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GIANT IDIOMが思ったよりもいいんじゃないかという話

7/16~18。
私は秘密の旅に出ていた。

家の近くのバス停で、空港行きのバスを待っていたら、どういうわけかバスはブレーキを全くかけることなく、私のことを無視して通過して行った。
バスに無視されたのは生まれて初めてのことであり、ひょっとしたら、乗る予定のバスは駅から空港への直通便で、このバス停は停まらないんじゃないかと思ったが、バス停の時刻表を見たら、思いっきり停まることになっている。

いやー、仕方ないなあ、ここはダッシュで家に帰って車で空港に行こうかと思ったが、冷静に考えたら私は1mmも悪くなく、全てバス会社が悪いので、温厚な私にしては珍しく、バス会社にTELして文句を言うことにした。

「どうなってんだ!バカヤロー」という内容をめちゃくちゃソフトに言ったら、こういうことはよくあるのか、手馴れた感じで「タクシー手配するので、バス停で待っててください」と言われ、3分ぐらいでタクシーが来た。

「やった!タダでタクシーで空港に行けるのか!」と、一瞬私はラッキーマンに思えたが、バス会社から電話が来て、「空港のバス会社のカウンターで、バス料金分だけは払ってね」と言われてしまった。

バカヤロー、迷惑料として空港までタダで行かせんかい!というか、バス会社にかけた電話料金分ワシ損しとるやんけ!

しかも、空港に到着して、バス会社のカウンターで料金を払おうとしたら、係員に

「ああ、乗り遅れたお客さんですね」

って、ワシが乗り遅れたんじゃねー!
バスに無視されたんじゃごるぁ!

と、カウンターに向かって、包丁をつきさしたい気分になったが、気の小さい私は黙ってバス料金を払い、こんなバス会社は二度と使うかと、固く決心したが、空港への公共交通機関は、この会社のバスしかなかったので、仕方なく帰りもこのバスを使わざるをえなかった。

これから空港に行くときは、車か自転車にする。
もうバスは使わん。


と、いきなりバス会社への不満をぶちまけてしまったが、今回の本題はそんなところにはない。
旅先でレンタサイクルを使った話である。

当初はブロンプトンを持ち込んで、「飛行機輪行ひゃっほーい」と決め込もうと思ったが、どうも旅先の天気予報がよろしくないのと、めんどくさくなったので、ブロンプトンは家に置いていくことにした。

飛行機輪行だったら、自走か車で空港に行ったから、バスの悲劇は起こらなかったのにね。
これは置いてきぼりにされた、ブロンプトンの呪いかもしれない。

まあ、そんなことはどうでもよくて、旅先に着いたら、予報に反して天気はよかった。
ブロンプトンを置いてきたことが悔やまれたが、事前に、旅先にはレンタサイクルがあることを調べていたので、大きな問題はない。
さあ、レンタサイクルで知らない街をさまようのだ。

ここのレンタサイクルはスポーツ自転車も取り扱っており、おとなしく700Cのクロスバイクを借りればよかったものなのだが、小径車好きの私がチョイスしたのは、GIANTのIDIOMであった。

GIANT IDIOMが思ったよりもいいんじゃないかという話_a0156548_21323698.jpg

※ 画像はGIANTのHPより拝借

小径車であるが、折りたためない。
いや、一応折りたためるのであるが、ステムだけが折りたたみ可能と、ものすごく中途半端な折りたたみ機構なのである。

ホイールは20インチであるが、20インチの中でも451ホイールと、ちょっと大き目の特殊なホイールを使っている。
ロードに負けない走りが持ち味の、走りに特化したミニベロなのである。

「さあ、乗ろう」と思ったが、ほとんど利用されていないのか、空気がほとんど入っていない。
スタッフの方が空気を入れてくれたはいいが、5気圧ぐらいで入れるのをやめてしまった。
「おいおい、7気圧ぐらいどーんと入れんかい!」
と、言いたかったが、気の小さい私はそんなことを言うわけもなく、「ありがとうございました」とお礼を言って、ポタポタと乗り始めたのであった。

おお!軽い!

漕ぎ出しがものすごく軽い。
ブロンプトンはもちろんのこと、GIOS号に比べても、最初のひと漕ぎがスーッと滑らかに進む。
これが軽量アルミフレームの力なのか!

クロモリのブロンやGIOS号と違って、もさもさする感じがない。
めっちゃキビキビ進む。
あー、面白いぞこれ。
タイヤ幅も25mmと、これはクロスバイクというよりは、フラットバーロードって感じだね。

上り坂も軽く進む。
念のためフロント2枚のIDIOM1の方を借りたが、5%ぐらいの坂ならインナーいらんな。
ずっとアウターで上っておりました。

小径車だとホイールが軽いので、スイスイと上れる気がする。
ただ、上りの軽さの割にはスピードは出てないんじゃないかなあ。
サイコンついてないから、速さはわからんけどな。

IDIOMの評判をネットで調べると、「ガチガチのアルミフレーム、アルミフォークで、ものすごく硬く、疲れる」というインプレが多いようだが、タイヤの空気圧が若干不足気味なことが幸いして、思ったよりもマイルドな乗り心地だった。
アルミフレームの場合は、規定の空気圧マイナス1気圧ぐらいにしたら、ちょうどいい乗り心地になるのかもしれないですね。
レンタサイクルのスタッフが、ここまで狙って、少なめに空気を入れたかどうかはわからない。

70kmぐらい乗りましたが、軽い!速い!と、かなり堪能させていただきました。
アルミフレームの力を見直しましたね。
どうも普段乗ってるクロモリだと、「あれ…、声が…、遅れて…、聞こえてくるよ」って感じで、いっこく堂の腹話術のごとくペダルの力が遅れて反応するような気がするが、IDIOM号はふんと踏んで、ドワーっと進む反応のよさである。

あえて欠点を挙げれば、テクトロブレーキの効かなさっぷりですね。
所詮小径車なんだから、テクトロブレーキで止まれないぐらいのスピードは出すなってことかもしれんが、これだけスピードの出る小径車で、こんなショボイブレーキをつけるのはあんまりのような気がする。
だったら、もっと走行性能落とせと。


しばらく、自転車関係の物欲はなかった私であるが、思ったよりもIDIOMええわ。
少なくとも、走行フィーリングはKHSのP-20Rシリーズよりも好み。
ニセコヒルクラ、これで出ると面白いかもしれん。

今、通勤で15kgのMTBを、4階の自室から階段で上げ下げしてるんだけど、IDIOMなら10kg以下だから、自転車の上げ下げ作業楽になるなあ。
ブロンプトンとMTB処分して、IDIOMにしてもええんじゃないかぐらいに、IDIOMに心を奪われつつある。
幸い、近所にGIANT扱ってるショップもあることだし。

ついでに言うと、そこのショップ、CannondaleのCAAD12の試乗できるから、一度試してみようかしらん。
試したが最後、GIOS号に嫌気がさすような気がして、それはそれで恐ろしいことなのであるが。

そんなわけで、クロモリ教であった私が、「アルミも悪くないんじゃね?いや、むしろいい」と思った、今回のIDIOM試乗なのであった。

ごきげんよう。

by gossy54200 | 2016-07-26 22:18 | 自転車  

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