2017別海パイロットマラソン参加記(その4)

その1 その2 その3

ついにほとんどペースが落ちることなく、40km地点を突破しました。
フルマラソンでよく言われる「30kmの壁」や「35kmの壁」を見事にはねのけて、あとはこのままのペースを保ってゴールまで走るだけと思いつつ、ところがギッチョン、最後の最後で思うように行かなくなるところがフルマラソンと言うものなのだよ。

《異変その1》
左肩が痛くて腕が振れなくなった。

突然、腕を振るたびに肩にビキッと痛みが走り、腕が振れなくなりました。
今年の名古屋ウィメンズマラソンで、腕をだらんと下げた「忍者走り」で2位になった安藤友香さんっぽいフォームでごまかそうとしましたが、どうも上半身が揺れてしっくり来ない。
ちょっと腕振りしてはだらんと下げて、また振っては下げてってのを何回か繰り返してごまかしながら進みましたが、ペースの落ちは防げませんでした。

《異変その2》
右股関節が痛くて脚を前に出せなくなった。

脚を前に出そうとすると、股関節がズキズキ痛み出します。
走っていたときは、「これはデカイ故障になるかもしれん。つくばは走れないんじゃないか」と思うぐらいの痛みでした。
ただでさえ狭いストライドがどんどん狭くなっていきます。
90cmぐらいまでストライドが落ちてしまいました。

《異変その3》
走る目的を見失った。

40kmまでは「電卓くん」を封印して、ゴールまでの予想タイムとかそういうことは一切考えないで、ただひたすら走ったのでありましたが、40kmになって、「うーん、3時間11分か。こっからキロ4:30でも3時間20分は厳しいなあ。とは言え、サブ3.5はもう歩いても確実だ」なんて思ったのがいけなかったです。

こっから一生懸命走っても、テキトーに走っても大して変わらんな。

マラソンはフィジカルも大事ですが、何よりもメンタルが一番大事です。
確かに痛みがあったのは事実でですが、それ以上に、脳みそが「無理だ」と判断した時点で、もう二度とスピードアップができなくなるのです


40kmの壁が私の目の前に現れました。


30km、35kmの壁を乗り切って、油断しきっていたのでしょう。
もう頑張ろうという気分にはなれませんでした。
更に、ゴールの競技場に向かうために、久々に西に進路を取ります。
そこで待っていたのは、20kmぶりに現れた強い向かい風でした。
既に私には向かい風に立ち向かう気力は残っていませんでした。

住宅街に入って、沿道には応援の方がたくさんいましたが、情けない半笑いを浮かべながら、力弱く手を振るぐらいしかできませんでした。
ペースはキロ6分近くまで一気に落ちました。
35kmから40kmまでは、ほとんど誰にも抜かされなかったですが、40kmからはバンバン抜かれまくりです。
抜かした方は、私よりはるかに年配の方が多かったような気がします。

若造よ!マラソンは体力で走るのではなく、経験で走るものなのだ

と、シニアランナーの背中が語っているようでした。
まあ、ワシはアラフォーおっさんで若造でもなんでもないのですが…。

競技場に入りました。
ペースはさっぱり上がりません。
それでも前に進むしかないのです。
あとたったの500m、しかしその500mが長い。
前半の2kmに相当するぐらい長い。
気力がなくなってからのフルマラソンは、ただの苦行以外の何者でもありません。

「終りよければすべてよし」とはよく言われますが、逆に言えば、どんなに途中までうまく行っていても、最後がイマイチだと「ああ、イマイチだなあ」と思ってしまうものです。
野球で言えば、9回表まで10-0で勝っていたけど、9回裏に満塁ホームランを打たれてしまうぐらいの後味の悪さです。
ふがいない、情けない。

しかし、満塁ホームランを打たれたところで、まだ6点リードがあります。
最後に時計を見て、サブ3.5を確認したところで、我に返り、「まあ色々あったけどよかったなあ」と。
ゴールしたときは、満塁ホームランを打たれた後に、三球三振でアウトに取った投手のような心境でした。
それはどういう心境なのかと言われれば、説明に困るのですが、最終的に目標を達すれば、まあいいではありませんか。

最終的なゴールタイムは「3時間23分35秒」。
最後の2.195kmは12分以上かかったのではないでしょうか。
全てがうまく行った快心のレースなど、なかなかないものです。
しかし、「ああ、うまくいかなかったなあ。悔しいなあ」という気持ちが、次につながると思います。
初めてサブ4を達成した4年前の千歳では、見事に燃え尽きてしまい、走る目標が見えなくなりつつありましたが、今回は「まだまだ課題はたくさんある」と謙虚な気持ちになれました。
かえって最後に失速したのがよかったのかもしれません。
快心のレースは後にとっておきましょう。
11回目のフルマラソンにして、新たなステージに足を踏み入れることができたと思います。


ゴールして、ビキビキに攣りそうな脚を引きずりながら、特大タオルとスポーツドリンクを受け取って、完走証を発行してもらいます。

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特大タオルは、でかいのはいいのですが、でかすぎて、かけるところがないというのが悩みどころです。


ゴール後、今大会に参加していた唯一のラン友ヨシさんの元に駆けつけました。
サブ3.5を達成したことを報告すると、自分のことのように喜んでくださいました。
私も人の記録更新を素直に祝える人になろう。
間違っても「ちっ、あいつ俺より速くなりやがって」などと、ケツの穴の小さいことを考えてはいけないのである。
ヨシさん、本当にありがとうございました。
そして、今は3時間一桁ランナーのヨシさんの背中は、はるか遠くにありますが、いつか必ず追いつきます!
あー、こんな大風呂敷広げていいんかねえ。

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そして私は完走賞である鮭一匹をゲットして。
(写真を撮るにあたり、テキトーな置き場所がないので、クルマの上に置いた)

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ゆっくり温泉につかり、95%の満足と5%の反省を胸に帰路につき、「はま寿司」の100円寿司で、心もお腹もすっかり満たされた貧乏舌のワタクシなのでありました。

(本編終わり。次回は反省会編)

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by gossy54200 | 2017-10-08 21:45 | ランニング | Comments(4)  

Commented by pen at 2017-10-09 17:51 x
完走、おめでとうございます^^
 そのようなペースの葛藤があったのですねぇ、しかもあと2kmちょっとのところで・・・。
 ラン仲間の応援や祝福は本当にうれしいものですね。私もなるべく応援しようと思います。
 ひいこらサブ3は電子書籍、大転子ウォーキングとランニングは紙書籍を買ったのですが、大天使ランニングが電子書籍でも登場しました。スマホで列車の中で読みやすいので、買おうかなw なんせまだ反芻していないというか理解しつつあるようなないような状態ですので^^;
Commented by gossy54200 at 2017-10-09 19:56
penさん、ありがとうございます。
確かに40kmからは失速しましたが、今までの30kmや35kmからの失速が後ろに伸びた分、成長は感じられたと思います。
共に目標達成を喜べる仲間がいることが大切ですね。
ヨシさんの存在は本当にありがたかったです。
つくばも何人かラン友が北海道から参戦しますので、非常に楽しみです。
ただ、飛行機の時間の関係で、ゴールしたら速攻で帰ることになりそうなのは残念ですが。

みやす先生の本は、紙の書籍、電子書籍と何十回読んだかわからないぐらいに読み込みました。
それでも、まだ理解できないところは多々あるのですがね。
「片足ケンケン」「スローシザース」「P.157のドリル」の3点セットを意識すれば、走りが変わると思います。
来シーズンは「サブ4.5」行っちゃってください!応援しています。
Commented by bosmin_iv at 2017-10-14 23:48 x
こんばんは。サブ3.5、お疲れさまでした!
40kmまでペースを維持できたのは素晴らしいです!
僕は30kmの壁を越えられずにいますから・・・。
でも最後の2.195kmの辛さ、分かります!
股関節の痛みも分かります!
それにしても2500km走りこんでサブ3.5達成、おめでとうございます!!
Commented by gossy54200 at 2017-10-16 22:49
bosminさん、ありがとうございます。
あんまり脳みそを使わずに、「今何キロ」と意識しないで、とにかく行けるとこまで行くという作戦がひょっとしたらよかったのかもしれません。
今振り返ると「気がついたら40km行っていた」という感じでした。
40kmで急に距離を意識するようになって、体の力が抜けるような感じがしたと共に、今まで潜んでいた痛みが一気にやってきた感じです。
マラソンはメンタルだなあとつくづく感じた今回の別海でありました。

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