そうだ!小樽へ行こう!(その4)
そんなわけで、小樽から札幌まで自転車で帰ることになりました。
体は全身筋肉痛。
その他にも固いところで寝ていたため、あちこちに変な痛みがある。
それでも私は進むしかないのである。
そこにチャリがある限り。
小樽の海。
波ザッパーン。
行きは真っ暗で、海なんてまるで見えなかったのであるが
こうして一夜明けて、穏やかな日本海を眺めると
「ああ、苦労してここまで来てよかったなあ・・・」
なんて、思うわけねーだろ!
長い時間、冬にチャリに乗っていると
どういうわけか「むなしさ」ばかり感じて、「楽しさ」が味わえない。
なぜなんでしょうね?
「冬チャリは自然の摂理に反している」という罪悪感を、無意識のうちに感じているのだろうか。
朝里のすき家で朝めし。
ラー油男としては、食べラーメンマ牛丼(380円)は外せないでしょう。
いただきます。
むむっ。
食べラーメンマと牛丼の具があまりにミスマッチで、食べるラー油の魅力が殺されている。
牛丼の具はいらないので、食べラーメンマ丼として300円ぐらいで出して欲しい。
狙いはいいのだけど、ちょっと惜しいメニューだった。
と、偉そうに評論してみた。
セブンイレブンで飲み物を補給して、再び張碓の峠を越えます。
行きと同様、ひたすら自転車を押して歩いていたが
昨日とは違って、天気はよかったし
大体どのくらい歩けばいいかというのは、わかっていたので、昨日ほどの精神的な苦痛はなし。
札幌まで26kmかあ、もうすぐだな。
(自転車人の距離感覚は壊れている)
気温は0度。
それでも日差しはあるし、めちゃくちゃ厚着してるし、運動して汗だくだしってことで
私の中では体感温度40度ぐらいはあった。
気分はハワイアン、私は冬でも熱い男なのであった。
札幌市突入。あー、やっと帰ってきたなあって感じ。
(それでも残り15kmぐらいあるのだが)
札幌市内に入ると、歩行者が目立つようになってきましたね。
さて、ここで問題となるのは、冬チャリと歩行者との共存です。
夏の間は、スポーツ自転車では車道を激走するので、問題となるのは対自動車なのであるが
冬になると、さすがに路側帯のない、狭くなった車道を堂々と走るのは、身の危険を感じる。
そんなわけで、冬の間は歩道走行になるのであるが
ここで問題となるのは、自転車対歩行者なのである。
冬道は歩道も雪山に囲まれて、夏の間よりも狭くなっている。
よって、前に歩行者がひとりでもいると、抜かせないという事態が起こる。
もちろん、チリンチリンベルを鳴らして
「おらおらぁ、自転車様のお通りだあ!」って、歩行者を威嚇して前に出る戦法もあるのであるが
そもそも歩道は歩行者のためにあるところであるし
あと、小心な私の性格からして、「どけろ、てめぇ!」などとできるはずはない。
従って、歩行者がいると、歩行者が自分の存在に気づくまで
じーっと、5kmぐらいのスピードでぴったりと歩行者に張り付いて
歩行者に気をつかっているフリをしながら
「おらおら、てめぇどけよ!」
と、心の中で叫んでいる、非常に器量の小さい自転車乗りとなるのであった。
こういうとこも、冬チャリが「楽しい」と思えないひとつの理由なんだろうな。
いい加減、文章を書くのがめんどくさくなってきたので
ここで唐突に農試公園に場所を移す。
農試公園にはマウンテンバイク用の、サイクルサーキットなるものがあるのですね。
私の読んだブログで、正月に農試公園のサイクルサーキットに
スパイクMTBで突っ込んで、撃沈したという内容のブログがありましたので
どんなものなのかなあと、実際に行ってみようと思ったわけです。
サイクルサーキットです。
こんなの無理です!絶対に無理です!
ということで、最後はサイクルサーキットで豪快にコケて
お笑いネタで締めくくろうかなあと思っていたのですが
さすがに、これはいくらスパイクMTBと言えども、自転車では1mmも進むことはできないです。
結局、ただ見ただけで終わりと、オチも何もない締まらない最後となってしまいました。
≪個人的連絡≫
やっぱり冬の農試公園のサイクルサーキットは無理でした>店員Aさん
はっきり言って、今回は「やらなきゃよかった」と
つくづく後悔の念ばかりが残ったサイクリングであったが
もし、この記事を読んで
「いやいや、面白かったよ。できればもう一回冬チャリのレポートを読んでみたい」
という物好きなリクエストがありましたら、もう一回ぐらいきちんと計画を立てて臨みたいと思いますので
頼むから物好きななリクエストはしないで下さい、とお願いしたところで、今回の日記を終わる。
2日間の走行距離 67.2km 平均速度 8.9km/h
(このシリーズ終わり)
by gossy54200 | 2011-01-26 21:31 | MTB