みやすのんきのウォーキング本もすごい

最近のマイブームは、漫画家のみやすのんき先生です。

以前に「マラソン本がすごい!」ということで、このブログで紹介させていただきました。

で、去年の12月に第二弾が出るということで、かなり期待していたのですが、私の期待に反して、その本はマラソンの本ではなく「ウォーキング」の本でした。

あなたの歩き方が劇的に変わる! 驚異の大転子ウォーキング

みやす のんき/彩図社

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最初、本屋で見たときは、「なんだウォーキングかよ!俺は歩きたくなんかないんだ。走りたいんだよ。ったくガッカリだよ」ってことで、見向きもしませんでした。
明らかにこれは「ウォーキングよりもマラソンの方が偉い」という私の偏見です。
私のこういうところは改めなければいけないと思います。

そんでもって、今年の2月に満を持して「大転子ランニング」という、新たなみやす先生のランニング本が出版されたわけですが、買って読んでみると、イマイチよくわからんところが多いし、「まずは大転子ウォーキングありき!」と本にも書かれていたので、ここは謙虚な気持ちになって、「大転子ウォーキング」の本も買うことにしました。

以下、その感想。


《着眼点は面白い》

健康オタク的な視点から見ると面白いと思います。
「試してガッテン」とか好きな人にはすんなり読めるのではないでしょうか。
「あなたの歩き方は間違ってますよ、このままでは寝たきりになりますよ!」と脅して不安にさせたところで、「でも、この歩き方でもう大丈夫!」と安心させる手法は、新興宗教に近いものがあり、こういうとこも「試してガッテン」とか「あるある大事典」っぽいね。

《実体験からの考察は説得力がある》

なんて書き方をすると、インチキ本っぽく思えてしまいますが、内容は素晴らしく、マラソン本に並ぶ、いや、それ以上の力作だと思います。
みやす先生は、マラソン本でもそうですが、自分の実体験から考察して理論を書かれているので、すごく説得力があるのですよね。
しかし、逆に言えば、あくまでもみやす先生の経験の範疇でしか書かれていないという見方もでき、単に鵜呑みにするのではなく、実際にそうなのか、自分で体を動かして体験してみないことには始まりません。

《説明はちょっと冗長だが、イラストが最高にわかりやすい》

「ひぃこらサブスリー」でも、ちょっと説明が冗長な部分がありましたが、そこは漫画家の先生が書いた本ということで、イラストでそれ以上のものが補われていました。
この本も、説明自体は若干くどく、「ウォーキングのメイン層であるシニア世代には難しすぎるのではないか」という部分が見られまずが、それ以上にイラストが目からウロコです。
特に私にとって、「そうか!こういう意識で歩けばいいのか!」と思ったところは、P.121図37の「一本のライン」で、「自然に外向き」に着地するところと、P.125図38の「脚の根元」から動かすときと「骨盤」から動かすときでは、歩幅が10cmぐらい違うというところです。

《試してみました「大転子ウォーキング」》

私は冬の間、自転車は使えないので、片道2kmの徒歩通勤をしているのですが、歩くスピードが遅く、とぼとぼと歩いていました。
60ぐらいのおっさんや、メタボな女性にも抜かされるぐらいです。
ところが、「一本のライン」で「骨盤」から歩いてみると、スタスタと速いピッチで歩くことができ、ほぼお尻の筋肉しか使わないので、脚が疲れることもありません。
歩き方を変えてから、3~5分は通勤時間が短くなっています。
意識を変えるだけで、疲れずに速く歩けるのですから、これはおススメです。

《エリートランナーはめちゃくちゃなことを言う》

「マラソン経験ゼロの人が、元エリートランナーをコーチに東京マラソンを走る」なんて企画がWeb上にありました。
実際、その素人ランナーさんはコーチと伴走する形で東京マラソンを走りましたが、途中歩き始めたところで、コーチに「大またで歩け」なんて指導をされていました。
「大またで歩く」意識だと、骨盤主導ではなく、脚の根元主導になってしまい、ただでさえ疲労で筋肉がボロボロなのに、余計に筋肉に負荷がかかる歩き方になってしまい、その方は3kmぐらいに一度ストレッチをしなければ動けないレベルになってしまいました。
こういうときこそ、大転子ウォーキングで、ストライドではなくピッチを上げた脚に負荷をかけない歩き方をすべきじゃないかと思いますが、エリートランナーは競技中に「歩く」なんて経験をしたことがないから、こんな指導になってしまうのでしょう。
単に普段の歩きだけではなく、フルマラソンやウルトラマラソンで、「もう走れない」ってなったときにも、「大転子ウォーキング」は有効だと思います。

《で、これ誰向けの本?》

内容は素晴らしいのですが、じゃあ一体どういう人をターゲットに書かれたのかが、表紙や帯では見えてこないのが残念です。
私が買った本屋でも、マラソン本の中に紛れ込んでいました。
恐らくこの本を買った人の大半は「ひぃこらサブスリー」の読者で、本当に正しいウォーキングが必要なシニア世代が、パッと見て買うかというと疑問がつきますね。
そういう世代は、デュークなんちゃらさんとか知名度のある人の本を選んでしまうのではないでしょうか?

だからこそ、私がここでこの本の宣伝を強くする必要があると思います。

こんな過疎ブログで力をこめて宣伝してもしょーがないような気がしますが、全ての歩く人におススメします。
間違いなくこの本は「ウォーキング革命」となる本でしょう。

《歩こう歩こうどんどん歩こう》

自転車もいいんですが、やはり冬乗るのは危険ですし、「自転車の教科書」で堂城賢さんが指摘されているように、着地衝撃のない自転車では筋肉や骨は強くなりません。
私自身、「別に俺、走ったりロードバイクに乗っているから、わざわざ歩かなくてもええやん」と、通勤以外の普段の移動はほとんど車に頼っているのですが、「運動していればいいというわけではなく、運動している時間以外で寝たり座ったりしている時間が長いと、その効果は帳消しになる」とのことですので、半径1~2kmぐらいの距離なら、車や自転車使わんで、もっと「歩く」という行為を取り入れんとなあと、すっかり「ウォーキング新興宗教」に洗脳されてしまったワタクシなのでありました。

ごきげんよう。

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by gossy54200 | 2017-03-03 22:32 | ランニング | Comments(6)  

Commented by pen at 2017-03-04 10:46 x
わたし、ひいこらサブスリーと大転子ウォーキングは読みましたが、大転子ランニングは買ったのにまだ開いていません^^;

ウォーキングですが、明らかに大転子を意識して普段歩くようになりましたので(まだ間違っている気がしてなりませんがw)私も洗脳されていますね^^  2月のランは80kmでした。3月はもう少し増やしたいです。
あと、この間インドアでランしましたが、なんだか足音が小さくなっていました。これは大転子の影響かはだしランニング(又はワラーチ)の影響かわかりませんが、距離を踏んでみないとなんとも言えませんね。 いまはまだ股関節痛が残っていまして、今後どうなるものやら・・・。  今年サブ5したいですけど無理はしないで行きます。 またよろしく~^^
Commented by ak10 at 2017-03-05 20:23 x
はじめまして、ak10と申します。
わたしもみやすさんのランニング本に はまってます。

みやすのんきさんのウォーキング本、
「自然に外向き」に着地
って書いてあるんですか。これまた興味わきますね。

リンクに示したページ、高橋尚子さんの走りが
 ・肩甲骨と骨盤が同じ方向に前に出る
 ・足は外向きに着地
であることが分かる動画が貼り付けてあります。
ぜひご覧になってみてください。
Commented by gossy54200 at 2017-03-05 21:47
>penさん

ウォーキングは本当にいい本ですね。
間違いなくランニングにも生かされると思います。
ランニングとウォーキングは別物と考えていましたが、共通するものが多いですね。
大転子ウォーキングを意識してから、通勤ウォークが全然苦痛でなくなりました。

股関節、なかなかよくならないようですね。
しかし、そういうときこそ、股関節に痛みが出ないような歩き方や走り方を習得するチャンスなのではないでしょうか?
股関節が癒えて、洞爺湖でサブ5、そして、北海道マラソン完走できることを願っています!
共に頑張りましょう。
Commented by gossy54200 at 2017-03-05 22:04
>ak10さん

はじめまして、コメントありがとうございます。
リンクに示されたページ、実はすでに見たことがありまして、非常に勉強になります。
初めてそのサイトを発見したとき、1日中ずっと眺めていました(笑)。
ちょっと辛口ですが、方向性は私好みのサイトですね。

ちなみに私、「つま先は真っ直ぐ前に着地」「接地時間は短くして跳ねる」って書かれたランニング本を鵜呑みにして怪我しました。

体の末端部分は意識せずに自然な感じで、胴体に近い部分に意識を入れることが大事なのでしょうね。

今後ともよろしくお願いいたします。
Commented by OTK at 2017-03-10 12:35 x
コメント順が逆になっちゃいましたが、みやす先生の本は、ランニング本第二弾を電子版が出た時に購入しました。去年だったか、オリンピックのトライアスロン競技のコーチが、骨盤を意識したランでバイクもスイムも強化できる、というようなことを言っている番組を見て以来、骨盤を動かすよう意識はしてみていて、闇雲に大きく動かそうとしていただけだったのですが、みやす先生の理論でいろいろと合点のいくことが多いです。しかし、今の札幌は走りにくいことこの上なく、ファットバイクで大転子ペダリングを意識して雪道自転車通勤しています。ウォーキング本の方は出版社が違って電子版は無いようですが、ブログのリンクからポチればいくらかごしさんの懐に入るのでしょうか(笑)
Commented by gossy54200 at 2017-03-13 21:42
やはり「大転子ペダリング」はOTKさんも考えられていたのですね。
みやす先生の理論は自転車にも応用できると思いますし、堂城さんの理論で合点がいかなかったところも、すっきりしたような気がします。
去年、GIANTのIDIOMがめちゃくちゃ乗りやすいと思った理由は「ハンドルが近くて前傾がとれない」「その結果、肘が後ろに引かれて上半身が安定する」ところにあったのではないかと、私は推察していますが、その答えは春にならないとわからないのが、冬自転車をやらない私にとってはもどかしいですね。
「上半身に壁を作る」ことは、空気抵抗を気にしないレベルのスピードだったら、自転車でも有効なのではないかと思います。

ちなみに当ブログはアフィリエイトは一切やっていませんので(というか、エキサイトブログはアフィリエイト禁止)、ポチッたところで一銭もワタクシの懐には入りません(笑)

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