なぜ別海でベストタイム採用割合が低いのか?

久々にランニング雑誌「ランナーズ」を買いました。
お目当ては本誌ではなくて、別冊の付録なのでありました。

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「全日本マラソンランキング」
これは単に個人のランキングが載っているだけではなく、ランキング対象大会の「中間タイム」や「ベストタイム採用人数」などのデータが載っていて、記録の狙いやすい大会を検討するのに役立ちます。

ちなみに北海道で開かれるランキング対象大会のデータは以下のようになっています。

洞爺湖マラソン(5月) 全体中間タイム 4:13:59 完走人数 4261 ベストタイム採用人数 2677(採用割合62.8%)
函館マラソン(6月) 全体中間タイム 4:14:30 完走人数 3322 ベストタイム採用人数 1849(採用割合55.7%)
北海道マラソン(8月) 全体中間タイム 4:17:22 完走人数 12591 ベストタイム採用人数 6328(採用割合50.3%)
別海町パイロットマラソン(10月) 全体中間タイム 4:14:21 完走人数 1132 ベストタイム採用人数 550(採用割合50.3%)

真夏に行われる北海道マラソンで、ベストタイム採用割合が低いのはわかります。
しかし、コースが割合平坦で、涼しい気候で行われる10月の別海でも、ベストタイム採用割合が北海道マラソンとほぼ同じというのは一体どういうことでしょうか?
コース的にはアップダウンのある洞爺湖マラソンの方が、記録を狙うにはキツいはずなのですが、ベストタイム採用割合は別海より10%以上多いですし、中間タイムも別海よりもいいのです。
「記録が出やすい」と言われている別海で、これだけベストタイム採用割合が少ない理由はどこにあるのでしょうか?


ここで、道外のマラソン大会に目を向けてみましょう。
コースが平坦で記録狙いに向いているつくばと、高速コースに生まれ変わった東京マラソンを比較してみましょう。

つくばマラソン(11月) 全体中間タイム 3:59:28 完走人数 12055 ベストタイム採用人数 7262(採用割合60.2%)
東京マラソン(2月) 全体中間タイム 4:43:36 完走人数 33947 ベストタイム採用人数 23019(採用割合67.8%)

つくばの中間タイムは4時間を切っています。
制限時間が6時間で、この中間タイムはかなり速いです。
制限時間が6時間以上の大会で、中間タイムが4時間を切っているのは、つくばと古河はなももマラソンの2つだけです。
(古河はなももマラソンも平坦コースで記録が出やすいと言われている)

しかし、驚くべきことにつくばのベストタイム採用割合は60.2%と低いです。
洞爺湖マラソンよりも低い数字になっているのです。
東京マラソンは、普段全く走らないけど、抽選で当ってしまった「記念出走」的なランナーも多いと思いますので、「東京マラソンしか走らない」=「東京マラソンがベストタイム」となり、ベストタイム採用割合が高いというのもあるかもしれません。

では、他の大会を見てみましょう。

静岡マラソン(3月) 全体中間タイム 4:07:01 完走人数 9637 ベストタイム採用人数 7167(採用割合74.4%)
古河はなももマラソン(3月) 全体中間タイム 3:57:57 完走人数 9203 ベストタイム採用人数 6308(採用割合68.5%)

先にも出した古河はなももマラソンは、つくばと同じような中間タイムにも関わらず、つくばよりもベストタイム採用割合が8%強多く、更に静岡にいたっては、ほぼ4人に3人がベストタイムを採用しています。
これらの大会の開催時期は、本州のマラソンシーズンの終盤である3月です。

このことから考えられることは

本州のマラソンシーズンは11月から始まるので、つくばのようなシーズンインの大会では、記録の伸びが低く、シーズン終わりの2月3月に記録が出やすい

と、言えるのではないだろうか?

なるほど、シーズン終盤の方が記録は伸びやすいということはわかった。
でも、ちょっと待ってくれ。

北海道では4月~10月がマラソンシーズンだから、この理屈だと、シーズン序盤の洞爺湖マラソンよりも、終盤の別海の方がベストタイムは出しやすいんじゃないか?

さて、ここで別海をめぐる特殊事情があるのである。
別海は北海道の中でも東の果てにあり、札幌からのアクセスが非常に悪い。
しかも重要なこととして

別海町パイロットマラソンは、札幌マラソン(ハーフ、10kmなど)と同日開催なのである。

つまり、北海道のランナーの大多数を占める札幌圏のランナーは、別海などには見向きもせず、札幌マラソンの方に参加するのである。
(別海は1500人ぐらいの参加であるが、札幌マラソンは約13000人の参加者である)
一方、別海は空港のある中標津に近く、意外と東京からのアクセスは悪くない。
そんなことから

別海町パイロットマラソンはシーズン終盤の北海道のランナーよりも、シーズンオフで脚が出来上がっていない道外のランナーの比率が高いので、記録が出にくい。

と、推察されるのではないだろうか。
いや、そうに決まっている。
そうじゃないと、記録狙いの道民ランナーの私としてはやってられないではないか。
ちゃんちゃらおかしいぜ。
え、そうだろう?

《結論》

記録狙いの北海道のランナーは、ランナーズのデータなんか気にしないで、自信を持って別海に臨もう!

ごきげんよう。

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by gossy54200 | 2017-06-03 22:44 | ランニング | Comments(0)  

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