暴走ブロンプトン(その1)
40近い男二人で、自転車遊びに行くことにした。
今回は札幌の自転車乗りにとっては定番の
「白石サイクリングロード」→「エルフィンロード」→「北広島トリムコース」というコース。
まあ、定番ではあるが、ゆげ氏は「トリムコース」の存在を知らなかったので、ちょうどいいんではないか。
ゆげ氏の自転車はKHSのF20-R。
ブルホーンハンドル、18段変速とロードバイクにもひけをとらない走行性能を持つミニベロだ。
最近折りたたみヒンジ部分が、ガタついてきているのが、ゆげ氏の悩みだそうだ。
まあ、この辺は折りたたみ自転車の宿命だよな。
対する私の自転車は、今年も16インチ3段変速のブロンプトンである。
走行性能は、その辺のママチャリよりはちょっと速い程度。
白石サイクリングロード。
一部では桜の花も咲いています。
私が桜の花にえらく感動している横で
ゆげ氏は「今更、桜なんて・・・」とちょっと冷めた様子であった。
そうだよな、東京人にとっては桜なんて一ヶ月前の出来事だよな。
「ああ、これもう見たよ」と一ヶ月前のテレビの再放送を眺めているような感じで
ゆげ氏は桜と桜にはしゃぐ私を、冷静に見つめていた。
普段、孤独な自転車乗りである私にとっては
例え、気心の知れたゆげ氏と2人であったとしても、集団走行にとまどいを感じる。
今回も、私が先導して、ゆげ氏が後をついていくという感じなので
私のブロンプトンのトロいスピードに、後ろのKHSのゆげ氏がイラっとしているんではないかと
ついつい余計なことを考えてしまい、いつもよりペダルを漕ぐ足に力が入ってしまうのであった。
そして、ハイライトは、私の横からコルナゴのロードバイクがすっと前に出たときにやってきた。
ここでどういうわけかスイッチが入ったのか、私はコルナゴ氏に必死になってついて行った。
ビタッとマークするようについて行った。
スポーツカーを軽自動車で追いかけるかのように、無茶苦茶な走りで彼について行った。
このときの走りを、友人Y氏は語る(プライバシー保護のため、音声は変えてあります)。
「gossy、ロードバイク思いっきりあおっていたよな」
「こんなのブロンプトンの走りじゃねえよ」
「すげー、恐かったよ」
そう、ブロンプトンって、トップに入れたときのギア比が結構高いので
それなりに本気出すと、かなりのスピードで走ることができちゃうんだよね。
自転車雑誌では、「ブロンプトン=街乗りポタリング用」って評価だけど
ホイールベースが長くて走行安定性があるし
クロモリフレームで乗り心地も柔らかく、スポーツ走行をさせても面白いのですよ。
もっとも、一人で走るときはそんな無茶苦茶はやらんけどね。
人間は一人では何もできないが、集団だと何をやらかすかわからない。
ただ、反対方向から、まったりと優雅に走っている初老のブロンプトン乗りを見て、反省しました。
「ああ、これこそがブロンプトンの正しい姿なのだ」と。
やはり、のんびり上品に走るのが、イギリス製のブロンプトンにはふさわしいのであった。
思いっきりあおった形になったコルナゴのロードバイクの方、ごめんなさい。
反省したところで、お互いの自転車を交換して走ります。
(写真は私のブロンに乗っているゆげ氏の後姿)
私はKHS号でゆげ氏を後ろから追いかけたが、思ったことは
「あれ?もしかしてブロンプトンの方が、スピード出るんじゃない?」ってことだ。
さすがにブロンは3段変速なので、上り坂には弱いが
平地ではKHSにもまったくひけをとらない。
KHSのポジションが私に合っていなかったことを差し引いても
ゆげ氏のブロンを追いかけるのに、結構苦労したのであった。
改めてブロンの走行性能の高さを感じたのだった。
白石サイクリングロードは、北広島に入ってからは「エルフィンロード」と名前が変わります。
鉄橋から眺めるサイクリングロードと線路が好き。
こうして暴走ブロンプトンとKHS号は、札幌から約1時間半で北広島駅に着いてしまったのであった。
当初の予定では2時間ぐらいかけて、まったり行く予定だったんだけどね・・・。
どうも集団走行ってプレッシャーを感じて苦手。
(つづく)
by gossy54200 | 2011-05-01 13:30 | ブロンプトン