カテゴリ:ブロンプトン( 201 )

 

ブロンプトン直りました

直ったと思ったブロンプトンを通勤に使ってみたら、300mぐらい進んだところでカラカラと音が鳴り、チェーンがたるんでしまい、「なんじゃこりゃ?!」と松田優作状態になったところで、後ろを振り向くと、私の目に入ったのは、プーリーがチェーンテンショナーから外れて、見事に崩壊している姿であった。

とりあえず、チェーンがたるんでいるが何とか走れる状態だったため、落ちた部品を拾って、そのまま暗澹とした気持ちで会社まで行ったのであった。

「ああ、チェーンテンショナーちくしょー」と思いながら仕事をしているうちに、あっという間に夕方になり、帰宅して、改めてブロンプトンと格闘したところ、本来あるべき部品を入れ忘れたことに気づき、もう一度、部品を入れて組み立てると、特に問題なくブロンプトンが動いてくれて、ホッと胸をなでおろすのであった。

そんなわけで、次の日、特に目的もなくふらふらとブロンプトンを走らせることにした。

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夕方の新釧路川河川敷をポタポタと。
夏場はサッカー場で、サッカーをしている少年がいて、にぎにぎしい雰囲気だが、この時期の河川敷は誰もいなく、ひっそりとしていてよい。

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冬枯れの原野はいいねえ。

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新釧路川からの夕日を満喫して。

特に目的もなく、昭和のイオンをぷらぷらしておりました。
冬場のイオンバイク、やる気ゼロだなあ。
売り場が1/3ぐらいに縮小されている上に、店員も常駐していない感じで、さっぱり商売しようとする意気込みが見られない。
一応、ファットバイクや、スパイクタイヤも置いてはいるんだけど、片隅に追いやられている感じで、ほぼ開店休業状態ですな。
まあ、ワシも雪自転車やめた身分なので、店舗の姿勢を非難する資格はないわけだが。もうちょい何とかならんものだろうか。

ブロンプトンは長距離も行けるが、15kmぐらい、ふらふらと散歩するぐらいが一番ちょうどいいのかね。
たまには通勤以外の日常に、ブロンプトンを組み込むのも悪くないなと思った、そんな一日。

ごきげんよう。
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by gossy54200 | 2016-12-04 19:52 | ブロンプトン | Comments(0)  

ブロンプトンのチェーンテンショナー交換

そんなわけで、ブロンプトンの後輪をはめようとしたら、チェーンテンショナーがぶっ壊れて、「いやーどーしよーどーしよー」とオロオロしているところで前回は終わりました。

これはイギリスから通販で部品取り寄せるしかないのかと思いつつ、ダメモトで楽天で「ブロンプトン チェーンテンショナー」で検索すると、なんと中古で扱っている神のような店があるじゃないですか!
全くもって頼りになるのはサイクリーなのである。

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3600円が高いのか安いのかはよくわからないが、まあ、ここは安いよい買い物をしたということにしておこう。
自転車本体の値段に比べたら、誤差の範囲のような価格である。
というか、自転車本体の価格が高すぎるんじゃ!ブロンプトン。

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上がバネがぶっ壊れて、可動域が狭くなったチェーンテンショナー。
うむ、下の正常なものに比べると、ここは部品交換以外の手段はなかったように思われる。

写真撮るの忘れましたが、ブロンプトンのチェーンをテンショナーにかけるときは、圧倒的に後輪たたんだ方がやりやすいです。
無理に広げた状態でやろうとすると、それなりにバネに力がかかり、私みたいにバネぶっ壊す可能性があるので注意しましょう。

まあ、その辺の詳しいことについては、先人たちがネット上にあげていますので、テキトーに検索して調べてください。
なんだかんだで、ブロンプトンのようなメジャー車両だと、その辺の記事が充実しているのは助かりますね。

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実走してないのでなんとも言えませんが、メンテナンススタンドにかけてクランク回しても特に不具合はないので、多分直ったんじゃないかと思います。
めんどくさい内装変速の調整も多分大丈夫のような気がします。

こうして私は、チェーンテンショナーの代金を授業料に、またブロンプトンの経験値をひとつ上げたのであった。
めでたし、めでたし。

ごきげんよう。

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by gossy54200 | 2016-12-01 22:32 | ブロンプトン | Comments(0)  

教えてエライ人

久々にブロンプトンの整備をしなきゃなあと思い、清掃して、注油して、後輪に空気入れようと思ったら、全然入らずに、どんどん抜けていく。

ありゃりゃ、知らんうちにパンクしていたのか。
おととい走ったときは、なんともなかったのに。

仕方ないので修理しましょう。
これはチューブ交換コースかなあと思い、5年ぶりぐらいにブロンプトンの後輪を外します。

チューブ交換までは、なんとかなりましたが、難しいのは後輪をはめ直す作業なんだよなあ。
独自のチェーンテンショナーの扱いが難しいのだ。

さて、あとはチェーンテンショナーにチェーンをからませて、固定するだけだと思いきや、ここでテンショナーのバネが戻らないというアクシデントが発生。
バネぶっ壊れたのか?

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写真のような感じで、本来は2時方向になければならないプーリーが1時方向で止まっちゃってるのね。

何回かチェーンテンショナー分解して、調整しようとしたが、バネのテンションは弱いままで解決せず。

うーむ、釧路でブロンプトン扱ってるショップなんてないし、ショップのある札幌まで300km以上離れているし、こういうとき田舎でマイナーなものを所有すると困ったことになりますな。

チェーンテンショナーを通販でお取り寄せするしかないのか、それとも何か技があるのか、つべこべ言わずに黙って札幌まで修理に出すのが一番手っ取り早いのか、いっそのことブロンプトンを札幌近郊の人に譲った方がいいのか、頭の中がパニクってますが、どなたかよい解決策がありましたら、ご教示いただければと思います。

ごきげんよう。
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by gossy54200 | 2016-11-20 14:52 | ブロンプトン | Comments(0)  

俺チャレ2016~日本一長い普通列車に乗るために300km以上自転車を漕ぐ男の熱いメッセージ(その14)

輪行編
その11 (滝川駅にて)
その12 (滝川~富良野)
その13 (富良野~帯広)

帯広駅も堪能したし、そろそろ列車に戻ろうかなあ。
駅の中にセブンイレブンあるんで、そこで食料調達しようと思ったら、帯広名物「豚丼」の弁当を売ってるところがあって、「せっかく帯広来たんだから、豚丼ぐらい食っとかなきゃなあ」と、弁当売り場へてけてけと。

650円の弁当を買って、1200円を出して550円のつり銭を受け取ろうと思ったら、「500円玉がないから、1000円で払ってくれ」と。
じゃあ、200円を引っ込めて1000円札を出したら、今度は「50円玉がない」と。
ここの売り場のつり銭管理はどーなってんだ?

しかし、弁当売り場のおばちゃんはサービス精神旺盛で、「おつりがないから600円でいいよ」と、電子レンジで温めてくれた弁当と共に400円を渡してくれた。
私は世界一ついている人間じゃないかと思った。
この50円の差は大きい。
どう大きいのかは、よくわからないが。

さようなら、弁当売り場。
50円値引きしてくれたのはいいが、つり銭は余裕を持って用意しといた方がいいと思うよ。

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弁当を持って、列車に戻ります。
乗客は帯広で大量に降りて、ガラガラになったので、一人で自転車と共にボックス席を占領することにしよう。

さて、ここで弁当でも食うか。
オリジナルのたれがかかってる豚肉がめちゃくちゃうまそうだ。

肉を食べる。

う、うまい。
やはり、旅先では名物と呼ばれるものは食っておくものだ。
肉はやわらかく、たれは絶妙な甘辛さである。

んでもって、たれのまんべんなくかかっている米に箸をつける。
これもまたおいしそうだ。

モグモグモグ。

パサパサパサ……。

ああ、せっかくの肉にこのタイ米みたいな米はあんまりだ。
弁当を買ったときは、「おつりサービスしてくれてラッキー」と思ってたけど、ここは「おつりがないので売りません」ぐらいの強硬な態度をとられた方が幸せだったような気がする。
これなら、セブンイレブンでカルビ丼を500円で買った方がよかったよ。
というか、帯広駅で30分ぐらい停車時間があったので、駅の中に入っている豚丼屋「ぶたはげ」で豚丼を食べればよかったですね。
丼ものは弁当よりも、店で食べた方が絶対に良い。

ごちそうさまでした。

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マンガ「20世紀少年」に出てくる宗教組織のシンボルを思い出させるようなオブジェ。

定刻通り、PM2:47に列車は釧路に向けて出発します。
まだ2時間半ぐらい旅は残っているのである。
眠気覚ましに缶コーヒーをゴクリと。
私は異常にカフェインの効く体質で、夜9時以降にコーヒーを飲むと、ほぼ一睡もできないぐらいである。
一時期、不眠に悩んでいたとき、コーヒー出されると、どうすればいいか非常に困りましたね。
私はこういうときに、「すいません、コーヒー苦手なんです」と言い出せないぐらいに、気の小さい人間である。

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帯広周辺は線路が高架化されていて、「ああ、都会だなあ」と感じましたね。
私の中で、線路の高架化は「都会のシンボル」なのである。

帯広~釧路間は昼間の列車で移動するのは今回が初めてなんで、車窓の景色が新鮮な感じがして飽きなかったねえ。
私は知らない道を無目的に自転車を走らせたり、知らない土地で車窓を眺めながらゴトゴトと普通列車に揺られるのがたまらなく好きなのである。

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何の変哲もない景色も、車窓から見ると、グッと旅情が増すんだよね。

途中に「とおふつ」という駅があった。
「とおふつ」は感じで書くと「十弗」となり、「弗」の字が「$」に似ていることから、この駅は「10$の駅」ということで金運がアップすると、これってめちゃくちゃ苦しいこじつけなんじゃない?

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PM3:55、浦幌駅到達。

浦幌は「失踪日記」を描いた漫画家吾妻ひでお氏の故郷。
「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげる氏の故郷境港では、「鬼太郎列車」を走らせているぐらいだから、この浦幌でも、吾妻さんにちなんで、乗ったが最後、もう戻ることができないという「失踪列車」を運行させればいいのに。
そんな列車、乗りたくないけど。

失踪日記

吾妻 ひでお / イースト・プレス



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浦幌を過ぎて、厚内の辺りから、鉛色の太平洋の海が見えてきます。

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でもって、音別の駅を過ぎると、列車は国道から大きくそれて、原野の中をひた走ります。

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そのうち、鬱蒼とした森の中を進んで行き、この列車はどこへ行ってしまうのかと思ったところで

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どういうわけか、どーんと駅が現れた。

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民家のようなたたずまいの駅舎であるが、もちろん誰かが住んでいるわけではない。

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周りに民家など一軒もない。
なんでこんなところに駅が?
駅へのアクセスは、どっから通じているのかもよくわからない砂利道を進むしかないのである。

この駅は「秘境駅マニア」の中では、そこそこ有名な「古瀬駅」というところである。
北海道の秘境駅といえば、室蘭本線の「小幌駅」が有名であるが、あまりに有名になりすぎて、ちょっとしたマニアの聖地っぽくなって、ホームに人だかりができる現象も起こったりして、秘境っぽさは薄れているのであるが、この古瀬駅は、ひっそりとしたたたずまいで、「King of 秘境」という雰囲気をかもし出してる。
しかし、いくら人の少ないところが好きな私でも、ここの駅に降りたら、一瞬で「来なければよかった、帰りたい」と思ってしまうのであろうなあ。
そのくらい人を引き寄せない魔力が、この古瀬駅にはある。
機会があったら、MTBで探検してみたいところだね。
熊とか野犬とかが出てきそうで、恐ろしそうなところだけど。

秘境駅である古瀬駅を見たところで、なんだかもうどうでもよくなりましたね。
白糠からは見慣れた風景を眺めて、PM6:01、釧路駅着。
途中、3分ぐらい記憶を失いかけた場面はありましたけど、熟睡することはありませんでしたよ。

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二日間にわたる、自転車と普通列車での壮大な冒険は幕を閉じたのである。

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…と、言いたいところであったが、家に到着するまでが「俺チャレ」である。
もう一度自転車を広げて、家までキコキコ帰りましたとさ。
こうして見ると、ブロンプトンは、小径車なのにホイールベースが長くて乗りやすい自転車だね。

そんなわけで、一年に一度は、こういうわけのわからないことに挑戦するのもいいのではないでしょうか。
次の俺チャレを作るのは、このブログを読んでいるあなたです。

では、2017年の俺チャレまで、みなさん、ごきげんよう。
さようなら。

ちなみに俺チャレ以降、ブロンプトンには1mmも乗っていません。

(このシリーズ終わり)
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by gossy54200 | 2016-07-18 21:12 | ブロンプトン | Comments(6)  

俺チャレ2016~日本一長い普通列車に乗るために300km以上自転車を漕ぐ男の熱いメッセージ(その13)

輪行編
その11 (滝川駅にて)
その12 (滝川~富良野)

前日は南富良野から富良野に行くのに樹海峠を通って行きましたが、JRは樹海峠は通らずに、峠の南にある「かなやま湖」を経由して、南富良野へと向かいます。

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さすがに3時間以上も普通列車に揺られて飽きてきたので、行きと違う風景を味わえるのは新鮮でよいね。

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なんか知らんけど、湖が見えると、「アヒャオ」とテンションが上がるなあ。
1200kmのブルベでは、この辺通るのかあ。
自転車で釧路~滝川でも十分しんどかったのに、札幌から根室の納沙布岬に行って、そっから折り返してからのかなやま湖なんて想像もできないね。
ブルバーの皆様のご健闘をお祈りいたします。

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幾寅駅到達。
この辺りは眠気との戦い。

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落合を過ぎたら、いよいよ狩勝峠に入ります。
上り勾配になっていくにつれて、ディーゼルエンジンの音がゴゴゴゴゴと力強くなってきます。
全く昔の人はこんなところに線路を通すなんて無茶なことをしたもんだ。

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富良野までめっちゃいい天気だったのに、狩勝峠からいきなり霧がかかって、どんよりした天気になってきましたね。

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なぜか知らんが、狩勝峠越えた辺りから、あんまり眠くなくなってきた。
滝川で飲んだ眠気覚ましドリンクがようやく効いてきたか。

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峠を下ってPM0:52、新得駅到着。

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昭和の国鉄時代を思い出させるようなホームの案内だね。

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石勝線との分岐駅なので、人口7000人ぐらいの町の割には立派な駅です。

新得と言えば「そば」ということで、わずか5分の停車時間の間に途中下車して、駅そばをゲットして持ち込んでいた人がいたなあ。
そうか、そういう手があったか、今度その戦法を使ってみよう。
その今度は永久に来ないと思うけど。

ああ、そばうまそうだなあと思いながら、新得駅を発車。

こっから先は石勝線経由の特急列車も併走するところです。

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いくら特急列車優先とは言え、こんな駅でもなんでもない信号所で、列車待ち合わせのため10分ぐらい突然停車するのはいただけない。
これは私を眠らせようとして、JRが仕掛けた罠に違いないが、こんなことぐらいで俺は寝ないぞ。

列車は帯広へと近づくにつれ、高校生が大量に乗り込んできます。
休みなのに、部活とかで高校生も大変だねえ。

大量の高校生の乗車により、この「日本一長い普通列車」は、単にマニア御用達の列車ではなくて、日常の足としての役割もあるんだなあということに気づかされる。
私は旅などの非日常的な空間の中で、こういった日常的光景を垣間見るのが好き。
特急列車や高速バスでは、こういったローカルな日常感は味わえない。

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PM2:11、帯広駅到着。

わたしゃ、「乗り鉄」のクセして、あんまりJRの切符のルールのことはよくわかっていなく、「列車というのは一度乗ったが最後、目的地の駅まで改札を通り抜けてはいけない」と思い込んでいたのだが、普通列車でも100kmを超える区間の切符では、途中下車は自由なんだね。
30分ぐらい停車時間があるので、改札を抜けて、駅周辺をうろうろすることにします。

改札で駅員さんに「帯広 途中下車」と書かれたハンコを切符に押してもらって、つかの間の列車からの自由を味わいます。
ああ、この開放感はすばらしい。
5時間ぐらい列車の中に缶詰にされると、ちょっとした時間の下車でも、一皮むけたような開放感と清潔感を感じるのであった。

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釧路と人口規模は同じぐらいなんだけど、駅前だけ見ると、帯広の方が都会のように感じるな。
というか、釧路駅前が寂れすぎているという話もあるが。

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1996年に高架化して、立派な駅舎になりました。
なんかつい最近、リニューアルしたばっかと思っていたら、もう20年も経っていたんだなあ。
年を取ると、「つい最近」だと思っていたことが、「思ったより昔のこと」と気づかされることが多い。
そのうち老人になったら、グリコ森永事件とか、ペレストロイカとか、そういったことも「つい最近」と思うようになるのだろうか。
つーか、グリコ森永事件の犯人って、結局誰だったんだろね。

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前日は25度を超える夏日だった帯広も、この日は打って変わって14度と、震えるような寒さであった。
欽ちゃんの仮想大賞基準で言うと、不合格ですね。
ポッポッピポパロパロパポピポピポピッ!カーン~!
ポワァーーウーーーーーーーーン・・・・・
仮装大賞の不合格音って、何であんなに切ないんだろうね。



さて、帯広の駅前も十分堪能したし、そろそろ列車に戻るか。

つづく
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by gossy54200 | 2016-07-14 22:11 | ブロンプトン | Comments(0)  

俺チャレ2016~日本一長い普通列車に乗るために300km以上自転車を漕ぐ男の熱いメッセージ(その12)

輪行編
その11 (滝川駅にて)

酒井順子さんの本では、「滝川からは一両編成で、途中、富良野からもう一両連結される」ということが書かれていた、この日本一長い普通列車でありましたが、この日は私の日ごろの行いがよかったのか、最初から二両編成で、車内には余裕があり、デカい荷物を持った私もそんなに迷惑な存在ではなかったですね。
後ろの車両の誰も座っていないロングシートに、自転車と共に陣取ります。

乗車率は30~40%ぐらいだったでしょうかね。
前の車両の様子はよくわかりませんが、後ろの車両ではボックス席は全て埋まっていた感じです。
埋まっていたと言っても、4人がけのボックスに1~2名程度座っていたぐらいですが。
少なくとも、私の嫌いな「一眼レフ持って、落ち着きなく車内をウロウロするマニア」がいなかったのはよかったです。

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さようなら、滝川。
滝川まで行って、何をするということでもなく、一体私は何しに滝川までこんな苦労して来たんだろうか。
この列車に乗る以外の目的は全くなかったのであった。

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自転車で走った道のりを、車窓から眺めるっていいもんだね。
こうやって座っているだけでも移動できるのに、何であんなしんどい思いして走っていたんだろう、アホやなあと感慨にふけりながら、20時間近くの自転車移動を回想します。

北海道のローカル線は、基本「ワンマン列車」で、有人駅以外では先頭車両の前の扉しか開きません。
でもって、運賃を払うときは、バスのように、運転席近くの料金箱に運賃やら切符やらを入れるわけだな。

しかし、赤平で降りようとしていたおばはんは、ワンマン列車が初めてだったのか、後ろの車両から降りようとしてもドアが開かないことに、かなり狼狽していた。
ここは、親切心を発揮して、「前の扉しか開きませんよ」と教えようと思ったが、そのときはもうおばはんは一目散に前の方に駆け出していたので、多分降りれたのだろう。
実際、発車してから駅舎を見ると、あわてていたおばはんの姿を発見できたので、「ああ、よかった」と私はほっと胸をなでおろしたのであった。
これで、このおばはんもワンマン列車の仕組みについてラーニングしたことであろう。
これからは気をつけるのだぞ、と、「はじめてのおつかい」に出てくる子供を眺めるような心持ちで、おばはんのことを見ていた。

赤平を過ぎ、芦別方面へと列車は進んで行きます。

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住宅街からさりげなく見える巨大観音様は、存在感があるようでないようで、なんだかもの悲しげな雰囲気を漂わせ、涙を誘う。
「なぜ、私はこんなところにいるんだろう」という観音様の心のつぶやきが聞こえてきそうである。

芦別を過ぎたところに、昔は「滝里」という駅があったんだが、今は滝里ダムの完成によって、水の底に沈められ、仕方なく今はひたすら長いトンネルで滝里地区をショートカットしている。

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フラッシュがたかれた写真なので、妙に明るい感じでトンネルっぽくないんだが、真っ暗闇のなかを5kmぐらいごとごとごとごと揺られます。
暗い中、心地よい振動に揺られると、気持ちよくなってくるね。
気持ちよさの…、あまり……、記憶が……………、遠ざかり………………。

ガタン(←首がカックンと垂れる音)

ピクッと意識が戻る。
ん、俺寝てたか、いや寝てない、寝るというのは3分以上記憶を失うことだ。
今の俺は2分52秒ぐらいしか記憶を失っていない。
こんなのは寝たうちに入らない。
そうだ、俺は寝てないのだ。
大体、こんなところに長いトンネルがあるから悪いのであり、むしろ、よく3分以内で復帰できたものだと自分を褒めてやりたい気分ですらある。
正直、この辺りが一番深い眠りに陥りそうなところでしたね。
トンネルというのは、景色がさっぱり見えなくてつまらなく、列車の旅行の敵だ。

そういや、高校の修学旅行で青函トンネルに初めて入ったとき、最初は「おお!」って気分になったが、ものの5分で飽きましたね。
ガラス張りのトンネルにして水族館チックにするとか、海の上に線路を通すとか、そういった企業努力をJR北海道にはしてほしかった。

そんな私は、中学の修学旅行で青函連絡船を使い、高校の修学旅行で青函トンネルを通った微妙なお年ごろ。
当時は「両方経験できてよかったあ」と思ったものだが、今だったら、「そんなトンネル通らんで飛行機でビューンと飛ばんか」と思うがな。
あれはものすごい時間の無駄だった。

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AM10:48、富良野駅到着。
ここで30分以上停車時間があるので、列車を降りてふらふらと。

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「長~~い」んです。

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テキトーに写真を撮ります。

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この日もいい天気でしたね。

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ああ、山だなあ。

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駅名標。

富良野からは美瑛方面に乗り換えることができます。
そういや、この日は「びえいヘルシーハーフマラソン」の日だったなあ。
私が青レンジャーコスチュームでテレビ出演した思い出の大会だ。
来年の「俺チャレ」は釧路から美瑛まで自転車で走って、サクッとハーフマラソン完走して帰るってもいいよなあと、そのときは思ったが、今冷静に考えると、たかが2時間程度のハーフマラソンを走るために、その10倍ぐらい時間をかけて来る意味が分からない。

ホームをウロウロするのも飽きたので、列車の中に戻ります。

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前日の余りのカロリーメイトの類似品。
確か、これが最後の2本だった記憶がある。
しばらくはカロリーメイトの顔も見たくない。

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私は普段スナック菓子は食べないのだが、たまに食べるとうまいなあ。
もぐもぐもぐ。

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「お湯を入れるな」と書かれると、余計に入れてみたくなる。
私は試してみようとは思いませんが、もし、このスナック菓子にお湯を入れて食べた方がいらっしゃいましたら、どんな味がしたのか教えてください。

お菓子を食べているうちに、AM11:20、発車時間となりました。
ここから狩勝峠を越えるのであるが、昨日とは違って何もしないで座っているだけで峠を越えてくれるので、非常に気分が楽である。
長距離自転車ツーリングの後、同じ道のりを列車に揺られてのんびりするってのはいいもんだねえ。
酒が飲める体質だったら、ビールの3本や4本でも飲んでいたい気分だったよ。

つづく
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by gossy54200 | 2016-07-11 22:16 | ブロンプトン | Comments(0)  

俺チャレ2016~日本一長い普通列車に乗るために300km以上自転車を漕ぐ男の熱いメッセージ(その11)

長い連載でありました「2016俺チャレ自転車編」は前回をもって終了いたしました。
しかし、ありふれた言葉ではございますが、「家に帰るまでが俺チャレ」ということで、こっからは約8時間にわたる「日本一長い普通列車輪行編」をお送りいたします。
多分、この挑戦を熱心に読まれた方の85%ぐらいは純粋なサイクリストであって、「日本一長い普通列車なんて興味ねえよ」という方も多数いらっしゃると思いますが、つべこべ言わずに、まあ読め。


さて、滝川駅に到着したはいいが、まだJRの時間まで1時間ぐらいある。
どっかで朝飯でも食おうかなあと思ったが、駅前にはびっくりするぐらい何もない。
しょうがないんで、俺チャレは終わったのであるが、朝飯を求めて、まだブロンプトンを転がしますよ。

一応、滝川にもマクドナルドとかすき家とか、朝飯の食えるところはあるんだが、こんな人口密度の少ない駅前に、そんなものがあるわけもなく、仕方がないので、目についたセブンイレブンで朝飯とJRの中で食べるおやつを買うことにしよう。

メシも買ったし、駅に戻るかと、再び市街地をさまようと、朝8時から営業しているミスドを発見。
しまった、コンビニじゃなくて、ミスドでメシとコーヒーにすればよかった。

ああ、ミスド、残念だチクショーと思いながら、再び滝川駅前へ。

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ここまで活躍してきたブロンプトン君も、ここでお役ごめんだ。
ここからは邪魔くさい荷物として、列車の中でじっとしてもらおう。

ブロンプトン輪行は、写真のちび輪バッグ使って肩からかつぐよりも、上からカバー被せて、コロコロ転がした方が楽だってことは知ってるんだけど、確かJRではコロコロ輪行はダメになったのだよな。
「車体の一部が袋からはみ出しているのはダメ」とか、そんな理由で。

多分、駅員の裁量によって、その辺の厳密なルールはあいまいだと思うんだけど、小心者の私は、こういうつまらないことで駅員にいちゃもんをつけられるのがイヤなので、ルールには従うことにします。
「悪法もまた法なり」ということで、こういうことはきちんと守んないと、JRの職員や乗客に、「自転車輪行する人=傍若無人」という印象を持たれて、ますます輪行ルールが厳しくなると思うんでな。

ちなみに、この日たまたま改札で、ブロンプトンコロコロ輪行をしている人がいたが、駅員はその人に対して特に何も言ってなかったので、滝川駅ではコロコロ輪行はありなのかもしれない。
違う駅員だったら、また対応が変わるかもしれないが。

どちらにせよ、ブロンプトンの「コロコロ輪行」に関しては、正式な文章で、きちんとした見解を示してほしいところだな。
どこまでがよくて、どこまでダメかがはっきりしないと、安心して輪行できないし、本来NGであるコロコロ輪行が認められているのを見ると、何だか正直者がバカを見ているような気がするし。

ちなみに、私がブロンプトンを買うきっかけとなった旅行記のサイトの人は、袋も何もかぶせないで、「むき出し輪行」をしていたが、10年以上前はそれでも通用したのだよね(本当はダメです)。
輪行に対して、世知辛い世の中になったものよ。

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9:40発の、釧路行きに乗りますよ。
改札から出てすぐの1番ホームというのはポイント高い。

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鈍行列車で5720円って、めっちゃ高過ぎやんけ。
釧路~札幌の高速バスでも、これより安い料金設定しているとこあるぞ。

ケチな私は、普通列車乗り放題の「青春18きっぷ」を使って、この普通列車に乗ろうかと思ったが、18きっぷの使える時期は限定されているし、18きっぷの使える時期は、「乗り鉄マニア」が多いだろうということで、あえて正規の料金でしか行けない、この季節に行くことにしました。
わたしゃ、列車内をマニアが一眼レフ持ってウロウロしているのを見ると、落ち着かない気分になるんでな。

駅の待合室で、輪行袋を置き、ベンチに座って、コンビニで買ったサンドイッチをもそもそ食べます。
隣のベンチに座っていた人たちが、私の輪行袋を指差して、「へえ、自転車、こんなに小さく収納することできるんだあ」と驚いたように会話していたが、会話に加わるのがめんどくさいので無視した。
俺に話しかけているような感じではなかったし。

別に隣のベンチに座っていた人たちが嫌いとかそういう理由ではなく、俺は単に人としゃべるのがめんどくさい奴なのだ。
今回の俺チャレで口を開いたのは、店で物を買うときと、ホテルのフロントぐらいだったような気がする。
私は旅に「人とのふれあい」とか、そーゆーの求めてないんで、これでいいんです。

「あー自転車邪魔だなあ」と思いながら改札をくぐって、いよいよ列車に乗り込みます。

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さて、ここで2016俺チャレ第二部「日本一長い普通列車編」のルールを発表いたしましょう。
ただ列車に乗るのにルールもクソもあるかと思うかもしれませんが、私がこの列車に乗るきっかけとなった書物、「女流阿房列車(酒井順子著)」の中で、酒井さんが滝川~釧路間の普通列車に乗車した際、自分に課したルールを採用することにしましょう。

女流阿房列車

酒井 順子 / 新潮社



そのルールとは



寝ない



果たして、300km以上自転車を漕いで疲れた体に、8時間を超える乗車時間、一睡もしないなどということができるものなのであろうか。
これはある意味自転車編よりもしんどいのではないかと、私は思うのである。

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とにかく俺は寝ないぞ。
寝ないったら寝ないもんね。
ひたすら、目を…、きちんと……、開いて…………、景色を……………、きちんと……………………zzz。

うわっ、危ない!
今、俺は寝てないぞ!
寝てないったら、寝てないもんね。

そんなくだらないルールを自分に課し、定刻通りに列車は出発したのであった。

つづく
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by gossy54200 | 2016-07-08 22:50 | ブロンプトン | Comments(6)  

俺チャレ2016~日本一長い普通列車に乗るために300km以上自転車を漕ぐ男の熱いメッセージ(その10)

その0 (計画編)
その1 (準備~スタートまで)
その2 (釧路~音別)
その3 (音別~浦幌)
その4 (浦幌~帯広)
その5 (帯広~新得)
その6 (新得~狩勝峠)
その7 (狩勝峠~富良野)
その8 (富良野~芦別)
その9 (夜の芦別)

6月12日(日)

前日阿呆みたいに、277kmも自転車を漕いでいて、体はへとへとのはずなんだけど、妙に眠りが浅い。
走行中にエナジードリンク3本も飲んだのがいかんかったのかね。
あれはどう考えても、体にいいとは思えん。

猛烈にのどの渇きを感じ、ガバッと目覚めて、水ガブ飲みしたり、猛烈に腹が減って、ガバッと目覚めて、お菓子ガツガツ食ったり、寝てるんだか寝てないんだかようわからんうちに朝がやってきた。
新しい朝が来た、俺チャレの朝だ。

大浴場まで歩いて行くのがめんどくさかったので、部屋のシャワーでいいかと。
せっかくの温泉ホテルなのに、結局10分も風呂につかってなかったな。
もったいないことよ。

ちゃちゃっと出発の準備して、ブロンプトンコロコロ転がしながら、AM6:30チェックアウト。
前日で燃え尽きたような気もするが、真の俺チャレのゴールは滝川なのよ。
最後の力を振り絞って頑張らねば。
まあ、前日で大きな山は越えたので、気分はツールドフランス最終日のパレード走行気分だったけど。

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さあ、行くか!
芦別のこの時間の気温は12度、風は北北西1.1m/s。
ちょいひんやりしてるけど、自転車漕いでいるうちに、あったかくなるだろう。
残り約30km、張り切って行きましょう。

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さようなら、芦別温泉スターライトホテル。
ホテル名は「スターライト」であるが、正直なところ、昨日の夜、ここにたどり着くまで暗闇が恐ろしく、星の光など見る余裕なかったわ。

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おはようございます、ブロンプトン。
今年、ほとんど使っていない状態で、いきなり酷使して申し訳ないが、もうちょっと酷使に耐えておくれ。

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んなわけで、前日は恐ろしくてたまらなかった森の中の道を、快調にスイーッと下っていきます。
明るいって、こんなに素晴らしいことだったんだね。

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それにしても、住宅地から見える巨大観音って、いっそうマヌケに見えるね。
こうして見ると、背中に銃を背負っているように見え、有事のときは、観音様の頭上からミサイルが発射されそうだ。

ここに住んでいる人は、日ごろどんな気分で観音様を見つめているのだろうか。
まあ、何年もこんなところに住んでいると、住民にとっては、これだけ存在感のある観音様も空気のような存在になるのだろうな。

日常風景と巨大仏のアンバランスさについては、宮田珠己氏の「晴れた日は巨大仏を見に」の考察が面白いです。
芦別の巨大観音についても書かれていますので、巨大建造物マニアは是非一読を勧めます。

晴れた日は巨大仏を見に (幻冬舎文庫)

宮田 珠己 / 幻冬舎



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さようなら、巨大観音様。
昔、ここが観光施設だったころは、観音様の内部に入ることができたのだが、この施設が、とある宗教法人に買われてからは、一般の人は入れないようになったのかな?
そこんとこ、ようわからんけど。

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巨大観音様の存在も謎だけど、五重塔の存在も不思議だよね。
最初見たときは、「なんじゃここは!」とびっくりしたものだが、もうこれ見るのも10回目ぐらいなので、今となっては、「あ、まだあったのこれ」ぐらいの感想だ。
五重塔は京都にあるから価値があるのであって、こんなところにニセモノ作ったところでしょーがないだろうと。

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さて、一路、滝川へ向かいましょう。

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AM7:14、赤平市到達。
ここまで285km。

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国道38号線バイパスから、赤平市街を眺める。
ここも元炭鉱街で、最盛期には6万人ぐらいいた人口も、今や1万を切りそうな勢いです。
そんな町でも、宇宙開発の分野で頑張っている「植松電機」や、革製品の「鞄のいたがき」など、ピリリと光る会社があるのだがな。
植松電機の社長さんの書いた本には、魂を揺さぶられたものだ。
社長さん曰く、「どうせ無理」なんてことはないのである。
「俺チャレ」精神にあふれる、お勧めの一冊である。

NASAより宇宙に近い町工場

植松 努 / ディスカヴァー・トゥエンティワン



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謎のお城。
このお城の正体は、つぶれた人形屋。
人形屋は「徳川」という名前で、これを初めて見たときは、ホントに徳川家と関係のある由緒正しい建物だと思っていた。

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AM7:58。
300km地点通過。
1日で300km走っていたら、それなりに感慨深いものもあったのだろうが、2日に分けて走っているので、特にこれといった思いはなし。

1日目の疲れとか、筋肉痛とかはそうでもないですね。
多分、まだアドレナリンが出まくっているので、そういうのを感じないだけかもしれない。
何はともあれ、アドレナリンが残っているうちに、どんどん先に進むのだ。

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AM8:08。
いよいよ俺チャレ最終目的地、滝川市に突入。
ここまで304km。
この時間の気温は16.4度、風は南2.9m/sと、絶好調で追い風。
芦別~滝川間は坂らしい坂もなく、極めて快調ですわ。

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滝川市街まであと5km。
ああ、あとたったの5kmで、この楽しい俺チャレも終わってしまうのか。
何なら、このまま92km離れた札幌まで走って、特急おおぞらで釧路まで帰るってのもありかなって気がしたが、忘れてはいけない。

今回の俺チャレの目的は

「日本一長い普通列車に乗ること」

であり、自転車はそのためのおまけであるのだ。
そう、ここまでのサイクリングは単なる手段であって、目的ではないのである。

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滝川の市街地が見えてきました。
駅までもうすぐだ。

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釧路からずっと走ってきた国道38号線も、ここで終わりを迎えます。
国道38号線完全制覇!と言いたいところであるが、釧路を出るとき、国道38号線の始点はパスしたので、厳密には38号線全区間から2kmぐらい足りない。
しかし、ここまで来たら、「一部を除いて国道38号線完全制覇!」と堂々と宣言してもいいだろう。
日本語の使い方が間違っているという話もあるが、細けえことは気にするな。

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滝川のアーケード街「ベルロード」を走ります。
日曜の早朝ということを差し引いても、見事なまでのシャッター商店街だな。
ま、岩見沢もそうだけど、空知地方の駅前商店街は見事なまでに寂れているね。
買い物は、郊外店の方が駐車場もあって便利だから、しょーがないよね。
時代の流れって奴だ。

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AM8:42。
駅前商店街の栄枯盛衰、諸行無常の響きを感じながら、おごれる私は滝川駅に到達した。
「俺チャレ成功おめでとう!」という横断幕を持って、ほっぺにチュウをしてくれる美女がいるわけでもなく、「多分、俺がここまで大冒険してきたことは、誰にもわかんねえんだろうなあ」と、ちょっと寂しげな満足感をしみじみと味わい、ガーミンのタイマーを止めた。

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19時間42分、312.4kmの俺にしか価値のわからない、年に一回の挑戦は、こうして幕を閉じたのであった。

(2016俺チャレ自転車編 おわり 日本一長い普通列車編につづく
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by gossy54200 | 2016-07-07 00:04 | ブロンプトン | Comments(5)  

俺チャレ2016~日本一長い普通列車に乗るために300km以上自転車を漕ぐ男の熱いメッセージ(その9)

その0 (計画編)
その1 (準備~スタートまで)
その2 (釧路~音別)
その3 (音別~浦幌)
その4 (浦幌~帯広)
その5 (帯広~新得)
その6 (新得~狩勝峠)
その7 (狩勝峠~富良野)
その8 (富良野~芦別)

ようやく芦別の市街地に着いたはいいが、日没時間を過ぎて、暗い山道を走らなければならないという、やってられん展開は続くのであった。
とりあえず、ホテルは素泊まりなんで、街中のセブンイレブンで晩飯とおやつを買います。
山奥のホテルの近くに、コンビニなんてあるわけないしな。

んなわけで、ここまで250km以上走ってきた国道38号線に別れを告げ、ホテルへと続く国道452号線を走ります。
国道452号線は、最初のうちは住宅がボツボツとありましたが、1kmも過ぎると民家はなくなり、山道に入ってきますよ。

ライトはほとんど前を照らしてくれない。
国道なんだから、街灯ぐらいあるかなあと思ったが、500mおきぐらいに薄暗い明かりが灯っている程度のものでしたね。
暗い森の中は恐ろしい。
しかし、温泉ホテルがある関係上、思ったより車通りはあり、1分に1台ぐらいは通り過ぎていく車の存在が、余計に恐怖心を与える。
一応、自転車にリアライトはつけてるんだけど、ブルベみたいに反射ベスト着用しているわけじゃないし、後ろからの車にきちんと認識されてるのかなあと不安になってくるのだよな。
まあ、こうして車にひかれずに、無事生還したことから、多分、車にも認められていたのだろうとは思うが、決してよい子は真似してはいけませんね。

とにかく怖くて怖くて怖くてですな。
写真なんて悠長に撮ってる余裕なんてなかったですよ。
ま、写真撮ったところで、何も見えない暗闇しか映らんだろうけどな。

カーブを過ぎるたびに、「もういい加減ホテルだろう」と期待させておいて、ガッカリするパターンが続く。
唯一の救いは、勾配が緩やかで、ブロンプトンの2速でも余裕で進めることぐらいでしたね。
もう、頭の中は、「ホテル!早くホテル!ホテルったら、ホテル」ってことだけでしたな。
関係ないけど、ホテルと言えば、島津ゆたかさんですよね。



そんな恐怖の中、ホテルの明かりが見えたときの安堵感は筆舌に尽くしがたい。
ここまで17時間半延々と自転車を漕ぎ続けてきた疲労感から解放される喜びよりも、わずか30分ぐらいではあったが、暗闇サイクリングから解放される喜びの方が大きかったですね。

PM8:08、ホテル到着。
ホテルに着いたと同時にガーミンは電池切れになったので、このくらいでやめといてちょうどよかったのだろう。

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277kmは、一日のブロンプトン俺史上最高距離。
体力的には300km以上行けるような気もするが、ブルベのように本格的なナイトライド仕様にしないと、安全面では厳しいね。
それに一気に300kmを1日で走破すると、来年以降の俺チャレのハードルが上がっていくんで、こういうのは徐々に徐々に記録を伸ばしていくのがいいだろう。
とりあえず来年の目標は277.1kmにしとく。

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山奥のホテルに自転車で来る阿呆はいないだろうということで、自転車置き場はなかったので、たたんでホテルの中に持ち込んだ。
フロントの人が、ニコニコしながら、「自転車は部屋に入れていいですよ」と言ってくれたので、お言葉に甘えて、我が相棒ブロンプトンを部屋に連れ込んだ。

さて、風呂に入ろうか。
せっかくの温泉ホテルだ、まずは風呂を満喫しないとな。
風呂はホテルの離れにあって、結構、部屋から歩かなければならなかったのだな。
あー、しんど、しんど。

風呂は硫黄臭がキツく、疲れが倍増したような気がした。
疲れているから、きっと風呂は気持ちいいだろうと思ったが、疲れすぎると風呂よりベッドで横になりたい欲の方が強くなるね。
正直、風呂よりも、この手の温泉の浴室によくあるプラスチックの椅子で、うたた寝している方が気持ちよかった。
あのプラスチックの椅子って、何であんな気持ちいいんだろうね。
一家に一台欲しいぐらいだ。

KN40055 ホリデーチェア

イデカ



30分ぐらいで風呂を上がり、どうにかこうにか、脚をひきずりながら、部屋に到達した。
コンビニで買ったカップラーメンを食べようと、風呂に入る前に部屋で沸かしておいたお湯を入れて、待つこと3分。
ふたを開けると、お湯はきちんと沸いていなかったようで、妙にぬるく、麺はパリパリで、非常に残念なカップラーメンであった。
「277km自転車を漕いで、このカップラーメンかよ」と、我がカップラーメン運のないことに、色んなものを呪いたい気分になった。

おやつも買ってあったんだけど、妙に食欲がなくてとっとと寝る。
おやすみなさい。
多分、PM10時ぐらいには寝てた。

しかし、体中の筋肉が熱を持っているのか、妙に体がほてっていて、1時間ぐらいおきに目が覚める。
疲れすぎていると、かえってよく眠れないもんだなあ。
エアーサロンパスとか保冷財とか持ってくればよかった。
あんまり関係ないが、長距離ランニングした日に、凍らせた保冷剤をもも裏に敷いて寝ると、すげー気持ちいいです。

結果論だけど、そんなに温泉も満喫しなかったし、山奥の温泉ホテルなんかより、街中にビジネスホテル取った方がよかったな。
街中なら、食堂でもうちょっとマシなメシも食えたことだろうし。
しかし、こういう残念な部分も含めて「俺チャレ」なのである。

気だるさと、ああ、お湯の温度確かめてからカップラーメン食えばよかったチクショーと、若干後悔しながら、2016年俺チャレ1日目は幕を閉じたのであった。

つづく
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by gossy54200 | 2016-07-04 21:04 | ブロンプトン | Comments(2)  

俺チャレ2016~日本一長い普通列車に乗るために300km以上自転車を漕ぐ男の熱いメッセージ(その8)

その0 (計画編)
その1 (準備~スタートまで)
その2 (釧路~音別)
その3 (音別~浦幌)
その4 (浦幌~帯広)
その5 (帯広~新得)
その6 (新得~狩勝峠)
その7 (狩勝峠~富良野)

朝の2時半から、ほとんど休憩らしい休憩も取らず、延々と16インチ3段変速の折りたたみ自転車を漕ぎ続けて15時間。
ここまで進んできた距離は241km。
我ながら、こんな阿呆なことをよくここまでやりとげたものよ。
さあ、もう峠道はない。
今日の山場は過ぎたのだ。
後はできるだけ明るいうちに、芦別のホテルにチェックインするのだ。
というか、明るいうちに着かないと困るのだ。

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なぜ困るのかと言うと、ライトがめちゃくちゃショボいからなのである。
美瑛センチュリーライドの参加賞でもらったライトは、街灯のある街乗りならいいのかもしれないが、街灯のない田舎道を夜間走行するには心もとない。
というか、絶対前見えんぞ、これ。
しかも、対向車からも認識されんだろ。

どうして、ブルベ用に買った強力ライトも持っているのに、こんなショボいライトを使おうとしたのか、我ながら謎である。
絶対に日暮れまでには着くと思っていたのだろうか。
少なくとも、ライトの軽量化のためではないと断言できる。
多分、普段つけっ放しにしているものを、取り替えるのがめんどくさいとか、そんなずぼらな理由によるものだろう。
私は自転車を長時間漕ぎ続けること以外においては、世界三本の指に入るずぼらな男なのである。

ちなみに街灯のない道でも安心の強力ライトは、CATEYEのHL-EL540RCがおすすめです。
(HL-EL540RCのインプレはこちら
最近はもう無茶な夜間走行もしないので、ほとんど使うことはないけどな。

キャットアイ(CAT EYE) ヘッドライト ECONOM Force RECHARGEABLE HL-EL540RC

キャットアイ(CAT EYE)



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さあ、芦別まで30km。
時刻はPM5:59。
ロードだったら、無理すればなんとか19時の日没までに間に合うかもしれないが、時速15kmペースのブロンプトンでは絶対無理だ。
できるだけ急ぐように努力はするけど、もう開き直って、日が沈んだらしょうがないぐらいの気持ちで進もうではないか。

日が暮れてもいいと開き直ると、なんだか重圧から解き放たれて、意味もなく楽しくなってきた。
今までも車や自転車で何回か通った道なのであるが、見るもの見るものが妙に新鮮に感じられる。
ついに、私は自転車を漕ぎすぎて頭がおかしくなって、違う世界に行ってしまったようだ。
そういや、1回だけ出た400kmブルベのときも、100~200kmぐらいのときは苦痛だったのに、250km過ぎた辺りから妙にハイになって楽しかったような記憶がある。
限界を超えたところに、人間の真の喜びがあるかもしれない。
とは言え、もう一回ブロンプトンで1日250km走れと言われたら、全力で拒否するが。

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何気ない山に、ああ山だなあと感動し。

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何気ない川に、ああ川だなあと感動し。

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うだうだしているうちに、芦別市に入った。
時刻はPM6:21、ここまでの距離は257km。
もう日も暮れるので、サングラスは外してもいいだろうと外したら、西日が強くてやってられなかったのであった。

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ゴルフ場に鹿がいますね。
こういうのは北海道ではよくあることなので、何の感慨もありません。
と、言いたいところであるが、私はゴルフ場には一度も行ったことがないので、北海道のゴルフコース上に鹿が出没するのは、よくあることかどうかわからない。
ただ、鹿がゴルフ場に集団発生したら芝が荒れるんじゃないかなと、気にはなった。
ま、気にしたところで、わたしゃゴルフしないんでどうでもいいけど。

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滝里湖。
最近、建設された滝里ダムによって人工的に造られたダム湖なんだけど、なんか自転車乗ってると、例えダム湖でも湖っていいなと思ってしまう。
自転車乗りにとって、湖の存在は、「琵琶湖一周」のように、全周を制覇したい衝動に駆られ、冒険心をくすぐられる。
残念ながら、滝里湖を周回する道路は存在しないのであるが。

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一見、何の変哲のない橋に見えるのだが、この「思い出橋」には、どんな思い出が詰まっているのだろうか。
この橋の上で告白してフラれて、ショックの余りそこから身を投げたとか、そんな思い出はヤダけど。

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自転車乗りの敵、トンネル。
歩道がなく、道幅の狭いトンネルでは、後ろから例え軽自動車が来たとしても、「ゴゴゴゴ」と大型ダンプが近づいてくるような音がし、車が自分の脇を通り過ぎると、ビュワッと冷たい風が吹きつけ、身の毛もよだつ思いがする。

しかし、このトンネルはすばらしいトンネルだった。
自転車が安心して通れる広い歩道がついていて、しかも、全ての区間が下り坂なのであった。
これは、もうトンネルの中のトンネル、「King of トンネル」と言っても差し支えないであろう。
ただ、このトンネルを逆方向から自転車で走ることは、想像もしたくない。

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多分、このトンネルができる前の旧道の写真だったような気がする。
旧道マニアが喜ぶかなあと思って撮影してみたが、なんかどうでもいい写真ですね。
上にも書いたように、すでに自転車を漕ぎすぎて気が狂っているので、手当たり次第何でも写真を撮っていたような気がする。
正直、今回の俺チャレで、序盤の浦幌~新得までの記憶は薄れているのだが、どういうわけか、250kmを過ぎた芦別からの記憶がキョーレツに残っているのである。
何でなんだろね?

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PM6:55。
ああ、もう日が暮れるぞぉ!

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PM7:07。
暮れたぁ!
ここまで262km。
芦別市街まで、あと10kmぐらい残っている。

太陽が見えなくなって、ようやく自分が置かれているマズイ状況に気がつき、とにかく真っ暗闇にならないうちにホテルに着くのだ!と、必死こいてペダル回すようになった。
なぜ、それをもっと早くやらない?

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やっと、芦別の象徴である巨大観音像が見えてきた。
しかし、これは全長88mと無駄にデカいために、どうも遠近感覚がずれてくるのだよな。
観音様が見えて、「やったー、もうすぐ街中だ!」と思ったのに、ちっとも観音は近づいてこない。
結局、観音像が見えてから、5kmぐらいでようやく芦別の中心部に到達したのであった。
全く、こんな距離感の狂う無駄にデカい建造物など作るんじゃねーよ。

日が暮れてしまい、走れメロスだったら、メロスの親友セリヌンティウスが首ちょんぱにされるところであるが、誰の命もかかっていない俺チャレは平和に本日の目的地芦別に到達し、めでたしめでたしなのであった。

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しかし、ここで非常に重要な問題がある。

ホテルは街中から5kmも離れた山の中にある。

という衝撃的な事実である。

どうせなら温泉のあるホテルの方がいいだろうと思って取ったホテルはとんでもない場所にあったのだった。
何で市街地のビジネスホテルを取らなかったんだ?
だって、こんな山中にホテルあるなんて知らんかったもん。
って、ちゃんと地図調べろや、地図を!
と、私の頭は、ひとりでケンカモードになっていたのであった。

そんなわけで、本日の目的地芦別には到達したが、まだまだ暗闇の山中サイクリングは続くのであった。

ここまで271km。
時刻はPM7:40。

つづく
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by gossy54200 | 2016-07-02 20:35 | ブロンプトン | Comments(2)