買いました。
いかにもアメリカの本って感じがする雑なイラストの表紙がいいですね。
中身に関しては、このブログでも取り上げた「ウォークブレイク」を取り入れたランニングが目玉と言えるでしょう。
全261ページに対して、たったの8ページしか「ウォークブレイク」については取り上げられていないのですが、ウォークブレイクを取り入れると、いくらでも長い距離を走れるようになる、後半のタイムの落ち込みがなくなりタイムが平均13分短縮された、故障しないでトレーニングができる、などなど、深夜の海外通販番組のごとく、これでもかとウォークブレイクのメリットが紹介されています。
ウォークブレイクを取るタイミングは、一例として、フルマラソンで最初のうちは6分に1分、25~30kmでは5分に1分、32kmでは4分に1分、35km過ぎからは3分に1分と書かれていますが、この辺のさじ加減はフレキシブルに、より多く長くウォークブレイクを取ってもよいとも書かれています。
戦略的に「疲れる前に歩く」ということを徹底させることが大事なのでしょうね。
この本とは関係ありませんが、北海道マラソンで、「5km以上の練習をしなかった」という人が、早め早めにウォークブレイクを取りながら走って、制限時間内に完走したって人のブログもありました。
この方は、さすがに30kmからはバテバテのようでしたが、10kmまでは歩きながらでどんどん抜かされていたのに、20~30kmで一番速いラップをたたき出して、ほとんど抜きっぱなしという展開になったのです。
最長5kmの練習で、20km過ぎからスピードアップできたのですから、もうちょっと長い距離を普段から練習していたら、30kmの壁もさほど感じることはなかったのではないでしょうか。
計画的ウォークブレイク恐るべしです。
ウォークブレイク以外にもランニングフォームなど、盛りだくさんのことが書かれていたのですが、ランニングフォームに関しては、「ストライドを伸ばして、体の前方でかかとから着地し、拇指球で蹴り上げる」という古いスタイルのフォームが推奨されていました。
まあ、この本のアメリカでの初版が1984年ですからね。
フォームについては、参考程度にとどめておいた方がいいでしょう。
他、私の中で「これは」と思ったことは。
・ランニングの頻度は、週1~2日では効果がないが、3日からぐんと効果が上がる。しかし、週6~7日だと故障リスクが高まるので、週5日ぐらいがベスト。走らない日は自転車や水泳などやっとけ。
・ストレッチはやりすぎてはいけない。ほどほどがよい。(この辺りは「非常識マラソンメソッド」の岩本能史さんの考え方に近いですね)
どっちかと言えば、「競技者として速く走る」ことよりも、「怪我をしないで、楽しみながら走る」ことに重きを置いた本だと思います。
まあ、怪我をして走れなくなったら元も子もないし、別に私はランニングでメシを食っているわけでないので、こんくらいのスタンスでよろしいのではないでしょうか。
他にもいろいろ詳しく書きたいこともありますが、今日はこのくらいで。
ごきげんよう。