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2017ビホロ100kmデュアスロン参加記(その4)

その1 その2 その3

いよいよ最終種目の第二ランが始まります。
2年前は、ヘルメットとグローブつけたまま走り出そうとした大ボケかましましたが、今年はきちんと外して出発しますよ!
カフェイン入りのジェルを摂って、給水所の麦茶をグビッと飲んでスタートです。
トランジッションタイムは1分半弱。
シューズ履き替えがないとラクですね。
その分、トランジッションタイムで休めないと言う話もありますが。

第二ランの最初は競技場からの急な下り。

2年前はこの時点で脚の感覚がほとんどなく、上半身と下半身の動きがバラバラで

私の下半身は、まるで別の人格だったのだ。

という感想を持ってしまったが、今年は違います。
しっかりと脚の感覚を残して、のっしのっしではなく、トントントンと小刻みにピッチを刻みながら走っていきます。

私の下半身は、上半身と同じく上品でジェントルなのです!

バイクの間はほとんど日差しはありませんでしたが、第二ランに入ってから夏の太陽が燦々と輝き始めました。
とは言え、気温は21度と高くなく、2年前(最高気温26度)に比べるとラクだなあと。
下りが終わった後に現れた日陰のない直線で、2年前は脚が止まった感じがしましたが、今年は下りのリズムを殺さずに走れています。
30mぐらい前に、ちょうどいいピッチを刻んでリズミカルに走っている方がいたので、彼をペースメーカーにしていきましょう。

第二ランに入ってからは、完全にバイクと正反対の展開。
バイクで抜かれた方々を抜かしにかかります。
それでも第一ランと比べると、すっかり脚のバネはなくなり、スタスタとピッチを上げてごましながら走っていました。
体感的にはキロ5分30秒ぐらいのペースかなあと思っていましたが、ガーミンのラップを見てビックリ。
キロ5分以下で走れているではありませんか!

もう脚の筋肉はあんまり言うこと聞いてくれません。
しかし、何と言うか筋肉を使わないで

骨で走る

って感じなのでしょうか?

みやすのんき先生の著書の言葉を引用すると

真下に着地すれば、骨で地面の反力を受けられるようになります。ポーン、ポーンと背骨から頭の頂点まで突き抜けるような快感があります。」(「走れ!マンガ家ひぃこらサブスリー」より)

そうなのです、足で地面を蹴るようなことはしてないですし、腿を上げるという動作もしていません(というか、筋肉が疲れていてそんなことできない)。
ただ、股関節を中心にして、振り子のように脚を動かしているだけです。
それでも、着地のたびに「ポーン、ポーン」と地面から反力をもらえていて、脱力しているのに勝手に前に足が進んでいくのです。
そうか、走るって、こんなに楽なものだったのか!
これはフルマラソンの35km以降でも応用できる走り方だ。
しっかりと感覚を覚えておこうと、一歩一歩感覚を頭に入れるように、かみしめて走っていました。

恐らくバイクの速い方は、筋肉を使って走っているのではなくて、宮澤崇史さんが言うような「骨で踏む」感覚で走っているのでしょうな。
バイクでも、この走りを応用できるようになりたいものです。

今年もガーミンで4.5kmぐらいのところで「残り5km」の表示が現れました。
ペースは落ちることなく、総合4時間半切りはこの時点で確信しました。
あとは楽しんで走るだけです。

2年前は河川敷の一部砂利道を走っていましたが、今年は若干コースが変わり、全てアスファルトとなりました。
結構足の裏が痛い思いをした記憶がありますので、このコース変更はありがたい。

5km地点で給水があり、それまでずっと私の30mぐらい前で走っていた方が止まって給水を取ります。
私は給水はパスして、このまま突き進みます。
ここまでいいペースで私の前を引っ張ってくださりありがとうございました。
もう、ここまで来たらひとりでもこのペース保てます。

6kmぐらいのところで、バイクでぶっちぎられた4N5さんに追いつきます。
よーし、やっと追いついた!
正直、バイクパートのときは全く追いつける気がしませんでしたが、こうしてパートごとに激しく順位が変動するのがデュアスロンの面白さなんだろうな。

そのまま4N5さんの先を行き、折り返し地点へと進みます。
私の前を走っていたランナーが、折り返し地点を過ぎても真っ直ぐ進んで行き、まったく戻る気配もなく、「おいおいミスコースだよ。しかし、何でこんな目立つ折り返し見落とすんだろうねえ」と思っていたら、そのランナーはゼッケンをつけていなく、単に選手に紛れてジョギングをしていた一般の方なのであった。
紛らわしいから大会中にこんなとこ走らんでくれ。

折り返しを過ぎてスライド区間に入ります。
2年前のコースではスライド区間なかったけど、やっぱこういう大会はスライド区間あった方がいいな。
4N5さん、そして、山口からのたかさんとハイタッチをして元気をもらいます。

そしていよいよラスト2km。
給水をもらってから、ラスボスの「競技場への坂」へと向かいます。

2年前は壁のように見えた坂でしたが、今年は春採湖で坂道トレーニングを積んでいたので、坂を見た瞬間、「あ、これ春採湖に比べると大したことないな」と。
キロ6分以上かかって大ブレーキになった坂も、今年はキロ5分30秒ペースで上ります。

沿道の応援は、北海道マラソンのような都市型マラソン大会に比べると、人数は少ないですが、その分皆さん暖かいです。
参加者名簿見ながらゼッケンチェックして、ひとりひとりの名前を呼んでくれるのは感激しますね。
私の名前、実は間違って呼ばれたのですが、まあ、私の苗字は10人いれば9人は間違う難読苗字なのでしょーがないでしょう。
えー、主催者の皆様、できれば参加者名簿にふりがながあると、応援の方も応援しやすいと思います。

いよいよ競技場に入りました。
2年前は精も根も尽き果てた感じですが、今年はまだまだ元気があります。
本当に辛くて、そしてそれ以上に楽しい100kmの道のりでした。

実況の女性の方が、ゴールするひとりひとりの名前とコメントを読み上げます。
中には応援のご家族の皆さんと一緒にゴールされる方もいらっしゃいます。

ゴールの瞬間はひとりひとり写真撮影されますので、あんまり前のランナーに近づいたら撮影の邪魔になるなと、ある程度間隔を空けてゴールへと向かいます。
多分、実況的にも次々とランナーがゴールするとやりずらいだろうし。

そして、実況のお姉さんに名前を呼ばれ、「4時間半切りを目指しています」というコメントも読み上げられ、無事有言実行でゴールにたどり着きました。
今年はあんまり暑くならずに、気象条件に恵まれて助かりました。

第二ランタイム 50:42(43位)

総合タイム 4:22:56(総合順位 80位/182人中 40代男子 36位/70人中)

※ ガーミンのログです。

2017ビホロ100kmデュアスロン参加記(その4)_a0156548_22503586.jpg

2年前に比べて、コース変更で100mぐらい距離が伸びているようです。
それでも相変わらず10kmには足りませんがね。

心拍数は最大175、平均160と、全てを出し切った感じです。
第二ランは誰にも抜かれることなく、満足行く走りができました。

つづく

by gossy54200 | 2017-08-28 22:59 | デュアスロン  

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