大転子ランニングとゼロベースランニング

みやすのんき先生のマラソン本がすごい。

去年からずーっと言っていることですが、最近は暇さえあれば「大転子ランニング」か「ひぃこらサブスリー」を読んでいるぐらいの中毒ぶりである。
そのうち、「やるっきゃ騎士」とか「冒険してもいい頃」(昔みやす先生が描いたエッチな漫画)もついでに全巻大人買いしそうな勢いである。

「大転子ランニング」で走れ! マンガ家 53歳でもサブスリー

みやすのんき/実業之日本社

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走れ!マンガ家ひぃこらサブスリー

みやす のんき/実業之日本社

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そんでもって、ずーっと「大転子ランニング」のレビューを書こう書こうと思っていたのだが、あまりに内容が濃すぎて、何をどう書けばいいか考えがまとまらないまま、時間だけがずーっと過ぎていったのであった。
このブログ、みやす先生ご本人のチェックもたまに入るので、下手なこと書けんなあというプレッシャーもあるし。


そう言えば、今年の2月に「ゼロベースランニング」について記事を書いて、更にランニング足袋「MUTEKI」についてレビューまで書いたのに、あれはいったいどうなったんだ?と思っている人が3人ぐらいいるかもしれませんので、まずはそれについて書いておきます。

ゼロベースランニング 走りの常識を変える! フォームをリセットする!

高岡尚司/実業之日本社

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《結論》

ゼロベースランニングは、今となってはほとんど目を通していませんし、MUTEKIも全く使っていません。

《理由》

・「ゼロベースランニング」と「大転子ランニング」は相容れないものだから。
・「MUTEKI」で走っていても、ちっとも面白いと感じないから。というか、かなり苦痛。


そんなわけで、一方を持ち上げて、一方を落とすというやり方は好きではないのですが、ここでは「ゼロベースランニング」との比較で「大転子ランニング」について述べていきたいと思います。
(あらかじめお断りしておきますと、「ゼロベースランニング」が間違っているということを言いたいわけではありません。ただ、私の走り方とは合わないんじゃないかなあというだけです)


・大転子に注目しているところは同じ

「ゼロベースランニング」も、みやす先生と同様に「大転子から胴体の動きを引き出す」という考え方は共通しています。
足で蹴ったり、もも上げで太ももの筋肉を使ったりすることなく、身体を前に移動させるという考え方です。

・では、どこが違うのか?

私が注目した違いは以下の2点です。

1.胸が先導している(ゼロベース)か、骨盤が先導している(大転子)か。
2.離地を遅らせる(ゼロベース)か、速める(大転子)か。

・先導するのはどちらなのか?

「ゼロベースランニング」と「大転子ランニング」の走り方のイメージは下の図のような感じでしょうか。

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「ゼロベースランニング」は、「胸が先導する」ことによって、重心が前に移り、バランスが崩れ、その結果、脚が前に出るという走り方です。竹馬を例にとって説明していますね。
しかし、みやす先生は「ひぃこらサブスリー」の中で、こういう「倒れそうになっておっとっとと足を踏み出す」走り方を否定されています。
「ずっと倒れこみ続け、足を一歩一歩倒れないように踏み出す方が大変です。倒れないように足を踏み出すのではブレーキを掛けるのと一緒になってしまいます」と説明されています。

一体、どちらが正しいのでしょうか?

ここで重要なことは、両者の正当性を論じることよりも

私は運動神経が悪く、竹馬に乗れない

というシンプルな事実です。

竹馬に乗れない私としては、「大転子ランニング」を選択するより他はないのです。
バランス感覚の悪い方は、骨盤先導の方が無理がないと言えるでしょう。

・離地のタイミングは?

「ゼロベースランニング」は、重心よりも後ろに着地して、更に離地を遅らせるという考え方です。
一方、「大転子ランニング」では、重心の真下に着地して、離地を速めるという考え方。
上の図で言えば、「ゼロベースランニング」は後輪駆動の自動車、「大転子ランニング」は自転車のペダリングのように脚を動かすイメージでしょうか。

「ゼロベースランニング」と「大転子ランニング」では、かなり共通した記述もありますが、決定的な違いがひとつあります。

それは

シザース動作を重視しているかどうか

ということです。

「大転子ランニング」には「ひぃこらサブスリー」のときから一貫して、「シザースの重要性」について書かれていますが、「ゼロベースランニング」ではシザースに関する記述はありませんでした。
このシザース動作の有無が、離地の速い遅いにつながっているのではないでしょうか?

「大転子ランニング」の中で、「離地を遅くするのは、間延びした足運びになってしまいます。胴体をひねる動きにもつながります」と書かれています。
実際、「ゼロベースランニング」の中で、筆者の高岡さんのランニングフォームの写真を見ると、左の骨盤が前に出ているときに、右の肩甲骨が前に出ていて、胴体がねじれた走りになっています。
シザース動作の有無は、胴体の動きにも連動してくるのです。

ちなみに、元競輪選手の中野浩一さんは「自分はパワーそのものはそれほどでもなかったが、ペダリングの(左右の)切り返しは誰にも負けなかった」と語っています。
競技は違えど、素早く左右の脚をターンオーバーさせる意識は重要なのではないでしょうか。


そんなわけで、なんだか「ゼロベースランニング」をディスってしまったような内容になってしまいましたが、私が言いたいことはそういうことではなく

「ゼロベースランニング」と「大転子ランニング」とは相容れないもの。両方のいいとこ取りをしようとせずに、どっちか片方を徹底的に信じたほうがいい

ということです。
(みやす先生の走り方は著書にも「シューズの減りが早い」と書かれていたように、現代のランニングシューズのグリップ力に依存した走り方だと思います。裸足志向の方はゼロベースの方が親和性が高いような気がします)

ごきげんよう。

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by gossy54200 | 2017-06-26 22:56 | ランニング | Comments(0)  

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