俺チャレ2016~日本一長い普通列車に乗るために300km以上自転車を漕ぐ男の熱いメッセージ(その8)

その0 (計画編)
その1 (準備~スタートまで)
その2 (釧路~音別)
その3 (音別~浦幌)
その4 (浦幌~帯広)
その5 (帯広~新得)
その6 (新得~狩勝峠)
その7 (狩勝峠~富良野)

朝の2時半から、ほとんど休憩らしい休憩も取らず、延々と16インチ3段変速の折りたたみ自転車を漕ぎ続けて15時間。
ここまで進んできた距離は241km。
我ながら、こんな阿呆なことをよくここまでやりとげたものよ。
さあ、もう峠道はない。
今日の山場は過ぎたのだ。
後はできるだけ明るいうちに、芦別のホテルにチェックインするのだ。
というか、明るいうちに着かないと困るのだ。

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なぜ困るのかと言うと、ライトがめちゃくちゃショボいからなのである。
美瑛センチュリーライドの参加賞でもらったライトは、街灯のある街乗りならいいのかもしれないが、街灯のない田舎道を夜間走行するには心もとない。
というか、絶対前見えんぞ、これ。
しかも、対向車からも認識されんだろ。

どうして、ブルベ用に買った強力ライトも持っているのに、こんなショボいライトを使おうとしたのか、我ながら謎である。
絶対に日暮れまでには着くと思っていたのだろうか。
少なくとも、ライトの軽量化のためではないと断言できる。
多分、普段つけっ放しにしているものを、取り替えるのがめんどくさいとか、そんなずぼらな理由によるものだろう。
私は自転車を長時間漕ぎ続けること以外においては、世界三本の指に入るずぼらな男なのである。

ちなみに街灯のない道でも安心の強力ライトは、CATEYEのHL-EL540RCがおすすめです。
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最近はもう無茶な夜間走行もしないので、ほとんど使うことはないけどな。

キャットアイ(CAT EYE) ヘッドライト ECONOM Force RECHARGEABLE HL-EL540RC

キャットアイ(CAT EYE)



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さあ、芦別まで30km。
時刻はPM5:59。
ロードだったら、無理すればなんとか19時の日没までに間に合うかもしれないが、時速15kmペースのブロンプトンでは絶対無理だ。
できるだけ急ぐように努力はするけど、もう開き直って、日が沈んだらしょうがないぐらいの気持ちで進もうではないか。

日が暮れてもいいと開き直ると、なんだか重圧から解き放たれて、意味もなく楽しくなってきた。
今までも車や自転車で何回か通った道なのであるが、見るもの見るものが妙に新鮮に感じられる。
ついに、私は自転車を漕ぎすぎて頭がおかしくなって、違う世界に行ってしまったようだ。
そういや、1回だけ出た400kmブルベのときも、100~200kmぐらいのときは苦痛だったのに、250km過ぎた辺りから妙にハイになって楽しかったような記憶がある。
限界を超えたところに、人間の真の喜びがあるかもしれない。
とは言え、もう一回ブロンプトンで1日250km走れと言われたら、全力で拒否するが。

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何気ない山に、ああ山だなあと感動し。

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何気ない川に、ああ川だなあと感動し。

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うだうだしているうちに、芦別市に入った。
時刻はPM6:21、ここまでの距離は257km。
もう日も暮れるので、サングラスは外してもいいだろうと外したら、西日が強くてやってられなかったのであった。

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ゴルフ場に鹿がいますね。
こういうのは北海道ではよくあることなので、何の感慨もありません。
と、言いたいところであるが、私はゴルフ場には一度も行ったことがないので、北海道のゴルフコース上に鹿が出没するのは、よくあることかどうかわからない。
ただ、鹿がゴルフ場に集団発生したら芝が荒れるんじゃないかなと、気にはなった。
ま、気にしたところで、わたしゃゴルフしないんでどうでもいいけど。

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滝里湖。
最近、建設された滝里ダムによって人工的に造られたダム湖なんだけど、なんか自転車乗ってると、例えダム湖でも湖っていいなと思ってしまう。
自転車乗りにとって、湖の存在は、「琵琶湖一周」のように、全周を制覇したい衝動に駆られ、冒険心をくすぐられる。
残念ながら、滝里湖を周回する道路は存在しないのであるが。

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一見、何の変哲のない橋に見えるのだが、この「思い出橋」には、どんな思い出が詰まっているのだろうか。
この橋の上で告白してフラれて、ショックの余りそこから身を投げたとか、そんな思い出はヤダけど。

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自転車乗りの敵、トンネル。
歩道がなく、道幅の狭いトンネルでは、後ろから例え軽自動車が来たとしても、「ゴゴゴゴ」と大型ダンプが近づいてくるような音がし、車が自分の脇を通り過ぎると、ビュワッと冷たい風が吹きつけ、身の毛もよだつ思いがする。

しかし、このトンネルはすばらしいトンネルだった。
自転車が安心して通れる広い歩道がついていて、しかも、全ての区間が下り坂なのであった。
これは、もうトンネルの中のトンネル、「King of トンネル」と言っても差し支えないであろう。
ただ、このトンネルを逆方向から自転車で走ることは、想像もしたくない。

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多分、このトンネルができる前の旧道の写真だったような気がする。
旧道マニアが喜ぶかなあと思って撮影してみたが、なんかどうでもいい写真ですね。
上にも書いたように、すでに自転車を漕ぎすぎて気が狂っているので、手当たり次第何でも写真を撮っていたような気がする。
正直、今回の俺チャレで、序盤の浦幌~新得までの記憶は薄れているのだが、どういうわけか、250kmを過ぎた芦別からの記憶がキョーレツに残っているのである。
何でなんだろね?

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PM6:55。
ああ、もう日が暮れるぞぉ!

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PM7:07。
暮れたぁ!
ここまで262km。
芦別市街まで、あと10kmぐらい残っている。

太陽が見えなくなって、ようやく自分が置かれているマズイ状況に気がつき、とにかく真っ暗闇にならないうちにホテルに着くのだ!と、必死こいてペダル回すようになった。
なぜ、それをもっと早くやらない?

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やっと、芦別の象徴である巨大観音像が見えてきた。
しかし、これは全長88mと無駄にデカいために、どうも遠近感覚がずれてくるのだよな。
観音様が見えて、「やったー、もうすぐ街中だ!」と思ったのに、ちっとも観音は近づいてこない。
結局、観音像が見えてから、5kmぐらいでようやく芦別の中心部に到達したのであった。
全く、こんな距離感の狂う無駄にデカい建造物など作るんじゃねーよ。

日が暮れてしまい、走れメロスだったら、メロスの親友セリヌンティウスが首ちょんぱにされるところであるが、誰の命もかかっていない俺チャレは平和に本日の目的地芦別に到達し、めでたしめでたしなのであった。

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しかし、ここで非常に重要な問題がある。

ホテルは街中から5kmも離れた山の中にある。

という衝撃的な事実である。

どうせなら温泉のあるホテルの方がいいだろうと思って取ったホテルはとんでもない場所にあったのだった。
何で市街地のビジネスホテルを取らなかったんだ?
だって、こんな山中にホテルあるなんて知らんかったもん。
って、ちゃんと地図調べろや、地図を!
と、私の頭は、ひとりでケンカモードになっていたのであった。

そんなわけで、本日の目的地芦別には到達したが、まだまだ暗闇の山中サイクリングは続くのであった。

ここまで271km。
時刻はPM7:40。

つづく
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by gossy54200 | 2016-07-02 20:35 | ブロンプトン | Comments(2)  

Commented by pen at 2016-07-03 08:17 x
だいぶ暗くなってきましたなぁ・・・
そのライトのパフォーマンス、知りたいです。いや欲しいわけではなくてどれくらい照らしてくれるのか興味が^^;
時速15km/h以下なら大丈夫という可能性もありますし。
Commented by gossy54200 at 2016-07-04 21:07
ライトのパフォーマンスは、ママチャリのライトレベルで、とても街灯のないところの夜間走行に耐えられるパフォーマンスではありません。
ただ、この時期の北海道は日が暮れた後でも20:00ぐらいまで、ほんのり明るさが残っているのが救いでしたね。

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