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新潟島一周しようとして道に迷ってひとりハーフマラソンをした話

ちょっくら新潟、佐渡へと行ってきました。
つい最近佐渡へ行ったよなあと思って自分の過去ブログ読み返してみたら、佐渡に行ったのは8年も前のことですか、そうですか。
じじいになると、月日の流れはジェット機のように速く流れていくのであった。

でもって今回は久々にブロンプトン持ち込んで、飛行機輪行ひゃっほーいを決め込んだわけだが、ブロンプトンの話は後日することにして、今回の「旅ラン」のお話を書いていくことにします。

私は見知らぬ街を無目的に地図も見ないでさまようのが好きだ。
看板に知らない地名が出てくるだけでテンションが上がってくるし、地元にないようなチェーン店を見かけると、「ああ、ここには北海道にはない素晴らしいものがあるんだなあ」と、サークルKを見ただけで一々感動してしまう、感激屋の私なのであった。

でもって、地図を持たないでふらふらするわけだが、当然道に迷うわけで、で、その道に迷ったときの「俺こんなとこで何やってんだろ?」と途方に暮れながら、やたらめったら歩いている時が楽しい。
デタラメに歩いているうちに駅とか知っているところにたどり着いて、ほっとすると同時に、ロールプレイングゲームでレベルアップしたような錯覚を覚え、ただ迷子になってうろついていただけなのに大冒険を成し遂げたような満足感を得るのであった。

そうゆうことに旅の楽しみを感じるのは私だけ?


さて、今回新潟に行ったはいいが、真の目的は佐渡にあるので、はっきり言って新潟には悪いが、新潟に来たことの目的はない。
ただ、せっかくの新潟の時間をただビジネスホテルでボーっと過ごすのももったいなあと、アクティブに「旅ラン」を敢行することにした。
今まで遠征でマラソン大会に出場したことはあるが、大会抜きにただ知らない街をうろつくというのも面白いものだ。
「せっかく自転車持ってきたのだから、自転車使わんかい」という意見もあるかもしれないが、うろつきはランニングぐらいの速度の方がちょうどいい場合もある。

そんなわけで発作的にGoogle先生に新潟のお勧めランニングコースを尋ねたところ、「新潟島」がよいとの返答をいただいたので、とりあえず走ってみることにした。

さて、「新潟島」とは何ぞや?
地図を見る限り、新潟市内に島なんて存在しないように思えるが。

Wikipedia先生によると、新潟島の由来は

”元々は信濃川河口の左岸域であったが、1972年の関屋分水の開通によって周囲を水に囲まれ、結果的に「島」の形態となったことからこう呼ばれるようになった”

とのことだ。

まあ、何でもいいので走りに行こう。


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新潟市のシンボル「萬代橋(ばんだいばし)」からスタートします。
いや、ここが起点なのかどうか正確なところはわからんが、ホテルから萬代橋が近かったので、便宜上ここからスタートしたわけなのだ。
尚、ブロンプトンが写りこんでいるが、これはホテルにチェックインする前に撮影したものであり、ランニング時は折りたたまれてホテルの部屋で休んでいました。

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まずは信濃川の河川敷を走ります。
この辺りは、札幌で言うと豊平川のサイクリングロードに雰囲気が近いかな。
ランナーの数はすごく多いですね。
ランナー的には、ここは「新潟の皇居」と言ったところでしょうか。
道はよくわからんが、これだけランナーがたくさんいれば、誰かについていけばいいわけで安心だ。

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ランナーには優しい距離表示のある道。
一応この道は名目上は「サイクリングロード」ってことになってるんで自転車の絵はあるのだが、サイクリストはほとんどいませんね。
道行く人の割合は「ランナー5、ウォーカー4、サイクリスト1」と言ったところでしょうか。
ブロンプトンでうろつくのもいいですが、やはりランナーの聖地はランニングで行った方が楽しめる気がします。

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これが信濃川水門なのかな?
こっから道は信濃川から離れて、日本海へと向かっていきます。

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そして、うみー!!!
海の見えるサイクリングロードはテンションが上がるぜ!
確かにこれはいいロケーションの道で、新潟市民人気のランニングコースなのもわかる。
もし私が新潟市民だったら、毎日でも走りたくなる道だ。

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海が見えたと思ったら、今度は林の中を走り、なかなか変化があって飽きない道だ。

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この道は「新潟島一周自転車道」という名前がついています。

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ああ、夕日がきれいではないか。
ここは夕日スポットのようで、カメラを持った人がたくさんいました。

さて、問題はここからである。
サイクリングロードはいつの間にか歩道と兼用の形になってしまい、どこへつながっているのかわからなくなってきた。
しかも、日が暮れたのもあってか、信濃川沿いにはあれだけいたランナーはさっぱりいなくなって、ランナーを目印に道をたどる戦法も使えなくなってしまったのであった。

うろちょろしているうちに、魅力的な地下道があったので、入ってみることにした。
見知らぬところで地下道を発見したら、とりあえず入ってみたくなりませんか?
そうゆうの私だけですか?

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しかし、この地下道がエラく長かった。
1km以上はありましたな。
自転車が結構なスピードで脇をすり抜けて怖かった。

ただ、この地下道をランナーが何人か走っていたので、「うん、ここまでちょっと迷ったが、この道で間違いない」と思いましたね。

地下道を出ると、そこはまるでとんでもない場所だった。
大体、新潟島一周で15km弱なのに、ガーミンの距離が16kmをさしたところで怪しいとは思わなかったのか?
というか、こんな新潟島一周とは関係ないとこ走ってんじゃねえよ!ランナー共が!
ちっとは初見の観光客のことも考えて走れ!

本来なら、来た道を戻って仕切り直すべきなのだが、ここで引き返すと自分の間違いを認めたようで悔しかったので、やたらめったらとテキトーに進むことにした。
テキトーに進んだら、新潟駅への方向を示す看板が出てきたので、まあ駅に向かって進めば間違いないかと。

日はどっぷり暮れました。
私はすっかり迷子です。
15kmでランニングをやめるつもりだったので、気持ちは折れています。
しかし走らないとホテルにたどり着かないので、仕方なく走ります。

駅の方面に向かってはいるので、方向は間違っていないのだが、どのくらいの距離なのかさっぱりわからない。
ゴールがどこかわからないマラソン大会を走っている気分だ。

萬代橋が再び見えたときの喜びは筆舌に尽くしがかったですね。
ただ道に迷っているだけなのに、新潟市内を大冒険して、無事に宝物を発見して、とらわれのお姫様を助けたような満足感を得たのであった。
迷子こそ「旅ラン」の醍醐味!
と、ちょっと強がってみます。

結局、15kmのつもりがひとりハーフマラソンになってしまい、大いに佐渡に行く前に疲れ果ててしまったのであった。
もう、メシ食いに行く気力もなくて、晩飯はコンビニ弁当でしたよ。
新潟まで来て何やってんだか。

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すべては上のマップの14km~16kmのところの地下道を渡ってしまったのが敗因でしたね。
新潟島サイクリングロードは、確かにいい道なのですが、ちょっと案内がわかりにくいところがあって初見殺しの道なのでありました。

大会とは関係のない「旅ラン」を行ったのは初めてのことであったが、こういうのも悪くない。
自転車旅先に持ってくよりはお気楽でいいですね。
ただ、道の下調べはそれなりにしといた方がいいような気もします。
迷子になるのも楽しいですがね。

そうゆうの私だけ?

ごきげんよう。

by gossy54200 | 2017-09-05 17:04 | ランニング  

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