豊ヶ岡駅(その1)
どこか遠くの秘境に逃げて、ひとりで考え事をして、頭をスッキリさせようと思った。
秘境。
ああ、いい響きだ。
アマゾンのジャングルとか、中国の奥地とか、川口浩探検隊が入る洞窟とか
男の子の冒険心をくすぐるものがある。
とは言え、実際にアマゾンのジャングルとかに行く金も時間も根性もないので、
ホンモノの秘境はやめて、秘境っぽいところに行ってみることにしよう。
ここで出てくるのが秘境駅という言葉だ。
まあ、秘境という言葉から、おおよその意味はわかると思うが
無人駅なのは言うまでもなく、1日に3本ぐらいしか列車が停まらないとか、
駅の周りに民家がほとんどないとか、利用客が1日5人ぐらいしかいないとか、
鉄道以外の手段で行くのがめちゃくちゃ難しいとか、そんな駅のことを言う。
この辺については牛山隆信氏のHPに詳しいので、興味のある方はご覧下さい。
ついでに牛山氏は秘境駅に関する本も出しています。
▲秘境駅へ行こう ▲もっと秘境駅へ行こう
で、牛山氏の独断と偏見で決めた秘境駅ランキングTOP50によると、
札幌近郊にある、豊ヶ岡駅(月形町)が堂々の第21位にランクインされているではありませんか。
これは行くべし、行くしかない。もちろん自転車で。
こういう秘境は人力で行くことに価値があるのである。
月形までは札幌から50kmぐらいで、特にキツイ坂もない平坦な道なので
今回の足はロードを使うまでもないと判断して、MTBを選択することにします。
んじゃあ、行きましょか。
あいの里経由で当別へ行きます。
当別のセイコマでスポーツドリンク、チョコ、ゼリー飲料で補給。
今回は疲れる前に補給をしようということで、30kmぐらいを目安にちびちび補給することにします。
で、当別からはR275、風もほとんどなく、特に苦労することなく月形町到達。
豊ヶ岡は月形の隣駅であるが、道がわからないので、
とりあえず線路沿いの道を進んで、駅にたどり着こうという作戦に出ることにする。
(こういうところの下調べが甘く、
いつも迷子になって後悔するのだが、事前にきちんと道を調べようとする気は毛頭ない)
しかし、道は線路から外れてしまい、どこを走っているのかわからなくなる。
えーい、こうなったら線路の方に戻るのだ!
めちゃくちゃ細い道をとりあえず線路の方向に進んでいくのだが、大丈夫なのか?
踏切発見。遮断機はありません。
踏切から線路を眺めるも、駅らしきものは全く見られず。
もう、わけがわからんくなって、適当に自転車を走らせる。
ココハドコ?ワタシハダレ?ヤッパリコンカイモミチニマヨイマシタ。
道に迷ったが、何だかわからんうちに、R275に復帰した。
そんで、浦臼方向に自転車を走らせると、右手に白い看板が見えるとこがあるので、そこを左に曲がる。
キタキタ来ましたよー。豊ヶ岡駅への案内があります。
道なりに1kmぐらい進むと陸橋があります。
陸橋を越えると、カーブがありますが、そこは道なりに行かずに左に曲がります。
そして、ダートの道を200メートルぐらい進むと、そこは・・・
(つづく)
by gossy54200 | 2010-08-29 18:49 | MTB