みやすのんきのマラソン本がすごい!(その2)
この本は3部構成になっていまして
第1章 ランニングフォーム
第2章 筆者のサブ3までの道のり
第3章 練習メニュー
について、それぞれ書かれています。
ランニングのモチベーションを上げるためには、第2章、第3章が優れていますが、なんと言ってもこの本で一番優れているのは第1章です。
ランをやっている人で「シザース」という言葉を知らない人は、迷わず買いです。
YouTubeで「シザース」を検索ワードにするとこんな動画が出てきます。
もちろん、こんなケッタイなフォームで実際に走るわけではないのですが、意識としてはこんな感じです。
「足を後ろに蹴って進むのではない!前に出して進むのだ!」
今までは、下の図のような意識で走っていました。
しかしこれだと、どうも上下にぴょこぴょこするような動きになって、かつ、ふくらはぎに負担がかかる。
そうではなくて、蹴り上げるのではなく、着地したらすぐ脚を前に出すのだ。
するとどうなるか?
まずはピッチが早くなる。
膝を伸ばして蹴り上げるという動作が省かれるので、当然脚の回転は早くなる。
そして、脚への負担が少ない。
蹴り上げないので、ふくらはぎへのダメージがほとんどない。
脚の裏の筋肉だけで走っているような感じだ。
ただ、今のところ、脚を前に出すことを意識しすぎて、着地点が体の前になってしまう傾向がある。
あくまでランニングの基本は、体の真下に脚を下ろすことであり、これだと着地時の反力をうまく伝えられない。
なんとなくであるが、着地点を体の真下にするコツとして
・膝を伸ばさない
・腰を低くする
ということが大事なのではないかと思う。
なんか、わかりにくい図であれだが、脚の動かし方について、本に書かれている表現をそのまま使うと
ママチャリのペダリング動作に似ています
この表現で優れているのは、みやすさんが意識しているかどうかはわからんが、あえて「自転車」ではなくて「ママチャリ」としているところである。
ロードバイクのようなスポーツ自転車だと、地面につま先がつくかどうかのところまで、サドルを上げます。
すなわち「腰高」のフォームです。
しかし、ママチャリでは、地面に足がべったりつくぐらいサドルを下げます。
すなわち「腰低」のフォームです。
ここからは私見であるが、ランニングではロードバイクのような前傾姿勢は必要ではありません。
というか、あんな前傾姿勢で、まともに走れるわけがありません。
ロードバイクはハンドルという支えがあるから、あのポジションが成り立つわけです。
ハンドルの支えがないランニングでは、ママチャリのように上半身が突っ立ったポジションになります。
そうすると、脚の運びもママチャリっぽくするのが理にかなっているのではないかと。
この辺の理論的裏づけは全くありませんが……。
さて、ここまで私のつたない文章と、わかりにくい図で、なんとなく感覚的なものを伝えてきましたが、実際のところは、みやすさんの本を読んでもらうのが一番いいです(そんなことを言うと、ここまで書いてきた意味がほとんどないですが)。
さすがに漫画家だけあって、絵が最高にわかりやすく、読むたびに目からウロコがこぼれまくります。
・フルマラソンでタイムが伸び悩んでいる。
・岩○能○さんの本の内容にちょっと疑問を持っている。
(私がサブフォーレベルまでに上達したのは岩○さんの本の影響が大きいので、あまり悪く書きたくないのだが)
そんな方にみやす本を激しくおすすめします。
ごきげんよう。
by gossy54200 | 2016-08-16 22:06 | ランニング