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斎藤一人さんとの出会い

2009年。

私は得体の知れない壁に突き当たっていた。
何かを変えたいと思っていた。

多分、勝間和代さんとかの自己啓発本を読みまくって、頭がおかしくなっていたのだろう。
冷静に考えたら、さほど経済的に困っていたわけでもなかったが(この年にブロンプトンを購入するぐらいの無駄金はあった)、年収を上げなければならん、もっともっとワシは頑張らなきゃあかんと、「頑張れ教」に洗脳されていたのだろう。

無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法

勝間 和代 / ディスカヴァー・トゥエンティワン



そんなとき、「とある分野の勉強をしなくてはいけない!」と発作的に思い込み、スクールに30万ぐらい払って、「これは自己投資だ」と自分をだまし、週2~3回、仕事終了後、家から10kmぐらい離れたところにあるスクールにギコギコと自転車で通っていたのであった。

そこで、スクールの先生より、ものすごくいい話を聞いた。
具体的にどんな話かは、今となってはきれいさっぱり忘れてしまったので、きっとどうでもいい話だったような気もするが、とにかく当時の私にとっては、滝に打たれ悟りを開いたような刺激があったのだった。

あまりに感動した私は、「いやあ、すごいいい話でした」と目からウロコをボロボロこぼし、その先生より、「この本を読むといいよ」と3冊の本を紹介してもらった。

変な人の書いた成功法則

斎藤 一人 / 総合法令出版



変な人の書いたツイてる話

斎藤 一人 / 総合法令出版



変な人の書いたツイてる話〈PART2〉

斎藤 一人 / 総合法令出版



早速、斎藤一人さんの本をAmazonで注文した。
ちょっとクセのある内容ではあったが、私の汚れていた心が浄化されていくような気がした。

そして、以下のことを努力目標としていくことに決めたのである。

・自分は「ツイてる」と思う。
・他人の悪口は言わない。

これはあくまでも努力目標で、人間のできていない私は、なかなか悪口を言わないという目標はハードルが高く、ついつい愚痴をこぼしてしまうこともある。
しかし、それまでは、他人の悪口モードになると、いくらでもその人の批判を口にすることができた私であったが、ちょこっとだけ躊躇することを覚えた。
悪口は「天につばを吐く」行為で、それは必ず自分に返ってくると思うようにし、精神が崩壊しない程度にぐっと飲み込むことにしていった。

すると、どうなったか?
年収は10倍ぐらいに上がったのか?
かわいい彼女を作ることができたのか?
仕事で出世することができたのか?

結論を言うと、何も変わらなかった。
でも、変わらなかったが、変わらないでいいではないかという、自己肯定感がついてきたような気もする。
そのままの自分でいいんじゃないかと、最終的に本は処分した。

何も変わらなかったけど、上に書いた2つのことは今でも努力目標にしている(守られている守られていないは別にして)。
結局、スクールで居眠りばかりしていた私は、その分野について何一つ得ることはできなかった。
でも、斎藤一人さんの本との出会えたという事実だけで、30万円払った価値はあったと思う。

ああ、俺は「ツイてる、ツイてる」

……なんて、おめでたいことを思えるぐらい、私は人間ができていなかった。
30万もあれば、あんな店やこんな店にお金を使えばよかったと、苦い思い出の残った6年前の出来事なのであった。

30万も払わなくても、一人さんの本はブックオフで100円で買えます。
どーせ人生変えるなら、30万円より100円にしましょう。

ごきげんよう。

by gossy54200 | 2015-11-12 23:57 | 精神修行  

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