さて、去年の10月に私は発作的にロードバイクを買ってしまったわけであります。
去年のうちに買ったのはいいのだが、寒かったりめんどくさかったり雪が降ったりで、北海道のロードバイクシーズンは10月末ぐらいでシーズンオフとなり、閉店ガラガラで1mmもロードバイクに乗らずに、時間ばかりがいたずらに過ぎていくのであった。
しかし、この極寒の地にもようやく春がやってきたので、購入してから半年ぐらい経って、ようやくロードバイク初乗りの儀式を行うことにした次第なのでありました。
まずはロードバイクの紹介からしていきましょう。
2017年モデルのMERIDA RIDE3000です。
フレームはカーボン。
ヘッドチューブが長く、ハンドル位置が高い。
エンデュランスモデルと言われる奴で、「ゆるめの前傾で、楽な姿勢で、長距離をまったりと楽しもう」というコンセプトのバイクである。
なんか最近「グラベルロード」という「オフロードも行けまっせ」ってコンセプトのロードバイクがはやりつつあり、各社はそっちの方に力を入れているのか、エンデュランスモデルのロードバイクのラインアップが年々少なくなっていくような気がする。
MERIDAのラインアップでは、エンデュランスモデルはアルミのRIDE80とRIDE400、カーボンに至っては、なんとRIDE3000しか存在しないのであった。
つまり、このRIDE3000がMERIDAのエンデュランスロードで一番高いモデルなわけで、私は最高級モデルを手に入れて鼻高々なのであった。
最高級モデルのくせに、コンポーネントはどういうわけか、リア10速のTiagraである。
ちなみにこれよりワンランク下のアルミモデルRIDE400ですら、105を採用しているのに、どうしてフレームがカーボンになると、コンポーネントのランクが下がるのか意味がわからない。
意味がわからないが、私レベルの貧脚では、リア11速の105など必要なくTiagraで十分なのであり、それについては特に不満はない。
どうせこのクラスのロード買う奴はレースなんて出ないだろうと、メーカーも判断して、ショボいコンポにしているのだろう。
リアのスプロケは11-32Tと、乙女ギアが採用されており、激坂もラクラクである。
とは言え、本日は最終兵器32Tを使う機会がなかったので、本当にそこまで必要なのかどうかということについては、20%強の激坂に出会うまで評価は控えたい。
ペダルは安心と信頼の「Made in Japan」、三ヶ島のALLWAYSです。
決め手となったのは、シールドベアリングでメンテフリーなところです。
私はメンテが嫌いなので、そういう手間が少しでも少ないものを選びたいのである。
軽量ロードに似つかわないどっしりしたペダルですが、まあ、普段使いならこんなもんでいいだろう。
一応、ビンディングも持っているのですが、めんどくさいので、いざというときにしか使わないことにします。
いざというときが、どういうときなのかよくわかりませんが。
サイコンはCATEYEのワイヤレスで一番安いものを選択。走行ログはガーミン235Jで取るんで、サイコンなど速度と距離さえわかればそれでいいのだ。サイコンは普通にステムにつければいいのだが、何となく見た目的にかっこいいので、マウントも買ってしまいました。
でもって、ガーミンはケイデンスを計れる仕様になっているので、ケイデンスセンサーを購入。取り付けがめっちゃ簡単でよい。ガーミン235Jはランニングだけではなく、自転車でも十分使える便利な奴なのであった。
ちらちらとケイデンスを見ながら、ちんたら自転車を漕ぎます。シフトダウンするときの目安が数字で現れるのはありがたい。大体ケイデンスが80切ったら、シフトダウンするようにしています。
さて、肝心の走行インプレ。
クロモリGIOSに比べて、そんなすげー軽いって感覚はなかったけど、とにかく乗りやすい。めっちゃ快適。軽自動車から高級セダンに買い換えたような、まろやかな走行感。
道東は気候の関係で、路肩が荒れているところが多いのですが、荒れた路面でもガタガタと振動を拾うのではなくて、コトコトって感じで、まろやかに通過していきます。うむ、これは楽だ。
ただ、スピード自体はGIOS号と大して変わらん気がしますね。上り坂もフレーム軽くなった割には、全然変わらんやんけと思いました。まあ、ホイールが2kg以上はあると言われている「鉄ゲタ」ですからね。
当たり前のことではありますが、クロモリだろうがカーボンだろうが、向かい風は苦痛以外の何者でもなく、向かい風区間は20km/hちょっと出すのが手一杯でありました。ポジションが立っているので、余計向かい風が辛く感じるのでしょう。無理くり頭を下げると、ほんのちょこっとだけマシになりました。向かい風対策は1mmでも低く頭を下げる以外に対処のしようがないですな。
走行ログはこんな感じ。
ケイデンスが出るのはいいですね。私はランニングでピッチを気にするので、自転車でもケイデンスが気になるのです。ストップゴーの兼ね合いもありますが、もうちょいケイデンス上げてもいいのかもしれませんね。ピッチ190オーバーランナーとしては。
向かい風区間に入ってからはタレタレです。ビホロに向けて徐々に鍛えていきましょう。
とどのつまりは、いくらフレームの素材が変わったところで、肝心のホイールが鉄ゲタだとエンジンがポンコツだと、ほとんど機材の恩恵は受けないという、身もふたもないお話でした。
ブルベとかロングライドイベントは、こういう自転車で出ると快適なのかもしれんなあ。
ごきげんよう。