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俺チャレ2016~日本一長い普通列車に乗るために300km以上自転車を漕ぐ男の熱いメッセージ(その6)

その0 (計画編)
その1 (準備~スタートまで)
その2 (釧路~音別)
その3 (音別~浦幌)
その4 (浦幌~帯広)
その5 (帯広~新得)

さて、今回の行程の大ボス「狩勝峠」の手前にある新得市街に入りました。
市街地を過ぎると、集落らしい集落はなく、どう考えても、こっから峠を越えて南富良野に入るまで、コンビニなんてないだろうから、ここが峠前の最終補給スポットになりますね。
目についたセブンイレブンで補給しましょう。

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新得はそばで有名なのですね。
じゃあ、そばを食べてやろうじゃないか。
ちょうどこの日は、麺類50円引きの日だったし。

いや、コンビニそばは地元の名産に入らないだろうという意見もあろうが、こういうものは、とにかくこの土地でこれを食ったんだという証を残すことが重要だ。
水戸駅前の吉野家で納豆定食を食べるようなものである。

本音を言えば、きちんとしたそば屋に入って、きちんとしたそばを食べたい思いもあったが、冗談抜きで、悠長に食堂になんかに寄ったりしたら日が暮れてしまうので、ここは気分だけを味わうことにした。
これぞC級グルメの醍醐味である。
C級グルメなんて言葉が存在するのかどうか知らんが。

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そばの製造元を見てガッカリしましたね。
どうして、うちの近くの「釧路工場」で作られたそばを、そばの本場、新得で食わなきゃあかんのかと。
しかし、そう言った先入観を抜きにすると、そばはそこそこおいしかった。
サイクリングでヘロヘロになっているときは、何を食ってもうまいのだ。
新得でそばを食うことができて、満足、満足であったのだ。

ここで話はそれるが、私の最近のお気に入りそばは、どん兵衛の冷凍食品の「鴨だしそば」である。
マツコデラックスの番組で紹介されていたので試してみたが、これがカップめんのどん兵衛を3倍豪華にした感じの味で、ちょっとした高級な気分を味わえる。
これが一袋99円で売っているのだから、これは冷凍食品界の革命と言ってもよいだろう。

そんなわけで、確かにセブンイレブンのそばもうまかったが、どん兵衛冷凍食品そばの方がうまかったよなと、自分の貧乏舌にあきれ返りながら、峠へ向かって、テロテロと進みます。
あと、そばだけじゃ足りんので、エナジードリンク「モンスター」も一本行っときました。

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峠まで17kmですね。
もう150km以上自転車を漕いでいる身としては、17kmが近いのか遠いのかもよくわからない。

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えっちらおっちら進んで、登坂車線に入ります。
こっからがいよいよ本格的な峠道になります。
時刻はPM1:20。
こっからてっぺんまで何時間かかるのか想像もつかないが、とにかく公共交通機関に頼るわけにもいかんし、自らの脚を信じて、前に進むしかないんだなあ。
半分やけくそなんだなあ。

さて、いよいよ峠のためにとっておいた、最終兵器1速を使いましょう。
スピードは全然でないが、思ったよりペダルは重くないですね。
ガーミンの走行ログを見ると、9km/hぐらいしか出てないですが、あまりバテたと感じることもなく、一定のペースで淡々と進んでいきます。
ここまで飲んできたエナジードリンク2本が効いてきたかしら。

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PM1:28、一合目到達。
あ、これ、去年の知床峠に比べたら、全然楽勝だ。
平均勾配4.3%と、そんなに勾配はキツくなく、だらだらと一定の斜度の坂道が続く感じですね。
とりあえず、作戦としては、二合ごとに休憩を入れて、休み休みえっちらおっちら進むことにしましょう。
脚をつくのはいいが、押して歩くのはなしの方向で。

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PM1:33、二合目到達。
お、一合目から、5分しか時間が経ってないではないか。
ここで標高320mだから、頂上の644mまで、あと2倍上ればいいわけだね。
いや、厳密に言えば、峠は標高250mぐらいのとこから始まってるから、まだ70mぐらいしか上っておらず、こっから上る高さは2倍どころじゃないんだけど、ここは脳みそをだまして「たったこれだけ」と思った方が楽だ。

ここで水分を補給し、カロリーメイトの類似品を1/3本食べます。
小まめに補給しながら進みましょう。
自転車にボトルケージつけてないもんだから、走りながら水飲めないのが難点ですな。
一応、ハンドルにつけられるタイプのボトルケージは持っているんだが、めんどくさいので今回はつけなかったのであった。
まあ、水ぐらい止まって行儀よく飲もうぜ。

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PM1:43、四合目到達。
水分と、カロリーメイトの類似品1/3本を補給。

どっかに激坂が紛れているんじゃないかと、疑心暗鬼になりながら上ってきたが、ホントにここまではびっくりするぐらい素直に一定の勾配で坂が続いている。
二合10分ペースなら、あと30分ぐらいで到達するのか。
2時間ぐらいはかかるんじゃないかと、ビビリながら峠に入ったわけだが、思ったよりも楽チンな峠で、ブログ的には面白くないが、自転車に乗っている私としては、十分に面白い展開であった。

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PM2:00、六合目到達。
ここでも水分と、カロリーメイトの類似品1/3本を補給。
ペースは若干落ちたが、疲れはさほど感じない。
最初のころに比べると、ちょっと勾配はキツくなったが、それでもMaxで6%ぐらいと、1速ネチネチ戦法で上るにはさほど問題はない。
私なりに体得した、ブロンプトンでの坂の上り方のコツをここで紹介すると、脚だけでペダルを回そうとしないで、体の全体重をペダルへズドンと落とし込むことですね。
膝やふくらはぎを一切使わないようにすることがポイント。
個人の体質にもよるのでしょうが、この戦法を習得してから、膝痛めたり、脚つったりしたことはありません。

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PM2:15、八合目到達。
標高580mと、あと60mぐらい上れば頂上なのね。
ここまで来れば、もうてっぺんに着いたも同然ですな。
尚、くどいようで申し訳ないが、ここでも水分と、カロリーメイトの類似品1/3本を補給。

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頂上が近づくにつれて、覆道が続きますね。
以前、白老から大滝に向かうホロホロ峠で、てっぺんに着くまでに、いくつもの覆道を進み、「一体いつになったら頂上なんだ、ゴルァ!」と途方に暮れたものだが、狩勝の峠は、そう言った「覆道トラップ」もなく、素直に頂上へとたどり着きます。

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PM2:26、狩勝峠頂上到達!
ここまで179km。
感覚的には、知床峠×0.7ぐらいの労力でした。
労力が少ない分、感動が薄いかというと、そんなことはなく、やはり峠というものは非常に疲れるもので、それ相応の達成感はあったのだった。

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こんなちっこい自転車で、ここまで上ってきたのか。
阿呆だのう。
ロードだったら、もっと楽できたのに。
というか、車使えよ、車。

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十勝平野を見下ろします。
天気がよくてよかったよかった。

さて、今回の最大の山場「狩勝峠」のてっぺんに到達して、もう冒険は終わったも同然だ!と、ちょっと気が抜けつつあるが、本日のゴール地点芦別までは、まだ100kmぐらいの距離があり、ようやく全行程の2/3が終わったという現実に愕然とする思いなのであった。
この先、まだ標高476mの樹海峠もあるんだよな。

まだまだ、私の馬鹿げた長い一日は続く。

つづく

by gossy54200 | 2016-06-27 23:06 | ブロンプトン  

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