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2015釧路湿原マラソン参加記

そんなわけで、参加してまいりました「釧路湿原マラソン」。
30kmというハーフでもフルでもない中途半端な距離で、なんだかなあという気がしないでもないですが、8月末に行われる北海道マラソンの調整には、ちょうどいいのではないでしょうか?
私は道マラは出ないけどな。

前日、カーボローディングは特にせず、吉野家でリッチにうな重二枚盛(優待使って920円)。

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栄養をつけて、22:00にはさっさと寝ます。


当日、5:00起床。

カステラ、あんぱんを食べ、豆乳を飲む。
あと、前日ドラッグストアで買った「S-OS」という「OS-1」の類似品をごくごくと。
これ、大塚製薬に訴えられそうなデザイン&ネーミングだよな。

《ケース》 五洲薬品 経口補水S-OS (500mL×24本) 電解質補給飲料

五洲薬品



シャワー浴びて、テーピング張り張りして、6:50に自宅出発。
途中、セブンイレブンでサンドイッチを買い、会場へ。

7:00、会場である陸上競技場到着。

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めっちゃ混むと聞いていたので、早めに出たが、さすがにスタートから2時間以上前だと、そんなに人もいなく、会場近くの駐車場ゲット。

スタート地点。

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天気は小雨がしとしと降る感じで、釧路らしくうっすら霧もかかっていて、ああ、これが釧路のマラソン大会なのかと、テンションだだ下がりなのであった。
走ること考えたら、真夏日のカンカン照りよりも、はるかにいいのだがね。

川内選手はどこの大会にも出没してくるな。
釧路は5年連続の参加ということです。

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受付をささっと済ませ、車の中でサンドイッチを食し、しばしボケーっと。
んでもって、今回は会社の人も何人か参加してますので、会社の方と合流します。
ぼっち参加と違って、話し相手がいると、気がまぎれてよい。

気がまぎれたのはいいのだが、ついつい長話しすぎてしまい、スタートラインに着くのが遅れてしまったでござる。
30kmの部は1200人ぐらいのエントリーがあったようで、結構な人ですな。
ローカルマラソン大会と思って、なめていました。

かなり後方でスタート。
今回の目標はズバリ2時間半。
キロ5分ペースで30km走りきれば、別海のサブ3.5も視野に入るかなと。

しかし、スタート渋滞にやられましたな。
ここが今回最大のミス。
スタートラインまでのロスタイム48秒はいいとして、1kmまでがのろのろのかたつむりモード。

1kmのラップタイムが5分53秒。
げげ、入りの5km26分と考えていただけに、スタートロスを含めて、これはかなり遅れている。
急がねば。

ということで、人のバラけた1km過ぎから、ようやくペースが上がり、次の1kmのラップは4分56秒。
まあ、しばらくキロ4:50~4:55ペースでガツガツ行きましょう。
ホントは最初の5kmはキロ5:10ぐらいのペースで入りたかったのだが、こんなので最後まで持つのかね?

最初の5kmぐらいは市街地走行。
沿道にはそこそこ人がいるのですが、皆さんおとなしいですわね。
北海道マラソンや大阪マラソンと比較してはいけないのだろうけど。
それでも、天候の悪い中、多くの皆様の応援、ありがとうございます。

今回も「くまモン」で走ります。

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ところどころで聞こえる「くもモ~ン」の声を励みに、快調なペースで進みます。
沿道の声援が、どんな補給食よりもランナーの力になります。

5km辺りから、河川敷への道へと入ります。
殺風景になってきますが、ここからが釧路「湿原」マラソンの本領発揮といえば本領発揮の湿原っぷりであります。
ああ、分け入っても分け入っても青い湿原。

で、8km辺りから、「湿原横断道路」に入ります。
試走のときは、「道マラの新川通以上に心の折れる道だ!」と思いましたが、実際の大会になると、多くのランナーがいて気がまぎれますね。
そして、ボランティアの給水スタッフの皆様にも、かなり元気をいただきました。
心折れることなく、ペースを上げていきますよ。

10km通過。
通過タイム、50分33秒。
アミノバイタルの類似品一本投入。

スタートロスを考えると、いいペースで走れているのではないでしょうか。

今回は、どういうわけか「2時間半切り」という記録に対するこだわりがかなりあったようで、いつもは周りのランナーや沿道の人々の人間観察などしながら、テケテケと走るのであるが、今回に関してはそういった記憶は全くなし。
ランナーズハイとはまた違う感じで、走りに集中してましたね。

12km地点ぐらいで、折り返してきたトップランナーとすれ違います。
「また、今回も川内選手の独走なんだろうなあ」
と、思ってたら、まさかの川内選手2位。
……で、失礼ですが、トップのあなたは誰ですか?

15km地点手前で折り返し、湿原横断道路の復路に入ります。
ここでパワージェルを投入。
往路のランナーとすれ違い、会社の方にエールを送られます。
目立つカッコだと、すぐに私だと認識されていいですな。
後半もこのペースで頑張りますよ!

折り返してから、ようやく前半のロスを取り戻し、「キロ5分ペース」に対する貯金ができてきました。
ペース配分もクソもありません。
とにかく行けるとこまで行くしかないと。

給水スタッフの女子高生に「くもモ~ン、可愛い」などと声をかけられ、40過ぎのおっさんはドギマギするぜよ。
雨天にも関わらず、サングラスをかけ、素顔をさらさないでよかったような気がする。
女子高生の夢をぶち壊してはいけない。

20km通過。
通過タイム、1時間38分16秒。
目標の「キロ5分ペース」に対して、2分弱の貯金。
このまま、残り10km押し切れるのか?

エイドにスイカが出てきたので、「おー、スイカ珍しいなあ」とバクバク食べるが、思ったより食いにくいのう。
マラソンの補給食にスイカは合わないのかもしれない。
おとなしくバナナ取っとけばよかったぜ。

22km辺りで再び河川敷に戻ります。
この辺りは、周りに人がいなく、前のランナーとの距離も離れていて、結構しんどかったぜよ。
走っても走っても目標物が近づいてこない感じでなあ。

河川敷を抜けて、残り5km。
ここからが本当の勝負である。
かなり太ももが痛むが、今更ロキソニン飲んだところで手遅れだし、ここは気合でごまかすしかない。
再び、沿道の応援も増え、パワーをもらいます。

パワージェルを投入し、よし!ゴールまでの栄養はバッチリだ!と脳みそをだまし、ラストスパートに入りたいところであったが、体は正直だ。
ペースは落ちはしないが、上がっても来ず、スパートをかけたランナーに抜かされる場面が多くなりました。

それでもガーミンを見ながら、「大丈夫!ペース自体は落ちていない。自分との戦いだ」と、自分を鼓舞し、運動公園に入り、残り2km。
あー、しんど。
でも、もうすぐだ。

歩いても2時間半は切れる感じだったのだけど、どうせなら、一人でも多くのランナーを抜かしたいではありませんか。
後半失速したランナーを、えいやと抜かしにかかります。
それ以上に、スパートをかけたランナーに抜かされたという話もあるが。

んでもって、ラスト400m。
陸上競技場に入ります。
競技場のトラックがゴールって言うのは、国際大会のマラソンみたいで気分が盛り上がってよい。

で、ゴールと。
記録は2時間26分50秒と、キロ4分53秒ペース。
このペースであと12.195km走れれば、サブ3.5は達成できるのだが、最後の方は少し失速しているからなあ。
まあ、それでも「サブ3.5は不可能ではない」という手ごたえをつかめた大会だったと思います。
別海に向けて、もうちょい練習強度を上げていきましょう。

ゴール後に、知らないおっさんランナーに、「こんなもの被って、よくこれだけ速く走れますね」と言われたが、私に言わせれば「こんなものを被っているからこそ、応援の声に支えられ、普段以上の力を出せる」のである。
実際、そんなことは言わなかったけどな。

抽選で米と、地元のアイスホッケーチーム「日本製紙クレインズ」のTシャツが当りましたよ。

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そんなこんなで、あいにくの天気でありましたが、記録も満足、抽選も当って満足、女子高生の黄色い声援を受けることができて大満足と、初めての釧路湿原マラソン、大いに満喫させていただきました。

自由な自転車旅もいいですが、こういう「地元の大運動会」みたいなイベントも悪くないですな。
運営に関わった皆様に、心より感謝申し上げます。

ごきげんよう。
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by gossy54200 | 2015-07-28 21:20 | ランニング | Comments(4)  

俺チャレ2015~ブロンプトンで行く逆オホーツクサイクリング(その10)

その0 その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7 その8 その9

長きにわたってお送りしてきた「俺チャレ」シリーズも、いよいよ今回をもって最終回を迎えることになりました。
感動のフィナーレに向けて、ハンカチを用意しておいてください。

……、などと言いたいところですが、大ボス「知床峠」を過ぎてしまうと、残りはプロ野球で早々と優勝を決めたチームの消化試合のようなもの。
「とりあえず、まだ残っているから走っておくか」ぐらいのモチベーションしかなく、力の抜けたダラダラとしたサイクリングが続きます。
まあ、こっから残り55kmで、残り時間は4時間。
んでもって、うち15kmは延々と下り坂ってもんだから、これで気を抜くなというのが無理というものだろう。

しかし、こうした気の緩んでいるときに限って、パンクとか落車とか、アクシデントが起こるものなのである。
心して、知床斜里駅までの道のりを走っていかなければならない。


峠のてっぺん到達後も、特に大きな休憩もすることはなく。

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いよいよ、今回の「俺チャレ」最後の舞台、斜里町へと移ります。

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にしても、今回の256kmのライドで、通過した自治体は「根室」「別海」「標津」「羅臼」「斜里」の5つしかなかったんだよね。
どうりで、ほとんど市街地がなかったわけだ。
やっぱ、道東って広いんだなあと、改めて痛感させられた。

ちなみに、本物のオホーツクサイクリングは「雄武」「興部」「紋別」「湧別」「佐呂間」「北見(旧常呂町)」「網走」「小清水」「斜里」と、212kmで9つの自治体を通ります。

峠のてっぺんから約15kmは、ひたすら下り。
今まで蓄えてきた位置エネルギーを、一気に運動エネルギーに放出させて、わたしゃ何をしなくても勝手に前に進んでいくよ。
あー、楽チン、楽チン。

「知床五湖」なんてのがあるのか。
ふーん。

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多分、知床に来た観光客の87%ぐらいは、知床五湖に行くんじゃないだろうかというぐらいに、メジャーな観光地であるが、もちろん私は無視だ。
人口密度の低いところが好きな私にとって、観光客たくさんいるとこって、苦手なのよね。

熊が出るらしいです。

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「餌やり、接近、厳禁!」って、キツネじゃないんだから、熊に近づいたり、餌やる奴なんていねーだろ。
いや、こういう看板があるぐらいだから、過去に熊に近づいて餌をやって観光客がいたってことか?
恐るべしは、熊の恐ろしさを知らない内地の観光客である。

日に照らされて、オホーツク海もキラキラしておりますわよ。

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変わった形の岩がありますなあ。

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こういう岩を見ると、せたな町の大成地区を思い出す。
あの辺も珍岩、奇岩のオンパレードだったなあ。
もう一度、道南の日本海側を自転車で走ってみたいものだ。
せたな在住時は、あれが「当たり前」だと思っていたのだが、実際に離れてみると、「当たり前」が「有難い」ものに感じるんだよなあ。

知床五湖の更に奥に、「カムイワッカの湯の滝」ってのがあるらしいけど、見に行くのがめんどくさいので、国道沿いにある、滝だかなんだかよくわからないコイツで十分だろう。

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15:44。

ウトロ市街到達。
ここまで217km。

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この時間のウトロの気温は26.1度、風は北東に0.4m/s。
峠を越えてから、急に、もあっと来た感じですね。
やはり根室管内に比べ、網走管内に入ると気温が高くなりますな。
本物のオホーツクサイクリングでも、高温でリタイアされた方が結構いらっしゃったようだ。

さて、楽しい下り坂も終わって、こっからまた自転車を漕がないと、前に進まないんだなあ。
とりあえず、セイコーマートもあることだし、休憩しよう。

ここのセイコーマートはゴミ箱があるので、今までのペットボトルや、カロリーメイトの空き箱や空き袋を、どかどかと捨てることにします。
ああ、ゴミ箱の何とありがたきことか。

知床峠で完全にひからびたので、ポカリスエット500mlを購入(150円)。
食欲はまるでないが、仕方なしにカロリーメイトを食べる。
これで俺チャレスタートから、22本のカロリーメイトを食べた計算になるわけだな。
そりゃあ、カロリーメイトを見るのもイヤになるわけだ。


休憩もそこそこに再出発しましょう。
網走まで79kmか。

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なんとなく網走までも体力的には行けそうな気がするが、それをすると釧路まで帰れなくなるので、やっぱり38km先の斜里市街を目指すことにした。

すげー名前のトンネルだ。

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なぜか「オシンコシン」という字を見て、「そう言えば、昔いた漫才師のおぼんこぼんって、今何やってるんだろ?」と、どうでもいいことを考えた。

オシンコシンの滝。

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すげー人がいて、近づく気にならんかったので、遠くからそーっと写真を撮るにとどめておいた。
せめて人は映さないように配慮しようと思ったが、ひっきりなしに、入れ替わり立ち代わり人がやってくるので、もう面倒だと、観光客ごと写真を撮った。

やっぱ、俺は観光地には似合わない。
ひとりで自由に走っているのが性に合うな。

ああ、海だなあ。

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網走に行って、味軒のラーメン、久しぶりに食いたいなあ。
行かないけど。

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おお、斜里岳ではないか。

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2週間前の「グランフォンドきよさと」で見たばっかりの斜里岳であったが、やはり斜里岳はいいなあ。
地元に住んでいる人は、いちいちそんなこと思わないのだろうけど。

斜里市街が近づいてまいりました。

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これが24時間テレビの芸能人マラソンであれば、BGMにサライが流れ出し、ボロ雑巾のように疲れ果てたランナーに対して、「感動をありがとう!」って展開になるのだろうが、残念ながら、私はいたって元気であって、あと50kmぐらいは進む余裕がある。
「JRの関係で仕方なく斜里で終わりにするんだ」ってぐらいに、ゴールに対する思い入れがちっともわいてこない。
ここが、24時間テレビと俺チャレの違いなのであろう。

本物のオホーツクサイクリングだったら、にぎにぎしくゴールを祝してくれる人たちのいる「ゆめホール知床」であるが、この日はひとりぼっちで、寂しげな満足感を味わった。

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祭りの前の静けさという感じで、ひっそりした「ゆめホール知床」であったが、きっと、本番のオホーツクサイクリングである次の日には何百人ものサイクリストが、お互いの健闘をたたえあう場所となるのであろう。
わたしゃ、一足先に自分で自分を褒め称えておくぜ。
さらばだ!本物のオホーツクサイクリングのゴール地点よ。


18:04。

俺チャレのゴール地点である「知床斜里駅」到着。

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本物のオホーツクサイクリングが終わった後は、何台もの自転車が輪行準備をしているこの駅も、ひっそりとしているものだよ。

ここで、今回の走行のまとめ。

総走行距離 256.17km
平均速度 17.1km/h
平均移動速度 18.7km/h
最高速度 48.4km/h
総走行時間 15:00:05
獲得標高 1838m

一応、ガーミンでは消費カロリーは6187kcalってなってるが、今回は心拍計をつけていないので、あくまで目安の数字である。
ただ、こうして見ると、約6000kcalの消費に対して、カロリーメイト22本(2200kcal)は少なすぎるってことなんだなあ。
とは言え、あんなもん60本も食いたくないぞ。

家に帰るまでが「俺チャレ」ってことで、セイコーマートでポカリスエットを購入します(150円)。
まだまだ「ポカリカロメ縛り」は続きますよ。
さすがに、もうカロリーメイトは胃が受け付けなくなっているので、食わんかったが。

釧路までの切符を買って(2810円)、ボケーっと19:13の列車を待ちます。

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後は、列車に乗って、ボケーっとしてれば釧路に着くのさ。

22:14、釧路駅着。

そっから、自転車広げて、家までポタポタと。
途中のセブンイレブンで、食料の買出し。
もちろん、「ポカリスエット」と「カロリーメイト」以外のものだ。

22:30ごろ、無事に家に着き、セブンイレブンで買った冷やし中華を食べ

「世の中にはカロリーメイト以外で、こんなうまいものがあるのか」

と感激し、俺チャレ The end。
今回の俺チャレで、ホテルのフロントと2、3言葉を交わした以外は、一切会話をしなかったのが俺らしいかなあと。

《俺チャレ総出費》

・ドラッグストアでカロリーメイト(138円×6)、ポカリスエット(100円×2)=1028円
・釧路-根室間のJR運賃=2490円
・根室グランドホテル宿泊費=8424円
・羅臼の自販機で買ったポカリスエット=160円
・羅臼のセイコーマートでカロリーメイト(197円×2)、ポカリスエット(150円)=544円
・ウトロのセイコーマートでポカリスエット=150円
・斜里のセイコーマートでポカリスエット=150円
・知床斜里-釧路間のJR運賃=2810円

計 15756円


本物のオホーツクサイクリングの参加費(17000円)よりも安上がりで、まあまあ楽しめたのでよかったんじゃないかな。
コース的には知床峠以外は、これと言った難関はなく、風向きにも恵まれたおかげで、「俺チャレ2015」は無事成功という形で幕を閉じることができました。
また、来年以降のチャレンジに期待いただければと思います。

それでは、全国47人(推定)の俺チャレファンの皆様、また来年まで。

サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。

(このシリーズ終わり)
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by gossy54200 | 2015-07-23 20:51 | ブロンプトン | Comments(8)  

俺チャレ2015~ブロンプトンで行く逆オホーツクサイクリング(その9)

その0 その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7 その8

いよいよ、単なる自己満足以外の何者でもない「俺チャレ」も終盤戦を迎えました。
こっから16kmぐらい、延々と上り坂が続きます。
平均勾配が4.6%だから、札幌近郊で言えば、手稲山(平均勾配5.9%)に比べると、斜度はそうでもないんでしょうな。
ゆるくダラダラと上りが続いていく感じなのでしょうか。


さて、ここでブロンプトンと坂道について語ります。
私は自転車のカスタムということについては、ほとんど興味がないので、ほぼノーマル仕様でブロンプトンを酷使しています。
(以前、サドルだけ革サドルのアナトミカにしてみたが、結局ノーマルに戻した)

3段変速であろうが、ブロンプトンを買ったときから、山越え谷越え100kmは走るという、世のブロンプトン愛好家からすると「虐待」と言えるような使い方をしてきたが、当時は坂があると「押し」を入れてしまわなければならないことに大いに不満だった。
峠道に入ると、2キロも3キロも延々と自転車を押し続けることが、耐え難い苦痛であった。
そこで、押しを入れないために、脚力の強化を図るのが、ホンモノの自転車乗りなのであろうが、私はマガイモノの自転車乗りなので、脚力の強化などという地道な努力をしないで、サクッと坂を上りたかった。

そんなとき、「クランクをノーマルの50Tから44Tに替えると、びっくりするほど坂が上れるようになる」という話を聞き、ノーマルでブロンプトンに乗り続けることを信条としていた私も、ついに「カスタム」の道へと走ってしまったのであった。

とにもかくにも、50T→44Tへとクランクを交換した。
効果は絶大だった。
手稲山、支笏湖は押しを入れずに上れるようになり、坂だらけの「美瑛センチュリーライド」でも、一度も押しを入れることなく、2日間で160kmを完走することができた。
距離は短いが、洞爺ウインザーホテル裏の18%の坂も上りきった。
どんな坂でもとはさすがに行かないが、北海道の大体の峠は、ブロンプトンで上りきる自信があった。
そのくらい、私は44Tブロンプトンに絶大の信頼をおいていた。

そんなわけで、私は全てのブロンプトンユーザーに44T化を勧めるかというと、そんなことはなく

「坂を上りたかったら、始めから6速モデルを買え」

と言う、至極もっともなアドバイスをさせていただく。
(6速モデルの1速と、3段モデル44T化の1速とは、ほとんどギア比は変わりません)


ということで、44Tブロンプトンは、この日も絶好調。
最初の3kmぐらいは、ちょろちょろと大した苦労もなく、坂を上っていきます。

川の水は涼しげに流れていく。

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廃墟ホテルは、別の意味で涼しげなものを感じる。
できれば、夜は通りたくないところだ。

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だんだんと、硫黄くさくなってきた。
道端には、たくさん車が停まっている。
一体、ここには何があるのかと思ったら、「熊の湯」という露天風呂があったのだった。

きっと、若い女性がいたら、「へえ~、熊の湯、どんなとこなんだろう」と様子を見に行ったと思うが、私の視界に入ってきたのは、オールオーバーおっさんだらけという見苦しい光景だったので、そのまま素通りすることにした。
私は秘湯よりも、俺チャレの方が大事なのである。

熊の湯を越えたあたりから、坂がキツくなってきた。

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そのころの私は、まだ元気いっぱいで、「こんな坂、望むところだ!」と気合が入っていた。
この峠のために、今まで封印していた1速にギアを落としますよ。

しかし、気合だけでは坂は上れない……。

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真っ直ぐで急な坂が続く。
スピードはみるみる落ちていく。
7~8km/hがやっとになってきた。
うー、これは苦しい。
全力で苦しい。

栄養が足りないので、カロリーメイトで補給する。
あー、食いたくねえ。
このカロリーメイトが余計にやる気をくじくクセモノであった。
もうカロリーメイトは飽き飽きだ。
アイスを食わせろ!アイスを。

急な坂はまだまだ続く。
体感的には10%ぐらいあったように思えたが、実際はMaxで7%ぐらいだったんだよな。
高い気温だったり、ここまで180km以上走ってきた疲労だったり、カロリーメイトに対する不満だったりで、かなりの苦戦を強いられている。
さすが、大ボスの知床峠だ。
正直、ここまで順調に進みすぎていたので、このぐらいの難関があってこそ、物語的にはちょうどよい。

……と、今の冷静な頭では思えるが、このときは、そんな余裕なんてなかったけどね。

まあ、どこまで坂が続くかって思いましたよ。


14:11。

2合目到達。
ここまで191km。

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ここで、国道335号線に入ってから、すでに7kmは上っている。

「7km上って、まだ2合目かよ!まだ、これの4倍上んなきゃならんのかよ!」


私は絶望した。
心の底から絶望した。
この急坂を、更に残り9km、自転車に乗って進む自信はなかった。
もう自転車はいやだ。
歩いて行く。

しかし、ここから自転車を押して歩いて上ると、時速4kmと考えて、頂上到達は16時を過ぎてしまい、ウトロ17時というタイムリミットに間に合わない可能性がある。

更にここでポカリスエットは、残り500mlとなってしまった。
まだ峠の20%しか進んでいないのに、水分は果たして足りるのだろうか。
したたり落ちる汗に対して、圧倒的に水分補給が足りていない状況なのである。
もちろん、こんな山道にポカリスエットを売っている自販機などあるわけがない。

ここで私は作戦を立てた。
ポカリの補給は、こっから2kmごとに100mlずつとっていくことにしよう。
とにかく、こっから2kmだけは、無補給で頑張って進んで行こう。
クソマズイカロリーメイトを口にしながら、そんなことを思っていたのであった。

ところが、神は私を見放していなかった。
2合目を過ぎた辺りから、坂がゆるくなっていくではないか!

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よし!この程度の坂なら行ける!
自転車から降りることはなく、黙々とペダルを回していきます。
走行ログを見ると、8~9km/hぐらいしか出てなかったんだけど、視覚的に坂がゆるくなるのを感じると、精神的に楽になりますね。
4~5%の坂をとろとろと、しかし、しっかりした足取りで進みます。

後ろから、バイクにクラクションを鳴らされる。
そして、そのバイクが私を抜かしたとき、ライダーが手を上げて「頑張れよ」と合図をしてくれた。

「お、おう、ワシ頑張るぜ!」

勇気百倍だ。
ライダーよ、ありがとう。
でも、後ろからクラクションを鳴らすのは、ビビるので、正直やめてほしいと思ったりする。


14:38。

5合目到達。
ここまで196km。

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2合目に到達したときの絶望感は、すでにない。
このぐらいの斜度なら、残り4km頑張れる。
ここで、ポカリスエットは残り250mlとなった。
よし、計画通りだ。
これなら頂上まで持つ。
などと、味のしないカロリーメイトを口の中にぶち込みながら、自分を鼓舞する。

そして、ふと、後ろを振り返ると。

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目の前に鮮やかなオホーツク海が、どこまでも広がっていた。
この眺めこそ、自転車で坂道を上る至高の喜び。

2合目までは、「こんな坂やってられるか!」と思ったが、ここまで上り切れてよかったよ。
あと、もうちょいだ。
最後の力を振り絞るのだ。

相変わらずのかんかん照りで、非常に身体はホットであるが、雪を見ると、一気に体感気温が10度ぐらい下がるような気がするよ。

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15:00。

200km地点到達。

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ここまでの走行時間は、休憩時間込みで11時間56分と、200kmブルベの制限時間(13時間30分)に対して、1時間以上も余裕がある。
かと言って、ブロンプトンでブルベに出ようなんて思わんがな。

でもって、頂上まで上るだけだと思ったら、ちょこっと下り坂なんかもあって、ますます「これは行ける!」って気分になる。
約2時間ぶりの下り坂の、なんと気持ちのよかったことよ。

下り坂で、女性ローディーとすれ違う。
ピンでヒルクライムに挑む女性ローディーは輝いている。
私は群れをなさないで、ひとりで行動する女性を、心底かっこいいと思う。

一瞬の下りの後、再び1kmほど上りが続くが、もう大丈夫だ。
遠くに、峠のてっぺんも見えてきた。
もう少し、あと少し。

そして……。


15:10。

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知床峠、到達!!


ここまで201km。


ゴール斜里まで、残り55km。


つづく
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by gossy54200 | 2015-07-21 21:03 | ブロンプトン | Comments(4)  

俺チャレ2015~ブロンプトンで行く逆オホーツクサイクリング(その8)

その0 その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7


ポカリスエットが残り少なくなり、「コンビニ~、コンビニはまだかぁ~」と頭の中で絶叫しながら、ペダルを回します。

羅臼の市街地までは、まだ10kmぐらいあるが、峠道を下ると、民家がちらほらと見え始めてきました。
これは、ひょっとしたら、ポカリをゲットできるところがあるかも?

自販機コーナーが、砂漠の中のオアシスかのごとく、神々しく輝いていた。

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うぉー!これだよ。
これが欲しかったんだよ!

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はやる気持ちで160円を入れて、ボタンを押すと、ポカリスエットが出てきた。
正に、これぞ我が命の水。

ひとくちゴクリ。

「う、うめー。冷えたポカリ、めっちゃうめー!」

もし、周りに人のいないところだったら、実際に大声で叫んでいたかもしれない。
160円で買えるポカリスエットが、非常に安いもののような気がした。
断言してもよい、このポカリが我が人生で一番うまいと感じたポカリであると。

羅臼市街まで、あと8km。

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しかし、ポカリをゲットした今となっては、恐るるに足らぬ距離である。
少なくとも羅臼の市街地までは持つと、大ボス「知床峠」のことは忘れ、嬉々として自転車を漕いでいた。
ポカリさえあれば、自転車旅など、どうにでもなるものだよ。


12:48。

セイコーマート羅臼あしざき店到着。
ここまで178km。
まだ羅臼市街までは距離があるが、一旦、休憩を取っておきましょう。

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500mlのポカリスエット1本(150円)と、4本入りのカロリーメイト(チョコ味とチーズ味)(197円×2)を買う。

ここのコンビニはベンチがあるのが非常によかったのであるが、ゴミ箱がなく、空のペットボトルの処分に困った。

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さすが世界遺産知床のマチだ。
ゴミは自分で持ち帰れということが徹底されているのだろう。
自転車旅人としては、非常に困ったことなのであるが、自然保護のためには仕方のないことだ。

カロリーメイトを食べる。

「うぇ~、マズイ!」

カロリーメイトにすっかり嫌気がさしたのか、それとも長距離サイクリングで胃がやられてしまったのか、もう、まるで食べる気分にならないでござる。
アイスとか、冷やしラーメンとか、そういうものが食いたい心境であった。

それでも、これは栄養だ!栄養!
知床峠を越えるための栄養だと、自分を納得させ、強引に口の中にぶちこみ、咀嚼する。
食べるということは、こんなにも苦しいことなのだろうか。

せっかく、羅臼まで来たんだから、うに丼とか、もっと景気のいいものを食いたいと、頭の片隅に浮かんだが、それを実行すると、今までの全俺チャレ人生が否定されるような気分になるので、うに丼のことは忘れることにした。

なんとか4本のカロリーメイトを胃の中にぶち込み、400kcalをゲットした。
知床峠を越えるエネルギーとしては足りないような気がするが、まあ、カロリーメイトはまだたくさんあるので、足りないと思ったら、走りながら補給することにしよう。


「純の番屋」

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ドラマ「北の国から」の舞台になっていたようだが、わたしゃ道民のくせに、あのドラマには全く興味がないので、別にどうでもいい。
ドラマのロケ地を巡るとか、そういった旅に喜びを見出せない私である。

羅臼の市街地に入ってきました。

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道の駅があるんだけど、ここで休憩すると、うに丼とか、そういった景気のいいものをうっかり食ってしまいそうだったので、全力で無視することにした。
自分で決めた「ポカリとカロリーメイトだけ」というルールは忠実に守りたい。

さあ、行こう!
知床峠へ。

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13:19。

国道334号線が終わり、知床峠へと向かう国道335号線が幕を開ける。
いよいよ、最大の勝負のときだ。

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自分自身とポカリとカロリーメイトを信じて、標高738mの知床峠を上り抜けるのだ!
時間には余裕がある。
無理せず、マイペースで行こうではないか。


ゴール斜里まで、残り72km。


つづく
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by gossy54200 | 2015-07-20 20:19 | ブロンプトン | Comments(0)  

俺チャレ2015~ブロンプトンで行く逆オホーツクサイクリング(その7)

その0 その1 その2 その3 その4 その5 その6


運命の分かれ道を過ぎて、今回のチャレンジの最難関である「知床峠」へと向かいます。
ここを過ぎたら、ウトロに着くまでは、公共交通機関に頼ることはできない。
どんなずるい手段を使ってでも、正々堂々とブロンプトンで峠を越えなければならないわけである。

知床峠まで60km。

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60kmという距離だけを考えると、4時間もあれば着きそうに思えるが、羅臼市街から先は15kmぐらい延々と上り坂が続く。
16インチ3段変速の相棒で、果たして峠を攻略できるのか?

などと、悩んでいても仕方がない。
とりあえず、どんどん先に進もうではないか。

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知床峠まで、あと43km。

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知床峠まで、あと39km。

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11:52。

羅臼町到達。
ここまで163km。

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知床の山々が見えてきましたね。
7月なのに、まだ雪が残っていることに驚きであるが。

この時間の羅臼の気温は23.3度、風は南東に2.4m/sと、再び追い風。
気温の上昇で、やや、やられつつあるが、というかポカリスエットが残り少ないんだが、この先大丈夫なのか?
160km以上の距離を、1リットルのポカリスエットで何とかしのいできたが、そろそろ限界が近づいているのかもしれない。

まあ、そんなことより、海でも見ようぜ。

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そんなことより、国後島でも見ようぜ。

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看板に「宇登呂」の文字が見えてきました。

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「へえ~、ウトロって、こういう漢字書くんね」と3%ぐらい思ったが、私の頭の中の残り80%は「知床峠まで残り31km」という厳しい現実であり、更に17%は

「えっ、羅臼市街まで14kmもあるの?ポカリスエットはそこまでおあずけか」

という、悲痛な心の叫びであった。

「ポカリ以外の飲み物はダメ」というルールが重くのしかかる。
これが「アクエリアス」だったら、コカコーラの自販機など、そこら辺にあるので、なんとかなるのであろうが、ポカリを置いている自販機は、そうめったにあるものではない。
自分で勝手に作った「俺チャレルール」に、正に、自分で勝手に苦しんでいるのであった。
この苦しみこそが、俺チャレの醍醐味。

でもって、羅臼市街までには、「羅臼峠」という峠を越えなければならないのであった。
羅臼峠は標高80mと、峠の風上にもおけない小物なのであるが、水分が失われつつある身体にとっては、思ったよりもやっかいな存在となったのであった。

峠と言うか、丘のような存在なのであるが、えっちらこっちら上りましょう。

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「海望橋」からの眺め。

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海、ちっとも見えんやんけ。
誰や、こんな橋の名前つけた奴は。
今日から、こんな橋は「森望橋」で十分だ。

峠自体は10分ぐらいで通過できるような、ショボイ峠であったが、それでも上り坂では汗が吹き出る。
残り少なくなった、ポカリのボトルに口をつける。

「うー、ぬるい」

こんなもん、飲んでられるか!
こっから、コンビニやポカリを売ってる自販機まで、どのくらいあるんだろうか?

今回の「俺チャレ」第一回目のピンチを迎えつつ、羅臼市街へと、とぼとぼ自転車を走らせます。


ゴール斜里まで、残り84km。


つづく
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by gossy54200 | 2015-07-19 17:08 | ブロンプトン | Comments(2)  

俺チャレ2015~ブロンプトンで行く逆オホーツクサイクリング(その6)

その0 その1 その2 その3 その4 その5


尾岱沼の道の駅は、「別海十景」のひとつである「白鳥台」に隣接しております。

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秋から冬にかけては、名前の通り、たくさんの白鳥でにぎわうことであろうが、この時期に行っても特に何か見られるわけでもなく。

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「とうちゃーん、帰ってこーい」
「お前はあの女にだまされているのだよ」

などと、勝手にセリフを当てはめたくなるような像。

像のタイトルは、ずばり「叫び」である。

この叫びの対象は、別に帰って来ないお父さんでも、浮気相手の女でもなく、海の向こうに見える「あの島」である。

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写真に見える島は「北方領土」のひとつである「国後島」。
北方領土の返還は、根室地域の方々にとっては、とりわけ願われてることなのである。
多分。

んなわけで、道の駅には「別海北方展望塔」なんてのもあるんだが、そんなものよりも「俺チャレ」の方が大事なので、今回はパス。
トイレだけ借りて、ベンチで、もそもそとカロリーメイトチーズ味を4本食します。
よし!これで羅臼までの栄養は大丈夫だ。

10分ぐらいの休憩の後、走り出しますよ。
20km/h超ペースで、快適に進みます。

尾岱沼市街をすいすいと進みます。

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10:06。

標津町到達。
ここまで130km。

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この時間の標津町の気温は17.6度。
風は北東に2.0m/sと、ここに来てややアゲンスト。
ただ、ゆるい風なので、走行に支障が出るほどでもない。
目標の「3時間50km」ペースに対して、約40分の貯金。
難関の知床峠に向けて、どんどん貯金をかせぎたいところ。

風向きが変わって、別海にいたときよりも3km/hぐらい速度が落ちているが、それでも20km/hぐらいはキープしているので悪くない。
カロリーメイトパワーで、更に北に進むのだ!

野付半島への分かれ道。

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野付半島は根室海峡に突き出た細長い半島である。
オホーツク沿岸完全走破を目指す「逆オホーツクサイクリング」としては、本来外すことができないのであるが、今回は時間の都合により泣く泣くパスすることにした。
野付半島を往復すると約30kmと、2時間ぐらいのロスになるんだよね。

野付半島では、「トドワラ」とか「ナラワラ」とか見られるようだが、それを見るためには自転車を降りてわざわざ歩かなければならんようだから、別に行かんくてもいいやと、自分自身を無理やり納得させ、標津市街へと進みます。

斜里までの距離が出てきました。

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一応「60km」とはなってますが、これは、そのまま国道244号線を進んで内陸側をショートカットした場合の距離であって、実際はまだ100km以上残されていますよ。
それでも「斜里」って文字が見えただけで、ゴールまでかなり近づいたような気がして、精神衛生上にはよい。

標津市街。

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北海道には「しべつ」と読む自治体が2つありまして、ひとつは旭川の北にある「士別市」、んでもって、もうひとつが今回の俺チャレルート上の「標津町」です。
2つを区別するために、「士別」は「さむらいしべつ」と言うことがありますが、はてさて「標津」は、どう言えば「士別」との区別をつけられるのだろうか。
昔、JR標津線が通っていたときは、「根室標津」って駅名だったから、前に「根室」をくっつけて「士別」と区別するのかねえ。
廃線マニアとしては、旧標津線跡を巡りたい気分もあったが、さすがにそこまでの余裕はなく、標津町はただ素通りするだけで終わった。
いつものことながら、観光も何もしないでせわしないのう。

非常に贅沢なのかもしれないが、同じような景色ばっかり続き、だんだん飽きてきた。

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ドライブにはいいのかもしれんが、北海道の田舎道は、延々と同じような風景で、自転車ぐらいのスピードだと飽きてくるんだよなあ。
それでも、峠道や向かい風に苦しむことに比べたら、飽きることなどささいな苦しみだ。


10:39。

運命の分かれ道に到着。
ここまで141km。

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計画編に書いたように、正午までに標津に着かなかった場合は、左折して、知床峠を避けて、斜里まで近道しようという作戦であった。
しかし、正午までまだ1時間以上ある。
迷うことはない。



「国道335号線を進み、知床峠へGoだ!」



ゴール斜里まで、残り115km。


つづく
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by gossy54200 | 2015-07-18 20:47 | ブロンプトン | Comments(0)  

俺チャレ2015~ブロンプトンで行く逆オホーツクサイクリング(その5)

その0 その1 その2 その3 その4


道の駅では「根室十景」のうちのひとつ、「風連湖」が見えましたわよ。

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んでもって、トイレに行って、ベンチに座って、カロリーメイト4本食って、ポカリスエットをちびちび飲む。
「やきとり弁当」なんか食わんくても、移動のためのエネルギーにはカロリーメイトで十分だ。

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今思えば、カロリーメイトをおいしく食べられたこの時間帯が、一番幸せだったかもしれない。


10分そこそこで休憩は終わり、とっとと出発します。
体が元気なうちに、どんどん先に進みましょう。

相も変わらず、ひたすら真っ直ぐで、周囲に何もない道が続くわけだ。

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7:34。

本物のオホーツクサイクリングが始まっているころの時間ですね。
アプローチは違えこそ、ここから同じ目的に向かって進むサイクリスト達がいるかと思うと心強い。

ここで、厚床市街到達。
ここまで78km。

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スタートから4時間半で78kmってことは、目標の「3時間50km」ペースに対して、10分ぐらいの貯金ですかね。
ここから、右に曲がって、国道243号線を北上していきます。

243号線に入って、常に2~3m/sの追い風を受ける形になり、快適なサイクリングが続きます。
長距離サイクリングで一番重要な要素は風向きですな。
特に今回は「北へ一直線」というルートだから、こっからずーっと追い風というのは、かなり精神的に支えになる。

標津まで58km。
まだ8時前なので、デッドラインである「標津正午着」は余裕でクリアできそうな勢いだ。

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「平坦、追い風、いい天気、いい景色」と、今までの自転車ライフの中でも、一、二を争うぐらいの最高のライドでしたね。

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7:54。

別海町到達。
ここまで85km。

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正式な読み方は「べっかい」ではなくて、「べつかい」。
まあ、どっちでもいいと言えば、どっちでもいいと思うが。
それこそ、「にほん」と「にっぽん」の関係みたいなものだ。

高校時代、別海からやってきたというだけで、「べっかい君」と呼ばれていた人がいたなあ。
と言うか、「べっかい」が本名だと思っていたぐらい、彼のことをみんな「べっかい」と呼んでいた。
今思えば、安易なネーミングだよなあ。
ちなみに、彼の本名は知らないし、別に思い出そうとも思わない。

さようなら、根室市。

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ここまで85kmも延々と根室市だけを走ってきたのだなあ。
さすが、一つの市町村の面積がとてつもなく広い北海道だけのことはある。

別海町に入っても、絶好調の走りは続きます。
ゆるやかな南風の心地よいことよ。

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ああ、楽しいよお。
楽しすぎる。

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看板に、今回の目的地である「斜里」の文字が見えてきましたよ。
ここは直進。

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8:36。

100km地点到達。
「3時間50km」ペースに対して、30分近くの貯金がありますね。
この調子で、どんどん行っちゃいましょう!

走行ログを見てみると、100km~120km地点ぐらいの平均速度は、24~25km/hとブロンプトンにあるまじき速さでしたね。
まあ、それだけ追い風に恵まれていたということです。

何も考えず、俺はペダルを回す機械となって、一路、北へと向かっていく。

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オホーツクの海も右手に見えてきた。

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これなんだよ。
こういう道を走りたかったんだよ。

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「チャリダーズハイ」という奴でしょうか?
私はこのままどこまでも北へ、稚内まで果てしなく進めるのではないかという気すらした。
まったりペースで、どこまでも進んでいくのが、「俺流サイクリング」なのだろうなあ。
サイクルイベントとは違った「自由」な空気がたまらない。

疲れは全く感じない。
感じないが、トイレに行きたくなってきたので、そろそろ休憩の季節なのかもしれない。


9:26。

道の駅「おだいとう」到着。
ここまで120km。

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ちなみに「おだいとう」を漢字で書くと「尾岱沼」となり、こんなもん読めるか!
恥ずかしながら、40年以上北海道民をやっていて、最近、ようやく「尾岱沼」=「おだいとう」ということを知ったワタクシなのであった。


ゴール斜里まで、残り136km。


つづく
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by gossy54200 | 2015-07-17 20:17 | ブロンプトン | Comments(2)  

俺チャレ2015~ブロンプトンで行く逆オホーツクサイクリング(その4)

その0 その1 その2 その3


「本土最東端」の納沙布岬から、今度は西へと進路を取ります。
こっからオホーツク海を右手に見ながらのサイクリングと行きたいところだったが、霧のために海が見えず残念。

根室半島の北側も、細かくアップダウンを繰り返す感じでしたね。
特に急な坂があるわけじゃなかったんだが、うねうねとした道で、ほとんど平らなとこがなかったような印象でした。

霧の中、大草原で牛の大群がボケらーっとしている。

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本州から来たサイクリストは、こういう風景を見て、「おー、すげー、さすが北海道!」って感激するのだろうが、私は去年1年間のサロベツ生活で、牛のいる風景にはすっかり飽きてしまった。

んでもって、今度は目の前を一頭の鹿が横切る。
おいおい、視界の悪い中で、道路を横切るのはやめてくれ。
めっちゃビビるではないか。
これまた本州から来たサイクリストにとっては、「おお、さすが北海道!」と感動するポイントなのかもしれんが、道民のワシにとっては、単なる迷惑だ。

でもって、鹿は群れをなして行動するので、一頭見かけたら、他にも何頭かいるんじゃないかと思わなくてはいけない。
自転車を停めて、少し様子を眺めてみると、案の定、三頭ぐらいの鹿が相次いで道路を横切ってきた。
小鹿も混じっていたので、親子の鹿なのかねえ。
これから交通量も増えてくるので、車には気をつけるのだよ。

5時ぐらいになってようやく霧が晴れてきた。

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おお、これだよ。
これが道東の大地なのだよ。

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どこまでも真っ直ぐ続く道。

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ほんのりと、もやっているところが、またよい。
心なしか私の影も喜んでいるようだ。

そして見えてきましたよ。
うみー。

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オホーツクの海が見えてこその、「逆オホーツクサイクリング」である。

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本物のオホーツクサイクリングが始める前に、わたしゃひとりで逆オホーツクサイクリングを満喫させていただきます。
いやー、よかった。
こんな天気の中で年に一度の「俺チャレ」を実行できる私は幸せ者である。


5:40

根室半島を一周して、根室市街に戻ってきました。
ここまで46km。

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「根室か稚内のどっちかに住め」と言われたら、多分、稚内の方が住みやすいような気がするが、根室には稚内にない「イオン」や「セブンイレブン」や「TSUTAYA」があるのはポイント高いかな。
稚内から最寄の「イオン」や「セブンイレブン」や「TSUTAYA」まで150kmはあるからなあ。
稚内には「セイコーマート」以外のコンビニはないのであった。

さて、左折してもう一回納沙布岬へ……。

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……じゃねーよ、右折して国道44号線を厚床(あっとこ)方面へと進むのだ。
ここまで根室半島を一周してきた道道35号線とは、ここで別れを告げることになる。
さようなら、道道35号線。
できれば晴れているときに、もう一度走ってみたい。

気温は17.2度と、ぐんぐん上がってきましたね。

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もっと寒いものだと思っていただけに、これはうれしい誤算。
25度ぐらいまで上がるのかねえ。


国道44号線に入って、片道2車線のデラックスな道になります。
まずは32km先の厚床を目指しましょう。

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信号の住所表示にもロシア語表記。

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コンビニエンスストア「タイエー」

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「ダイエー」のまがい物ではないかと思われる、一見怪しげなコンビニであるが、このコンビニは根室市内にしか存在しない地域密着型のコンビニである。
「タイエー」で特記すべきことは、函館のコンビニ「ハセガワストア」と提携しており、何とあの「やきとり弁当」が食べられるということだ。
知らない方のために説明すると、「やきとり弁当」は注文を受けてから、店内で焼き鳥を焼くスタイルで、できたての焼き鳥が、ホカホカの「のりご飯」の上に乗せられて、めっちゃウマーというシロモノなのである。

せっかくここまで来たのだから、是非「やきとり弁当」を試すべきなのであるが、残念ながら私は「俺チャレ」中であり、ここで「俺チャレ」のルールを復習しておくと

「カロリーメイトとポカリスエット以外のものを口にしてはいけない」

というルールなので、泣く泣く「やきとり弁当」はスルーすることにした。
さようなら、やきとり弁当。
「やきとり」って言っておきながら、実際は「豚串」が乗っかってんだけど。


そう言えば、ここまで50kmぐらい走っているが、まだ一度も休憩らしい休憩を取っていない。
確か、44号線沿いに道の駅があったから、そこで休憩にするか。

だが、その道の駅までが遠い。
結局、「道の駅で休もう」と決めてから30分以上は自転車を漕いでいましたよ。
こういうところの計画が甘いんだよねえ。

道の駅の手前2kmぐらいのところで、カメラを持った人がたくさんいた。
何か珍しいものでもいるのかね?

おーおーおー、これはもしかして鶴?

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めっちゃ小さくてわかりにくいが、きっとこれは鶴だ。
鶴に違いない。
と言うか、鶴とでも思わなければやってらんねーよ。
まだ、私は釧路ですら野生の鶴を見たことがないというのに、まさか根室で鶴が見られるとは思わんかった。


6:35

道の駅「スワン44ねむろ」到着。
ここまで62km。

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風はゆるやかで、絶好のサイクリング日和である。
まだまだ「俺チャレ」は序盤戦。
ようやくウォーミングアップが終わったというところでしょうか。
体は全然疲れておりません。

大体、3時間で50km進めば、15時間で250kmとなり、斜里発の列車に対して1時間ぐらい余して到着する計算になる。
これを目標ペースにすることにしよう。

今のところ「3時間50kmペース」に対して15分ほどの貯金がある。
天気予報によると、こっからは南からの追い風となっていくので、難関の知床峠に向けて、更なる貯金を作りたいところだ。


ゴール斜里まで、残り194km


つづく
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by gossy54200 | 2015-07-16 21:35 | ブロンプトン | Comments(0)  

俺チャレ2015~ブロンプトンで行く逆オホーツクサイクリング(その3)

その0 その1 その2

7月11日(土)

2:30

iPhoneで設定したアラームがけたたましく鳴り、たたき起こされる。
わたしゃ、普段は目覚めがいいと言うか、眠りが浅いために、アラームが鳴る前になんとなく目が覚めて、めったにアラームの音を聞くことはないのだけど、さすが睡眠導入剤の力だ。

「せっかく根室まで来たんだから、もっと眠ろうぜ。根室で眠ろう。ハハハハハ」

と、決して口に出してはいけないオヤジギャグが頭に浮かんだが、すぐさまそれを打ち消し、布団から勢いよく飛び起きて、出発の準備に入るのであった。
カロリーメイトを2本、もさもさと食べる。
200kcal摂取。
ポカリスエットをちまちまと飲む。

んで、歯を磨いて、ひげを剃って、シャワーを浴びて、着替えよう。
よし、準備OK!

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わずか5時間ぐらいしか滞在してないが、こんなホテルはさっさとチェックアウトするのだ。
さようなら、根室グランドホテル。
よい睡眠をありがとう。


3:04

ホテルの玄関先で自転車を展開し、いよいよ「俺チャレ2015」が開幕する。

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この時間の根室の天気は霧、気温は13.5度と前日の夜に比べると暖かく感じる。
風は南南西に4.5m/s。
数字ほど、風は気にならなかった。

さて、ガーミンのスイッチを押して、いよいよスタートだ!

右折して、納沙布岬に向かいましょう。
根室と稚内は、看板にロシア語表記があるのね。
さすが、国境の街である。

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まずは根室半島の南側を走ります。
行くぞー!納沙布へ!
空は徐々に明るくなっていく。

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最初のうちは住宅地であったが、3kmぐらい走って、根室高校を過ぎた辺りから、ぐわぁっと原野が広がる。
霧が濃いこともあって、幻想的な風景だ。

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まあ、今振り返ると「幻想的」なんて言葉が出てきますが、走っていたときはイヤでしたね。
じとーっとする感じで、ほとんど交通量がないとは言え、後ろから来る車も怖かったし、「納沙布なんか行かずに、そのまま別海方面に行くべきだったかなあ」なんて思ったりして。

セイコーマートがあって、「ああ、このセイコーマートは日本最東端のセイコーマートなのか」と思ったが、まだ開店していないので、別にどうでもよかった。
その他にも、日本最東端の小学校とかきっとあったんだろうけど、なんせ霧が濃くて、道路わきの建物すらよう見えんかったのだわ。

納沙布岬までの道は、10~20mぐらいの細かいアップダウンが続くような感じでしたね。
ガーミンは1kmごとにラップを取ってくれるので、大体1km辺りのラップライムが3分(時速20km)ぐらいになればいいかなってペースで走ります。
先は長いんで、ゆるゆると行きましょう。
16インチ3段変速の折りたたみ自転車にスピードを求めてはいけない。

日本最東端の郵便局があったので、パチリ。
局の名前は読めないし、書けない。

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郵便局マニアにはたまらないんだろうけど、わたしゃ年賀状を全く出さないぐらいに、郵便局との接点はほとんどないので、「ふーん、別に」ぐらいの感想だった。
そうなのだ、私が目指すのは「最東端の郵便局」ではなく、「最東端の地」なのである。
ガンガン東へ行こうぜ!

あー、霧だなあ。
ちょっと上りでイヤだなあ。

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って、何で俺はこんな何もないところで写真を撮ったのだろうか?
多分、霧を表現するために撮ったような気もするが、今となっては思い出せない。

いよいよ最初の目的地、「納沙布岬」は目の前だ!

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4:17

納沙布岬到達。
ここまで22km。
天気は霧、気温は11.8度、風は南南西に3.1m/s。

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きっと、これが札幌からずっと自走で自転車でやってきたのだったら、感激もひとしおなのだろうが、現実問題としてここまで来るのに1時間ぐらいしか経っていないので、感激もへったくれもない。
「ああ、ここが納沙布岬なのか。へー」ぐらいの感想。


本土最東端の地なのです。

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ちなみに最北端の地は「宗谷岬」と思っている方が多いと思うが、それは真っ赤なウソであり、正式の日本最北端は「択捉島のカモイワッカ岬」である。
北方領土は日本の領土なのだ。
ちなみにこのことは、私の前の会社のボスに教えてもらったことで、首都圏で「お受験」をする小学生にとっては常識らしい。
こんな実生活にクソも役に立たないことを覚えさせられて、首都圏の小学生も大変だ。


なんとなく、海に向かって

「島を返せー」

と、大声で叫びたい気分になったが、万が一、霧にまぎれて誰か人がいたら、死ぬほど恥ずかしいので、叫ぶのはやめることにした。

霧の合間から太陽が見えた。

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日の出の時刻から30分ぐらい過ぎているが、まあ、これで日の出の太陽を見たということにしよう。
ちなみにこの海は太平洋なのだろうか?それともオホーツク海なのだろうか。
ここでモーセが出てきて、太平洋とオホーツクの境界の海を割ってくれればわかりやすいのだが。


「オーロラタワー」という塔らしい。
霧でぼやけて見えるが。

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もちろんこんな時間に開いているわけがないし、仮に開いている時間だとしても素通りしただろう。


「四島のかけはし」というモニュメントである。
これまた霧でモヤーッとしているが。

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ある年代以上の道産子はわかってくれると思うが、このモニュメントを見ると「金沢ミンク」という会社のCMを思い出す。
ひたすら「四島のかけはし」が映し出されるだけのシュールなCMで、金沢ミンクという会社はどんな会社なのかさっぱりわからない謎のコマーシャルだったのだが、検索して調べてみると、すでに金沢ミンクは倒産しているらしく、このCMで何をやりたかったのかは最後まで謎のままであった。


さて、太平洋とオホーツク海の境界である納沙布岬に到達した。
ここから根室半島への北側へと冒険の舞台は移り、「真の逆オホーツクサイクリング」が始まるのであった。


ゴール斜里まで、あと234km。


つづく
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by gossy54200 | 2015-07-15 22:44 | ブロンプトン | Comments(4)  

俺チャレ2015~ブロンプトンで行く逆オホーツクサイクリング(その2)

その0 その1


あざやかな夕焼け空をバックに、私の年に一回のチャレンジが始まる。
まるで、私の前途を祝福してくれるかのような夕焼け空だ。

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とは言え、根室まではただ列車に乗っているだけで、チャレンジもクソもない。
翌日のために体力を温存しなくてはいけないのである。

とりあえず、ボケーっとしていると、東釧路駅で大量に高校生が乗り込んできた。
この辺に高校なんてあったっけ?
まあ、どうでもいいや。
それでも乗車率は8割ぐらいだ。
私の隣に知らない人が座ることもなく、平和に時間が流れていく。

やや、車内がにぎにぎしくなっていった。
そして、日は沈み、窓の外は闇につつまれていく。
列車の旅は、車窓の景色が見えないとつまらないものよ。

今回は荷物を減らすために、本は一冊も持ってきていない。
よって、暇だ。
ものすごく暇だ。
iPhoneいじっていても、回線は「1x」状態で、とてもネットなどできる状態ではないしのう。
さすが、最果ての地へと向かう根室本線である。

ああ、暇だ暇だと思っていたらウトウトしてしまい、気がつけば厚岸に着いていた。
ここで高校生軍団を始めとするほとんどの乗客が降り、車内はガラガラのスキスキスーだ。

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今回私が乗車した根室本線の「釧路-根室間」は、別名「花咲線」と呼ばれている。
花咲線は紀行作家であった故・宮脇俊三氏が絶賛していた路線である。
確かに氏が絶賛するような「最果て感」は半端でない。

稚内に行く宗谷本線も、最果て感は確かにあるが、札幌から直通の特急列車が、稚内まで走っているし、終点の稚内駅は最近建て直して立派になったしということで、イマイチ「辺境度」は薄いような気がする。

それに比べると、花咲線は札幌からの直通列車はなく、特急も走っていなく、「釧路で一旦分断された後の余りもの」という感じで、根室本線の中でもひときわ辺境度が高い。
釧路という国境から、外国に行くような雰囲気すら、かもしだしている。

その証拠に、花咲線の後半は、「初田牛(はったうし)」「落石(おちいし)」「昆布盛(こんぶもり)」など、「ホントにここは日本か?」というぐらいのへんてこな駅名が盛りだくさんである。
暇でたまらなかった根室までの行程にあって、このへんてこな駅名は、大いに心のいやしになり、いい退屈しのぎになったのであった。
ひょっとしたら、乗客が退屈しないように、こういうへんてこな駅名がわざとつけられたのかもしれない。

へんてこな駅名が続いた根室本線であったが、最後は「東根室」「根室」とまともな駅名になり、やはりここは日本だったんだと安堵した。
ちなみに東根室駅は日本最東端の駅だそうだが、今回の冒険とは関係ないのでどうでもいい。

21:43、根室駅到着。
最後までいた客は、2両合わせて10人ぐらいだっただろうか。

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日本最東端の駅の座は東根室駅に譲りましたが、「有人駅」では根室が日本最東端だそうです。
有人駅と言いながら、改札には誰もいなかったけどな。

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ほう、日本最西端のJRの駅は長崎の佐世保駅なのか。
いつかはブロンプトンで行ってみたいものだ。
まあ、「いつかは」って言ってるうちは、絶対に行かないんだろうけどな。
具体的に「いつ行く」と決めない限りは。

人生は短い。
体が動くうちに、行きたいところに自由に行きたいものだ。

「朝日に一番近い街!NEMURO」
明日は納沙布岬で朝日が見られるかなあ?
でもって、何でNEMUROはローマ字なんだろう?

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根室駅前は、びっくりするぐらい誰も人がいなかった。
ここはサロベツの地かというぐらい誰もいなかった。
これが人口27000人の街の中心部なのだろうか?
ホントは2700人しか人口がいないんじゃないのか?
俺も来るところまで来たなあと、どよーんと重い気持ちになってきた。

なんか霧はすごいし、気温は11.7度しかないし。
寒い、寒いよー。

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とりあえず、ホテルに行くべし。
Googleマップを頼りにチェックイン!
駅から自転車で3分ぐらいのところにホテルはあったが、ちょっと道に迷ったので、実際は10分ぐらいかかった。

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まずはフロントで宿泊代を払います。
素泊まりで8424円なり。

素泊まりで8000円以上もする部屋なんだから、どんなデラックスな部屋かと思ったら、ボロ……、いや、値段相応の趣のある部屋だった。
まあ、どうせ寝るだけの部屋なんだから、何だっていいわ。

自転車は部屋に連れ込みますよ。
何か文句あるのか、バカヤロー!

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……って、何で俺、いきなりキレとるんだ?
どうやら明日の俺チャレに向けて、神経が高ぶっているようだ。

ワシはデリケートな性格で…って、自分で言うなという話もあるが、要は環境が変わると眠れなくなるのな。
せっかく高いホテル代払ったんだから、時間までぐっすり眠らないともったいない。
明日の出発は3時ということで、目覚ましを2時半にセットして、あまり薬に頼るのは好きでないが、睡眠導入剤を飲みましょう。

さあ、ぐっすり、眠り…ま……す………わ…………よ……………。

zzz…………………。

(22:30就寝)

つづく
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by gossy54200 | 2015-07-14 21:42 | ブロンプトン | Comments(0)