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俺チャレ2015~ブロンプトンで行く逆オホーツクサイクリング(その10)

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長きにわたってお送りしてきた「俺チャレ」シリーズも、いよいよ今回をもって最終回を迎えることになりました。
感動のフィナーレに向けて、ハンカチを用意しておいてください。

……、などと言いたいところですが、大ボス「知床峠」を過ぎてしまうと、残りはプロ野球で早々と優勝を決めたチームの消化試合のようなもの。
「とりあえず、まだ残っているから走っておくか」ぐらいのモチベーションしかなく、力の抜けたダラダラとしたサイクリングが続きます。
まあ、こっから残り55kmで、残り時間は4時間。
んでもって、うち15kmは延々と下り坂ってもんだから、これで気を抜くなというのが無理というものだろう。

しかし、こうした気の緩んでいるときに限って、パンクとか落車とか、アクシデントが起こるものなのである。
心して、知床斜里駅までの道のりを走っていかなければならない。


峠のてっぺん到達後も、特に大きな休憩もすることはなく。

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いよいよ、今回の「俺チャレ」最後の舞台、斜里町へと移ります。

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にしても、今回の256kmのライドで、通過した自治体は「根室」「別海」「標津」「羅臼」「斜里」の5つしかなかったんだよね。
どうりで、ほとんど市街地がなかったわけだ。
やっぱ、道東って広いんだなあと、改めて痛感させられた。

ちなみに、本物のオホーツクサイクリングは「雄武」「興部」「紋別」「湧別」「佐呂間」「北見(旧常呂町)」「網走」「小清水」「斜里」と、212kmで9つの自治体を通ります。

峠のてっぺんから約15kmは、ひたすら下り。
今まで蓄えてきた位置エネルギーを、一気に運動エネルギーに放出させて、わたしゃ何をしなくても勝手に前に進んでいくよ。
あー、楽チン、楽チン。

「知床五湖」なんてのがあるのか。
ふーん。

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多分、知床に来た観光客の87%ぐらいは、知床五湖に行くんじゃないだろうかというぐらいに、メジャーな観光地であるが、もちろん私は無視だ。
人口密度の低いところが好きな私にとって、観光客たくさんいるとこって、苦手なのよね。

熊が出るらしいです。

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「餌やり、接近、厳禁!」って、キツネじゃないんだから、熊に近づいたり、餌やる奴なんていねーだろ。
いや、こういう看板があるぐらいだから、過去に熊に近づいて餌をやって観光客がいたってことか?
恐るべしは、熊の恐ろしさを知らない内地の観光客である。

日に照らされて、オホーツク海もキラキラしておりますわよ。

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変わった形の岩がありますなあ。

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こういう岩を見ると、せたな町の大成地区を思い出す。
あの辺も珍岩、奇岩のオンパレードだったなあ。
もう一度、道南の日本海側を自転車で走ってみたいものだ。
せたな在住時は、あれが「当たり前」だと思っていたのだが、実際に離れてみると、「当たり前」が「有難い」ものに感じるんだよなあ。

知床五湖の更に奥に、「カムイワッカの湯の滝」ってのがあるらしいけど、見に行くのがめんどくさいので、国道沿いにある、滝だかなんだかよくわからないコイツで十分だろう。

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15:44。

ウトロ市街到達。
ここまで217km。

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この時間のウトロの気温は26.1度、風は北東に0.4m/s。
峠を越えてから、急に、もあっと来た感じですね。
やはり根室管内に比べ、網走管内に入ると気温が高くなりますな。
本物のオホーツクサイクリングでも、高温でリタイアされた方が結構いらっしゃったようだ。

さて、楽しい下り坂も終わって、こっからまた自転車を漕がないと、前に進まないんだなあ。
とりあえず、セイコーマートもあることだし、休憩しよう。

ここのセイコーマートはゴミ箱があるので、今までのペットボトルや、カロリーメイトの空き箱や空き袋を、どかどかと捨てることにします。
ああ、ゴミ箱の何とありがたきことか。

知床峠で完全にひからびたので、ポカリスエット500mlを購入(150円)。
食欲はまるでないが、仕方なしにカロリーメイトを食べる。
これで俺チャレスタートから、22本のカロリーメイトを食べた計算になるわけだな。
そりゃあ、カロリーメイトを見るのもイヤになるわけだ。


休憩もそこそこに再出発しましょう。
網走まで79kmか。

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なんとなく網走までも体力的には行けそうな気がするが、それをすると釧路まで帰れなくなるので、やっぱり38km先の斜里市街を目指すことにした。

すげー名前のトンネルだ。

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なぜか「オシンコシン」という字を見て、「そう言えば、昔いた漫才師のおぼんこぼんって、今何やってるんだろ?」と、どうでもいいことを考えた。

オシンコシンの滝。

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すげー人がいて、近づく気にならんかったので、遠くからそーっと写真を撮るにとどめておいた。
せめて人は映さないように配慮しようと思ったが、ひっきりなしに、入れ替わり立ち代わり人がやってくるので、もう面倒だと、観光客ごと写真を撮った。

やっぱ、俺は観光地には似合わない。
ひとりで自由に走っているのが性に合うな。

ああ、海だなあ。

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網走に行って、味軒のラーメン、久しぶりに食いたいなあ。
行かないけど。

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おお、斜里岳ではないか。

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2週間前の「グランフォンドきよさと」で見たばっかりの斜里岳であったが、やはり斜里岳はいいなあ。
地元に住んでいる人は、いちいちそんなこと思わないのだろうけど。

斜里市街が近づいてまいりました。

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これが24時間テレビの芸能人マラソンであれば、BGMにサライが流れ出し、ボロ雑巾のように疲れ果てたランナーに対して、「感動をありがとう!」って展開になるのだろうが、残念ながら、私はいたって元気であって、あと50kmぐらいは進む余裕がある。
「JRの関係で仕方なく斜里で終わりにするんだ」ってぐらいに、ゴールに対する思い入れがちっともわいてこない。
ここが、24時間テレビと俺チャレの違いなのであろう。

本物のオホーツクサイクリングだったら、にぎにぎしくゴールを祝してくれる人たちのいる「ゆめホール知床」であるが、この日はひとりぼっちで、寂しげな満足感を味わった。

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祭りの前の静けさという感じで、ひっそりした「ゆめホール知床」であったが、きっと、本番のオホーツクサイクリングである次の日には何百人ものサイクリストが、お互いの健闘をたたえあう場所となるのであろう。
わたしゃ、一足先に自分で自分を褒め称えておくぜ。
さらばだ!本物のオホーツクサイクリングのゴール地点よ。


18:04。

俺チャレのゴール地点である「知床斜里駅」到着。

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本物のオホーツクサイクリングが終わった後は、何台もの自転車が輪行準備をしているこの駅も、ひっそりとしているものだよ。

ここで、今回の走行のまとめ。

総走行距離 256.17km
平均速度 17.1km/h
平均移動速度 18.7km/h
最高速度 48.4km/h
総走行時間 15:00:05
獲得標高 1838m

一応、ガーミンでは消費カロリーは6187kcalってなってるが、今回は心拍計をつけていないので、あくまで目安の数字である。
ただ、こうして見ると、約6000kcalの消費に対して、カロリーメイト22本(2200kcal)は少なすぎるってことなんだなあ。
とは言え、あんなもん60本も食いたくないぞ。

家に帰るまでが「俺チャレ」ってことで、セイコーマートでポカリスエットを購入します(150円)。
まだまだ「ポカリカロメ縛り」は続きますよ。
さすがに、もうカロリーメイトは胃が受け付けなくなっているので、食わんかったが。

釧路までの切符を買って(2810円)、ボケーっと19:13の列車を待ちます。

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後は、列車に乗って、ボケーっとしてれば釧路に着くのさ。

22:14、釧路駅着。

そっから、自転車広げて、家までポタポタと。
途中のセブンイレブンで、食料の買出し。
もちろん、「ポカリスエット」と「カロリーメイト」以外のものだ。

22:30ごろ、無事に家に着き、セブンイレブンで買った冷やし中華を食べ

「世の中にはカロリーメイト以外で、こんなうまいものがあるのか」

と感激し、俺チャレ The end。
今回の俺チャレで、ホテルのフロントと2、3言葉を交わした以外は、一切会話をしなかったのが俺らしいかなあと。

《俺チャレ総出費》

・ドラッグストアでカロリーメイト(138円×6)、ポカリスエット(100円×2)=1028円
・釧路-根室間のJR運賃=2490円
・根室グランドホテル宿泊費=8424円
・羅臼の自販機で買ったポカリスエット=160円
・羅臼のセイコーマートでカロリーメイト(197円×2)、ポカリスエット(150円)=544円
・ウトロのセイコーマートでポカリスエット=150円
・斜里のセイコーマートでポカリスエット=150円
・知床斜里-釧路間のJR運賃=2810円

計 15756円


本物のオホーツクサイクリングの参加費(17000円)よりも安上がりで、まあまあ楽しめたのでよかったんじゃないかな。
コース的には知床峠以外は、これと言った難関はなく、風向きにも恵まれたおかげで、「俺チャレ2015」は無事成功という形で幕を閉じることができました。
また、来年以降のチャレンジに期待いただければと思います。

それでは、全国47人(推定)の俺チャレファンの皆様、また来年まで。

サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。

(このシリーズ終わり)

by gossy54200 | 2015-07-23 20:51 | ブロンプトン  

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