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TOGSがあればドロップハンドルなんていらねえんじゃないか

久々に自転車ネタ。

北海道でも釧路は雪の少ないところで、すでにアメダスの観測では積雪0cmとなっています。
とは言え、まだまだ日陰の部分では雪のかたまりがそれなりにあって、完全にゼロとは言えない状態ですが、それでも自転車に乗るにはさほど支障がないぐらいのレベルまで解けちゃいました。

んなわけで、MTBを乗れる状態にしなければなあということで、冬の間にネット通販で買ったものを色々取り付け、4ヶ月ぶりに外で自転車を走らせました。

正直、MTBでオフロード行くこともないし、冬にスパイクタイヤに履き替えて乗ることもないし、「MTBいらないんじゃないか?処分して、GIANTのIDIOMでも買った方が幸せなんじゃないか?」なんて思った時期もありましたが、ネットカフェで「並木橋通りアオバ自転車店」を読んで考えを改めました。
この漫画には自転車に対する「愛」が、これでもかというぐらい詰まっています。

並木橋通りアオバ自転車店 1巻 (ヤングキングコミックス)

宮尾岳/少年画報社

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せっかく買った自転車をわずか2年でポイするなんて、とんでもないです。
現状に不満があるのなら、不満をなくすように改造してあげた方が自転車も喜ぶというものでしょう。
「すでに日本では絶滅種となったOPUSを最後まで守りきるのだ!」ぐらいの気概を持って、今後OPUS号と付き合っていきましょう。

ということで、まずは手軽なところから、イボイボのブロックタイヤをつるつるのスリックタイヤに替えましょう。
スリックタイヤに替えたことによって、チューブも合わなくなったので、チューブごと交換です。

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タイヤはパナレーサーの「パリモト」
3000本安打を打って、日曜の朝のテレビで「渇」とわめいているおじいちゃんに名前が似ている。

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幅は1.5インチと、そこら辺のクロスバイクに比べても太いので、段差でも安心です。
街乗りだったら、こんくらいの太さがちょうどいいんじゃないでしょうか。

ちょろちょろと5kmぐらい走っただけなので、インプレもへったくれもないのですが、やっぱブロックタイヤと比べると快適ですと、当たり前のことしか言えません。
スリックタイヤのことについては、このくらいで勘弁してやってください。

今回のプチ改造の目玉はこれです。
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グリップがエルゴンに変わったのもひとつあるのですが、それよりも注目してほしいのは、青い突起物です。
この突起物の正体は何なのか?

これがフラットバーハンドルをマルチポジションにする「TOGS」という奴です。

従来、フラットバーハンドルでマルチポジションを取るためには、ハンドルの端っこに「エンドバー」という角をつけて、そこを握るという方法が用いられてきました(中にはハンドルの中央部分につける方もいますが)
しかし、エンドバーだと手がブレーキ部分から離れるので、咄嗟のときにブレーキがかけられないという欠点があります。

では、TOGSではどのようにしてポジションを取るのか?

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写真のように突起の部分を親指でギューっと握りこむだけです。

「なんじゃそれ?これだったら普通にハンドル握るのと何も変わらんじゃないか?」と思うかもしれませんが、はっきり言います。

全然違います。


堂城賢さん著の「自転車の教科書 身体の使い方編」に「しっかり握ることが大事」ということが書かれていました。
本のP105~106のところに「肘を支点として、腕を持ち上げるようにDHバーを握ると、クランクの回転が恐ろしいほど跳ね上がる」ということが書かれています。
そして、「ドロップハンドルでも、指の腹に荷重を感じるようにして、小指で支点を作り上向きの力を作る握り方で、回転数が上がる」ということを指摘しています。
では、MTBやクロスバイクのようなフラットハンドルではどうなるか?
本の中で堂城さんが「エルゴンのグリップを使っている」という記述があります。
確かにエルゴンのグリップを使うと、手首が返らないので、「指の腹に荷重を感じる」ことはできますが、「しっかり握る」ことはできるのか?
そこの部分についてはエルゴングリップだけでは弱いような気がします。

「しっかり握れない」という欠点を解消するのがTOGSなのです!

親指でギューっと握ることによって、ドロップハンドルやDHバーのようには行きませんが、肘の使い方次第で上向きの力を作ることができます。
そして、しっかり握ることによって上半身が安定します。
堂城さんの言葉を借りると「軸がぶれない」姿勢を保つことができます。
この突起物を握るだけで、ものすごくペダルが回しやすくなりました。
しかも、エンドバーと違って、TOGSを握ったままの状態でもブレーキをかけられるので、安全面においてもエンドバーより優れていると思います。

たった1cmぐらいの突起物ですが、フラットバーハンドルでDHポジションを取ることも可能なTOGS
これはフラットバー業界の革命と言っても過言ではありません。
今年の美幌デュアスロンはTOGSをつけたMTBで出るのも面白いかもしれないね。
と、最後に余計なことを言ってしまいました。

今回はちょい乗りでのレポートでしたが、もうちょっと長い距離乗ったらどうのなのかってことも、そのうち書いていきたいと思います。

今年はMTBが熱いぜ。

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ごきげんよう。

by gossy54200 | 2017-03-20 22:57 | MTB  

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