ベイスターズを応援するということ
買収されて、球団名が「モバゲーベイスターズ」になるとか
4番村田にFAで逃げられそうだとか
一軍スタッフ不在で秋のキャンプを迎えようとか
指導者経験の全くない新庄を監督にしようとする動きがあるらしいとか
もはや企業の売名行為ありきで、最初から勝つことを放棄しているとしか思えない。
横浜大洋時代から20年以上やっているファンをやっている私としては
このような逆境には慣れているつもりだ。
ベイスターズの応援を通じて、私は「忍耐」というものを学び
世の中は思う通りにはいかないということを、嫌というほど見せつけられた。
巨人のような強いチームのファンは
「勝って当たり前、負けて何やってんだ!」とストレスを貯めやすい思考に陥っているが
我らが横浜ベイスターズファンは
「負けて当たり前、勝って万々歳」と、めったにない勝利を心から喜べるおめでたい奴であって
ストレスに強く、物事に動じない粘り強さを持っていると自負している。
とは言え、最近のベイスターズは弱すぎる。
私が子供のころの大洋は、5位が定位置であって
その下にヤクルトや阪神がいることが多く
せいぜい3年に一回ぐらいしか最下位はなかったように記憶している。
それが最近は4年連続のぶっちぎりの最下位と来ていて、まるで強くなる要素がない。
私の楽しみは、年に一度の横浜スタジアムでの野球観戦であり
横須賀の二軍戦にすら足を運び
札幌ドームのハムとの交流戦も毎年行っていたのであったが
ここ数年徐々に観戦数は少なくなり
ついに今年は生でベイスターズ戦を見ることがなく一年を終えてしまった。
徐々にベイスターズ愛が冷めつつある中での、今回の身売り騒動だ。
私はこのままベイスターズファンをやめてしまい
大衆に迎合してファイターズを応援するような、普通の道民になってしまうのだろうか。
そんなことを思いながら、本棚を眺めていると
「ホエールズ&ベイスターズ60年の軌跡」という本を発見した。
そうだ、そうだ、この本もう1年以上読んでないから、ブックオフにでも売ろうと思っていたんだ。
とは言え、せっかく見つけたし読んでみるか。
おお、TBSの朝の番組に出てくる浅井信雄さんのコラムがあるではないか。
関口宏が浅井さんにコメントを求める場面が好きなんだよなあ。
その浅井さんのコラムから抜粋
山あり谷ありの長い人生を送ってきた私は、挫折したとき、2種類の人間を目撃した。私から去っていく人と、私に近づいてきて助け励ましてくれた人。後者の人の温かさを決して忘れない。
私も、挫折した人から離れていく人間にはなりたくない。この人生観でいえば、今のベイスターズを見捨てることなどとてもできない。たとえ去るファンがいたとしても、私は「最後のベイスターズ・ファン」になる覚悟である。
ああ、そうなんだ・・・。
ベイスターズは僕の人生なんだ・・・。
ここでベイスターズを見捨てるということは、自分自身を見捨てることになるんだ・・・。
ベイスターズの応援を通じて
勝利を「求める愛」ではなく、勝とうが負けようが無条件に応援する「与える愛」の姿勢を身に付けていこう。
挫折した人間、弱い人間を見捨てないような人間性を身に付けていこう。
そんなことを、ちょびっと思った、ここ数日のベイスターズ騒動なのであった。
例え新庄監督になろうとも、私は応援し続けまっせ!
(むしろ森や古葉で失敗したんだから、それと正反対の新庄もありなのではないかと思う)
by gossy54200 | 2011-10-25 01:47 | 野球