<   2010年 09月 ( 30 )   > この月の画像一覧

 

夏の思ひ出

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基本、単独自転車ツーリングの多い私は、自分の走っている姿などさっぱりわからないのですが、
これは、夏の黒松内キャンプのときにAGさんが撮影してくれたものです。

伊達から豊浦に向かう途中で、
このときはまだ、声をかけられて、手を挙げて応えるぐらいの余裕があったのだが、
この一時間後、豊浦の海岸でビタ1mm動けなくなる自分を想像することはできなかった。
恐るべしは夏の日差しであった。

なんで、唐突にこんな写真を載せたかと言うと、
単なるブログネタ切れのためである。

この写真自体は1ヶ月以上前にAGさんからいただいたのであるが、
「ネタ切れのときに、この写真を使おう、使おう」と思いつつ、
意外とブログのネタに満ち溢れた生活を送っているうちに、9月の最終日を迎えるに至ったのである。

平々凡々な生活を送っていると思いつつ、ブログに書くことに事欠かない日々を過ごしているのだなあ。
とは言え、大半は1つの出来事を単に引き伸ばして書いているだけなのだけど。

まあ、今年の夏もいろいろあったが、なんだかんだで楽しかったなあ。
もうすっかり秋なのに、こんなことを言うのもなんだが。

夏は完全に終わってしまったが、気を取り直して、秋は秋で楽しもうと思いつつ、9月最後の日記を終わる。
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by gossy54200 | 2010-09-30 22:26 | ロード | Comments(0)  

幸福について 人生論

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ドイツの厭世哲学者ショーペンハウアーの人生論です。

世の中を斜めから見て、エラソーでひねくれた感じは、好き嫌いの分かれるとこですが
少なくとも私は好きですね。
(日本の哲学者で言うと、中島義道をもうちょいスマートにしたような感じ)

積極的に幸福を追い求めようとはせずに、苦痛を避けるべきである。
苦痛をなくすことが幸福への道なのである。

そんな消極的な幸福論なのでありますが、この辺の思想は仏教の「一切皆苦」に通じるものがありますね。
世の中にあるのは「苦」だけであって、
「快」というのは単に「苦」がなくなったに過ぎない状態であるにも関わらず
人々は、それを「幸福」と錯覚するわけなのですね。

「幸福」と勘違いされている「快」を得るためにはどうすればいいかと言うと
「一切皆苦」の考えでは「快」を得るために、まず「苦」の状態がないとならないわけだから
人はまずを「苦」を求めざるを得ないわけですな。

例えばですよ、自転車で100kmを走りたいという願望があったとします。
そのためには、一生懸命ペダルを漕いで疲れるという「苦」の過程を経るわけです。
で、100km先のゴールに到着したとき、人間は「快」を感じるわけですが、
結局、それは「苦」がなくなった状態を「快」と勘違いしているだけなのだよね。
そこに本当の「幸福」などは存在しないのです。
まったく、自転車乗りはバカな生き物です。

でもって、積極的に幸福を得ようとすると、「よし、100km突破した!今度は200kmだ。」
と、人の欲望はエスカレートして、ますます「苦」を求めるようになって
幸せを得ようとしているのに、どんどん自ら苦を背負い込んでしまうってわけ。

まあ、ここでは私の趣味の自転車を、たとえ話にしたわけですが、
これが「クルマが欲しい、もっといいクルマが欲しい」とか
「出世したい、課長では満足しない、部長になりたい」とか
「年収1000万じゃ満足できない、2000万稼ぎたい」とか
そういった話でも、同じようにベンツを買ったり、部長になったり、2000万稼ぐのには
「苦」をたくさん背負い込まなきゃならないわけ。
それで得られる「快」というのは、さっきも説明したように、結局は「苦」がなくなった状態にすぎないわけだから
プラマイゼロであって、それは幸福でもなんでもないってことになるわけなのです。

所詮、「幸福」と我々が思い込んでいるものは蜃気楼なのであるから、
だったら、最初から「苦」なんて背負い込まなきゃいいんじゃないの?
ってのが、ショーペンハウアーの幸福論なのである。

ショーペンハウアーの主張は、理屈としては「正しい」と思う。
いつだって悲観的に物事を考える人間は正しいのである。

とは言え、私はこの手の思想を心の支えに生きていこうとは思わない。

なぜなら、人間には正しいことをしない権利があるからである。
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by gossy54200 | 2010-09-29 22:21 | 読書 | Comments(0)  

眼力

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久々に斎藤一人さんの本です。
最近の一人さんの本は、ちょっとオカルトチックな内容になりつつあり
「いい加減、ネタ切れなのかなあ」と敬遠していましたが、
この本は、本屋で最初の10ページぐらいをパラパラ立ち読みして、これならいいかなと購入。

内容は、物事の表面だけ見ないで、きちんと本質を見極める「眼力」をつけましょう。
「眼力」をつけるには、この本をできたら7回は読みましょう、という感じです。

ちょっと読んでいて気になった部分は(以下、本文抜粋)

あなた、弁護士さんのお世話になったことがあります?
あなたの周りに弁護士さんを雇ったことがある人、いますか?
たいがいの人は、自分が雇ったこともなければ、知り合いが雇ったと言う話も聞いたことがないと思うのです。
ということは、お客さんは相当いない。
だから、弁護士になっても、ほとんどの人はお金持ちになれないのです。


まあ、そういう視点を持って職業を見るのが眼力だと説明されていますが
この部分を読んで、思ったわけです。

以前、うちの姉が
「一人さんって、たくさんお金を稼いでいるらしいけど、周りにまるかんの商品を持っているって人は聞いたことがない」
と言っていました。

確かに、周りで「うちにはスリムドカンがある」なんて話は聞いたことがありません。
それでも、一人さんはお金を稼いでいる。
一体、どのようにして稼いでいるのだろう?

あ、別にこれは「一人さんは何か悪いことをして、金稼いでいるんじゃないか?」とか
そういう邪推な気持ちで書いたわけではありません。
「何か商売の秘密があるんだろうなあ」と素直に思っているだけです。
その秘密の部分を見抜くのが眼力という奴なのでしょう。

世の中で常識とされていることや、テレビとかで流れている情報を、ただ鵜呑みにするだけではなく、
「これちょっとおかしんじゃないの?」という視点が大事なのですな。

付属のCDは必聴ですね。
「人の悪口は言ってはいけない」
と、ただこれだけの内容で、わかっているんだけど、これがなかなか実践できない。

でも、やっぱり一人さんの声を聞いていると
「やっぱり、悪口、妬み、嫉みはよくないなあ」と素直な気持ちにさせられるわけなのでした。

「コイツ殺してやる!」と思ったときは、黙って10数えて、付属CDを聴くことにしましょう。

付属CDをBGM代わりにしつつ、今回の日記を終わる。
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by gossy54200 | 2010-09-28 23:18 | 読書 | Comments(0)  

自転車でどこまでも走る

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250kmを超えた音威子府までのサイクリングの3日後、
コーチャンフォー新川店で、タイトル買いした本。
正に、このときのオレの心境にぴったりの本だ。

著者ののぐちやすおさんは、自転車での世界放浪をライフワークとしている方で
自転車レースとかそういった方面で活躍している方ではない。
さすがに私は、時間的にも金銭的にも、外国へのチャリ旅行などはできないし、する気もないのだが
どっちかと言えば、私の目指している自転車ライフに近いようなタイプの方だ。
(ちなみに私を自転車の世界にいざなったのは、同氏の「新・自転車野郎養成講座」という本であった)

帯の「自分の限界にチャレンジするとき、走ることは冒険になる。」というフレーズにしびれた。

もうね、音威子府サイクリングのときは疲れたというよりは、ホントにわくわくした。
表紙の「千葉から直江津へ、自分の限界に挑む400kmのロングライド」という言葉を見て
「ああ、400kmも1日で走れたら、どんなに楽しいんだろうか」と思い、レジに直行したのであった。

最初は「1日360km走る人々」ということで、
千葉の自転車ショップが主催している
TRY360という、千葉から直江津まで1日で360kmを走るという、気が狂うようなイベントの紹介をしていた。

もうね、ふつーの人だったら
「こいつらキ○ガイだよ」
と思うようなイベントの様子がワクワクして仕方がなかった。

子供のころ、図書館で借りた堀江謙一の「太平洋ひとりぼっち」という
西宮からサンフランシスコまでの、太平洋ヨット単独行記に匹敵するぐらいのワクワク感だった。

ただ、あのときは違うのは、堀江氏の冒険は絶対に自分には手の届かないものだということであったが、
自転車のロングライドは
ひょっとしたら自分にもできるのではないか
という気にさせてくれたところだ。

その後は、実際に400km走るためにはどーすればいいかというHow to的な内容です。
ペースはどうだとか、服装はどうだとか、荷物はどうだとか、休憩の取り方はどうだとか。

読むと、いかにオレはいっつもテキトーな準備で遠くに行っていたんだな、と痛感しましたね。
まずは綿密な計画が、400kmぐらいになると必要なのだなあ。

とは言え、テキトーな思いつきで250km走れたわけだから、
きちんと計画を立てたら400kmも夢ではないのじゃないかと思わせてしまう。

あと、私にとってこの本のストライクだった部分は
のぐちさんが、集団走行よりも単独走が好きだってことですね。
どーも、自転車関係の啓蒙本って、「仲間内で集団走行ありき」って感じで、なじめないものが多いけど
そっか、そっか、のぐちさんもオレみたいな奴で、ひとりで走るのが好きなのかと親近感を感じましたね。

この本で残念だったことは、完全に東京在住の人をターゲットにした内容で、
ルート設定とかは全然参考にならなかったのであるが
それを差し引いても、自転車日帰りツーリング派の人には最高の本ですね。
久々に自転車本で当たりを引いた感じです。

来年は、200kmブルベとか
某サイクルショップが主催している、小樽-函館耐久ラン(240kmぐらい)に出てみたいなあ
と、少し挑戦心に火がついたところで、今回の日記を終わる。
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by gossy54200 | 2010-09-28 00:00 | 読書 | Comments(2)  

とにかく限界に挑戦してみる(その9 エピローグ)

その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7 その8

足掛け17時間半の、長い長い自転車の旅もついに終止符を打ちました。

チャリはパッキングします。
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一応、駅員はいるのであるが、16:40で窓口は閉まっていた。
切符は車内で買えってことだね。

音威子府と言えば、駅そばでちょっと有名なのであるが、これもすでに閉まっていた。
オレはそんなに食い物に対する執着は強くないので、別にいいです。
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スーパー宗谷の到着時間まで約2時間、ひたすらヒマ。
と言っても、駅のベンチで目を閉じると、速攻で眠りの世界にいざなわれたので、退屈感はそうでもない。
そういえば、寝ないで夜通しチャリで走ってきたんだっけな。

寝ているのか起きているのかよくわからんモーローとした状態で、気がつけば、発車10分前だ。
チャリを抱えて、ホームに行くか。
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寒い。ものすごく寒い。
さすが、道北だ。
七分丈のサイクルパンツでは足元がスースーするので、
サイクリング時にはまるで出番のなかった、レッグウォーマーを装着する。

列車は時間どおりに来ました。

運良く、自由席の一番前が空いていたので、袋に入ったチャリを壁に立てかけて、二人分の席を占領した。
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すぐに車掌がやってきて、札幌までの切符を購入(7240円)。
あとはひたすら泥のように寝ていた。
せめて塩狩峠のところぐらいは目を開けていたいと思ったが、気がつけば旭川に着いていた。

旭川でアホみたいにどかどかと客が乗り込んできたので、
さすがに、一人で二席分占領するのも悪いと思い、チャリと共にデッキに避難した。
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車窓から、夜の景色を眺める。

「ああ、オレはこの道をずっとチャリで走ってきたんだなあ・・・。
                              アホだなあ・・・」


と、しみじみ感無量であった。

17時間半かけてやってきた道のりも、列車だと、ものの3時間であった。
札幌に到着し、チャリを組み立て家に帰り、再び泥のように眠りこけた。

翌日。

自分へのご褒美として、モエレ沼の健康ランドで気が狂ったようにダラダラしていた。
風呂、メシ、寝る。
あー、怠惰な生活バンザイ!

もちろん、気が狂ったような自転車旅があってこそ、この怠惰さをありがたく感じることができるのであった。



≪オレのチャリスタイル≫

 基本、ひとりで走っている

 基本、誰とも会話しない

 メシはほとんどコンビニだ

 有名な観光地はスルーする

 観光地は嫌いだが、誰もいない無人駅が大好きだ

 とにかく苦しそうに走っている

 ・・・でも、・・・でも、それが最高に楽しいんだ!


誰が何と言おうが、やっぱりオレのチャリスタイルはこれなのだ。

FELLEOを買って2ヶ月、いろいろと紆余曲折があったわけであったが、
今回の行程を通じて、やっとロードバイクと友達になれたような気がした

人間の喜びはグルメとか温泉とかそんなものではないのである。

人間は限界を打ち破ることを喜びながら生きていく動物である
(斎藤一人「変な人の書いた成功法則」より)

限界まで行った今、更なる限界を目指して、更なる喜びを味わいたいと思うわけであった。

この感動を多くの人に伝えるべく、職場の同僚に
「オレ、チャリで音威子府まで行ってきたさ」
と自慢しようとしたところ、

「で、どこ?そこ?」

と、極めてそっけない反応をされてしまった。
感動を人に伝えることは難しいと、つくづく痛感したわけであった。

今度は函館とか帯広とか、もうちょっとメジャーなところに行こうと思いつつ、今回の日記を終わる。

(このシリーズ終わり)
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by gossy54200 | 2010-09-26 17:09 | ロード | Comments(8)  

とにかく限界に挑戦してみる(その8 そして、限界へ・・・)

その7はこちらです。

ということで、札幌から14時間半かけて、210km離れた名寄市までやってきました。
ここで、そろそろ帰りのことを考えましょう。
この時点で14:00です。

次の町の美深までは20kmぐらいで、楽勝です。
ここまでは間違いなく行けるでしょう。

その次の音威子府は50kmぐらい。
ここも、よほどのトラブルがない限り、18:49のJRに間に合うでしょう。

更に次の、中川町までは80kmぐらい。
JRの発車時刻が18:17と微妙なラインです。
20km/hペースを維持できれば行けないこともないですが、
不測のトラブルを考えると無理は禁物でしょう。

まあ、中川町まで行ったところで、290kmと中途半端な距離で、300km到達はできないので、
250kmオーバーが今回の目標になるのかな。
300kmは、また次回の楽しみにとっておきましょう。
その次回は永遠に来ないかもしれないが。

そんなわけで、一応、音威子府を目的地に設定することにして、更にズンドコ進むことにしましょう。

名寄に入って、ようやく70kmぐらい続いた向かい風から解放されましたね。
それでも、22~23km/hのスピードを維持するのが精一杯。
ギアのフロントはインナーのまんまです。

さて、走行距離が200kmを超えて、ここからは私にとって未知の領域に入ってきたわけであるが、
ここまで来ると

自分が破壊されて、妙にハイになります

徹夜するとき、ある一定の眠気を乗り越えると、妙にハイになるときがあるでしょう。
そんな感じです。
徹夜マージャン時の半荘10回目ぐらいの感じだね。
もう、役満しか見えてこないぞ!みたいな気分。

ある一定の壁を超えなければ、見えてこないものがあるのです。
自分で勝手に壁だと思い込んでいたものを破壊するのは、楽しいものです。

PM3:00、美深町突入。
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セブンイレブン美深西1条店で、最後の補給&休憩。
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ここで、女性単独行のチャリダーがやってきましたね。
TREKのクロスバイクをドロハンに改造したものに、荷物満載というスタイルです。
バンダナに覆われて、顔は全く見えず。
話しかけるのもめんどくさいので、サンドイッチと大福餅を食って、そのまま走り出します。
俺はそういった出会いを大切にしない人間です。
女性チャリダーの健闘を祈る。

美深市街から10km近く離れたところに温泉がありましたね。
「この風呂でのんびりして、美深市街に戻っても250kmは超えるから目標は達成されるなあ」
と、チラッと思ったが、今回のコンセプトはあくまで

とにかく限界まで行く

ことであるので、更に北へと向かうことにしましょう。
ったく、素直に休めばいいものなのに、俺はホントに、クソマジメでゆーずーの利かない人間だ。

美深の市街地を過ぎると、民家が一軒もないような田舎道をひたすら進むだけですね。
この段階になると

よし、行ける!行ける!

まだまだ、大丈夫!

よっしゃ、下りだ!ラッキー、ラッキー!

などと、かなりの大声で叫んでいた。
どーせ、誰も聞いてないから大丈夫だろうと思ったら、
叫んでいるところで、バイクが私の脇をグイーンと通り抜けて、
「あ、今の聞かれたかな?」とちょっと恥ずかしい気分になったのだが、今となっては別にいい。

走っていたときは、気力が充実しているので、それが声になって出てきているのだと思ったけど、
今思うと、こうやって自分を鼓舞しなければやってられなかったんでしょうなあ。

天塩川。
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稚内まで微妙に近づいてきている。
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どこかで一泊して、稚内、いや宗谷岬を目指すのもありかなあと一瞬思ったが、
絶対に一回寝ると集中力が切れると思ったので、やめた。
今日で終わりだと思うから、ここまで頑張れたんだよ。

この辺りで、左足のふくらはぎから膝裏、もも裏にかけて鈍痛が走った。
左足をかばって右足に力を入れて漕いでいるうちに、右足まで違和感を感じるようになった。
体力的にも、この辺が限界のようだね。
ここでゴール地点を、最終的に音威子府駅にすることに決めた。

音威子府村到達。読み方は「おといねっぷ」。人口905人と、北海道一のミニ村です。
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「おといねっぷ」という語感に力強いものを感じ、
この集落の酋長が、素手で熊とケンカをして勝ったとか、そういう勇ましい伝説があって
そっからマチの名前がついたのかなあとか、勝手な想像をふくらませていたが、
実際はは、泥で汚れた河口という意味のアイヌ語から来ているということだ。なーんだ。

あと5km!
足は相変わらず痛いが、ここまで来ると気合だ!気合だ!気合だー!

音威子府の道の駅。ものすごくショボ・・・、いや、シンプルで味わいのある道の駅だ。
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PM4:30、ついに音威子府駅に到達です!
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着きました。
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着いたのです!
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走行距離 266km
平均速度 20.0km/h
走行時間(休憩含まず) 13時間18分


ブルベに何回も参加するような、本格的な自転車乗りと比べると、全然大した記録ではない。
それでもオレは、オレなりに、ついに限界まで、頑張ることができたのだ・・・。

おめでとぉぉぉぉ!にっぽんいちぃぃぃぃぃぃ!


♪ アーアーアーアーアー アーアーアーアーアー

記録、それはいつも儚い。

1つの記録は、一瞬の後に破られる運命を自ら持っている、

それでも人々は記録に挑む!

限りない可能性とロマンをいつも追い続ける、

それが人間なのである。

次の記録を作るのはあなたかもしれない!!


※ これの元ネタがわからない人は、下の動画の5分ぐらいのところからを見てください。


小学生のとき、日曜の夜に見て熱くなったテレビ番組のことを思い出しながら、
意味もなく、誰もいない土曜の夕方の駅前で、ひたすら勝ち誇った表情をしていた私なのであった。

(次回、エピローグに続く)
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by gossy54200 | 2010-09-25 23:19 | ロード | Comments(2)  

とにかく限界に挑戦してみる(その7 200kmの壁)

前回はこちら

塩狩峠記念館で帰ろうと思ったのですが、
記念館のおばちゃんの「このあと、どこ行くんですか?」攻撃にまんまと引っかかり
更に北へと、進むことにしました。

いや、あれですよ、言い訳っぽくなるけど、
「このあと、どこ行きます?」
って聞かれて、「帰る」とは答えにくいものですよ。
やっぱり向こうも、もっと北へ行くものだと期待しているわけではありませんか(自意識過剰)。

まあ、別に「指きりげんまん、ウソついたら、はりせんぼん飲ーます。ゆーび、切った!」
って約束したわけでもないから、そんなことは無視して帰るってのも一つの手なのだけど、
やっぱりね、宣言した以上、男としてはそれを守りたいわけなのよ。

ということで、後ろ髪を引かれる思いで塩狩駅&塩狩峠記念館を後にします。
当初の予定では10分ぐらいしか滞在しないはずだったのに、
気がつけば1時間ぐらい滞在していましたね。
この時点でAM10:40。

さようなら、塩狩駅。また、冬に来たいものだ。
スパイクMTBで(ウソ)。
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再び自転車にまたがります。
一旦、またがると、さっきの「帰りたい」って気持ちは吹き飛びましたね。
なんだかんだで、俺はホントに自転車が好きな奴だとあきれてしまう。
ただ、ペダルを回す機械となって、ひたすら前だけを見つめます。

峠の下りを颯爽と下りたいところであったが、向かい風のため30km/hぐらいしかスピードは出ず。
でも、俺はスピードの恐いチキンな男だから、このくらいの速度で十分だ。

やたら長ったらしい、ロシア人みたいな名前の川。別に川の名前を覚えようとも思わない。
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マタルクシュケネブチ マタルクシュケネブチ 看護婦さんになーれ
魔法の呪文としても、イマイチ使えなさそうだ。

和寒は玉入れのマチらしい。こういうのは最初に宣言したもの勝ちだな。
日本一のチームに対して、50万円という賞金が高いのか安いのかはよくわからん。
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風景は単調、向かい風はちょいキツイ。時速17~18km/hぐらいで、とにかくゆっくり。
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剣淵町突入。ここは絵本の里だ。
お前は絵本よりもエロ本が似合うという、古典的なツッコミは認めない。
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正午、士別市突入。4月から士別に移り住んだMさん、お元気ですか~?
私は日々、こんなアホなことばかりやってます。
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この辺りから、また猛烈な眠気がやってきて、目を開けているのが苦痛になってきた。
眠たくなったときは、もうアレしかない!
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この日2本目のレッドブル!

セブンイレブン士別南町店でゲットしました。
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一緒に買ったクリームドーナツをおやつに、ドリンクを飲み干します。

キク━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!

眠気はすっかり吹き飛び、パワーは100倍になった。
経験値が5上がった。呪文を1つ覚えた。

まるでどうでもいいことなんですが、士別市の国道40号線沿いは
住所が国道を挟んで、「大通東15丁目」「大通西15丁目」からどんどん減っていって
「大通東1丁目」「大通西1丁目」ってなっていったんですよね。
写真は大通西4丁目交差点。
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「じゃあ、1丁目の後の住所は一体どうなるのだろう」と思ったら、今度は
「大通北1丁目」
と亜空間異次元攻撃に出てきた。反則だろ、士別市。
ちなみに「大通南○丁目」という住所は存在しない。

そんな、ものすごくどうでもいいことに、一人でウケながら、向かい風の中、更に北へ向かいます。
もうね、こういうつまらないことにでも、笑っていないとやってられない。
さすがに50kmぐらい延々と向かい風が続くと、嫌になってくる。
というか、どうして50kmも走る前に、嫌にならなかったのかという疑問は残る。

そして、士別市多寄の地でついにこのときが来ました。
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200km達成です!

すげー、すげーよ、俺。
この時の時間は、PM1:00ぐらい。
札幌からちょうど13時間半かけてやってきた計算になりますね。
200kmブルベの制限時間ギリギリって感じです。

ここからは先は、完全に未知の領域だ。

気温は18度ぐらいと涼しいので、脱水症状はなく快適だ。
心肺機能も大丈夫だ。
左足のアキレス腱がちょっと痛む。
あと首から肩にかけても痛いが、ガマンできないほどではない。
尻の痛みはいつものことであるが、
ここまで来ると「これはこういうものなのだ」と悟りにも似た境地に達してくる。

つまり、まとめると

体力的には全然まだ行ける


道のりも、この後峠道はないので、そんなにキツくはない。
後は、向かい風に対する嫌気などの、メンタル面が問題になってくるんじゃないか思われる。

名寄市突入。PM2:00。ここまで210km。
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まだまだ限界はやって来ない。

(つづく)
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by gossy54200 | 2010-09-24 18:52 | ロード | Comments(2)  

とにかく限界に挑戦してみる(その6 塩狩駅&塩狩峠記念館)

いい加減めんどくさくなったので、前回分だけリンク貼っておきます。

とりあえず男は黙って、塩狩駅に行くことにしましょう。
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塩狩峠です。
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小説のモデルになった長野さん殉職の碑です。
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「神は愛なり」などと普段言われても、「ケッ!何が愛だ」と思ってしまうのだが、
実際にこの地で、愛のために自ら犠牲になった長野さんのことを思うと、何かグッと感じるものがある。
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やっぱりね、こういうものは本を読むだけではなく、
実際の現場に行って、この目で見ることによって、より小説の中の世界は広がっていきますね。
きっと小説の設定と同じ冬に行くと、もっとグググッと来るものがあるのでしょうね。

塩狩駅ホームです。
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数時間に一本しか列車が停まらないローカル線なのであるが、たまたまこのときは列車がやってきた。
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列車の乗客は、もの珍しそうに私をジロジロ見ていた。
なんだよ、そんなに無人駅で自転車に乗った、エイリアンヘルメットをかぶっている人間が珍しいのかよ!

・・・・・・・・・そりゃあ、珍しいわな。
注目も集めるわ。
でも、皆の衆、別にわしは悪いことをやっているわけではないので、ジロジロ見ないでくれと言いたい。

塩狩駅駅舎です。
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持ってきた文庫本と塩狩駅と自転車。
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熊が出るらしいです。
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駅名標。
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駅の中です。
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駅ノートです。
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日本全国からいろいろな書き込みがありましたね。
ただ、この駅に関しては、単なる駅マニアというよりは、
三浦綾子の小説に影響されてやってきたという、私のような人が多かった。

塩狩峠記念館です。
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三浦綾子の旧宅を復元したものです。
レトロ看板は執筆業の傍ら、文具・雑貨店を営んでいたころの名残です。

聖書の中のお言葉。反射して、私の姿も写っている。
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「一粒の麦、地に落ちて死なずば、唯一つにて在らん、もし死なば、多くの果を結ぶべし」
正に長野さんは、死んだことによって、次の世代に数多くのものを残していったのである。
無味乾燥な聖書の言葉も、物語の中で息を吹き込まれると、生き生きとして心の中に迫ってきますね。

ちょっと厳かで感傷的な気持ちになりながら、中に入ります。

受付におばちゃんがひとりいました。
入館料200円を払うと、おばちゃんに
「あら、自転車で来たのですか。どこから来たんですか?」
と、問われ
「札幌です」
と答えると
「いや、最初の出発点はどこですか?」
と再び聞かれてしまった。
どうも、こういうところをサイクリングする人間は道外の人間であると、はなから決めてかかっているようだ。

ここは道民代表として、
「北海道の人間だってこういうところをサイクリングするのだ!」ということをアピールすべく
もう一度
「札幌です!」
と力強く答えた。

そうすると、おばちゃんは「なんだ北海道の人か」とちょっとがっかりしたような感じで
「札幌から何日かけて来たんですか?」
と聞いてきたので、
「昨日の夜中に出て、10時間かけてここに来た」
と答えると、
「え、一日でここに来たんですか!」
と、死ぬほどビックリされた。
ふふふ、どうやらこの勝負は私の勝ちのようだ。
何に対する勝ちなのかは、さっぱりわからないが。

その後も、おばちゃんは
「雨には降られなかったですか?」
とか、いろいろ声をかけてきてくれた。
気さくで人情味あふれる、よいおばちゃんだった。

館内に入ります。
館内は撮影禁止なので、ここからは写真はなし。

展示物とかは、別に「ふーん」とか「へー」って感じですね。
私は博物館とか美術館とか、そういった館モノをあまり楽しむことのできない人間だ。

でもね、この記念館はよかった。
本当によかった。
何がよかったって言うと、一階ホールから見下ろす、塩狩駅の様子がよかった。
林越しに見える、駅の様子に心の底から安らぎを感じた。

守られていると言うか、癒されると言うか、まあ、言葉にはできないが、
この空間のかもしだす雰囲気に、ただただ圧倒された。
写真に撮れないのが、本当に残念だった。

ボーっと、駅を眺める。
この感じは、先月行った札沼線の豊ヶ岡駅と似たような感じなのであるが、やっぱり違う。
豊ヶ岡駅は自然につつまれた優しさを感じられたのであるが、
塩狩駅はそれに加えて、人のぬくもりを感じさせる。

いや、やっぱり、違う。
あまりこういう言葉は使いたくないのだが、神に守られている聖なる空間
という表現が、この駅には一番しっくり来るのかもしれない。
犠牲になった長野さんが、今もなお全力でこの地を守っているという
そんな不思議な感じが、記念館から見下ろす塩狩駅にはあったのである。

記念館を訪れた人の感想文を読みながら、駅を眺めること、30分ぐらい経っただろうか。

不意に、もういいかな・・・と思った。

もう、いいかな・・・

今日の俺は、これを見に来たんだ。
きっとこれ以上進んだところで、これ以上の光景には出会えないと思った。
だったら、最高の光景を目に焼き付けたまま、ここで帰るのが幸せなんじゃないかと・・・。

そうだな、帰ろう。

別に体力の限界まで進んだとか、そういうわけではない。
でも、限界を知ることよりも、もっと大事なものがあるんじゃないか。
「朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり」という故事成語もあることだ。
最高のものに出会った以上、ここで帰っても後悔はない。

「よし、帰るぞ!」と心を決め、記念館から出ようとした。

すると、受付のおばちゃんが
「このあと、どこまで行くんですか?」
と、声をかけてきた。

「ええ、このまま名寄の方まで行こうと思っています」

あー、俺のバカバカバカ。
どーして、素直に帰るということが言えない。
なぜ、見ず知らずのおばちゃんに見栄を張る必要がある。
別にここで帰ると言っても、全然恥ずかしいことではないのだぞ。

そんなわけで、おばちゃんに「更に北へ行く」と言った結果、

自分の限界を目指す旅は続行されることになったわけである。

「このあとも、雨が降らなければいいですね」

おばちゃんは、最後までいい人だった。

(つづく)
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by gossy54200 | 2010-09-23 19:48 | ロード | Comments(4)  

とにかく限界に挑戦してみる(その5 いざ塩狩峠へ)

今までの軌跡 → その1 その2 その3 その4

恐怖の春志内トンネルを通過して、旭川市街に向かおうかなあと思ったのですが
旭川市街地を回避できるバイパス(旭川新道)があったので、そっちの方を進みます。

時間は8:00ぐらいですね。
小まめに食い物は食っているのですが、運動量がそれ以上なのですぐに腹が減りますね。

ずっと、コンビニでショボいものばっかり食っていたので、ちょっと豪華なものが食いたい心境だった。
そうだなあ、マクドナルドでソーセージエッグマフィンセット(440円)でも食べたい心境だ。

お前の豪華はその程度なのか?

マック!マック!
と心の中で叫びながら、ひたすらペダルを漕いでいく。
さすがに目標が明確になると、ペダルを漕ぐ足にも力が入るというものだ。
(ここから頭の中がソーセージエッグマフィンセットに支配されていたので、しばらく写真すら撮っていません)

しかし、行けど進めどマックのマの字も見当たらない。
おお、何と言うことだ!これが本当に北海道第二の都市なのか?
旭川新道はひたすら旭川郊外を走る道で、ファーストフード店はおろか、コンビニすらまだらであったのだ。
失敗した。ここは市街地を進むべきだったのだ。

R40に入ります。
旭川から稚内へと向かう国道ですね。
いよいよ真の限界への闘いが始まります。

ここから風は向かい風になります。
すでに140km近く走っている身には、結構こたえます。
ペダルの回転速度はどんどんにぶくなっていきます。
これからまだまだ何キロ走るのかわからないので、
フロントのギアをインナーに落として、省エネ走法で行くことにしましょう。
巡航速度で18~20km/hぐらいのスローペースで進みます。
(結局、ここから最後まで、長い下り坂以外でフロントアウターを使うことはなかった)

R40に入ってもマックは発見できず。
どんどん郊外に入っていって、このままだとコンビニ空白地帯になりそうだったので、
不本意であるがセイコーマート東鷹栖1条店で補給&休憩。
カロリーメイトとホットシェフのツナマヨおにぎりとスポーツドリンクをゲット。
ソーセージエッグマフィンは食べられなかったが、おにぎりはおにぎりでうまかったよ。
って、そりゃあ140kmも自転車を漕げば何でもうまいに決まっているだろう。

ソーセージエッグマフィンセットショックを乗り越えて、再びずんどこ進みます。
あんなものは別に旭川まで行かなくても、いつでも食えるのだ。
とりあえず、ここではもうソーセージエッグマフィンのことは忘れよう。
別れた恋人のことを考えても仕方がなく、死んだ息子の年を数えても始まらなく、
こぼれたミルクを嘆いてもしょうがないのである。覆水盆に返らず。

で、2kmぐらい行ったところにある、比布トンネルを超えると(このトンネルは広い歩道があって快適でした)
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そこは比布(ぴっぷ)町でした。

昔、ピップエレキバンのCMで比布駅が使われてちょっと有名になりましたね。
当時のピップエレキバンの会長がお亡くなりになって、かなりの年月が経つのであるが、
二代目のピップエレキバンの会長は、一体どこで何をやっているのだろうか?

看板に稚内の文字が現れました。
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うむ、さすがに230kmは無理だ。
ただ、名寄までは余裕で行けそうだなあ。
稚内-名寄間のマチの距離はどうなっているんだろう?

景色は田園地帯の単調な風景が続きます。
正直、退屈。
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まあ、でも退屈って感じることができる分、まだまだ精神的に余裕はありますね。
体力的にも軽いギアをくるくる回す分には、全く問題ないし。

んでもって、上っているのかどうかよくわからんような、ゆるーい上り坂をキコキコ進みます。

うん、まだまだ楽勝!楽勝!と思っていたら、ちょっとキツ目の坂になってきました。
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お、いよいよ、塩狩峠か。

三浦綾子の小説の中にも
この塩狩峠は、天塩の国と石狩の国の国境にある大きな峠である。旭川から北へ約30kmの地点にあった。深い山林の中をいく曲がりして越える、かなりけわしい峠で・・・
と書かれている。

ここから先は相当厳しい闘いになりそうだ。
今までのような、鼻歌混じりの甘っちょろい気持ちで向かってはいけない。
全神経を峠に集中すべく、とりあえず近くのパーキングエリアで休憩をとることにしよう。
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カロメチーズ味で栄養補給だ!
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すでに160kmを走った状態で、この峠を越えることはできるのだろうか?
ここから何キロぐらいの上りになるのかさっぱりわからない、どのくらい時間がかかるのかもわからない。
とにかく、強い心を持って進むのみである。
さあ、上るぞ!

わずか数百メートル行ったところで、和寒町突入。
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さて、和寒のカントリーサインの奥の方に何かが見える(上の写真の赤く囲まれたとこ)。
嫌な予感だ。
これって、もしかしてひょっとして・・・・・・。
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塩狩峠の頂上じゃないか!

休憩からわずか3分後、あっけなく峠のてっぺんに到着したのであった。
カロメを食べていたときの燃え盛る峠に対する熱い気持ちのやり場に困った。
ハハハハハ、そっか、塩狩峠ってこんなにショボい峠だったのか
実は、あの上っているのかどうかよくわからんようなゆるい上りから、峠道は始まっていたのか・・・。

なんかね、すごく苦労して峠のてっぺんに着くことをイメージしていたから、めちゃくちゃ拍子抜け。
ただただ拍子抜け。
疲労感とは違う意味で抜け殻になったって感じ。
俺の燃え上がったエネルギーを返せ!

とは言え、冷静に考えてみると、特に大きな苦労もなく峠のてっぺんに着いたと言うことで
今後の展開はめちゃくちゃ楽になりそうだ。
今回の行程で峠はこれ1個だけだ。
あとは平地をひたすら進んでいくだけなのだ。

よし、峠でこの程度の疲労感だったら、今日は250km、いや300kmも行けるのではないかと思った。

このままガシガシ進んで行きたい気持ちもあったが、
ここで、今回の旅の目的であった、塩狩駅&塩狩峠記念館に寄り道することにしましょう。
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ここまでの走行距離 165km 塩狩峠到達時間 AM9:50

(つづく)
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by gossy54200 | 2010-09-22 21:26 | ロード | Comments(0)  

とにかく限界に挑戦してみる(その4 恐怖のトンネル)

いきなりこのページに迷い込んだ人は、黙って最初から読んでください。
その1 その2 その3

そんなわけで、とにかく意味もなく北にずんずん進むサイクリングも100kmを超えたわけですね。
路面はウェットですが、すっかり明るくなって見通しもよくなりました。
一路、旭川へと進むのみです。

旭川市突入。AM6:30ぐらい。
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とは言え、旭川市街まではまだ18kmもあるのだね。
気温は13度と低いが、さほど寒さは感じない。
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さて、旭川市街に入るためには、春志内トンネルというトンネルを抜ける必要がある。
このトンネルが1805mと長く、歩道や路側帯は狭く、しかも車はビュンビュン走っているという
自転車にとっては極悪トンネルである。
(下の動画の7分55秒から、今回の私のルートとは逆方向である)


非常に自転車にとっては恐ろしい道なのであるが、ご安心あれ!
自転車や歩行者はそこを迂回すべく、旭川サイクリングロードと言う自転車道を通ればよいわけなのだ。
ふふふ、サイクリングロードバンザイ!

ところが事前に調査したところ、このサイクリングロードは
落石の恐れがあるため通行止め
という、とんでもない事態が発覚した。
え、このトンネルをチャリで走れって言うのか?

一応、国道沿いに走っているサイクリングロードに目をやると
ゲートが閉じているわけでもなく、なんか行けそうな気もしたのであるが、
途中で行き止まりだと精神的ダメージがでかいので、おとなしくトンネルを走ることにしましょう。

反射タスキをかけて、テールライトを点滅させ、ライトは二灯流と完全夜装備です。
車の切れ目を狙って、トンネルに入りましょう。
あー、やだなー。
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せまーい、せまい路側帯を走ります。
幅50cmぐらいしかない中途半端な歩道つけるぐらいなら、ない方が自転車にとって走りやすいのに・・・。

ゴゴゴゴゴゴゴ・・・

けたたましい騒音だ。恐い。めちゃくちゃ恐い。とにかく恐い。全力で恐い。

あー、後ろから車が来るよぅ。

ビュュュューン

車が通過したときの風圧が恐いよぅ。
よろけるよう。コケそうだよう。コケたら死ぬぞ。


あー、もうだめだ。
許してください。
ドライバーの皆さん、こんな道を自転車で走ってごめんなさい。
おかーさん、こんなことはもう二度としません。
ついでに、生まれてすみません

すっかり太宰な人になりながら、わずか100mで自転車で走ることは断念した
無理だから。こんなの無理。絶対無理!

50cmぐらいしか幅のない歩道に自転車ごと乗り上げて、SPD-SLシューズで歩きます。
1.7kmをひたすらペンギン歩きで歩きます。
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車にひかれる可能性は限りなくゼロに近くなったわけだけど、
やっぱりコワイね。
騒音はすごいし、空気は最悪だし。とにかく心細い。
100mごとに出てくる「残り○○○m」という表示だけが、唯一の心の支えだったね。

20分ぐらい、ひたすらトンネルの中を歩きました。

出口です。
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出口なんです!
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もう、このときの安堵感と言ったら、筆舌に尽くしがたい。

俺、生きてるよ。

生きてるんだ。

生きててよかった!

もうすごく嬉しかった。嬉しいなんてもんじゃなかった。
「明るい開放的な空間が、こんなに素晴らしいんだ」ということが生まれて始めてわかった。

人は皆、闇の中、光を求めさまよっているわけだが
ほんとに光はありがたい。
暗闇をさまよっている人間がいたら、黙って光を差し出して、光をみんなに分けてやりたい。
しみじみとそんな気持ちにさせられた、今回の春志内トンネルであった。

トンネルを抜けたら路面は乾いていました。
さあ、もう何も恐れるものはない!北へ北へと向かうのだ!

ホテル「のうきょう」。
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昔、明石英一郎のラジオでさんざんネタにされていたラブホテルだ。
(北海道以外の方のために説明すると、明石さんは北海道ローカル局の局アナです)
満室時は「豊作」で、空室時は「不作」と表示されるらしい。

一体、あの中ではどんな素晴らしい行為が行われてるのだろうか、それに引き換え私は何をしているのか?
と疑問に思わないわけでもなかったが
今の神に与えられた私の使命は、北へ北へとストイックに進むことだけなのであった。
さあ、どんどん行くぜ!

ここまでの走行距離 120km

(つづく)
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by gossy54200 | 2010-09-21 21:46 | ロード | Comments(4)