セレブな休日を目指す(その3)
120kmのサイクリングが終わった後、風呂に入ってサッパリしたと思いきや
着替えを持ってこなかったため、そのまま汗だくのサイクルジャージを着ることによって
結局、元の木阿弥となったのであった。
まあ、風呂はいい。今度はメシだ。
大広間はやたらガランとしていてた。
人が少ない空間の好きな私としては、これはいい感じのガラガラ具合だ。
さて、メシを食おうとメニューを物色したわけだが、限りなくカレーとラーメンしかないのはどういうことだ?
こっちはセレブな休日を過ごすためにやってきたわけだから、うに丼とかいくら丼とか用意せんかい。
こんな貧乏たらしい、どこでも食えるようなものを食うために
こんなところまで、苦労して自転車で来たわけじゃないのだぞ。
仕方がないので、メニューの中で2番目に高いカツカレー(700円)を注文した。
カレーは見事なまでのレトルトカレーだった。
救いはカツが作りおきではなくて、揚げたてであったということぐらいだった。
レトルトカレーを食いながら、大広間のテレビで新婚さんいらっしゃいを見る。
確かにそこには、そこはかとなく、のんびりとほのぼのとした空気が流れていたのだが
私の求めていた休日はこんなものだったのだろうか?
違う、違うぞ、俺。
オレが求めていたものは、もっとゴージャスでデラックスでエクセレントなものだったのに
一体、どこで歯車が狂ってしまったのか。
あと関係ないが、俺の隣のテーブルにいた高校生ぐらいのガキに言いたい。
こんなところで堂々とタバコ吸うな。
何か満たされないものを感じながら、温泉ホテルを後にした。
さようなら、温泉ホテル。
もう二度と来ることはないと思うが、とりあえず体力だけは回復したよ。
まあ、体力は回復したといっても、こっから登別に行こうなどという気力はなかったので
虎杖浜駅からちんたら普通列車で札幌まで帰ります。
当初の予定では登別からリッチに特急で帰る予定だったんだけどね。
711系赤電車。
中はガラガラ。休日の室蘭本線はガラガラでよい。
ロングシートを独り占めして、苫小牧までひたすら寝ていた。
苫小牧で乗り換え。
へぇ、苫小牧にドンキホーテができたんだ。しかもMEGAだ。
普通のドンキホーテとの違いはようわからんが。
電車は731系。これまたガラガラ。
のどが渇いたので、ホームの自販機で飲み物を調達した。
ちょっとアダルティな気分を味わいたかったので、普段炭酸飲料なんて飲まんのだが
大人のキリンレモンにチャレンジしてみた。
お子ちゃま舌の私にとって、これはただの酸っぱい飲み物だった。失敗した。
もう年齢だけはいい年をしたおっさんなのであるが、
まだまだ大人への道は果てしなく遠いと「大人のキリンレモン」に感じたのであった。
アダルティで優雅な休日を目指したつもりであるが、
結局終わってみれば、いつもどおり、チャイルディッシュでバタバタとした休日になってしまったのであった。
今回の虎杖浜-札幌間の交通費は2100円であった。
札幌から虎杖浜まで自転車で5時間かけて来たわけで、
私の今日一日の行程は、時給換算すると420円になり、
これはコンビニバイト以下と、本来目指しているセレブとは果てしなく遠い結果となり、愕然としたのであった。
どうもあれですね。
ロードに乗ると長距離がラクになると思っていたのだけど、
まだ、ロードに乗せられているって感じで、ロードを乗りこなすには程遠い状態ですね。
例えて言うなら、突然美人の彼女ができて、
それに合わせようと無理をして、地に足がついてないような感じですね。
うまく言えないが、自分で自転車を漕いでいるのではなくて、自転車にせかされている感じ。
その点、ブロンプトンは見かけは頼りないんだけど、なんかそういうとこがよくて
無理することなく、じっくりと、自分の体と対話しながら、人車一体となれる感覚がいいのだよね。
やっぱり彼女を作るならブロンプトンみたいな人だなあ
って、それは一体どんな奴なんだ!
と、まるでわけのわからない結論になったところで、今回の日記を終わる。
走行距離 123km 平均速度 26.0km/h (平地とはいえ、やはりオーバーペースでしたね)
by gossy54200 | 2010-08-25 21:36 | ロード