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俺チャレ2016~日本一長い普通列車に乗るために300km以上自転車を漕ぐ男の熱いメッセージ(その5)

その0 (計画編)
その1 (準備~スタートまで)
その2 (釧路~音別)
その3 (音別~浦幌)
その4 (浦幌~帯広)

帯広に到達しましたね。
まだ行程は半分以上残っているんだけど、久々に大きな街に到達したことの安心感がありますね。
何が安心なのかはよくわからないが、まあ、パンクしてもすぐに自転車屋に駆け込めるとか、そんな程度の安心感だろう。
都会の国道の車道は車がたくさんビュンビュン走っていて怖いので、歩道をテロテロ走ります。
自転車的には16インチの折りたたみと、歩道をテロテロ走るにはお似合いなのだが、歩道をテロテロ走っているくせにビシッとヘルメットを被っているアンバランスさ。
本気なのか、お気楽モードなのか自分でもよくわからない。
速度的には、完全街乗りお気楽モードなんだけど、走行距離は本気モードと言うか、クレイジーモードだからなあ。
まあ、通行人も、ヘルメット被って折りたたみ自転車乗ってる奴なんて、全然注目していないだろう。
旅の恥はかき捨て、堂々と帯広市内を突っ走ろうぜ。

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私が心を奪われたカレー屋さん。
帯広のカレーと言えば、「インデアンカレー」が有名であるが、この怪しい店構えについつい引き込まれそうになる。
「アパッチ」と言うと、「アパッチ野球軍」ってイメージがあるのだが。



漫画「アパッチ野球軍」と同様、ワイルドでエキセントリックな雰囲気をぷんぷんかもし出している。
ジンギスカン「どさんこ」がかすんで見えるぐらい、アパッチカレーのインパクトは強い。
ここを車で通るたびに、入りたい衝動に駆られるが、なんとなく恐ろしくてひとりで足を踏み入れることはできない。
ちなみに、今回も営業時間前なので、後ろ髪を引かれる思いで素通りいたしました。
どなたかこのカレー屋に入ったことがある方がいらっしゃいましたら、どんなカレー屋なのか教えてください。
私が今、帯広で一番気になるお店です。

せっかく帯広まで来たんだから、豚丼だのスイーツだのいろいろ食えばいいじゃないかという話もあろうが、マックでメシ食ったばっかりだし、そもそも営業時間前だし、全て素通りいたしました。
私は食に興味がないから、これでいいんです。
減量を目指す方に一言アドバイスをするとすれば、「食に対する興味をなくすこと」が一番だと思います。
昔メタボ体系のころは、ラーメンの食べ歩きとかいろいろやっていたのだが、味覚がぶっ壊れて、極端な味しかわからないようになってから、そういうのどうでもよくなりました。
味覚がぶっ壊れた原因はよくわかりません。

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さて、ここで富良野までの距離が明らかになりました。
富良野から、本日の宿泊先芦別までの距離は30kmぐらいなので、これに30kmを足して、あと150kmぐらい今日は走らなければならないのですね。
えーと、時速15kmで計算するとだ。
150を15で割ると10だから、あと10時間は走らなければならないのだな。
ここまで100km以上自転車に乗ってきたので、頭も朦朧として、こんな簡単な計算に2分ぐらいかかっています。

でもって、今9時半ちょっと過ぎたところだから、到達時間はと……。

え、19時30分!!

ちょっと待て、確かホテルのチェックインは19:00にしていたぞ。
まあ、素泊まりだから、夕食もないし、チェックインの時間に遅れるのは全然いいのだが、問題は日が暮れるまでにホテルに到着できるかということだ。
ちなみに芦別から近い、旭川のこの日の日没時間は19:12でございます。
この計算だと、芦別に着くころには日が暮れてしまいますね。

無計画な私は、芦別に着いたら、どっかのレストランで芦別名物「ガタタン」でも食おうかなとか悠長なことを考えていたが、そんなことをしている暇は一秒もなかったのであった。
急げ急げと、頭の中では思っていたが、もうすでに体は急ぐことができなかったので、今まで通りマイペースで進むことにします。
まあ、ずっと漕ぎ続けていれば、いつかは芦別にはたどり着けるんで、日が暮れるとか、そんな小さなことはどうでもいいではないか。
とにかく、今できることは、ひたすら前に進むことである。

帯広の街中は、特にこれと言ったものもなく、あっけなく過ぎ去り、柏林台、西帯広と、帯広郊外へ向かっていきます。
途中、交差点で左折ダンプにひかれそうになったこと意外は、これと言ったイベントはなし。
ロングライドでは注意力が散漫になってきますので、左折巻き込みは普段の倍以上注意しなくてはいけませんな。

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で、西帯広を過ぎて、芽室町到達。
時刻はAM10:09、ここまで127km。
気温は21.8度、風は北北西3.2m/s。
幕別町はパークゴルフ発祥の地であったが、芽室町はゲートボール発祥の地である。
30年ぐらい前は、あちこちで老人がゲートボールやってたような気がしたけど、今はすっかり老人の娯楽はパークゴルフになっちゃったね。

帯広の市街地を走っていたころは、建物があって、そこそこ風がさえぎられていたので、そんなに風は気にならなかったですが、芽室に入って、吹きっさらしの大地が広がるようになってから、また向かい風が身にしみるようになりましたね。

さて、私はクランクを44Tにした3段変速のブロンプトンを使っているわけであるが、基本一番重い3速で使っています。
でもって、かなり強い向かい風だったり、短い上り坂で2速を使い、1速は峠や激坂以外で使うことは、まずありません。

芽室からの道はほとんど平らで、向かい風はそこそこ吹いているが、突風と言うほどでもなく、普段だったら3速でゴリゴリ進めるんだが、どうもギアが踏めなくなっている。
こ、これは、もしかしてハンガーノックという奴ではないか?
とりあえず、2速に落として、ゆるゆると進むべし。

いかん、今度は、ね、眠気が……。
これはかなりピンチである。
とりあえず、コンビニ補給だ。
すっかりウルトラマンとなった私は、カラータイマーがピコピコ点滅していて、もはや3分しか活動できなくなっていたのであった。

まあ、家に返ってから調べてみると、一見平らに見えた道も、実は芽室からゆるやかにずっと上りだったわけだがな。
北海道の道は広く見通しがいいんで、上りでも、それと気づかないことがあったりするんだよな。
2速を使っていたのは、エネルギー切れも、もちろんひとつの原因であるが、道が上りだったこともあるのだった。
走っていたときは、こんな平らなところでなぜ?って思っていたのだが。

基本、自転車ツーリングのコンビニ補給は、道路を渡るのがめんどくさいので、道の左側にあるコンビニしか使わんのだが、今回は非常事態だ。
例え、右手にあろうと、目についたコンビニにスパッと飛び込むのだ。

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北海道のサイクリストの味方、セイコーマートは今日も健在なのであった。
こんにちは、セイコーマート。
ありがとう、セイコーマート。
自転車に乗る限り、私はセイコーマート使い続けることをここに誓います。

とにかく眠いんで、レッドブルを早くも投入。
ゼリー飲料は、吸収が早いので、バテたときのエネルギー注入に効果的。
炭水化物とたんぱく質の補給に、新発売の「チキンたっぷりペペロンチーノ」。
このパスタが108円で食べられることに、セイコーマートの底力を感じるのであった。

よし、補給完了。
ほうれん草を食べたポパイのごとくパワーアップしたわけではないが、ドラクエでやくそうを使ったぐらいには回復したんじゃないだろうか。
さあ、ちんたら進もう。

ちなみに、このセイコーマートの向かいの公園は「日本ゲートボール発祥の地」のようであるが、特に写真に撮る価値もないと判断して、そのままスルー。
もうゲートボールの時代は終わったのである。

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十勝の広大な畑がひたすら続きます。
山の名前は知りません。

こういう単調な景色のときは、脳みその活動をストップさせ、脚を機械的に動かすに限ります。
俺は人間じゃない!
自転車を漕ぐ機械なんだ!
まあ、客観的に判断すると、ハンガーノック状態が残っていて、半朦朧としていたというのが正しいのだろうが。

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んなわけで、コンビニ補給以外の芽室町の記憶がほとんどないまま、清水町到達。
脳みその活動をストップさせると、時間の進みがワープしたような気分になりますね。
時刻はAM11:03、ここまで138km。
20度を超えて暑いと言えば暑いが、長袖でも十分耐えられるぐらいの暑さですね。
湿度が低くて、カラッとしているのがよい。

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富良野まで100kmですよ。

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滝川まで150kmですよ。
今回の冒険の約半分が、距離的には終わったわけですね。
しかし、そんなことよりも、3500円の旅館に泊まって、今すぐ眠りたい。

清水に入っても、ほぼ無意識状態で脚を動かしてましたね。
私が思うに、ブロンプトンという自転車は、50kmぐらいまでが苦痛で、50~100kmぐらいが一番面白く、100km超えた辺りから、また苦痛が始まるような気がします。
そう、140kmを超えた今は、苦痛真っ盛り。
そして、何が楽しくてそんなことをしてるのかという気持ちを超越して、苦痛それ自体が楽しいと、わけわかんなくなるのは150kmぐらいから。

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そんなわけで、清水町の印象がゼロのまま、新得町到達。
時刻はPM0:14、ここまで156km。
気温は22.1度、風は西北西3.6m/sと、相変わらずアゲンスト。
ただ、50km以上も延々と向かい風の中を走ると、そういう感覚も麻痺していきます。

さて、新得に入って、いよいよ今回のチャレンジのハイライト、狩勝峠が近づいてきます。

つづく

by gossy54200 | 2016-06-22 23:37 | ブロンプトン  

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