丁未峠で峠走(その1)

「峠走」

「非常識マラソンメソッド」などの著書で有名な岩本能史氏が推奨する練習方法で、「峠道をひたすら上ってひたすら下りる」という、言葉で書けば簡単な練習法であるが、実際にやってみることを考えると、想像するだけでげんなりする練習法である。
ひとりで箱根駅伝の「山上り」5区と「山下り」6区を連続して走るような練習だからねえ。
まあ、箱根よりは距離は短いんだが。

マゾ属性の強い私としては、一度どんなものかやってみたい気持ちはあったのだが、釧路だと近場に適当な峠道がなかったり、めんどくさかったり、やりたくなかったり、めんどくさかったり、めんどくさかったりで、今まで一度もこの練習に手をつけたことはなかった。
しかし、大きくドーンとサブ3という目標を持った今、「峠走」に手をつける必要はあるのではないだろうか。

そんなわけで、ゴールデンウィークで岩見沢に帰省したことを利用して、「峠走」をやってみることを決意した。
舞台は万字と夕張を結ぶ「丁未峠」。
平均勾配約5%の坂が10kmぐらい延々と続くという、「峠走」には絶好の舞台である。
今まで自転車では何回か上ったことがあるが、これがランニングになるとどうなるのか、つべこべ言わずに実験してみるのだ。

岩本氏によると、「峠走」で鍛えられるのは次の4つだそうだ。

1.心肺機能
2.推進力
3.フォーム(素早い動き)
4.着地筋(岩本氏の造語で、ランニングの着地衝撃を受け止める大腿四頭筋を中心とする筋肉のこと)

上り坂で心肺機能と推進力を鍛え、下り坂でフォームと着地筋を鍛える一石二鳥の練習だと、岩本氏は主張しているが、フォームに関しては、下りのフォームと平地のフォームは別物だと思うから、それは違うんじゃないかという気もする。
しかし、やってもみないで批判するのもなんなので、まずは実際にやってみないことには始まらない。


《装備など》
・Tシャツ~名古屋シティマラソンの参加賞Tシャツ
・ハーフパンツ、ソックス~ユニクロ
・キャップ~スポーツDEPOのPB品
・シューズ~asics GEL-FEATHER GLIDE4
・リュック~2013年ニセコヒルクライムの参加賞(中身は500mlのスポドリと水とゼリー飲料とどら焼き)

この日は北海道の分際でやたらと気温が高く、朝9時ぐらいにも関わらず、すでに20度はあったんじゃないでしょうか。
あんまり荷物は多くしたくなかったですが、コース上に自販機など、水を補給できるポイントは一切なかったので、ちょっと多めに持っていきます。

スタート地点は万字交通センター。

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国鉄万字線が廃止になった後、こっから岩見沢市街へとバスが出ていたが、そのバスも区間が短縮されて万字まで行かなくなってしまい、もう「交通センター」という名前は意味をなしていない。
一応、バス区間が短縮されてからも、それを補うべく市営の無料コミュニティバスが万字から出ているみたいだけどね。

交通センター前の横断歩道をスタート地点としましょう。

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えっちらおっちら進みます。
日差しがあって、最初っから暑いですわ。
果たして頂上まで持つんだろうかねえ。

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出だしが一番キツかったですね。
勾配10%ぐらいはあったと思います。

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「ポンネ湯」

万字は限界集落で、何かが新しくできるなんてことはまずないのですが、どういうわけか数年前にこんなものができていました。
岩見沢市のオフィシャルサイトによると、これは入浴施設と言うわけではなく、冷泉を持ち帰って自分の家の風呂に入れてねという施設であるようだ。
もちろん、ポリタンクも何も持っていない私は、こんなものは無視だ。



1km7分~7分30秒ぐらいのタイムで、ちょむちょむと進みます。
暑いし、リュック背負いながらだし、こんな感じのペースでいいでしょう。

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1kmぐらい進んだところにあった看板。
「風致公園まで10km」ということなので、とりあえずここを目的地にしよう。
ちなみに風致公園とは、夕張市にあるキャンプ場などのある公園なのだが、破産してしまった夕張市がそんな施設を維持できるわけもなく、キャンプ場が閉鎖されてから荒れ放題の公園なのである。
どうでもいいが、写真左に写っているのは、私の指。

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覆道は日陰になっていて、涼しかったですね。
願わくば、峠道全てを覆道で覆ってほしいのだが、そういうわけにもいかないのだろう。

冬期間は通行止めとなるゲート部分。
ここまで約3km。

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ここまでが斜度的にも天候的にも一番キツかったですね。
ここを過ぎてから、どういうわけか日は陰り、斜度も緩めになり、そこまでキツイとは思わなくなりました。
とは言え、ペースは全く上がりませんがな。

峠道を自転車で上るのも辛いのに、ランニングで上るなんてクレイジーだとお考えの方もいらっしゃると思うが、実は自転車よりランの方が辛くないのではないかという説をここで立ててみたいと思う。

個人差もあるとは思うが、ロードバイクだと、平地は30km/hぐらいの速さで流せるが、峠道になると10~15km/hぐらいと一気にスピードが1/2~1/3ぐらいになり、平地との落差で相当しんどく感じると思う。
しかし、これがランニングだとどうなるか。
これまた個人差があると思うが、平地で10km/hぐらいで、峠道でも8km/hぐらいと、自転車に比べるとそんなにスピードの差はないのである。

平地とのスピード差が少ない分、実はランニングで峠道を上るのは、思ったよりしんどくないのではないだろうか?
私の感覚としては、「あ、これロードバイクで上ってるときと、あんまし変わらんな。むしろ、ロードバイク10kg分の重さがないだけラクなんじゃないか」とすら思ったわけである。

適度にウォークブレイクを入れて、リュックの中からスポドリを出して飲みながら進みます。
箱根駅伝の5区を走るランナーは、これの倍以上のスピードでこんな坂を走るのか。
ちょっとイカれているのではないか?

箱根のランナーの偉大さを思いながら、ちびちびと進んで行きます。
全く知らない道というわけでもないので、そんなに絶望感はなかったですね。
まあ、ゆっくりでも進んでいけば、いつかはたどり着くだろう。

雪渓があると、30%は涼しさがアップします。

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丁未風致公園まであと2km。

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夕張市到達。

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普通は市境で峠の頂上だと相場が決まっているのだが、ところがギッチョン、丁未峠はそうでないのであった。
初めて自転車でここ来たとき、「やった!こっから下り!」と思ったのに、更に上りが続いたから、心折れましたわよ。
丁未峠マスターとなった今では、こっからも上るということはわかっているので、心折れることもなく、淡々とマイペースで上っていきます。

市境から1kmぐらい進んだところで、最高地点です。
目印は「スリップ注意」の看板。

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ここまで約9.5km。
これでしんどい部分は終わりです。
あとは下って、丁未風致公園へと向かうのだ!

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つづく



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by gossy54200 | 2017-05-07 00:00 | ランニング | Comments(0)  

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