいないのである。
逆に、このプールはそのうちつぶれるんじゃないだろうかと、不安になったぐらいである。
私が札幌にいたときも、家から近くて、すいてて気に入っていたジムがあっけなくつぶれてしまったからなあ。
私はすいているところが好きなのであるが、そういう好きなところは、よくつぶれるのが難点である。

50分ごとに10分強制休憩が入るのが嫌な人にとって嫌かもしれんが、私にとっては特に問題ない。
しかも、ここのシャワーはシャンプー、ボディーソープOKという出血大サービスっぷりだ。
完璧だ、何もかもが完璧なプールだ。

帰り際にアンケートに答えた。
感想を聞かれたので、正直に

「すいていてよい」

と答えた。

アンケートに答えた後は営業モードとなり、是非是非今後もこのプールを使ってくださいと懇願された。
なんだか私がこのプールの未来を救う重要人物のように思えた。

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このプールには、フリーパス券があり、何と2260円で1ヶ月プールが使い放題なのである。
しかも、水曜と金曜の夜には、初心者向けのスイムレッスン(クロール、背泳ぎ)が行われており、レッスン料金を払わなくても受けることができるという太っ腹っぷりなのであった。
この日の利用状況を見る限り、レッスン受講者ってほとんどいないんだろうなあ。
うまく行けば、マンツーマンレッスンってことになるのかもしれない。
レッスン料込みで、この値段なら、通うしかないでしょう。

非常に満足して、私は白糠のプールをあとにした。
このプールの発見は、私にとっては、ニュートンの万有引力の発見ぐらいのインパクトがあったのである。
私はこのプールと出会うために生まれてきたのではないかとすら思った。

そんなわけで、私は12月より、白糠プールを本拠地として、もうちょいスイム上達に向けてあがいてみることにします。
せっかくのいいプールですので、このブログをご覧の釧路、白糠方面の皆様、つぶれない程度に利用してあげてください。

ごきげんよう。

by gossy54200 | 2015-11-29 21:44 | 水泳  

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