ああ、パワーマックス

一応、このブログは自転車ブログのつもりなのだが、どうしても北海道の自転車乗りは冬の間はネタがなくてだね。
住宅事情でローラー台は使えないし、寒いし危ないしということでスパイクMTBやファットも全く乗りたいと思わんし。

んなわけで、週2~3回ぐらい湿原の風アリーナで動かない自転車をガシガシ回すわけなのである。
でもって、ここにある動かない自転車には3種類あってだな。

1.いわゆる普通のエアロバイク
2.リカンベントタイプ(背もたれがついていて、ペダルが前にある)のエアロバイク
3.ドロップハンドルがついた素人お断りっぽいマシン

1と2については、TVもついていて、「This is 有酸素運動」という感じで、仲間内としゃべりながらマシンを使っている光景もよく見られるが、問題は3である。
まずこれを使っている人を見たことがない。
たまに、間違えて使おうとする人がいるが、使い方が分からずにスイッチ類と格闘した挙句、ほとんどペダルを回さずに、3分ぐらいで辞めてしまう人ばっかりだ。
こういう迷える人を見ると、私は機械の使い方を教えるべきかどうか迷うのであるが、そういうのは私の仕事ではなくインストラクターの仕事なので、ほっとくことにしている。


さて、そんな誰も近寄らない、最強の3番のマシン。
人はこれをパワーマックスと呼ぶ。

パワーマックス VⅢ (USBモデル)

コナミスポーツ&ライフ



インターバルトレーニングというものがある。
高負荷と低負荷の運動を繰り返して、心肺機能を高める効果があるそうだ。
自転車で言えば、「重いギアでシャカリキに回す→軽いギアでくるくる回す」ってのをひたすら繰り返すのですな。

でもって、泣く子も黙るパワーマックスでは、あらかじめ負荷と運動時間と休息時間とセット数を入力したが最後、プログラムが終わるまで、強制的にトレーニングを続けざるを得ないのである。
恐るべし強制インターバルトレーニングマシン「パワーマックス」。


さて、ここで私流のパワーマックスの使い方を紹介しよう。

・まずは筋トレ+エアロバイク15km+トレッドミル5kmで体をいじめます。
・これだけで十分疲れるという話もありますが、これはパワーマックスを行うための準備運動に過ぎません。
・トレッドミルが終わった段階で帰りたくなりますが、そこをぐっとこらえて、「最後の仕上げ」であるパワーマックスに向き合います。
・負荷は300W以上のとんでもない負荷で回す方もいらっしゃるようですが、貧脚の私は180Wぐらいに設定します(1.8kp×100rpm)。
・運動時間はアマチュアボクシングと同じで3分間3ラウンドとします。
・ラウンド間の休憩時間は2分とします。

設定したら、後は機械のプログラムに従って回すのみです。
3、2、1、どりゃぁぁぁぁぁ!

漕ぎ出して30秒ぐらいの段階で激しく後悔します。
今日は無理、これ以上無理。

しかし、30秒を過ぎた辺りから、惰性で回せるようになってきます。
フォームとかそんなのはどうでもいいですね。
とにかく鬼の形相で、ペダルと格闘するのみです。

残り時間を見ると、「まだ、こんなにあるのか!」と、気が遠くなりますので、モニタ部分はタオルで隠します。
でもって、「まあ、もう2分以上過ぎたかな」というところで、覆っていたタオルを取って残り時間を確認します。

残り時間が30秒ぐらいになっているといいのですが、これで残り時間がまだ1分30秒以上あるときは、絶望的な気分になります。

どうにかこうにか3分が経ち、1ラウンドが終わりました。
パワーマックスにはボトルケージがありませんので、一旦、サドルから下りて、給水モードに入ります。
胃の内容物がこみ上げてくることがありますが、そこをグッとこらえて、2ラウンド目の準備に入ります。

再び、サドルにまたがり、ペダルをくるくる回します。
休憩時間中はペダルに負荷はかかっていないので、安心してくるくる回します。

休憩時間の残りが1分を切ったあたりから、憂鬱な気分になります。
「また、この後3分間地獄が続くのか……」

休憩時間が10秒を切ったら、もう開き直るしかありません。
運命のときを待ちましょう。
死刑執行寸前の死刑囚の気持ちが0.5%だけわかるような気がします。

2ラウンド目開始!

…………………。

終了。

ハーハー、ゼーゼー。
辛いには辛いが、残り1回と思うと、ゴールが見えてきてちょっとほっとします。

しかし、休憩の残りが1分を切ったあたりで、憂鬱な気分になるのは変わらず。
げ、もう、休憩10秒しか残ってないのか。
夏休みが終わる寸前の子供の気持ちの短縮バージョンが味わえます。

3ラウンド目開始!

最後なので、全てを出し切ろうではありませんか。
視線はひたすら下。
汗をだらだら流しながら、必死にペダルを回している私のことを、周りの人はどう思ってるのだろうかと思ったところで負け。
とにかく、「この世の中には自分とパワーマックスしかないのだ!」という心意気で、自分の世界に浸ります。

5、4、3、2、1、終了!

こうしてパワーマックスとの戦いは終わった。
マシンから降りたとき、足はふらふらで生まれたての小鹿のようになる。
どういうわけか、私の周り半径3mには誰もよって来ず、周りの視線も痛いような気がするが、そんなことを気にしているようではパワーマックスには乗れない。
ただ、自分の世界に浸って、一心不乱にペダルを回すことこそ、パワーマックスの真髄なのだ。
そして、回しきった向こうに栄光があるのだ。
その栄光が具体的に何なのかは、私も知らない。


パワーマックス終了後の菓子パンは最高です。
皆様も、パワーマックスで菓子パンをおいしく食べましょう。

あと、パワーマックスは固定ギアのところもいいね。
実走と違ってこける心配がないので、そういう意味でもパワーマックスはおすすめ。

ごきげんよう。
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by gossy54200 | 2016-01-30 00:12 | 自転車 | Comments(0)  

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