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ブロンプトンで佐渡のトライアスリートを応援してました(その3)

その1 その2

かくして、私は佐渡の田舎道で

「上り坂は錯覚です」

と書かれた応援ボードを持って、ヒルクライムでひぃこらしているトライアスリートを応援することにしたのであった。

最初のうちは照れがあるのか、ボードを掲げるだけで、声も何も出せなかったのであった。
それでも、選手たちから「うん、そうだ!その通り錯覚だ!」とか「ありがとう」とか反応が返ってきたり、苦痛に顔をゆがめていた選手がボードを見て、にやっとした表情を見せると、こちらも100円ショップで材料を集めて、数時間かけてボードを作った甲斐があったと言うものよ。

反応が出てくるにつれて、こちらも元気になってくる。
徐々に「頑張ってください!」「もう少しで上りは終わりです!」などと、声を出して応援するようになっていったのであった。
最初は、20デシベルぐらいの蚊が鳴くような声しか出せなかった私であったが、そのうち90デシベルぐらいの声で

「頑張って!上りはもう少し!」

などと言えるぐらいになってしまい、これぐらいの度胸があれば、今の仕事辞めても、キャバレーの呼び込みとして食っていけるのではないかとすら思った(元ネタ「めぞん一刻」)。

更に、ペットボトルで、停めてあるブロンプトンのベルをガンガン叩いて音を鳴り響かせたりして、ひとりでにぎにぎしく応援していた有様なのであった。

さて、小一時間ぐらい応援していたところで、知人が現れ、160km走った後の上りにしてはめっちゃ元気やんと思いながら、知人を追っかけるために応援ポイントから撤収することにした。

撤収しようと、来た道を反対方向へ進もうとしたときに、選手の方から「うわぁ、これからブロンプトンで、この坂上がるんですか!」と驚かれてしまったが、いえいえ、この程度のことは選手の皆様の苦労に比べたらどうってことないです。
月並みな表現ではありますが、選手を応援して元気を与えようと思ったら、逆に選手の皆様から暖かい反応をいただいて、こちらの方が大いに元気をもらったバイク応援でありました。
私もミドル(国際B)でいいから、絶対に佐渡に出よう。
そう心に決めた今回の佐渡旅行でありました。
(その前に、まず、泳げるようになれよ)

今度はランの応援に移ろうと思うのだが、少し時間に余裕があるので、電池の切れたiPhoneをどうにかしようということで、佐渡のネットカフェを求めてさまようのであった。
佐渡島にも「自遊空間」は存在するのであって、いやはや、今回の道中ではネットカフェに救われました。

自遊空間に入って、iPhone充電したり、佐渡のランコースの地図チェックしたり、せっかく来たんだから元を取ろうと、冷たい飲み物をガブガブ飲んでいるうちに、ネットでレースの途中経過チェックしていると、知人はハーフ地点をすでに通過したことが判明したので、私はあわてて32km地点の畑野ASにブロンプトンでダッシュで行くことにしたのであった。

畑野ASに到着すると、選手たちは明らかに疲労の色を見せながらも、しかし、しっかりとした足取りで走っている。
これが4km泳いで、190km自転車に乗って、更にフルマラソンを走っている人なのか!
何と言うか、人間の可能性というか、限界というか、うまく言葉にはできないが、「ああ、人間ってすごい生き物なんだなあ」と、応援するはずの私が、ただただ選手たちに圧倒されているのであった。

「ここが勝負」と書かれた応援ボード掲げて応援していると、「あ、上り坂は錯覚の人ですね」なんて声をかけられ、存在を覚えられてしまい、ちょっと恥ずかしい思いをしたのであった。
知人は30km過ぎても、ハイピッチのリズミカルな走りでぐいぐい進み、「後はゴールで待つ!」とハイタッチをして別れ、私はゴール地点へ向かって激チャリするのであった。

18時を過ぎて、辺りはすっかり暗くなりました。
国道350号線バイパスを走っていると、前にクロスバイクがいたので、うりゃーっと一気に抜かして、一目散にゴール地点へと急ぎます。

んで、信号待ちで、さっき抜かしたクロスバイクに並ばれて、いきなり話しかけられました。
「あのー、本部はどこでしょうか?」

私は思わず「何の本部やねん!」と突っ込みたくなったが、常識的に考えてトライアスロンの大会本部のことを言っているんだろうと0.2秒で判断して、「すいません。私も北海道からの人間なので、よくわからんです。多分、この道真っ直ぐであってますよ」と答えておいた。
しかし、今考えてみると、このクロスバイク乗りはきれいな女性だったので、「そうですか、では私と一緒に行きましょう」と、デヘデヘしながら、見知らぬ土地で見知らぬ女性とのサイクリングを楽しむべきだったかもしれない。
これだけが、今回の旅の唯一の心残りである。
クロスバイクの女性が、無事に本部に到着したことを願う。

で、ゴール地点に先回りして、知人のゴールを待ちます。

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朝の6時から、こんな暗くなるまで動きっぱなしだもんなあ。
どれか一種目だけでもお腹いっぱいだと言うのに、三種目を一日で一気にやるんだもんなあ。
200kmブルベやった後に、フルマラソン走れと言われたらできますか?
と言うか、私はフルマラソン以前に、200kmブルベだけでも嫌だってなると思うが。

無事、知人は五体満足でゴールいたしました。
パチパチパチパチ。
私も選手たちの苦労をほんのちょっとでも味わえてよかったです。
旅ラン10km+応援追っかけライド約80kmの一日なのであった。

これで、めでたしめでたしとなればいいのだが、ホテルにたどり着くまでがトライアスロンです。
ホテルはゴール地点から10kmぐらい離れたところにあるんですわ。
しかも、この10kmがそこそこの山道で、真っ暗な中、無心にペダルを漕ぎます。
お化けが出そうな道でしたね。

無事にホテルにたどり着き、夕食を食べるが、あまりの疲労に味も何も覚えちゃいねえ。
結構いいもの出されたような気がするが、昼間食べた薄皮パンの味しか覚えていない。
所詮、私の舌などそのレベルだ。

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ブロンプトンに乗ってるときは、一枚も写真撮れんかったので、せめて一枚ぐらいは佐渡の海の写真をと、翌日ホテルの部屋からパチリ。
この日の佐渡もいい天気でした。
できれば、一日ゆっくり佐渡観光したい気もするが、せわしないサラリーマンの私としては、ひたすら釧路への移動だけで終った一日なのであった。

帰りは新潟へのジェットフォイルに乗って、そっからタクシーに乗って新潟駅に行き、空港行きのリムジンバスにダッシュしたわけだが、ブロンプトンを持っての万代口からバス停のある南口への移動がキツかったでござる。
コロコロ輪行しなかったら、ブロンプトンの価値などほとんどないですね。
ちび輪バックに入れたブロンプトンはただのクソ重い自転車なのであった。

輪行に使える折りたたみ自転車が欲しいと思っている方で、コロコロ輪行しないんだったら、ブロンプトンなど買わん方がいいですよ。
もっと軽い10kg以下の小径車を買うことをお勧めします。
ブロンプトン買う金あったら、DAHONのヘリオス辺りがいいんじゃないでしょうか。
なんてこと言いながら、ブロンプトンが大好きな私ですがね。

帰りの飛行機とJRはほとんど寝ていた記憶しかないですが、なんだかんだで佐渡への2泊3日の旅行は終わり、「いつかは私も国際B(ミドル)でいいから佐渡へ」という思いを強くしたのでありました。
その前に泳げるようになるという、エベレスト級に高いハードルがあるのですが。

そんでもって、例え年に一度しか使わんくてもブロンプトンは旅用の自転車としてはベストだなあと再認識した、今回の佐渡旅でありました。
(逆に言えば、普段使いのチョイ乗りには、ブロンプトンは不適である。ブロンプトンは見知らぬ土地で長い距離をゆっくり走ってナンボのものだ)

佐渡から帰ってきて、ブロンプトンはたたまれたままで、指一本触れていない状態が続いております。

おしまい。

(このシリーズ終わり)

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by gossy54200 | 2017-09-18 23:30 | ブロンプトン | Comments(4)  

ブロンプトンで佐渡のトライアスリートを応援してました(その2)

その1

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新潟からジェットフォイルが出て、小一時間ぐらいで佐渡島に到着です。

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フェリーターミナルの両津港では、佐渡おけさの人が「ようこそ、佐渡へ!」と出迎えてくれます。
ただの人形だけど。

そんでもってブロンプトンで走り出したい気持ちはやまやまなのだが、まずはブロンプトンをフェリーターミナルに置いて、足慣らしに軽くランニングすることにした。


ランニングでは思わぬ土砂降りの雨に遭い、どうなることかと思ったが、両津港に戻ったころには雨がやんでいて、ブロンプトンを走らせるには支障がない。
さあ、ついに今回の旅でブロンプトンを持っていった本領を発揮するときが来たのであった!

今までひた隠しにしていたが、今回の旅の目的は、知人が佐渡のトライアスロンのロングコース(国際A)に参加しているので、それの応援のためなのであった。
一応、応援用のバスが大会本部で用意されているが、そんなものに頼るのはつまらない。
どうせなら、トライアスリートの苦労をほんのちょっとでも味わいながら、折りたたみ自転車の機動力を生かして、神出鬼没に応援するのが筋というものじゃないだろうか?

レースは朝の6:00から始まっているのであるが、最初のスイムは海の中だし、はっきり言って陸の上から見たところで、誰が誰だがさっぱりわからないので、応援していてもつまらない。
ということで、スイムは応援しなくてもいいだろうということで、バイクから応援活動を始めることにしたのであった。

佐渡トライアスロンのバイクコースは以下の通りです(公式HPより拝借)。

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国際Aでは島一周を190kmぐるっと回る感じですね。
にしても、自転車で島一周するだけでも大事業だと言うのに、その前に4km泳いで、更に自転車のあとにフルマラソンが控えているわけですから、想像するだけでも恐ろしいですね。
美幌の10kmラン+80kmバイク+10kmランごときで、ひいひい言ってる場合じゃないですよ。

でもって、コースの高低図はこんな感じです(これまた公式HPより拝借)。

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ポイントは2つですね。
まずは、56km地点の岩谷口からのところにある上り坂(通称「Z坂」)。
そして、161km地点の小木から続く、Z坂よりもキツイと言われている激坂である。

バイクの応援のポイントとしては、平地や下りでは、バイクはかなりのスピードで走っていて、あっと言う間に見えなくなってしまうので、割合スピードの落ちる上りの方が、じっくり選手を応援できてよい。
でもって、どうせ応援するなら、選手にとって一番苦しいところの方が応援のしがいがあるだろうということで、小木からの上り坂のところで応援することに決めました。
もし、自分が選手だったら、こういうところで応援されたらうれしいなあと思うわけで、自分がされたいことを人にやってみたらどうなるかということを実験してみます。

というわけで、こんなコースで小木方面へと向かうことにします。

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距離にして、大体40kmぐらいでしょうか。
まあ、ブロンプトンの速度でも3時間あれば間違いなく到着するでしょうから、のんびり行きましょう。

まずは県道65号線をひたすら進みます。
3kmぐらいすすんだところで、また雨に降られたので、屋根のあるところで雨宿り。

んでもって、ここでiPhoneをチェックしようとポケットから出すと、電源が切れていて、電源ボタンを押してもまるで電源が入る気配がない。
おかしい、島に到着したときは80%ぐらい電池が残っていたのに、これはどういうことなんだ?
ズボンのポケットに入れていたので、きっと雨が影響したのかなあと、今となっては思うわけだが、この時点で私はかなり狼狽した。
なぜなら、佐渡の地図はPDFファイルに落として、全てiPhoneの中に入れていた状態だったからである。
見知らぬ地で、地図を頼りにできないのは、かなり厳しい展開である。

とは言え、所詮は狭い佐渡島だ。
きっとテキトーに行けば、「小木」と書かれた看板があって、それを頼りに進んでいけばなんとかなるだろう。
こうなることも予想して、私は小木までのルートを事前に頭に入れていたのだ。
さすが私だ。

もっとも小木までのルートは「県道65号線をひたすら道なりに進み、国道350号線にぶつかったら、そっからひたすら南下する」と、小学生でも3分で覚えられるような単純な道のりなのであるが。

道の問題はいいとして、こうやってブログを書いている身としては、道中の写真が一切撮れないというものは困ったものだね(カメラも完全にiPhone頼りだった)。
せっかく佐渡の海岸線の魅力を余すところなく伝えようと思っていたのに、非常に残念だ。
わたしゃ、ライトなiPhoneユーザーなので、今までモバイルバッテリーの必要性を全く感じなかったのであったが(旅行時もホテルで充電すれば事足りていた)、やはりスマホユーザーにとってモバイルバッテリーは必需品なんだなあと思ったのであった。

そんなわけで、写真ゼロで、文章だけで佐渡の様子を伝えていきます。

8年前、佐渡の海岸線を一周したときは、コンビニすら見かけることなく、一体どこに人が住んでいるんだろうと思ったが、佐渡の内陸部はそこそこ人がいるのですね。
途中「セーブオン」というコンビニがいくつかあった。
私が見た限り、佐渡にはセーブオン以外のコンビニは存在せず、まあ、セーブオンは北海道で言うところの「セイコーマート」的存在なのであろう。
離島でも店を構えているセーブオンに幸あれ。

途中、そこそこ大きいドラックストアがあって、薄皮パンが20%引きで売られていたので、昼飯として補給。
わたしゃ、佐渡に来ても、本当に食に無頓着な男だなあ。
せっかく佐渡に来たからには「ブリカツ丼」ぐらいは食いたいなあと思っていたが、思っていただけで、どこで食えるとか、そういう情報は一切調べていなかったのであった。
ちなみにブリカツ丼は、玉井雪雄氏のマンガ「じこまん」で覚えた。
「じこまん」読むと、佐渡に行きたくなりますよ。

じこまん 1

日本文芸社

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国道350号線に出ました。
こっからトライアスリート達が、私の進む方向とは反対方向にバイクを走らせます。
真野の市街地では、応援の人もそこそこにいましたね。
応援の人たちは、選手と反対方向に進む、16インチのちっこい自転車を見て、何を思ったことか。
ついでに選手の人たちも、反対方向を激チャリするブロンプトンを見て、何を思ったことだろうか。

海岸線に入ると、スプランディッドなビューがスプレッドします。
思わずルー大柴語を使いたくなるぐらい、海はとびぬけて碧く、空は果てしなく青く、「ああ、佐渡に来てよかったなあ」という風景が広がります。

でもって、釧路を出るときは、あれだけ「ダルい」と思っていたブロンプトンの走行感覚が、急に気持ちよく感じます。
そうだ、うっかりしてた!

ブロンプトンのよさは、チョイ乗りではなくて、距離が長くなってから味わえるのだ!

こんな、今までのブロンプトン生活で、イヤと言うほどわかっていたことをすっかり失念するぐらいに、私はブロンプトンから遠ざかっていたのであった。

ブロンプトンは、やはり普段使いの自転車ではない。旅に出てナンボだ。よそ行きの自転車なのだ!

道はアップダウンが激しくなってくるが、それとはうらはらに、こっちはようやくブロンプトンと一体化して、旅が楽しくなってくる。
反対方向から、レースのためにびゅんびゅん走るロードバイクやTTバイクも美しいが、こうやって、メーターもつけずに無目的に走るブロンプトンも、また美しい。

ああ、いい。
すごくいい。
全てよい。

佐渡最高!

ブロンプトン最高!

このまま、どこまでも走っていたい心境であったが、今回の目的を忘れてはいけない。
小木からの坂の途中に陣取って、トライアスリートを元気づけようではないか!
こんな応援ボードを持って。

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昔、大阪マラソンを走ったとき、「その痛みは脳の仕業」とか書かれたボードを見て、「せや!せや!」と思ったもので、こういうボードを見れば、一番苦しい坂も乗り越えられるのではないかなあと。
もっとも小心な私のことなので、「錯覚のわけねーだろ!ざけんな、ボケ!」と、ボトルを投げつけられたらどうしよう、なんてことを3%ぐらいは思っていたわけですが。

さすがに、こんな応援バスも来ないようなところで、応援している阿呆は私一人である。
しかし、一人でも多くの人を元気づけられればいいなと思い、恥ずかしさ90%の中、ヒルクライム中のトライアスリートに声をかけようと決意したのであった。

つづく

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by gossy54200 | 2017-09-17 23:06 | ブロンプトン | Comments(2)  

ブロンプトンで佐渡のトライアスリートを応援してました(その1)

そんなわけで、9/2~4の間、ブロンプトン携えて佐渡島へと行ってまいりました。
ブロンプトン持って佐渡島へ行くのは8年ぶり2回目ですね。
と言うか、佐渡島に行くこと自体8年ぶり2回目のわけであったが。
すなわち、私が佐渡島に行くとき、ブロンプトン率は100%なのであった。
だからどーしたと言われれば、それまでであるが。

さて、今年に入ってブロンプトンには1mmも乗っておらず、というか10ヶ月の間、指一本触れることなく、たたまれたまま放置してあったのだ。
本来なら前もって整備しておくべきであったのだが、色々忙しく、というか忙しいのは言い訳であって、正直なところめんどくさかったので、出発の日の朝まで放置していたのであった。

ブロンプトンを広げます。
うむ、きちんと広がるな。
大丈夫、大丈夫。

チェーンを掃除してオイルでも差すか。
むむ!

たたんだままずっと放置していたので、チェーンが折れ曲がったまま真っ直ぐにならん!

ペダルを回しても、チェーンの折れ曲がった部分で引っかかり、うまくプーリーにかみ合わん。
こんなんで佐渡まで行って大丈夫なのか?

それでも、数十回ぐらい回転させたら、それなりになじんで、引っかからずにチェーンが回るようになった。
プーリーからの音がカチャカチャとうるさいが、乗れないレベルではないだろう。
試しに家の周りを1kmぐらいぐるっと回ってみよう。

なんだ!このダルダルな乗り心地は!

しばらく、ロードとMTBにしか乗ってない影響もあるのか、ものすごくダルい。
ブロンプトンは、こんなコシの全くないふにゃふにゃなうどんのような自転車だったっけ?
もっと乗るだけで、夢と希望があふれ出てくるような自転車だったような気がするが。
もう、私はブロンプトンに対してときめきを感じることはないのだろうか。

ダルダルで乗るのが苦痛なレベルであったが、まあ、乗れないことはないし、今回の旅行はブロンプトンなしでは成立しないので、見切り発車で強引に持っていくしかないのである。

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釧路駅から今回の冒険は始まります。
まずはJRで新千歳空港まで行くのだ。

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特急列車の車内には荷物置き場があるので、フレームを固定して、私は指定席でひたすら寝ていれば勝手に目的地に到着するのである。
ああ、輪行楽チン。

そんで、新千歳空港で荷物として輪行袋に入った自転車を預け、私は機上の人となったのであった。

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新潟空港に到着しました。
新潟空港は割合市街地から近いところにあるので、そのまま自走でホテルまで行っちゃいましょう。

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ここが新潟空港だよということをはっきりさせるために、ズームでもう一枚写真を撮ってみる。

朝はダルダルのブロンプトンの乗り心地が気になったが、新潟に到着すると、見知らぬところを自転車でさまよう喜びの方が勝り、あんまり乗り心地がどーだとか、そういうことは気にならんくなった。
やはり自転車旅は、ロードでビューンと行くより、ブロンプトンの時速15kmぐらいのスピードが心地よい。

ホテルまでの道のりをあまりきちんと調べていなかったので、軽く迷子になったが、まあそのうち着くだろうと鷹揚に構えていたら、まるでホテルの方がこっちへやってきたかと錯覚するぐらい、いきなりホテルがどーんと目の前に現れた。

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ほう、新潟シティマラソンなる大会があるのか。
多分、一生出ることはないと思うけど。

今回の旅の本来の目的は、新潟ではなく佐渡にあったので、新潟は軽く流していいかということで、ブロンプトンにはホテルでゆっくり休んでもらい、以下の旅ランをしたり、コンビニ弁当を食ったり、テレビでベイスターズ戦を見たりして、新潟での時間を過ごしたのであった。



翌日。

7:55発のジェットフォイルに乗るために、早朝にホテルをチェックアウトして、フェリー乗り場へとブロンプトンで向かいます。

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新潟の街には、このような立派な自転車レーンがあって、自転車乗りに優しい街なのであった。
もう少し新潟を堪能したかったような気もするが、もうこの段階で私の心の中はすっかり佐渡に奪われていたので、とっととフェリーターミナルに行っちゃいましょう。

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フェリーターミナル到着。
もう少し、ここがフェリーターミナルだと一目でわかるような写真が撮れんものかと思ったが、「ここで自転車を停めてはいけません」とか窮屈な張り紙があったりして、まあ、めんどくさいからここでいいかってところでテキトーに写真を撮った。

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待合室で船を待ちます。

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ジェットフォイルで輪行するときは、乗船券の他に、手荷物料金(510円)がかかります。
はて、8年前ジェットフォイル使ったときは、そんなもの取られなかったような気がしたが、記憶違いだろうか。

まあ、510円ぐらいケチケチすんなってことで、乗船して、係員に輪行袋を預けて、指定された席に座り、佐渡への出発のときをしばし待つのであった。

つづく

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by gossy54200 | 2017-09-13 21:03 | ブロンプトン | Comments(0)  

ブロンプトン直りました

直ったと思ったブロンプトンを通勤に使ってみたら、300mぐらい進んだところでカラカラと音が鳴り、チェーンがたるんでしまい、「なんじゃこりゃ?!」と松田優作状態になったところで、後ろを振り向くと、私の目に入ったのは、プーリーがチェーンテンショナーから外れて、見事に崩壊している姿であった。

とりあえず、チェーンがたるんでいるが何とか走れる状態だったため、落ちた部品を拾って、そのまま暗澹とした気持ちで会社まで行ったのであった。

「ああ、チェーンテンショナーちくしょー」と思いながら仕事をしているうちに、あっという間に夕方になり、帰宅して、改めてブロンプトンと格闘したところ、本来あるべき部品を入れ忘れたことに気づき、もう一度、部品を入れて組み立てると、特に問題なくブロンプトンが動いてくれて、ホッと胸をなでおろすのであった。

そんなわけで、次の日、特に目的もなくふらふらとブロンプトンを走らせることにした。

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夕方の新釧路川河川敷をポタポタと。
夏場はサッカー場で、サッカーをしている少年がいて、にぎにぎしい雰囲気だが、この時期の河川敷は誰もいなく、ひっそりとしていてよい。

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冬枯れの原野はいいねえ。

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新釧路川からの夕日を満喫して。

特に目的もなく、昭和のイオンをぷらぷらしておりました。
冬場のイオンバイク、やる気ゼロだなあ。
売り場が1/3ぐらいに縮小されている上に、店員も常駐していない感じで、さっぱり商売しようとする意気込みが見られない。
一応、ファットバイクや、スパイクタイヤも置いてはいるんだけど、片隅に追いやられている感じで、ほぼ開店休業状態ですな。
まあ、ワシも雪自転車やめた身分なので、店舗の姿勢を非難する資格はないわけだが。もうちょい何とかならんものだろうか。

ブロンプトンは長距離も行けるが、15kmぐらい、ふらふらと散歩するぐらいが一番ちょうどいいのかね。
たまには通勤以外の日常に、ブロンプトンを組み込むのも悪くないなと思った、そんな一日。

ごきげんよう。
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by gossy54200 | 2016-12-04 19:52 | ブロンプトン | Comments(0)  

ブロンプトンのチェーンテンショナー交換

そんなわけで、ブロンプトンの後輪をはめようとしたら、チェーンテンショナーがぶっ壊れて、「いやーどーしよーどーしよー」とオロオロしているところで前回は終わりました。

これはイギリスから通販で部品取り寄せるしかないのかと思いつつ、ダメモトで楽天で「ブロンプトン チェーンテンショナー」で検索すると、なんと中古で扱っている神のような店があるじゃないですか!
全くもって頼りになるのはサイクリーなのである。

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3600円が高いのか安いのかはよくわからないが、まあ、ここは安いよい買い物をしたということにしておこう。
自転車本体の値段に比べたら、誤差の範囲のような価格である。
というか、自転車本体の価格が高すぎるんじゃ!ブロンプトン。

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上がバネがぶっ壊れて、可動域が狭くなったチェーンテンショナー。
うむ、下の正常なものに比べると、ここは部品交換以外の手段はなかったように思われる。

写真撮るの忘れましたが、ブロンプトンのチェーンをテンショナーにかけるときは、圧倒的に後輪たたんだ方がやりやすいです。
無理に広げた状態でやろうとすると、それなりにバネに力がかかり、私みたいにバネぶっ壊す可能性があるので注意しましょう。

まあ、その辺の詳しいことについては、先人たちがネット上にあげていますので、テキトーに検索して調べてください。
なんだかんだで、ブロンプトンのようなメジャー車両だと、その辺の記事が充実しているのは助かりますね。

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実走してないのでなんとも言えませんが、メンテナンススタンドにかけてクランク回しても特に不具合はないので、多分直ったんじゃないかと思います。
めんどくさい内装変速の調整も多分大丈夫のような気がします。

こうして私は、チェーンテンショナーの代金を授業料に、またブロンプトンの経験値をひとつ上げたのであった。
めでたし、めでたし。

ごきげんよう。

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by gossy54200 | 2016-12-01 22:32 | ブロンプトン | Comments(0)  

教えてエライ人

久々にブロンプトンの整備をしなきゃなあと思い、清掃して、注油して、後輪に空気入れようと思ったら、全然入らずに、どんどん抜けていく。

ありゃりゃ、知らんうちにパンクしていたのか。
おととい走ったときは、なんともなかったのに。

仕方ないので修理しましょう。
これはチューブ交換コースかなあと思い、5年ぶりぐらいにブロンプトンの後輪を外します。

チューブ交換までは、なんとかなりましたが、難しいのは後輪をはめ直す作業なんだよなあ。
独自のチェーンテンショナーの扱いが難しいのだ。

さて、あとはチェーンテンショナーにチェーンをからませて、固定するだけだと思いきや、ここでテンショナーのバネが戻らないというアクシデントが発生。
バネぶっ壊れたのか?

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写真のような感じで、本来は2時方向になければならないプーリーが1時方向で止まっちゃってるのね。

何回かチェーンテンショナー分解して、調整しようとしたが、バネのテンションは弱いままで解決せず。

うーむ、釧路でブロンプトン扱ってるショップなんてないし、ショップのある札幌まで300km以上離れているし、こういうとき田舎でマイナーなものを所有すると困ったことになりますな。

チェーンテンショナーを通販でお取り寄せするしかないのか、それとも何か技があるのか、つべこべ言わずに黙って札幌まで修理に出すのが一番手っ取り早いのか、いっそのことブロンプトンを札幌近郊の人に譲った方がいいのか、頭の中がパニクってますが、どなたかよい解決策がありましたら、ご教示いただければと思います。

ごきげんよう。
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by gossy54200 | 2016-11-20 14:52 | ブロンプトン | Comments(0)  

俺チャレ2016~日本一長い普通列車に乗るために300km以上自転車を漕ぐ男の熱いメッセージ(その14)

輪行編
その11 (滝川駅にて)
その12 (滝川~富良野)
その13 (富良野~帯広)

帯広駅も堪能したし、そろそろ列車に戻ろうかなあ。
駅の中にセブンイレブンあるんで、そこで食料調達しようと思ったら、帯広名物「豚丼」の弁当を売ってるところがあって、「せっかく帯広来たんだから、豚丼ぐらい食っとかなきゃなあ」と、弁当売り場へてけてけと。

650円の弁当を買って、1200円を出して550円のつり銭を受け取ろうと思ったら、「500円玉がないから、1000円で払ってくれ」と。
じゃあ、200円を引っ込めて1000円札を出したら、今度は「50円玉がない」と。
ここの売り場のつり銭管理はどーなってんだ?

しかし、弁当売り場のおばちゃんはサービス精神旺盛で、「おつりがないから600円でいいよ」と、電子レンジで温めてくれた弁当と共に400円を渡してくれた。
私は世界一ついている人間じゃないかと思った。
この50円の差は大きい。
どう大きいのかは、よくわからないが。

さようなら、弁当売り場。
50円値引きしてくれたのはいいが、つり銭は余裕を持って用意しといた方がいいと思うよ。

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弁当を持って、列車に戻ります。
乗客は帯広で大量に降りて、ガラガラになったので、一人で自転車と共にボックス席を占領することにしよう。

さて、ここで弁当でも食うか。
オリジナルのたれがかかってる豚肉がめちゃくちゃうまそうだ。

肉を食べる。

う、うまい。
やはり、旅先では名物と呼ばれるものは食っておくものだ。
肉はやわらかく、たれは絶妙な甘辛さである。

んでもって、たれのまんべんなくかかっている米に箸をつける。
これもまたおいしそうだ。

モグモグモグ。

パサパサパサ……。

ああ、せっかくの肉にこのタイ米みたいな米はあんまりだ。
弁当を買ったときは、「おつりサービスしてくれてラッキー」と思ってたけど、ここは「おつりがないので売りません」ぐらいの強硬な態度をとられた方が幸せだったような気がする。
これなら、セブンイレブンでカルビ丼を500円で買った方がよかったよ。
というか、帯広駅で30分ぐらい停車時間があったので、駅の中に入っている豚丼屋「ぶたはげ」で豚丼を食べればよかったですね。
丼ものは弁当よりも、店で食べた方が絶対に良い。

ごちそうさまでした。

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マンガ「20世紀少年」に出てくる宗教組織のシンボルを思い出させるようなオブジェ。

定刻通り、PM2:47に列車は釧路に向けて出発します。
まだ2時間半ぐらい旅は残っているのである。
眠気覚ましに缶コーヒーをゴクリと。
私は異常にカフェインの効く体質で、夜9時以降にコーヒーを飲むと、ほぼ一睡もできないぐらいである。
一時期、不眠に悩んでいたとき、コーヒー出されると、どうすればいいか非常に困りましたね。
私はこういうときに、「すいません、コーヒー苦手なんです」と言い出せないぐらいに、気の小さい人間である。

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帯広周辺は線路が高架化されていて、「ああ、都会だなあ」と感じましたね。
私の中で、線路の高架化は「都会のシンボル」なのである。

帯広~釧路間は昼間の列車で移動するのは今回が初めてなんで、車窓の景色が新鮮な感じがして飽きなかったねえ。
私は知らない道を無目的に自転車を走らせたり、知らない土地で車窓を眺めながらゴトゴトと普通列車に揺られるのがたまらなく好きなのである。

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何の変哲もない景色も、車窓から見ると、グッと旅情が増すんだよね。

途中に「とおふつ」という駅があった。
「とおふつ」は感じで書くと「十弗」となり、「弗」の字が「$」に似ていることから、この駅は「10$の駅」ということで金運がアップすると、これってめちゃくちゃ苦しいこじつけなんじゃない?

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PM3:55、浦幌駅到達。

浦幌は「失踪日記」を描いた漫画家吾妻ひでお氏の故郷。
「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげる氏の故郷境港では、「鬼太郎列車」を走らせているぐらいだから、この浦幌でも、吾妻さんにちなんで、乗ったが最後、もう戻ることができないという「失踪列車」を運行させればいいのに。
そんな列車、乗りたくないけど。

失踪日記

吾妻 ひでお / イースト・プレス



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浦幌を過ぎて、厚内の辺りから、鉛色の太平洋の海が見えてきます。

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でもって、音別の駅を過ぎると、列車は国道から大きくそれて、原野の中をひた走ります。

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そのうち、鬱蒼とした森の中を進んで行き、この列車はどこへ行ってしまうのかと思ったところで

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どういうわけか、どーんと駅が現れた。

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民家のようなたたずまいの駅舎であるが、もちろん誰かが住んでいるわけではない。

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周りに民家など一軒もない。
なんでこんなところに駅が?
駅へのアクセスは、どっから通じているのかもよくわからない砂利道を進むしかないのである。

この駅は「秘境駅マニア」の中では、そこそこ有名な「古瀬駅」というところである。
北海道の秘境駅といえば、室蘭本線の「小幌駅」が有名であるが、あまりに有名になりすぎて、ちょっとしたマニアの聖地っぽくなって、ホームに人だかりができる現象も起こったりして、秘境っぽさは薄れているのであるが、この古瀬駅は、ひっそりとしたたたずまいで、「King of 秘境」という雰囲気をかもし出してる。
しかし、いくら人の少ないところが好きな私でも、ここの駅に降りたら、一瞬で「来なければよかった、帰りたい」と思ってしまうのであろうなあ。
そのくらい人を引き寄せない魔力が、この古瀬駅にはある。
機会があったら、MTBで探検してみたいところだね。
熊とか野犬とかが出てきそうで、恐ろしそうなところだけど。

秘境駅である古瀬駅を見たところで、なんだかもうどうでもよくなりましたね。
白糠からは見慣れた風景を眺めて、PM6:01、釧路駅着。
途中、3分ぐらい記憶を失いかけた場面はありましたけど、熟睡することはありませんでしたよ。

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二日間にわたる、自転車と普通列車での壮大な冒険は幕を閉じたのである。

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…と、言いたいところであったが、家に到着するまでが「俺チャレ」である。
もう一度自転車を広げて、家までキコキコ帰りましたとさ。
こうして見ると、ブロンプトンは、小径車なのにホイールベースが長くて乗りやすい自転車だね。

そんなわけで、一年に一度は、こういうわけのわからないことに挑戦するのもいいのではないでしょうか。
次の俺チャレを作るのは、このブログを読んでいるあなたです。

では、2017年の俺チャレまで、みなさん、ごきげんよう。
さようなら。

ちなみに俺チャレ以降、ブロンプトンには1mmも乗っていません。

(このシリーズ終わり)
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by gossy54200 | 2016-07-18 21:12 | ブロンプトン | Comments(6)  

俺チャレ2016~日本一長い普通列車に乗るために300km以上自転車を漕ぐ男の熱いメッセージ(その13)

輪行編
その11 (滝川駅にて)
その12 (滝川~富良野)

前日は南富良野から富良野に行くのに樹海峠を通って行きましたが、JRは樹海峠は通らずに、峠の南にある「かなやま湖」を経由して、南富良野へと向かいます。

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さすがに3時間以上も普通列車に揺られて飽きてきたので、行きと違う風景を味わえるのは新鮮でよいね。

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なんか知らんけど、湖が見えると、「アヒャオ」とテンションが上がるなあ。
1200kmのブルベでは、この辺通るのかあ。
自転車で釧路~滝川でも十分しんどかったのに、札幌から根室の納沙布岬に行って、そっから折り返してからのかなやま湖なんて想像もできないね。
ブルバーの皆様のご健闘をお祈りいたします。

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幾寅駅到達。
この辺りは眠気との戦い。

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落合を過ぎたら、いよいよ狩勝峠に入ります。
上り勾配になっていくにつれて、ディーゼルエンジンの音がゴゴゴゴゴと力強くなってきます。
全く昔の人はこんなところに線路を通すなんて無茶なことをしたもんだ。

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富良野までめっちゃいい天気だったのに、狩勝峠からいきなり霧がかかって、どんよりした天気になってきましたね。

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なぜか知らんが、狩勝峠越えた辺りから、あんまり眠くなくなってきた。
滝川で飲んだ眠気覚ましドリンクがようやく効いてきたか。

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峠を下ってPM0:52、新得駅到着。

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昭和の国鉄時代を思い出させるようなホームの案内だね。

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石勝線との分岐駅なので、人口7000人ぐらいの町の割には立派な駅です。

新得と言えば「そば」ということで、わずか5分の停車時間の間に途中下車して、駅そばをゲットして持ち込んでいた人がいたなあ。
そうか、そういう手があったか、今度その戦法を使ってみよう。
その今度は永久に来ないと思うけど。

ああ、そばうまそうだなあと思いながら、新得駅を発車。

こっから先は石勝線経由の特急列車も併走するところです。

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いくら特急列車優先とは言え、こんな駅でもなんでもない信号所で、列車待ち合わせのため10分ぐらい突然停車するのはいただけない。
これは私を眠らせようとして、JRが仕掛けた罠に違いないが、こんなことぐらいで俺は寝ないぞ。

列車は帯広へと近づくにつれ、高校生が大量に乗り込んできます。
休みなのに、部活とかで高校生も大変だねえ。

大量の高校生の乗車により、この「日本一長い普通列車」は、単にマニア御用達の列車ではなくて、日常の足としての役割もあるんだなあということに気づかされる。
私は旅などの非日常的な空間の中で、こういった日常的光景を垣間見るのが好き。
特急列車や高速バスでは、こういったローカルな日常感は味わえない。

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PM2:11、帯広駅到着。

わたしゃ、「乗り鉄」のクセして、あんまりJRの切符のルールのことはよくわかっていなく、「列車というのは一度乗ったが最後、目的地の駅まで改札を通り抜けてはいけない」と思い込んでいたのだが、普通列車でも100kmを超える区間の切符では、途中下車は自由なんだね。
30分ぐらい停車時間があるので、改札を抜けて、駅周辺をうろうろすることにします。

改札で駅員さんに「帯広 途中下車」と書かれたハンコを切符に押してもらって、つかの間の列車からの自由を味わいます。
ああ、この開放感はすばらしい。
5時間ぐらい列車の中に缶詰にされると、ちょっとした時間の下車でも、一皮むけたような開放感と清潔感を感じるのであった。

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釧路と人口規模は同じぐらいなんだけど、駅前だけ見ると、帯広の方が都会のように感じるな。
というか、釧路駅前が寂れすぎているという話もあるが。

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1996年に高架化して、立派な駅舎になりました。
なんかつい最近、リニューアルしたばっかと思っていたら、もう20年も経っていたんだなあ。
年を取ると、「つい最近」だと思っていたことが、「思ったより昔のこと」と気づかされることが多い。
そのうち老人になったら、グリコ森永事件とか、ペレストロイカとか、そういったことも「つい最近」と思うようになるのだろうか。
つーか、グリコ森永事件の犯人って、結局誰だったんだろね。

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前日は25度を超える夏日だった帯広も、この日は打って変わって14度と、震えるような寒さであった。
欽ちゃんの仮想大賞基準で言うと、不合格ですね。
ポッポッピポパロパロパポピポピポピッ!カーン~!
ポワァーーウーーーーーーーーン・・・・・
仮装大賞の不合格音って、何であんなに切ないんだろうね。



さて、帯広の駅前も十分堪能したし、そろそろ列車に戻るか。

つづく
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by gossy54200 | 2016-07-14 22:11 | ブロンプトン | Comments(0)  

俺チャレ2016~日本一長い普通列車に乗るために300km以上自転車を漕ぐ男の熱いメッセージ(その12)

輪行編
その11 (滝川駅にて)

酒井順子さんの本では、「滝川からは一両編成で、途中、富良野からもう一両連結される」ということが書かれていた、この日本一長い普通列車でありましたが、この日は私の日ごろの行いがよかったのか、最初から二両編成で、車内には余裕があり、デカい荷物を持った私もそんなに迷惑な存在ではなかったですね。
後ろの車両の誰も座っていないロングシートに、自転車と共に陣取ります。

乗車率は30~40%ぐらいだったでしょうかね。
前の車両の様子はよくわかりませんが、後ろの車両ではボックス席は全て埋まっていた感じです。
埋まっていたと言っても、4人がけのボックスに1~2名程度座っていたぐらいですが。
少なくとも、私の嫌いな「一眼レフ持って、落ち着きなく車内をウロウロするマニア」がいなかったのはよかったです。

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さようなら、滝川。
滝川まで行って、何をするということでもなく、一体私は何しに滝川までこんな苦労して来たんだろうか。
この列車に乗る以外の目的は全くなかったのであった。

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自転車で走った道のりを、車窓から眺めるっていいもんだね。
こうやって座っているだけでも移動できるのに、何であんなしんどい思いして走っていたんだろう、アホやなあと感慨にふけりながら、20時間近くの自転車移動を回想します。

北海道のローカル線は、基本「ワンマン列車」で、有人駅以外では先頭車両の前の扉しか開きません。
でもって、運賃を払うときは、バスのように、運転席近くの料金箱に運賃やら切符やらを入れるわけだな。

しかし、赤平で降りようとしていたおばはんは、ワンマン列車が初めてだったのか、後ろの車両から降りようとしてもドアが開かないことに、かなり狼狽していた。
ここは、親切心を発揮して、「前の扉しか開きませんよ」と教えようと思ったが、そのときはもうおばはんは一目散に前の方に駆け出していたので、多分降りれたのだろう。
実際、発車してから駅舎を見ると、あわてていたおばはんの姿を発見できたので、「ああ、よかった」と私はほっと胸をなでおろしたのであった。
これで、このおばはんもワンマン列車の仕組みについてラーニングしたことであろう。
これからは気をつけるのだぞ、と、「はじめてのおつかい」に出てくる子供を眺めるような心持ちで、おばはんのことを見ていた。

赤平を過ぎ、芦別方面へと列車は進んで行きます。

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住宅街からさりげなく見える巨大観音様は、存在感があるようでないようで、なんだかもの悲しげな雰囲気を漂わせ、涙を誘う。
「なぜ、私はこんなところにいるんだろう」という観音様の心のつぶやきが聞こえてきそうである。

芦別を過ぎたところに、昔は「滝里」という駅があったんだが、今は滝里ダムの完成によって、水の底に沈められ、仕方なく今はひたすら長いトンネルで滝里地区をショートカットしている。

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フラッシュがたかれた写真なので、妙に明るい感じでトンネルっぽくないんだが、真っ暗闇のなかを5kmぐらいごとごとごとごと揺られます。
暗い中、心地よい振動に揺られると、気持ちよくなってくるね。
気持ちよさの…、あまり……、記憶が……………、遠ざかり………………。

ガタン(←首がカックンと垂れる音)

ピクッと意識が戻る。
ん、俺寝てたか、いや寝てない、寝るというのは3分以上記憶を失うことだ。
今の俺は2分52秒ぐらいしか記憶を失っていない。
こんなのは寝たうちに入らない。
そうだ、俺は寝てないのだ。
大体、こんなところに長いトンネルがあるから悪いのであり、むしろ、よく3分以内で復帰できたものだと自分を褒めてやりたい気分ですらある。
正直、この辺りが一番深い眠りに陥りそうなところでしたね。
トンネルというのは、景色がさっぱり見えなくてつまらなく、列車の旅行の敵だ。

そういや、高校の修学旅行で青函トンネルに初めて入ったとき、最初は「おお!」って気分になったが、ものの5分で飽きましたね。
ガラス張りのトンネルにして水族館チックにするとか、海の上に線路を通すとか、そういった企業努力をJR北海道にはしてほしかった。

そんな私は、中学の修学旅行で青函連絡船を使い、高校の修学旅行で青函トンネルを通った微妙なお年ごろ。
当時は「両方経験できてよかったあ」と思ったものだが、今だったら、「そんなトンネル通らんで飛行機でビューンと飛ばんか」と思うがな。
あれはものすごい時間の無駄だった。

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AM10:48、富良野駅到着。
ここで30分以上停車時間があるので、列車を降りてふらふらと。

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「長~~い」んです。

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テキトーに写真を撮ります。

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この日もいい天気でしたね。

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ああ、山だなあ。

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駅名標。

富良野からは美瑛方面に乗り換えることができます。
そういや、この日は「びえいヘルシーハーフマラソン」の日だったなあ。
私が青レンジャーコスチュームでテレビ出演した思い出の大会だ。
来年の「俺チャレ」は釧路から美瑛まで自転車で走って、サクッとハーフマラソン完走して帰るってもいいよなあと、そのときは思ったが、今冷静に考えると、たかが2時間程度のハーフマラソンを走るために、その10倍ぐらい時間をかけて来る意味が分からない。

ホームをウロウロするのも飽きたので、列車の中に戻ります。

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前日の余りのカロリーメイトの類似品。
確か、これが最後の2本だった記憶がある。
しばらくはカロリーメイトの顔も見たくない。

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私は普段スナック菓子は食べないのだが、たまに食べるとうまいなあ。
もぐもぐもぐ。

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「お湯を入れるな」と書かれると、余計に入れてみたくなる。
私は試してみようとは思いませんが、もし、このスナック菓子にお湯を入れて食べた方がいらっしゃいましたら、どんな味がしたのか教えてください。

お菓子を食べているうちに、AM11:20、発車時間となりました。
ここから狩勝峠を越えるのであるが、昨日とは違って何もしないで座っているだけで峠を越えてくれるので、非常に気分が楽である。
長距離自転車ツーリングの後、同じ道のりを列車に揺られてのんびりするってのはいいもんだねえ。
酒が飲める体質だったら、ビールの3本や4本でも飲んでいたい気分だったよ。

つづく
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by gossy54200 | 2016-07-11 22:16 | ブロンプトン | Comments(0)  

俺チャレ2016~日本一長い普通列車に乗るために300km以上自転車を漕ぐ男の熱いメッセージ(その11)

長い連載でありました「2016俺チャレ自転車編」は前回をもって終了いたしました。
しかし、ありふれた言葉ではございますが、「家に帰るまでが俺チャレ」ということで、こっからは約8時間にわたる「日本一長い普通列車輪行編」をお送りいたします。
多分、この挑戦を熱心に読まれた方の85%ぐらいは純粋なサイクリストであって、「日本一長い普通列車なんて興味ねえよ」という方も多数いらっしゃると思いますが、つべこべ言わずに、まあ読め。


さて、滝川駅に到着したはいいが、まだJRの時間まで1時間ぐらいある。
どっかで朝飯でも食おうかなあと思ったが、駅前にはびっくりするぐらい何もない。
しょうがないんで、俺チャレは終わったのであるが、朝飯を求めて、まだブロンプトンを転がしますよ。

一応、滝川にもマクドナルドとかすき家とか、朝飯の食えるところはあるんだが、こんな人口密度の少ない駅前に、そんなものがあるわけもなく、仕方がないので、目についたセブンイレブンで朝飯とJRの中で食べるおやつを買うことにしよう。

メシも買ったし、駅に戻るかと、再び市街地をさまようと、朝8時から営業しているミスドを発見。
しまった、コンビニじゃなくて、ミスドでメシとコーヒーにすればよかった。

ああ、ミスド、残念だチクショーと思いながら、再び滝川駅前へ。

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ここまで活躍してきたブロンプトン君も、ここでお役ごめんだ。
ここからは邪魔くさい荷物として、列車の中でじっとしてもらおう。

ブロンプトン輪行は、写真のちび輪バッグ使って肩からかつぐよりも、上からカバー被せて、コロコロ転がした方が楽だってことは知ってるんだけど、確かJRではコロコロ輪行はダメになったのだよな。
「車体の一部が袋からはみ出しているのはダメ」とか、そんな理由で。

多分、駅員の裁量によって、その辺の厳密なルールはあいまいだと思うんだけど、小心者の私は、こういうつまらないことで駅員にいちゃもんをつけられるのがイヤなので、ルールには従うことにします。
「悪法もまた法なり」ということで、こういうことはきちんと守んないと、JRの職員や乗客に、「自転車輪行する人=傍若無人」という印象を持たれて、ますます輪行ルールが厳しくなると思うんでな。

ちなみに、この日たまたま改札で、ブロンプトンコロコロ輪行をしている人がいたが、駅員はその人に対して特に何も言ってなかったので、滝川駅ではコロコロ輪行はありなのかもしれない。
違う駅員だったら、また対応が変わるかもしれないが。

どちらにせよ、ブロンプトンの「コロコロ輪行」に関しては、正式な文章で、きちんとした見解を示してほしいところだな。
どこまでがよくて、どこまでダメかがはっきりしないと、安心して輪行できないし、本来NGであるコロコロ輪行が認められているのを見ると、何だか正直者がバカを見ているような気がするし。

ちなみに、私がブロンプトンを買うきっかけとなった旅行記のサイトの人は、袋も何もかぶせないで、「むき出し輪行」をしていたが、10年以上前はそれでも通用したのだよね(本当はダメです)。
輪行に対して、世知辛い世の中になったものよ。

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9:40発の、釧路行きに乗りますよ。
改札から出てすぐの1番ホームというのはポイント高い。

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鈍行列車で5720円って、めっちゃ高過ぎやんけ。
釧路~札幌の高速バスでも、これより安い料金設定しているとこあるぞ。

ケチな私は、普通列車乗り放題の「青春18きっぷ」を使って、この普通列車に乗ろうかと思ったが、18きっぷの使える時期は限定されているし、18きっぷの使える時期は、「乗り鉄マニア」が多いだろうということで、あえて正規の料金でしか行けない、この季節に行くことにしました。
わたしゃ、列車内をマニアが一眼レフ持ってウロウロしているのを見ると、落ち着かない気分になるんでな。

駅の待合室で、輪行袋を置き、ベンチに座って、コンビニで買ったサンドイッチをもそもそ食べます。
隣のベンチに座っていた人たちが、私の輪行袋を指差して、「へえ、自転車、こんなに小さく収納することできるんだあ」と驚いたように会話していたが、会話に加わるのがめんどくさいので無視した。
俺に話しかけているような感じではなかったし。

別に隣のベンチに座っていた人たちが嫌いとかそういう理由ではなく、俺は単に人としゃべるのがめんどくさい奴なのだ。
今回の俺チャレで口を開いたのは、店で物を買うときと、ホテルのフロントぐらいだったような気がする。
私は旅に「人とのふれあい」とか、そーゆーの求めてないんで、これでいいんです。

「あー自転車邪魔だなあ」と思いながら改札をくぐって、いよいよ列車に乗り込みます。

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さて、ここで2016俺チャレ第二部「日本一長い普通列車編」のルールを発表いたしましょう。
ただ列車に乗るのにルールもクソもあるかと思うかもしれませんが、私がこの列車に乗るきっかけとなった書物、「女流阿房列車(酒井順子著)」の中で、酒井さんが滝川~釧路間の普通列車に乗車した際、自分に課したルールを採用することにしましょう。

女流阿房列車

酒井 順子 / 新潮社



そのルールとは



寝ない



果たして、300km以上自転車を漕いで疲れた体に、8時間を超える乗車時間、一睡もしないなどということができるものなのであろうか。
これはある意味自転車編よりもしんどいのではないかと、私は思うのである。

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とにかく俺は寝ないぞ。
寝ないったら寝ないもんね。
ひたすら、目を…、きちんと……、開いて…………、景色を……………、きちんと……………………zzz。

うわっ、危ない!
今、俺は寝てないぞ!
寝てないったら、寝てないもんね。

そんなくだらないルールを自分に課し、定刻通りに列車は出発したのであった。

つづく
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by gossy54200 | 2016-07-08 22:50 | ブロンプトン | Comments(6)