さようならロードレーサー(その1)

いきなりであるが、ロードレーサーを処分することにした。

最初はローラー台とマットだけの処分にしようと思っていたが、
考えていくうちに、ロードレーサーがあるために
ローラー台のような使用頻度の低い高価な買い物が増えたのではないか?
ならば、いっそのことロードごと処分してもいいのではないかとの結論に至ったのである。

そもそも自転車たるものは、もっと日常生活に即したものでなきゃならんと思うわけで、
いちいち自転車に乗るために、
ピチッとした服を着たり、窮屈なシューズを履いたり、キノコヘルメットをかぶったり、
そんなことはやってられないのである。
(まあ、ヘルメットはしゃーないかと思うが)

そんでもって、出先でもそのへんてこりんな格好ゆえに、飲食店に入るのも恥ずかしく、
しかも派手な格好でチンタラ自転車を漕ぐのもマヌケなので、
自然とオーバーペースになり、ただ一生懸命走るだけで終わりと、
風情も何もないツーリングとなってしまうのである。

ロードは確かに速いし、長距離走るのには一番理にかなった自転車である。
この自転車に出会ってよかったと心から思っている。

でも、私のようなへたれ足で小心な人間にとっては、
ついつい、自分を自転車に合わせようと無理をしてしまう。

それはどういうことかと言うと、
例えばスピードを気にして、サイコンばっかり見て、
「ちっ、Ave25km/hはキツいなあ」と景色も何も見ないで思ったり、
ロードで峠道を押して歩くのはかっこ悪いよなあと
無理にしゃかりきに登ってみたりとか。
「俺はロードに乗っている」ということが、何か心の重荷になっているような気がするのである。

確かにAve25km/hを保ったり、峠を越えた達成感と言うものはある。
あるのであるが、何か頑張りすぎて、
私にとっての自転車の最大の喜びである
「自力でこんなに遠くに行った」
という感激
を素直に味わうことができなくなっているのではないだろうか?

実際、去年は遠出の主役はロードではなく、
折りたたみ自転車ブロンプトンであった。
時速15kmぐらいでのんびり進み(実際、速度計はつけていないので何キロで走ってるかわからんが)、
ちょっとした坂でも無理しないで押す。
でも、100kmぐらいの長い距離を走る満足感は十分に味わえるし、
輪行の楽チンさはピカ一で、なんと言うかスローで豊かな旅情を楽しむことができるのである。

ブロンプトンでの旅を繰り返すうちに、
「ああ、俺のチャリ旅はゴリゴリ体育会系ではなくて、ゆったり文化系のチャリなんだな」
と、思うわけであった。
(とは言え、我ながら16インチの3段変速のチャリで100km超は尋常ではないような気がするが)

実際問題、ロードを買って3年経つわけであるが、
1シーズン目、2シーズン目は年3000kmは乗っていたのだが、
去年はガクンと落ちて、1000kmも乗らなくなった。

もうロードは十分に堪能したのかなあと。
別に私はレース志向ではないし、ブルベも何かちょっと違うんじゃないかなあと思ったりする。
これからロードに乗ってやりたいことが見えなくなってしまったのである。
(もちろん、レースやブルベで頑張っている人は素直にリスペクトしています。)

今年は「頑張らないチャリ乗り」を目指していくのもありかなあと、
心を鬼にして、サイクルハンターという業者にロード売却査定の見積もりメールを送ったのであった。

(つづく)
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by gossy54200 | 2010-02-28 20:11 | 自転車 | Comments(4)  

Commented by ゆげ at 2010-02-28 21:10 x
えぇっ?!
ちょっと、かなりびっくりしてるんですが・・・
ごしくらいの脚力持っていれば、さぞかしロードも楽しいんだろうなぁって思ってたけど、確かにブログを読んでいるとブロンプトン旅の方が生き生きとしてるような気もする。

で、えーと、これからの話は事後談なの?現在進行形なの?
Commented by gossy54200 at 2010-02-28 22:49
一旦休んでロードのよさを見直すのもひとつの方向かなと
(正直3台のメンテはめんどくさい)
もし次ドロップハンドルのチャリ持つなら、シクロクロス系でまったりの方向と思っています(AnchorのCX900ぐらいがいいかなあ)。

ブロンプトンのゆるい方向はそのままに、
今年はMTBをツーリング仕様にして遊ぼうかなあと思ってます。
具体的にはタイヤをスリックにして、リアキャリアをつけて、1泊2日か2泊3日の小さな旅を楽しみたいなあと。
とは言え、「頑張らない」のでテントとか持ったりめんどくさいことはしないで、健康ランドとかに泊まるゆるい方向でやっていこうかと。

スポーツチャリ暦8年目ぐらいになるが、いまだに自分にとってどういう方向が一番楽しいのかということがつかめない。
それだけ奥が深い乗り物なのだなあ。
Commented by KEN at 2010-04-01 09:31 x
初めまして。
Brompton乗りで、これから、ロードに挑戦しようかと悩んでいる者です。
ロードで思いっきり飛ばして、爽快に走ってみたい気持ちもあるし、すっかりBromptonで、満足している自分もいるし・・・
「そもそも自転車たるものは、もっと日常生活に即したものでなきゃならんと思う」
この一文、なにか非常に共感できました。また寄らせて頂きます。
Commented by gossy54200 at 2010-04-01 21:58
コメントありがとうございます。

ロードが趣味と周りに言うと、
「レースに出ないで何がロードだ」と言うレース至上主義者や
「ホニャララのホイールがどうでカーボンがあーだ。」
という高級部品カスタマイズ至上主義者の雑音がイヤになったところはあります。

私はレースにも高級部品にも全く興味がなく、ただ長い時間ラクに自分のペースで自転車に乗りたかっただけなのです。
あと、無理な車道走行も私には結構ストレスになりました。

そんな周りの雑音を振り切るために、今回ロード処分という荒療治に出たわけです。

将来またロードには戻りたいと思っていますが、そのときは「日常生活に即したロードの乗り方」を追及していきたいですね。
歩道をちまちま走るような、トロトロしたロード乗りがいたっていいじゃないかと思ったりするわけです。

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