俺チャレ2012~はるばる行くぜ函館(その8)

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恐くて、恐くて、恐くて、とにかく恐かった静狩峠を越えて、長万部バイパスに入ります。
街灯がついていて明るい道を走ると、ようやく生きた心地になりますね。
節電、節電ってのも結構だが、やっぱり街灯は大事。
暗闇は悪。

ローソン長万部平里店で、3時間ぶりの休憩。
ふー、何て明るい店内なんだ。
人の営みが感じられる空間、最高!
いやー、生きててよかった。

雨の峠で冷えた体を暖めようと、「できたて厨房」のきつねうどんを食べます(310円)。
ついでに栄養ドリンクも。
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イートインスペースで、できたてのうどんが食えるのはいいね。

いただきます。

う、うまい………。

すげえうまい!泣きそうだ。

なんだよ、このうまさ!これが310円なんて反則だ。

讃岐うどんに関西ベースのだしの効いたスープがたまらん。

これもひとえに、今までの約220kmの苦行があってこそのうまさだ。
あの恐ろしい峠越えがあってこその、ご褒美のうどんなのである。

断言してもいい。

このローソンのうどんが、今までの人生の中で一番うまいうどんだと。

こうやって太字で強調して書くと、すげー貧乏臭いように感じるが、310円で精一杯の幸せを感じることのできる私はつくづく得な男だと思う。

うどんを食いながら、スマホでTwitterをチェックする。
ゆげ氏から「無茶するな」というコメントをいただいたのだが、もう俺めちゃくちゃ無茶しとるっちゅーねん
そういうことはもっと早く言え!………、いや、精一杯の励ましのメッセージをありがとう。
ホントにゆげ氏だけではなく、多くの方のTwitter上の励ましが、今回の無謀なチャレンジの原動力になりました。ここでお礼申し上げます。

すっかり身も心も温まり、ローソンを後にすることにした。
さあ、あと100kmちょっと、張り切って行きましょー!オー!

外に出ると、ブルっと寒さを感じますね。
雨は若干小雨になったようですが、気温が13℃ぐらいなので、動いていない状態では肌寒く感じますね。

そんなわけで、体を暖めるためにも走り出しましょう。
道はさっきよりも明るく、路側帯も広くて走りやすいですね。
長万部~函館間は以前にもブロンプトンで走ったことがありますので、大体どんな感じの道かはうっすらと記憶にあります。
ただ、あんときは昼間だったので、見えている風景は当時とは全く違いますが。

ついに残り100km!
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ここからは、1km置きに出てくる「函館まであと○○km」の数字が減っていくことだけが楽しみでしたね。
ようやく、函館が現実のものとして見えつつあります。
さあ、このまま逝っちゃいましょう!!

長万部~八雲間は、ひたすら平坦で単調な直線です。
ここまで来ると眠気との戦いにもなってきますね。
峠のときの緊張感を10とすると、ここでの緊張感は3ぐらい。
気をつけろ、こういうときに落とし穴があるのだぞ!

でもって、峠のときは気持ちが張っていたので、疲れを感じる余裕もなかったのですが、この辺になってついに来ましたね。
両膝の裏が痛い、ハムストリングスの筋肉が全然使えない。
肩が痛い、首が痛い。
まあ、いろいろ痛いところはあったんだけど、一番しんどかったのが尻。
とにかく、痛くてまともにサドルに腰を落ち着けることができない。
30秒ぐらいダーッと走って、サドルから尻を浮かせて惰性で走らせて、またサドルに腰をかけてダーッと漕いで……、なんてのをしばらく繰り返していましたね。

もうね、ここまで来るとフォームなんてどうでもいいんです。
エンゾ式がどーとか、やまめ式がどーとか、そんなのは関係ないんです。
とにかく前に進めさえすれば、それでいいんです。

AM3:00ごろ、八雲町中心部に到達。
感覚がマヒして、雨が降っているかどーかももうわからん。
この時間の八雲の気温は12.9℃、風は西北西に0.6m/s。

八雲でもう足の痛さは限界、もうフロントアウターでは踏めない。
坂でも向かい風でもないんだけど、フロントのギアをインナーに落としましょう。
20km/h以下でくるくる回します。
(どういうわけか、長万部から電撃的にサイコンが復活した)

以前、おかず汁粉さんのブログで、自転車に乗っていると「気持ちが無になる派」と「いろんなことを考える派」に別れるというようなことが書かれていましたが、普段のチョイ乗りぐらいでは、私はどっちとも言えないのですよね。
その日の精神状態に左右されるという感じで。

ただ、300kmぐらいの距離になってくると、はっきりと「気持ちが無」になりますね。
いや、気持ちが無になるというか、「何も考えられない」というのが正しい表現かもしれませんが。

何も考えられず、ただ、頭の中で自分の動きを実況中継しているのです。
「回してます、回してます」
「鳥の声が聞こえます」
「車が後ろから来ます」
「坂です、坂です」
「尻が痛いです」

ただ、不思議なことに「しんどい」とか「楽しい」とか、そういう感情は一切頭に入らないのです。
ひたすら客観的に自分を実況中継しているという感じ。
意識はあるんだけど、感情が入らずに、自分が自分でないような不思議な感じになっちゃうんです。
宗教的な悟りって、こういうときに開けるものなのかね。

意識は無に近づいてきていますが、AM4:00近くになると、空も明るくなり、はっきりと周りの様子が見えてきます。
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函館まで50km切りましたぜ!
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八雲と森の境に「湯の崎トンネル」というトンネルがあるのですが、このトンネルが地味に恐ろしい。
長さは400mぐらいと大したことはないのだが、とにかく狭い。
以前ブロンプトンでこのトンネルを通ったとき、交通量が多かったので、自転車を降りて幅50cmぐらいの歩道を歩いて行ったのだが、私の横を10cmぐらいすれすれのところを路線バスがぐわぁーっと通り、命の縮む思いをした。
私が通ってきたトンネルの中で、この「湯の崎トンネル」は旭川の「春光台トンネル」に並ぶ、自転車のことを全く考えていない劣悪トンネルである。

と、「湯の先トンネル」がいかに最悪かということを語ってきたわけだが、幸いにも今回は早朝で交通量がゼロに等しかったので、特に問題もなくトンネルを抜け、森町に入ります。
ここで時刻はAM4:30ぐらい。
雨は止んでいたのかな?
ずーっと雨に降られていると、もうどうでもよくなって、雨に気をとられなくなっちゃうんですよね。

この時間の森の気温は12.1℃、風は北北東に0.8mとゆるく追い風。

この辺りから、細かいアップダウンが気になり始めましたね。
静狩峠に比べると、全然大したことないのだが、もう足がというか気持ちが言うことを聞かない。
ちょっとした坂でもすぐに10km/hペースにガクンと落ちる。

森の道の駅で休憩。AM5:00ちょっと前だったかな。
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ここが最後の休憩地点です。
食欲はほとんどなく、固形物をあまり受け付けない感じなのだが、栄養は取らなくてはいけない。
豊浦のコンビニで買ったおにぎりとシリアルバーを強引に詰め込みます。
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函館まであと約40km。
次回、感動のゴールか?

(尚、続きは私がオホーツクサイクリングから帰ってくる7/8以降になりますので、あしからず)
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by gossy54200 | 2012-07-06 00:05 | ロード | Comments(4)  

Commented by pen at 2012-07-06 09:11 x
恐ろしい闇夜が永遠に続くのかと思っていましたよ!
天気が悪いなりに、空が白んで来たのでほっとしました。
Commented by ゆげ@softtail.log at 2012-07-06 23:00 x
わはは、無茶するなってツイートした時はすでに「手遅れ」だったんだな(笑)
で、こんな過酷な挑戦して息つく間もなく、今現在はオホーツクサイクリングに参戦か・・・わしだったらこれでもう半年くらい自転車乗らないかも
Commented by gossy54200 at 2012-07-09 01:49
>penさん

いよいよこれからが明るくなる展開です。
長万部からは平坦な道でしたし、路側帯は広かったですし、3時ぐらいからどんどん明るくなっていきましたし、気分的にはラクになりましたね。
Commented by gossy54200 at 2012-07-09 01:51
>ゆげさん

一番の無茶が終わった後にあのツイートだったかんな(笑)
オホーツクは函館チャレンジに比べたら楽勝などと思ってましたが、あれはあれで意外としんどかったのね。
ちなみに来週は支笏湖、白滝峠、美笛峠ありのブルベ札幌200コースを走る予定です。
過酷な挑戦はまだまだ続くのよ。

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