2017別海パイロットマラソン参加記(その2)

その1

スタートが切られました。

大規模な大会ですと、ピストルが鳴ってからも渋滞で数分身動きが取れない状況が続きますが、そこは参加者の多くない広大な北の大地の大会です。
スムーズに30秒もしないでスタートラインに到達し、まずは競技場のトラックを一周します。

距離的にはロスになりますが、混雑が嫌なので、大外を回って一気にまくります。
スタートして200mしか進んでいないのに、気分は最終コーナーを回って、最後の直線勝負に出る競走馬。
まだ40km以上あるというのに、何を意気込んでいることやら。

浅井えり子さんが手を振ってくださったので、元気よく振り返します。
必ず元気一杯の状態で、またこの競技場に戻ってくることを誓います。

競技場を出ても、自分に合うペースの人が見つかるまで、気持ち突っ込み気味に行きます。
ここでガーミンがバイブレーションで何やら知らせてくれます。
「あれ?まだ1kmの距離表示現れてないけど、もう1km地点?」
と、ガーミンをのぞいてみると。

「パワーセーブまであと30秒」

という謎のメッセージが発せられています。

そうなのです。

私はガーミンのスタートボタンを押し忘れていたのです。

「おお、何たるミステイクよ」と嘆いたところで始まらない。
しょーがないので、ガーミンのスタートボタンを押して、仕切り直しです。
そんで、2kmの距離表示が見えたところでラップボタンを押して、そっから1kmごとのラップを取っていきましょう。
総合タイムは時計モードにしてチェックしよう。
10:00スタートだから、時計表示の最初の1を無視すれば、自分の走っている時間が瞬時にわかるので大きな問題はない。
これが9:45とか中途半端なスタート時間だと、例えば、時計が「11:30」を指したとき、一瞬「あれ?今、何時間走ってるんだ?」と、走っていて疲れている頭だと瞬時に計算できなくなるからなあ。
10:00スタートでよかったよかったなのであった。

2km過ぎから、コースは西側に進路を取り、いよいよ向かい風区間が始まります。
とにかく前半は風除けのために、一人では走らないということを心がけます。
ちょっと速いけど、でも無理しているスピードではないというレベルの集団と一緒に、ひたすら進んで行きます。

1kmのペースは大体4:40~4:50ぐらい。
想定よりはちょっと速いペースだが、変に落とすとずるずる行きそうなので、とりあえずハーフまではこんな感じで行きましょう。
なーに、後半は追い風+下り坂だ。ちょっと無理しても大丈夫。

4km過ぎた辺りで市街地は終わり、しばらく何もない道が続きます。
晴れてはいましたが、コースは木陰になっていましたので、そんなに暑さは感じませんでした。
7.5km地点から5kmごとにスポンジポイントはありましたが、そんなにスポンジなくてもよかったんじゃないかな。
まあ、私は全部利用させてもらいましたが。

ずーっとほぼ同じメンツで抜きつ抜かれつを繰り返しながら、大体一定のペースで進んでいました。
「色んなこと考えると脳がよけいな糖分を消費する」って本に書かれていたので、何も考えずに、とにかく集団から離れないことだけを意識して走ります。
そんなわけで、こっから14kmぐらいの記憶はあんまりありません。

手元の時計によると、5kmの通過時間は23分台、10kmの通過時間は47分台です。
ここまで計画より1分弱速いペースですね。
このままどんどん貯金していきましょう!

ひたすら何もない田舎道を走ってきましたが、14km地点で、唯一人の営みを感じられる中西別の集落に入ります。
中西別の全人口が集結したのではないかというぐらいの応援をいただき、感謝感謝であります。
中西別のセイコーマートは、「ああ、これで1/3来たんだなあ」といい目印になります。

中西別の集落を過ぎると、再び「無人地帯」に入ります。
15kmの通過時間は1時間10分台と、計画より2分弱速いペースで進みます。
15kmでパワージェル1本補給。

17km地点手前で、反対方向から「今、先頭の選手がやってまいりました」と先導車が現れます。
道東の片田舎で行われている別海パイロットマラソンでありますが、何と今回は超大物のゲストランナーとして、あの「公務員ランナー」川内優輝さんが参加されていたのです。
彼、どこにでも現れるなあ。先週は旭川のハーフ走ってたんじゃなかったっけ?

しかし、コースはちょうど左に曲がっていくところであって、残念ながら反対方向からやってくる川内選手を見ることができずに、今まで走ってきた国道243号線を外れ、更なる田舎道へと突き進んでいくのであった。
ちなみに川内選手は2位と17分以上の差をつけて、大会新記録の2:13:43で優勝いたしました。
パチパチパチ。

さて、国道から外れた田舎道。
これが向かい風吹き荒れる極悪非道の道なのであった。
この日のために調達したサンバイザーが風に飛ばされそうになって邪魔くさい。
というか、実際に飛ばされました。
拾いに行くのに少なくとも10秒はロスしました。
この10秒を返せ!

《教訓》
夏マラソンでない限り、晴れていても熱中症の心配は少ないので、帽子やサンバイザーなど余計なものは身につけない方がいい。
特に風の強い日は。

向かい風で心が折れそうなこの区間。
相変わらず「無人地帯」でありましたが、牧草ロールに手書きの応援メッセージが書かれていて、心がなごみます。
しかし、「鮭と牛乳の二刀流」って言うのは、マラソンと全く関係がなく、一体何が言いたかったのかは謎。
強いて言えば、「完走賞で鮭と牛乳がもらえるから、ゲットできるように頑張れ!」ってメッセージなのかなと、都合のよい解釈をします。
単調な道の中で、心をなごませてくれた牧草ロールメッセージ、ありがとう。

向かい風区間は、私の前を小柄な女性がちょうどいいペースで走っていましたので、良心の呵責を感じながらも、彼女を風除け+ペースメーカーにしながら、ずんどこ進んでいきました。
ミズノランニングクラブ監督の福澤潔さんの本に

男性は小気味よいピッチの女性ランナーについていけ

というアドバイスがあったので、それに従ったまでです。
実際、私はピッチ走法なので、ピッチを刻んで走るタイプのランナーの方がついて行きやすいです。
目の前にメトロノームがあって、そのリズムに乗って脚を動かしているようなイメージです。

でもって、さんざん風除けとペースメーカーに利用してきた小柄な女性ですが、ちょっとペースが合わなくなったところで、うりゃーっと抜かすことにしました。
私はさんざん女性を利用しまくって、利用価値がなくなったとたんに捨ててしまうひどい男なのです。

19kmぐらいから、またコースは曲がり、キョーレツな向かい風地獄からは脱しました。
それでも、斜め前から風が吹いてくる感じで、まだまだアゲンストな風です。

20kmの通過時間は1時間34分台と、計画より2分弱速いペース。
ここでアミノバイタルPROを補給。
途中、4:51までラップが落ちた区間もあったが、向かい風を考慮に入れると、いいペースで進んでます。

このままの調子で、ハーフ通過タイムは1時間40分台。
これはサブ3.5どころか、3時間20分切りも見えてくる数字です。
こっからは追い風+下り。
ここまで我慢していたのを一気にぶつけるときがやってきました!

つづく

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by gossy54200 | 2017-10-04 22:53 | ランニング | Comments(0)  

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