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2019北オホーツク100kmマラソンまであと5日

いよいよ北オホーツク100kmマラソンまで、残りたったの5日となってしまいました。
ようやくサロマで痛めた右ハムストリングスが回復したと思ったら、今度は左膝を痛めてしまい、全くもって自分の身体というものは思うようにならないものです。
痛めてしまったものは仕方がないので、本番までに回復することを願いながら、どうにかやっていくしかないですね。

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今月は第一週がサロマのダメージでボロボロのポンコツ状態で、まるで使い物になりませんでしたが、どうにか帳尻的に走行距離は200kmを超え、そこそこ復活したのではないかなあと思います。
30km以上のロングはできませんでしたが、第三週は週間走行距離100kmと、最低限の調整はできたでしょう。

まあ、手応え的にはサロマ前の状態を10とすると、6ぐらいの感覚ですかね。
逆に状態がよろしくないので、サロマみたいに序盤でガーッと暴走しないで抑えられるんじゃないかと、プラスにとらえていきましょう。
コンディションの不調は、サロマの経験を武器にして、カバーしていきたいものです。

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10日前の天気予報では「最高気温15度」という夢のような予報でしたが、やはりそんなうまい話などなく、道北にしてはそこそこ気温が上がりそうです。
気温だけならいいんですが、湿度も高いのがちょっと嫌ですね。
でも、8月の北海道マラソンの予行練習としては、こんくらいの暑さがちょうどいいでしょう。
世の中には、もっと過酷なウルトラマラソンもあるのですから、こんくらいでグダグダ言ってるようではいけません。

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世の中には、ものすごく厳しい修行というものがありまして、その中のひとつに「千日回峰行」というものがあります。
平たく言えば、約40000kmもの距離を歩くことを約7年かけて行うというものですが、最後の7年目には、1日約84kmを100日間歩くという気の遠くなるような修行というか、半分拷問に近いものが待っているわけであります。
「千日回峰行」に比べたら、年に数回100km走るなど、はっきり言って修行のうちには入りませんね。

ということで、「千日回峰行」をなんと2回もやられた酒井雄哉さんの本がブックオフに売っていたので、ついつい買ってみたわけですが、「長い道のりも一歩一歩の積み重ね」「足が疲れたなら、肩で歩けばいい」など、ウルトラマラソンに通じるような心構えが書かれていて、必ずやこの教えは北オホーツクでも役に立つことでしょう。
さすが、本の帯の推薦文で、あのリオオリンピックの銅メダリストの三宅宏実さんが絶賛していただけのことはあります。
「あの三宅さん」と書いておきながら、私は三宅さんのことは全く知りませんけれども。

「一日一生」ならず「100km一生」のつもりで、日曜日は臨みたいものです。
そう、平均的な人生で50〜60歳ぐらいで身体にガタが来始めるように、ウルトラマラソンでも、50〜60kmでガタが来始めるものと思います。
あとはガタが来た身体を受け入れながら、無理せず、急がず、力まずに、穏やかな気持ちを持って、人生を全うするつもりで、ゴールまで食らいつくしかないわけで。
「命ある限り、自分の人生を生き抜く」覚悟で、「脚が動く限り、100kmの道のりを走り抜く」ようにしていきたいものです。

ご清聴ありがとうございました。

# by gossy54200 | 2019-07-23 21:15 | ランニング | Comments(0)  

第241回TOEIC結果

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先月受けたTOEICの結果が返ってきました。
700→720→750→775と、かつての棒高跳び選手セルゲイ・ブブカのごとく、みみっちく記録を伸ばしております。
Rは全く進歩してませんが、受験時の手応え通りLは400超えと、かなり進歩しております。
NHKの英語講座様様です。
参議院選挙で、NHKをぶっ壊す人が議席を取ったようですが、語学講座だけはなくさないで下さいと、土下座してでもお願いしたい次第であります。
NHKがなくなっても、語学講座は永遠に不滅です。

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Lに関しては、いつもなら大体Part2の途中ぐらいで集中力が切れてしまうのですが、今回は最後まで集中力を切らさずに、Part3、Part4で聴き逃したところがあっても、「なんとか3問中最低でも1問は拾う」という心構えで、大きくブレーキとなる項目はありませんでした。
Lが200点台のころは「TOEICの攻略はリスニングの方が簡単だ」というのが嘘くさく思えましたが、こうして400を超えてみると、Lの方が攻略しやすいのだなあとしみじみ思います。

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一方のRは全く進歩なしです。
NHKの英語講座で耳は鍛えられますが、文法や読解力は鍛えられないようです。
特に以前は満点近く取れていた文法については、かなり衰えているようで、やはり昔得意だったものも無対策では歯がたたないなあと。

《今後の対策》

・NHKの語学講座(ラジオ英会話、高校生からはじめる現代英語)は引き続き継続。
・できれば、テキストのダイアローグや新聞記事を丸暗記するぐらいの勢いで読み込みたい。
・文法は評判のよい以下の本に手をつけてみようかしら、多分、TOEICの文法攻略は「質より量」にあると思います。

TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問

TEX加藤/アスク

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・語彙などの総合力は、同じTEX加藤氏の以下の本で対策しようかと。かつての受験英語の名著「基本英文700選」のように、シコシコと短文暗唱を繰り返していけば、読解力も自然と上がってくるんじゃないかという希望的観測。

TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のセンテンス (TOEIC TEST 特急シリーズ)

TEX加藤/朝日新聞出版

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あまりTOEICと本物の英語力には相関関係はないのはわかっているのですが、ここまで来たら800は最低でも超えたいものですね。
NHKをぶっ壊す政治的圧力に負けずに、日々、らじるらじるで精進していきたいと思います。
録音できるラジオを買いたい気持ちもあるが、それやったら録音だけして、安心して聴かなくなるんで(かつて「大学受験ラジオ講座」で経験済み。と言うか、今時の若者はそんな番組知らんと思うが)、録音やストリーミングには頼らずに、直接放送を聴くことにこだわっていきたいと思います。

語学とランニングは、才能よりも、「継続する力」が反映されるのがいいところですね。
趣味でやっているわけですから、急激にガーッとやって力尽きるのではなく、日々できることをコツコツと積み重ねていきたいものです。

多分、次受けるのは半年後ぐらいになると思います。

ごきげんよう。

# by gossy54200 | 2019-07-22 20:11 | TOEIC | Comments(0)  

2019北オホーツク100kmマラソンまであと10日

さて、サロマから半月以上過ぎたにも関わらず、今だに「サロマサブ10、ウェ〜イ」と浮かれている私でありますが、なんと10日後にもう1度100km走らなければならないという驚愕の事実に気がついたわけであります。

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サロマに比べると、こじんまりした規模ではありますが、7/28(日)に道北の浜頓別町で「第9回北オホーツク100kmマラソン」が行われるのであります。
ウルトラマラソンデビュー年に、2ヶ月連続で100kmを入れるなんて、私もいい度胸をしているものだ。

サロマで右のハムストリングスを激しく痛めてしまい、私の脚はすっかりポンコツとなり、サロマ後一週間はキロ7〜9分で痛みをこらえ、足を引きずりながら走ることしかできず、これなら走らない方がマシだと、久しぶりにロードバイクでポタポタしながら脚の回復を待っていました(走れないが、自転車に乗るには影響がなかった)。

ようやく、今週に入ってから痛みが取れ、キロ5:30ぐらいのペースで走れるようになり、どうにか北オホーツクに間に合うかなあという目処が立ったところです。
できれば、7月中に1回は50km走を入れておきたかったが、さすがにこっからロング走を入れると、疲労抜きができなさそうなので、ロングができない分、今週になってから毎日15〜20kmを走るという、定期テスト3日前の学生のような「一夜漬け走り」をしております。
効果は多分ないと思うが、これは一種の精神安定剤のようなものですね。

さて、日本気象協会より、浜頓別町の10日間天気予報が発表されました。

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なんと、7月の末にも関わらず最高気温15度と、夢のような予報です。
そんなうまい話があるわけがありません。
だいたいサロマのときだって、一週間前までは15度ぐらいの予報だったのに、蓋を開けてみたら25度近くまで気温が上がってしまいました。
いくら道北の果てとは言え、こんな天気予報に騙されてはいけません。
過去34度を記録したこともある北オホーツク100kmマラソン、多分、寒さ対策はそんな考えなくていいと思いますが、北海道マラソンレベルに万全の暑さ対策をしたいものです!
(と書いておけば、天気の神様は18度曇り〜小雨という、マラソンに適した条件を作ってくれるでしょう。多分)

2ヶ月連続の100kmは正直、気が重いですが、世の中には今年のサロマ100kmで優勝して、更にその翌週の函館マラソン(フル)でも優勝して、そっから今回ゲストランナーとして100km走られる藤澤舞さんのような方もいらっしゃいますので、函館マラソンを走らなかった私は甘ったれたことは言えません。
多分、私もできるんじゃないかなと、今のうちは「連続サブ10」と強気の目標を掲げておくことにします。

ごきげんよう。

# by gossy54200 | 2019-07-18 20:50 | ランニング | Comments(0)  

2019年サロマ湖100kmウルトラマラソン反省会

ゴール後。

完走メダル、スポーツドリンク、タオル、食券(1000円分、競技場に設置された屋台で使える。オホーツクサイクリングと同じ方式)をもらい、体育館で荷物を受け取り、着替えます。
脚は完全にバキバキで、攣らないポイントを探すのが難しいぐらいの状態で、たっぷり30分ぐらい時間をかけて着替えをしました。
このときの着替えのための膝の曲げ伸ばしが、本当に走ること以上に苦行でした。
んでもって、着替えた後、ランニングシューズを履くのも苦痛でしたね。
サンダルをもってくればよかったです。

スマホの応援ナビで、ラン仲間の途中経過をチェックしながら、ゴール地点へと向かいます。
ウルトラのゴールは、フル以上にランナーの皆さんに「やりきった」という表情が出ていて、清々しい気持ちになりました。
陳腐な言葉ではありますが、ウルトラマラソンはゴールしたランナー、いや、例え途中棄権したとしても、100%の力を出し切ったランナー、そして、ランナーを支えてくださったエイドの皆様、沿道の応援の皆様、大会に関わった全員が主役なのです。

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仲間のゴールを見届けて、レース中にやられていた胃も回復したので、ほたてカレーを食べます。
今月末の「北オホーツク100kmマラソン」でも、ゴール後にシーフードカレーが振る舞われるので、それの予行練習です。
多分、普通の状態で食えばうまいんだろうが、疲労でやられているのか、うまいのかまずいのかもわからないぐらい味覚がぶっ壊れております。
ごちそうさまでした。

でもって、シャトルバスに揺られてスタート地点に戻り、そっから北見のホテルに向かい、一泊して、おみやげに「赤いサイロ」を買い、阿寒湖経由で無事故無違反で釧路に帰って、長い長い初めてのサロマ湖100kmウルトラマラソンが終わったわけでした。

めでたしめでたし。


さて、こっからは今回のサロマの反省会です。

《ペース配分》

前半50km 4時間26分10秒
後半50km 5時間23分8秒

20kmまでキロ5ペースで突っ走っていた時点で予想はできましたが、後半はかなり落ち込みました。
ただ、思ったよりは「早く」落ち込んだが、思ったよりも「大きく」落ち込まなかったなあと。
最悪でも、ほぼ歩くことなく「キロ7分」ペースで行けたことから、無理して前半で「貯金」を作らずに、もう少し上手にペース配分できていたら「サブ9.5」も行けたのではないかなあと思います。
そこは次回以降の課題ですね。

序盤突っ込んだ原因としては

・スタートロス+渋滞+トイレロスを取り戻そうとした
・集団に引っ張られた
・NIKEズームフライフライニット(ZFFK)効果

というところでしょうか。

普段ぼっち走の私の場合、どうしても大会になると、周りに引っ張られて、普段以上のハイペースになる傾向があります。
とは言え、きっちり時間管理して、意識的にスローペースで入ると、かえって窮屈な走り方になり、後半消耗してしまうことも考えられるので、「時計よりも、いかにラクなフォームで走れているか」というところが、序盤のチェックポイントになると思います。

ただ、渋滞でも「フルと違ってウルトラは先は長い」と焦らないようにしなくてはいけませんね。
まあ、とどのつまりは「もっと早くスタート地点に並べ」ってことなのでしょうが。

《ウルトラマラソンとZFFK》

市民ランナーに旋風を巻き起こしている「NIKE厚底シューズ」。
果たしてウルトラでもNIKE厚底は有効なのか?

私の感想としては

序盤は反発力に助けられ、終盤はクッション性に助けられた

というところです。

足裏にマメや水ぶくれができるというトラブルは一切なく、正直、ASICSのスカイセンサーグライドでフルを走っていたときの方が、足はキツかったです。
この辺りは、シューズだけでなく、接地の意識をフルとウルトラで変えたことにもあると思いますが。

ただ、結果的に序盤ハイペースになってしまい、思ったよりも早くタイムの落ち込みが来たというところについては

シューズの性能に脚がついていかなく、ペースダウンを余儀なくされた

という考察をすることもでき、フルと違ってあえて「序盤でスピードが出しにくいシューズ」を選択するというのもありかなあと。
具体的には、ASICSのゲルカヤノとかMIZUNOのウエーブライダーとかのクッション性を重視した重いシューズが、案外「キロ6」ペースでよい「サブ10」レベルでは有効なのかもしれないと思ったりしています。
「ウルトラも薄底シューズでよい」という指導者もいるようですが、後半、足裏が痛くなっていくときに、シューズのクッションで痛みが軽減できるなら、クッションはあるにこしたことはないというのが、実際に100km走った私の感想です。

ZFFKもよいのですが、私のかかとの形状と合わないことと、耐久性に難があるので(あと、お高いし)、来シーズン以降のウルトラではもう使わないかあ。
HOKAのクリフトン辺りもいいなあと思っていますが、とりあえずZFFKの寿命が来たら、その辺は考えることにします。

《ウルトラマラソンと脳の戦い》

実際に100km走る前は、「ウルトラは走力7メンタル3」の力で走るものだと思っていましたが、今となっては「走力3戦略2メンタル3運2」ぐらいの割合なのかなあと思います。
でもって、運を呼び込むために必要なのは「戦略とメンタル」なのかなあと。
そういう意味では、ウルトラは「走力3それ以外のもの7」であるとまとめてもいいのかなあと思います。

ウルトラは一旦諦めると、走力のある方でも、それまでのキロ6以内のペースが、簡単にキロ9〜10に落ち込んでしまう怖さがあります。
フルだと、ある程度の走力のある方なら、壁が来てもせいぜい30kmぐらいからですので、「残りあと10kmちょっと」と思えば、まだごまかしが効くと思いますが、ウルトラで50kmぐらいで壁が来ると、「まだフル1本分以上かよ!」と、絶望的な気持ちになり「大ブレーキ」となってしまうのではないでしょうか。

もちろん諦めるのはメンタルだけの問題ではありません。
突発的な故障、ウルトラならではの内臓系の不調などなど、予期せぬアクシデントは出てきます。
今回どうしようもないアクシデントに見舞われなかったことは、初ウルトラで戦略のしっかりしていなかった私にとっては、運がよかったとしか言いようがないでしょう。

ここからは哲学的な話になりますが、ウルトラマラソンの最大の敵は「自分の脳」であり「自分の思考」であると思います。
テレビで24時間走世界チャンピオンの石川佳彦さんが出ていたとき
(世の中には某チャリティ番組以外でも24時間走という恐ろしい競技があるのです)

脳は僕じゃない

というフレーズが心に残りました。

脳が「疲れている」という「思考」をするから、身体が脳に乗っ取られるわけであって、思考に飲み込まれないことが、ウルトラでは特に重要になってくると思います。

《「諦める」のではなく「明らめる」こと》

ウルトラマラソンというものは、後半は特に体が思うようになりません。
そんなとき、思うがままにならないことを、「根性」や「ポジティブシンキング」で思うがままにしたくなるものですが、多分、そんなものは無駄です。
うんこに生クリームを塗っても、ケーキにならないように、ポンコツな体に「お前はポンコツではない。まだ頑張れる!」と脳に無理に思わせたところで、「脳は僕じゃない」のですから、うんこはうんこであって、ポンコツな体はポンコツな体のままなのです。

大事なのはダメになりそうなとき「うんこでポンコツな自分」を認めることであり、「あー、俺はうんこでポンコツなんだ」とあきらめることなのです。

ただし、この場合の「あきらめる」は「諦める(ギブ・アップ)」ではありません。
物事を「あきらかにする」という意味の「明らめる」です。

例えば、伝説のウルトラランナーであるスコット・ジュレクが、レース中に靭帯を断絶したときのことを、著書「EAT & RUN」からまとめると

・第一のステップ 痛みをそのまま感じる(ここで「痛みは幻」だと思うことは、うんこに生クリームを塗ってケーキだと思うのと同じ)
・第二のステップ 状況を把握する(骨は折れてないか?足に体重はかけられるか?)
・第三のステップ 今の状況を改善するには何ができるか考える(ジュレクは、このまま走って、くるぶしが腫れ上がれば「自然のギプス」になって足が安定するという恐ろしいことを考えたが、多分、私を含め普通の人にはそれは無理。ただ、状況改善のために「今、何をすべきか」ということは冷静な目で考えるべし)
・第四のステップ 焦りや苦しいという感情を頭の中から取り除く。今、やることは速いピッチで足を動かし、着地を軽くすること。

ジュレクは突発的なアクシデントとは戦わずに、それを受け入れ「明らめて」、「今、ここで」できることに集中したわけです。
ポンコツならポンコツなりに、どうやって行けるか、「諦めずに」最善手を考えて、「明らめる」ことがウルトラではフル以上に重要になってくると思います。

私の場合は、ジュレクに比べれば、大きなトラブルもなくどうってこともなかったわけですが、それでも「キロ6で走れなくても、今ならキロ6:30では行ける。それを続けよう」とか、「今ここで、無理したら足が攣る。200mだけ歩いて、そっからキロ7でもいいから走り出そう」と、うまく行かない中でも、「今」できることを「明らかにして」、どうにか対処できたんじゃないかなあと自画自賛しており、思いっきり調子に乗っております。

ウルトラが体力的に優れている若年層よりも、我々のようなおっさん世代がタイムがいいのは、この辺の脳の使い方の差なのかなあと思います。

《最後にどうでもいいこと》

ゼッケンベルトは便利なのですが、風でゼッケンがめくれた関係で、ネットで公開している写真をゼッケン番号で検索しても数枚しかヒットせずに、「100km走ってこれだけか」と悲しいものがありました。
ゴール前でもゼッケンめくれていて、「何番の人でしょうか?」と実況の人に名前呼んでもらえんかったし(なんとかゴールラインでゼッケン整えて、写真ではゴールシーン残してくれてた)。
あと、ゼッケンベルトについてもう一つ。
ベルトのゴムはジェルを挟むのにはいいのだが、スポーツようかんだと細くてずり落ちてしまうようで、気がつけば1本減っていました。
多分、30〜40km地点ぐらいでようかんを落としたと思いますので、もし、拾われた方がいたら、今更と思うかもしれませんが、着払いで私のところに送ってください。よろしくお願いします。

ごきげんよう。

(このシリーズ終わり)

# by gossy54200 | 2019-07-15 00:42 | ランニング | Comments(4)  

2019サロマ湖100kmウルトラマラソン参加記(その5)

その1 その2 その3 その4

サロマ湖100kmウルトラマラソンも、いよいよ残り20kmを残すのみとなりました。
あとはハーフマラソン1本以下だ。
サブ10までのマージンは約25分。
大失速さえしなければ行けるはずだ。

《80〜90km》 グロス8:39:31 ラップ1:04:29(キロ6:27)

ワッカへ向かう森の中の坂道をひた進む。
すると、突然視界が開け、思わず私は「あっ」と声を出しそうになった。

これが、ワッカか。
ワッカなのか!

臨死体験で「お花畑」が見えてきたという体験談を語る人がいるが、まさしくこの世のものとは思えないぐらいの見事な「お花畑」であった。
ワッカに入った瞬間、私は「すうっと抜けた
村上春樹のエッセイ「走ることについて語るときに僕の語ること」に書かれていたように、何かが「すうっと抜けた」
うまくこの感覚を言語化することはできないが、こっちの世界からあっちの世界に行ってしまったような不思議な感覚。

「すうっと抜けた」からと言って、特にペースが上がったわけではない。
80kmまでと同様、キロ6:30ペースは変わらない。
変わらないのだが、苦しみとかそういうものがふうっと抜けて、自分がワッカの風景の一部に取り込まれてしまったかのようだった。
自分が自分ではなく、空から全体を俯瞰しているような感覚。

マラソンコースを川に例えると、自分が川の流れの一部になっているようで、自分で走っているというよりは、水が上流から下流に流れるように、自然とゴールに向かって流れている感覚。

こうやって書いてみると、あまりの疲労で頭がぶっ壊れたんじゃないかと思うかもしれないが、それで疲労を感じないのなら壊れたままでいい。
ふらふらと流れに従って進んでいこう。

85km地点通過。
5kmのラップは32:00。
悪いペースではない。
まずは、ワッカの折り返しまではこのペースを保とう。

天気はここ数年のワッカと打って変わって晴れわたり、エイドのかぶり水が気持ちよかった。
エイドで提供された北海道限定の炭酸飲料「リボンナポリン」はこんなにうまいものなのかと感動した 

うねうねと細かいアップダウンを繰り返すワッカであったが、不思議と坂はそんなに気にならなかった。
折り返し前にある橋の急坂も、歩くことなく突き進んだ。
折り返し地点を過ぎ、再び橋を上ることになるが、この橋の上から見た景色は極上の風景だった。
きっと私はこの日、この風景を堪能するために、100kmを走ったのだろう。
記録とかそういうのはどうでもよくなった。

恐らく、この風景を写真に撮って後で見返したところで、そのときの感動の1%も思い起こさないことであろう。
ここまで90km近く走ってきたというシチュエーションがスパイスとなって、この風景に花を添えているのである。
「今、このとき」の感動は「今、このとき」しか味わえないのであり、きっと来年ワッカを走っても、同じような感動は得られないであろう。

90km地点通過。
5kmのラップは32:29。
サブ10の「貯金」は切り崩す展開となったが、思ったほど切り崩さなくてホッとした。

《90〜100km》 グロス9:48:18 ラップ1:09:47(キロ6:59)

ワッカに入った途端「すうっと抜けて」、謎の多幸感に包まれていた90kmまでの区間であったが、90kmでタイムチェックをした瞬間に現実に引き戻された。
サブ10までの「貯金」は約20分。
キロ8分でもサブ10は死守できる。
今までのペースを考えると、もう歩いてもいいんじゃねと、ふと気が抜けてしまった。

この瞬間、私の視点は「今、ここ」から「ゴールへの時間」へと移ってしまった。
「すうっと抜けた」状態から、我に戻ってしまった。

「もう本気出して走らなくても大丈夫」っていう安堵感からか、ここから更なる失速が始まった、
もちろん、安堵感以外にも失速の理由はある。
80km過ぎたあたりから、小指がしびれる感じがずっとあった。
ふくらはぎや、ハムストリングスがピクピクするときがあり、攣る一歩手前の状態であった。
20km以降、トイレには一度も行っていないことから、水分補給が足りなく、軽い脱水症状になっていたのかもしれない。

肉体的にはこの区間が一番キツかったが、ゴールは見えている、しかもサブ10でのゴールが見えているので、精神的には70〜80kmのときよりは余裕があった。
とにかく貯金をフルに使ってでも、9時間59分59秒以内でゴールできればいいと。

もう歩きを交えても大丈夫な展開であったが、不思議と歩く気にはならなかった。
この時間帯のランナーになると、さすがに歩いている人はほとんどいない。
なんかここまで来て歩いてしまうのは自分に負けるような気がした。

またまた、村上春樹の「走ることについて語るときに僕の語ること」からの引用になるが

僕はなにも歩くためにこのレースに参加したんじゃない。走るために参加したのだ。(中略)どんなに走るスピードが落ちたとしても、歩くわけにはいかない。それがルールだ

そう、せっかくならサブ10だけではなく、歩くことのない「完走」で締めくくりたい。
所詮、「歩かなかった」など単なる自己満足に過ぎないのだが、100kmを歩くことなく走り通したという自分史の1ページを刻みたい。
どうせ死ぬのなら、死ぬ間際に「俺はあのとき歩かなかったんだ」と誇りを持って死んでいきたいではないか。

途中、チームかっぱちゃんの仮装ランナー「スパイディ氏(スパイダーマンの格好をしている)」とすれ違った。
私はスパイディ氏とは面識がなく、普段ならスライド区間で、見知らぬ人に声をかけることはしないのだが、ここでスパイディ氏から元気を分けてもらいたかった。
かなりの大声で「スパイディ!ファイト!」と声をかけると、スパイディ氏は、無言ではあったがオーバーアクションで、私の呼びかけに応じてくれた。
さすが、正義の味方だ。
正義の味方は苦しんでいるランナーに、愛と勇気を分け与えるのである。

95km地点通過。
5kmのラップは34:17。
キロ7ペースまでは落ち込んでいないようだ。
90km過ぎてからは、どんどんランナーに抜かれている展開だが、どうにかこのペースでゴールまで耐えるのだ。

残り4kmの辺りで、イカの仮装をしている有名ブロガー「チャーリーさん」とすれ違った(この方もチームかっぱちゃん)。
チャーリーさんとも全く面識がないが、「イカさん、ファイト!いつもブログ読んでますよ」と、かなりの大声で呼びかけた。
「ありがとう」と返事が返ってきて、ここでもパワーをもらった。
こっからは上り坂であるが、このまま行ける行けるぞ!と思ったところでアクシデントが発生した。

左のふくらはぎが、ビキビキビキーと崩壊寸前になってしまったのだ。

このまま走ったら、確実に脚が攣ってしまう。
どうする?どうする俺?

冷静に考えるのだ。

ここで完全に脚が攣ってしまうと、多分、残り4kmはほぼ歩きになる。
そうすると、サブ10は赤信号だ。
なんとしても、ここは最小限の被害で食い止めなくてはいけない。

ということで、村上春樹には申し訳ないが(というか、なぜ村上春樹に謝るのかは意味不明だが)、4km延々と歩くぐらいなら、200mだけ上り坂を歩いて、また、坂が終わったら走り出せばいい。
ここで歩くのはダメになったからではない、あくまで戦略なのだと、自分を納得させて、力の限りスタスタと歩くことにした。
非常に心残りの歩き区間であったが、きっとここは来年以降の宿題なんだろう。
サロマは1回だけでは卒業させてくれないのだ。

勇気を出して200mほど歩き、そっからはまた走りを復活させた。
うん、大丈夫だ。
攣りそうだった脚は、どうにか持ちこたえそうだ。
多分、結果的に、あそこで思い切って歩いたのは、サブ10達成という目的からすると正解だったと思う。

ワッカの復路を終えて、いよいよ残りは2km。
キョーレツな向かい風が最後の試練となるが、もうここまで来たらどうにでもなれだ。

残り1km。
タイムは9時間42分台。
サブ10は確実なのだが、90km過ぎてからここまで、多くのランナーに抜かされているし、最後の1kmぐらいはダラダラと走るのではなく、力強い走りをしたかった。
脚は相変わらず攣りそうであったが、ゴールではなく「今、ここ」に集中して、足取りを取り戻すのだ。

ゴールまで500mというところで、ふっとまた「すうっと抜けた」感覚があった。
ゴールゲートが見えてきた。
時計は「9時間48分台」を示している。
せっかくだから「9時間50分以内」のゴールを目指そうじゃないかと、ラストスパートをかけた。

長かった。
辛かった。
苦しかった。
いつ大失速するか不安だった。
でも、それ以上に楽しかった。

喜びを噛みしめるように、ゴールラインに飛び込んだ。

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私の2019年のサロマは終わった。
去年のつくばで置いてきたものを、きっちりサロマで取り返した。

ゴール到達。
5kmラップタイム、35:31。

(次回、反省会へ続く)

# by gossy54200 | 2019-07-09 21:42 | ランニング | Comments(2)