2年ぶりに道道38号線が全面開通したのでロードで走ってみた(その5)
New452号線はいきなりトンネルから始まる。
右手には建設中のシューパロダム。
大分完成が近づいているようですね(2013年春、完成予定)。
トンネルに入ります。
「シューパロトンネル」という名前のトンネルで、全長2310mと長~いトンネルだ。
ライトを点けて、いざ突入!
さ、寒い((((;゜Д゜)))
なんじゃ!この寒さは。
明らかにここだけ氷点下の世界だ…っつーのは大げさだが、外と5℃ぐらいは気温が違うんじゃないか。
よーし、ここは一生懸命漕いであったまらないとなあと思い、ペダルを必死に回すも、全然スピードが出ない。
どうなっているんだ?
トンネルというのは仮の姿で、ここは異次元の世界への入り口なのではないだろうか。
あと、このトンネル、新しく作られたのはいいんだけど、自転車が通れるような歩道はないんだよなあ。
歩道のない長いトンネルって、走るの恐いんだよなあ。
「1km以上のトンネルは、幅2m以上の歩道をつけろ」なんて法律ができないかしら。
まあ、交通量は皆無に等しいので、そんなに危険ではないって言えば、危険でもないんだけど。
トンネル新しく作るなら、もうちょい自転車のこと考えてもいいんじゃないだろうか?
トンネルを抜けたら、そこは異次元の世界だった…ということはもちろんなく、やっぱり国道452号線だった。
そんでもって気がついたらかなり高いところに上っている。
50mぐらいは上っているのではないだろうか。
トンネルの中だと平らに見える道も、実は緩やかに上り坂だったのね。
そりゃあ全然スピードが出ないわけだ。
さて、私がこのNew国道452号線を走りたいと思った最大の理由は、ここからあの三弦橋をどうしても見たかったからだ。
あの美しい三弦橋を新しい道から見たら、どんな感じになるのかどうしても知りたかったのである。
参考のため、旧道から眺めた三弦橋(2010年10月撮影)。
おお、橋と湖のコントラストが美しい。
さあ、新道から見た三弦橋はどんな感じなんだ?
ワクワクするぜ。
と、右手のシューパロ湖を眺めると…。
ああ…。
こんなの…。
こんなの三弦橋じゃねえよ!
失望した。
心底失望した。
旧道からあれだけ鮮やかに見えていた三弦橋は、新道からはアリンコのようにしか小さく見えないショボイ橋になっていたのだった。
無念だ。
無念すぎる。
「どーせ、あと1年でなくなるんだから橋なんか見えなくていいべ」
(三弦橋はシューパロダムの完成と共に水没する)
そんな道路設計者の心の叫びが聞こえてくるようなガッカリ感を思う存分味わった。
ああ…、私はこれを見るために100km以上もここまで自転車を漕いできたのか…。
新道から見下ろす旧道。
ダム工事関係車両以外は通れない。
もう、これ以上国道452号線を三笠方面に進む気にはならなかった。
来た道を元に戻るのだ。
さようなら、さようなら、三弦橋。
失意のどん底に打ちのめされながら、下り道となったシューパロトンネルを快調に飛ばしていたのであったが、シューパロトンネルはやっぱり極寒の道であった。
そしてトンネルを抜けると…。
うわ!鹿だ!
鹿は最初一頭だけだったが、そのうち四頭ぐらいの集団となって、道路を横切っていった。
さすが人里離れた国道452号線。
出てきたのが熊じゃなくて鹿でまだよかったわ。
今回のサイクリングで一番ビビった瞬間であった。
でもって、何もない道を夕張方面に走っていくと
エロ本発見!
熟女ものというところが、なんとなくうらぶれた夕張っぽくて、いい雰囲気をかもしだしている。
が、私は熟女ものは好きではないので、あえて拾わずにそのまま放置しておいた。
さようなら、熟女エロ本。
オードリー春日のような、熟女のよさがわかる人に拾われることを祈る。
で、このまま自走で札幌に帰るのは疲れるしめんどくさいので、新夕張からJRで帰ります。
久々にコクーン登場。
ロード輪行で使うのは1年半ぶりぐらいの気がする。
(確かこのときの目的地も夕張だった)
非常に場所をとるコクーンであるが、新夕張からの列車はガラガラであったので、特に影響なし。
新夕張駅の近くにあった道の駅で買ったおやきを食べる。
いつの間にか、こんなところに道の駅ができていたのね。
あんこがたくさん詰まっていてうまかったぜよ。
クリーム味の方は普通だった。
ロングシートに座りながら、夢の世界へいざなわれます。
zzz…。
目が覚めたときは追分で、追分では怒涛の30分待ちであった。
ああ、こんなに待たされるならケチらず特急使えばよかったかな。
でもって、追分を出発してからも、駅でもない信号所で特急列車通過待ちのため5分も6分も停められたのね。
終点の千歳までの道のりは限りなく遠い。
ただ、ノロノロ走っていた列車のおかげで、原野からの夕日を思う存分味わえたのだった。
千歳でエアポートに乗り換え。
デッキででかい輪行袋を抱えながら、無事に札幌に到着したのであった。
2年越しの夢であった足をつかずに丁未峠を自転車で上るという目的を達成し、更にはNew452号線からショボイながらも三弦橋を見ることができて、満足、満足の1日なのであった。
そんなわけで、支笏湖、小樽、夕張と続いたGWの3日連続のサイクリングはおしまい。
走行距離 127.15km
平均時速 20.6km
最高時速 52.8km
(このシリーズ終わり)
by gossy54200 | 2012-05-10 21:16 | ロード