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やまめポジション考察(2016改訂版)

約半月前に、突然、まさきさんから教えていただいた「やまめポジション」。
ちょうど骨盤を倒すという考え方が、最近読んだ岩本能史氏の
非常識マラソンメソッド ヘビースモーカーの元キャバ嬢がたった9ヵ月で3時間13分! (ソフトバン...
に通じるものがあったので、どんなものかと試してみたら、これがなかなか快適で
思わず「やまめポジション」が特集されている自転車雑誌のバックナンバーを買いあさり
「やまめ道」への一歩を踏み出したのであった。

※ 2016追記
「岩本式ランニング」と「おじぎ乗り」には共通点があるんじゃないかという思いは、今も変わらないですね。
岩本氏の本には言及されていませんが、正に岩本式ランニングフォームは、「おじぎ乗り」での「後足の荷重を抜いた」フォームであると思いますから。



私が今まで、ロードバイクに乗る時のフォームは
エンゾ早川氏が推奨するような、骨盤を立てて、背中を丸めてコブを作ることを意識したフォームであった。

それに対して、「やまめポジション」は
骨盤を寝かせて、背中をまっすぐ伸ばすフォームで、正にエンゾ氏と対極を行くフォームである。

※ 2016追記
「骨盤を寝かせる」というよりは、「腰を前にグイッと入れる」ってのが、適当な表現かもしれませんね。
(後述するが、「骨盤を寝かせる」という記述だと、「坐骨でなく恥骨で座ること」と解釈されうる)
「背中を伸ばす」ということは意識しなくてもいいと思います。
そうすると変に背筋に力入って疲れると思いますので。
実際問題として、「腰を前にグイッと入れた」状態で、背中を丸めることは多分不可能なんじゃないかと思います。


この二つのフォームに関しては、別にどっちが正解というわけではなく
要はその人にとって、速くラクに走れれば、それがその人に合ったフォームなのだと思う。
(野球で、オーバースローの投手とアンダースローの投手がいるようなものだ)

※ 2016追記
たかが自転車なんですから、「これが絶対正しい!」などと気張らずに、好きに乗ればいいんじゃないかと思います。



でもって、私の場合は「やまめポジション」の方が合うようだ。
ちょっと「やまめポジション」に合うように、自転車のセッティングを少し変えてみた。
ポイントは以下の3点。

1.ハンドルをアップライトなポジションにする。
背筋を伸ばして自転車に乗るためには、ハンドルの距離が遠いと辛くなる。
そこで、ハンドルの角度を少し上向きにして、ハンドルの距離を少しでも近づけるようにしてみた。

※ 2016追記
デタラメもいいとこですね。
基本は「背筋を伸ばす」ことよりも、「おじぎを深くする」ことです。
ハンドルは「深いおじぎ」ができるならば、「低く遠く」が最適です(「自転車の教科書」のP.56~61参照)
ただ、当時のファンライドの「やまめ特集」では、ハンドルは高く遠くが理想みたいなことが書かれていたと思いますので、それにつられてこんなことを書いてしまったのでしょう。


2.サドルを前下がり&前に出す。
実際の「やまめポジション」では、サドルを後ろに下げることが推奨されているようだが
それだとペダリングの際、後ろへの蹴り上げが弱いのではないかという気がして
思い切って、前に出してみることにした。

※ 2016追記
これもデタラメ。
我ながら、よくこんなひどいことを書いたものだ。
ペダリングで後ろの蹴り上げなんていりません(11時~1時の処理が一番大事)。
サドル前に出すと、俗に言う「踏むペダリング」になってしまいます。
深いおじぎができれば、サドルは「後ろに低く」して、「回るペダリング」をするのです(私はできないけど)。


3.ビンディングシューズのクリートの位置をギリギリまで下に下げる。
これによって、母子球(足の親指の付け根)だけではなく
足裏全体を使ってベダリングすることができるというのが「やまめ流」の考え方。
「非常識マラソンメソッド」で「足裏全体を使え」と書かれていたが
自転車でもこれは応用できるんじゃないかということで、取り入れてみることにした。

※2016追記
基本はペダルに足裏の荷重を感じることです(荷重をかけることではない)。
ちなみに私はビンディングペダルだと、足裏の荷重を感じることができず、フラペに戻しました。
ビンディングなど使わず、踏み面の広いMTB用フラットペダル最強ってのが、現段階での私の感覚。



そんなわけで、試してみました。
まずは先週の土曜日、石狩→厚田望来→当別→あいの里と80kmぐらい走ってみました。

この日は5mぐらいの北風で、最初のうちは向かい風なのですが
この「やまめポジション」、向かい風にすごく強い
突っ立ったポジションなので、向かい風をモロに受けるように思うかもしれないが
風が頭からおなかに通り抜けるような感じがして
以前のポジションのように風が体全体に当たって、壁に向かって進むような感じがない。
私は向かい風には極端に弱く、普段なら20km/h以下ぐらいまでガクンとスピードが落ちてしまうのだが
このポジションだと、なんとか22~23km/hぐらいを維持することができる。
結局、この日は風が強かったにも関わらず、Ave25.8km/hと私にとっては驚異的なスピードであった。

そんでもって、今度は富良野アースライドで「やまめポジション」を試してみました。

上り坂で威力を発揮した
今までだったら足が真下に来たとき(時計の6時の位置)で、ペダリングが止まった感じだったが
このポジションだと、そこから更に8時の方向ぐらいまでに、ぐいっと力を入れることができる。
その結果、回転数は稼げなくなったが、以前より重いギアで踏むことができるようになり
速度は2~3km/h速くなったように思う。
それと、やまめ式のダンシングがすばらしい。
体を前に投げ出し、腕を伸ばし、歩いて坂を上るのに近い姿勢でペダルを体重に乗せていくやり方は
上り坂でもスピードがグイグイ乗って、更に一枚重いギアで踏み込むことができる。

※2016追記
なんて滅茶苦茶なことを書いているのだ!!!!
「自転車の教科書」にも書かれているが、3時以降からペダルを踏み込んでもタイヤを押し付けるだけで、前に進む力には全くならないぞ!
単に自重を利用した「縦踏みペダリング」によって、今までよりも重いギアを「踏める」だけになったのだろう。
あくまで基本は「前への荷重移動」(私はできていないが)、全体重でペダルを踏みつけることではない。



下り坂が怖くない
背筋を伸ばすことによって、重心が安定し、更に空気抵抗を感じるので、下り坂でも恐怖心を感じない。
40km/hを超えても、ブレーキに手をかけたいとは思わない。
これで、もうちょっといいホイールを履かせたら、もっと下り坂が好きになるのではないだろうか。
アースライド後半のダウンヒルは、最高に気持ちがよかった。

※2016追記
「背筋を伸ばすことによって、重心が安定し」って記述は意味不明。
何が言いたいんだ俺は?
スキーをやったことがある私としては、「後傾で下ること」の恐ろしさをよくわかっているので、前に体重を持っていこうとする「おじぎ乗り」の考えはしっくり来る。
自転車もスキーも、体重移動についての考えは共通なんじゃないか。
ただ、この辺はスキーをやったことのない人にはわかりずらい感覚だと思うが。



下ハンドルが持ちやすくなった
ハンドルの距離が近くなったので、下ハンは持ちやすくなった。
ただ、骨盤をかなり倒し込んだ状態で、長い時間漕ぐのはやはり辛い。
せいぜい2~3分ぐらいが、連続して下ハンを持てる限界。
この辺はポジションの見直し、セッティングの調整など、もっと改善の余地があるんじゃないかな。

※2016追記
下ハン云々よりも、ブラケットポジションでもいいから、「手を低く遠く」ってのとにかく理想ですね。
ハンドル近づけて、下ハン握って、「ひゃっほーい、空気抵抗減った」などと喜んでも、あんまし意味ないと思う。



尿道のダメージが大きい
骨盤を前に倒すスタイルは、尻へのダメージは少なく。
実際、尻が痛いと感じることはなかった。
ところが、悲劇はトイレに行ったときにやってきた。

ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・

小便が出るときに尿道に激痛が走った。
このときはさすがに、もうやまめ乗りなんてやめると思った。
セラアナトミカみたいな穴あきサドルでもこれなんだから
穴なしタイプのサドルだとエラいことになってしまうな。

※2016追記
この記述は最悪!!!
この記事で一番間違っているところです。
全力で訂正しないと堂城さんに申し訳ない。
「骨盤を寝かせる」を意識しすぎて、坐骨ではなく恥骨でサドルに乗ってるから尿道が圧迫されるのだ!
(「恥骨でなくて坐骨で乗る」ってことは西加南子さんの本にも書いてますね)
そうではなく、あくまで坐骨で座った状態で「腰をグイッと前へ入れる」のだ。
ちなみに現在では、穴なしのサドル「リーガル・サンマルコ」でも尿道が圧迫されることなど全くありません。
あと、堂城さんの本では、「サドルが高すぎる」ことを原因にあげていますね。
サドルが高すぎるんで、おじぎ乗りっぽいことをすると、坐骨ではなく恥骨で座る結果になるのかもしれません。



あと、尿道以外の欠点としては
やまめポジションではサドルの前後を長く使う乗り方なので
セラアナトミカのように、ほぼ一点のポジションでしか尻に合わないようなサドルでは
威力を発揮できないんじゃないかなあと。
「もうちょっとサドルの後ろに乗りたい」というところで、サドルの形状が合わないので
そういうところでは、ぎこちないペダリングになってしまう。

まだまだ試行錯誤の段階なので、そのうち欠点は解消されるかもしれないが
尿道の激痛だけはマジ勘弁って感じですね。

「やまめポジション」の講習会は、基本、長野でしか開かれていないのですが
なんと来月、札幌でも「やまめの学校@北海道」が開催されます!
(詳しくはこちら
早速、私も開催日の8月8日、平日にも関わらずゴーカイに休みをとって受講の申し込みをしました。
今から、どんな風に走りが変わるのか、非常に楽しみです。

そんなわけで、この講習をきっかけに、更に自転車バカに磨きをかけたいと思いつつ、今回の日記を終わる。

by gossy54200 | 2011-07-02 01:35 | 自転車  

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