ただラーメンライスを食べるだけのために自転車で根室に行った話(その2)

その1

さて、今まで走ってきた道道123号線とはお別れして、道道142号線へと進みます。
さようなら道道123号線。
こんにちは道道142号線。

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道道142号線は、スカッと晴れわたる空の中、青い海を見ながらの走行になります。
おお、ええ道やないか。
夏は霧が多くて見通しの悪いこの地域も、今の季節はさわやかな青空の下での走行を堪能できることが多い(はず)。

しかし、このような楽しい海沿いのサイクリングはあっという間に終ってしまい、厚岸~霧多布間と同様、ひたすら山の中のアップダウンの波状攻撃を受けるのでありました。
むむ、90km以上走ってきてこのアップダウンはなかなかこたえるぜよ。

ただ相変わらず強い追い風を背に受けていましたので、上りでも気持ち背中を押されるような感じで、すいすいまでは行かなくても、ちまちまと進んで行きます。
ひたすら何もない殺風景の中、心を無にして進みましょう。

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原野の中をひた走っていると、ふと線路が現れた。
そして、その線路の向こうには…。

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秘境駅マニアの中ではちょっと有名な初田牛駅がどーんと見えたのであった。
久々に見る人工の建造物に、なぜかホッとする私なのであった。
ちなみにこの辺り、見渡す限り民家など一軒もなく、Wikipediaによると一日の乗車人員は平均0.2人と、花咲線区間で最低人数をたたき出している。
どうしてこんなところに駅があるのかという疑問もあるが、秘境駅マニアにとっては、こういう必然性のない駅がたまらなくいとおしく感じるのである。

この初田牛駅を堪能しようと、中に入って色々見たかったわけなのだが、線路を渡る道をどうしても発見することができず、結局、中に入ることなく、ただ見るだけで終ってしまったのであった。
一体、この駅はどっから道が続いてるんですかね?

初田牛駅の辺りから、ようやくアップダウン地獄からは脱出し、平坦追い風ラブリーの世界が待っていた。
走行距離は120kmを過ぎているが、大して踏まんくても30km/hオーバーで走行でき、快適快適なのであった。

で、無人地帯を過ぎ、落石(おちいし)の集落で、ようやく人間が住む空間になりましたね。

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落石駅は、なかなか立派な建物でありました。
ずいぶん立派な電話ボックスがありますが、誰か使っている人がいるのでしょうか?

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中もかなり小奇麗でしたね。
地元の方によって、マメに管理されているのだろうか。

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落石岬からの夕日がすんごくキレイなようです。
岬は根室市街と反対方向になるので、今回は寄りませんでしたが。
にしても、せっかくのいい写真なのに、反射して写っているオレの影邪魔だな。

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花咲線は単線なのでありますが、ここ落石駅ではホームが2つあり、列車の行き違いが可能な構造になっています。

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駅名標。
次の停車駅は昆布盛です。

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昆布盛駅は、落石駅に比べるとやる気がなく、建物に「ここが昆布盛駅だよ」ということを示す看板がひとつもない。

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駅舎の中はこんな感じ。

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駅名標。
次の停車駅は西和田です。

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別に私は全く駅めぐりなどする気はなかったのであったが、ついつい道沿いに駅が見えると、ふらふらと吸い込まれてしまいます。
西和田駅は、ローカル線にありがちな貨車を利用した「ダルマ駅」です。
自転車があるということは、日常的にこの駅を使っている人がそこそこいるのでしょうかね。
駅周辺は、それなりに人家はあり開けています。

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最果て感ただよいますな。
俺も遠くに来たものだ。

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駅名標。
「ひがしねむろ」の部分は貼りかえられているわけだが。

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その理由は、花咲駅がなくなってしまったことにあります。
花咲駅よりも初田牛駅の方が優先度低いような気もしなくないが。

私が根室に来たのはラーメンライスを食べるためであって、駅めぐりなんてやってる場合じゃないのだが、ここまで来たら次は東根室駅に行かないわけにはいかないだろう。

東根室駅は、道道142号線とは離れたところにあり、私もまさか駅めぐりをすることになるとは思ってなかったので、下調べゼロで道がわからなかったのであるが、それなりに線路に近い道を走っていると、偶然にも東根室駅への案内板を発見した。

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右に曲がって、住宅街の中、自転車を進めていくと。

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日本最東端の駅、東根室はひっそりと存在していた。
こんな地味な日本一を私は今までに見たことがあるだろうか。
同じ日本一でも、富士山と比べて、存在感があまりに違いすぎるのであった。
いや、富士山と東根室駅を比べるのもどうかと思うけどね。

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東根室駅は日本一のくせに駅舎すら存在しておらず、階段を上ってホームまで行きます。

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ボロボロの駅名標。
いいのか?日本一がこんなのでいいのか?
あまりにも日本一の扱いが軽過ぎないか。

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線路は根室方面に向かって軽く西に曲がっていて、確かにここが日本一東の駅なんだということがわかる。

こんな感じで、自転車用ヘルメットをかぶったおっさんがひとりで駅で写真撮りながら遊んでいると、利用者らしき地元の女子高生がホームにひょこっと現れて、ちょっと恥ずかしい気持ちになった。
そうなのだ、ここは観光地ではなく、地元住民の日常の足として活躍している場なのである。
よそ者のおっさんは、こっから可及的速やかに退場すべきなのである。
さようなら、東根室駅。
この地味なたたずまいが、これからも続きますように。

そんなわけで、霧多布より東の「北太平洋シーサイドライン」を総括しますと、ちっともシーサイドではなくて山の中のアップダウンの道が大半なのでありますが、花咲線に沿って通っていますので、花咲線の駅めぐりにはなかなかいい道なのではないでしょうか。
まあ、ほとんどの人にとって、駅めぐりなんてどうでもいいことと思いますが。

さて、根室駅に向かいましょう。
目的のラーメン屋は根室駅の近くにあるのです。

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信号にロシア語の表示があると、根室に来たって感じがしますね。
根室は北方領土が目の前にある「国境の街」なのである。

ちなみに私は学生時代、第二外国語でロシア語を選択しておりました。
ロシア語はアルファベットは複雑でありますが、基本ローマ字読みですので、読むだけならそんなに難しくありません。
上の写真で言うと、「Ko」が「こう」で「e」の上に点々がくっついた奴が「よー」で、「数字の4みたいな文字」が「ち」になるので、「ち」と「よー」を組み合わせて「ちょー」になるわけですね。
ただ、ロシア語が紛らわしいところは「H」が「エヌ」で「C」が「エス」だったりと、英語の常識を覆すようなアルファベットが使われておりますので、例えば「Ha」は「は」ではなくて「な」と発音するとか、色々めちゃくちゃなところがあってあなどれません。
などとロシア語についてエラソーに語ってきましたが、私は追試を受けまくってかろうじて単位を取ったぐらいの知識しかないので、ボロが出ないうちにロシア語講座を終らせることにします。
ダスビダーニャ(さようなら)。

にしても、今日はいっぱい自転車を漕いだなあ。
アップダウンは激しかったが、基本追い風ばっかりで楽チンだった。
たまには、帰りのことは一切気にしなくてすむ輪行ツーリングもいいなあ。

などと思ったところで、根室駅前に到着し、目的のラーメン屋さんを発見したのであった。

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つづく

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by gossy54200 | 2018-04-29 21:40 | ロード | Comments(2)  

Commented by pen at 2018-05-01 09:34 x
到着しましたね~

お店の名前そういう感じなのですね、突っ込みどころですね!

あとはお味の感想を聞きたいです^^
Commented by gossy54200 at 2018-05-01 21:54
ネタバレになるのでここで詳しくは書きませんが、かなりインパクト大のラーメン屋です。
9月のブルベ根室花咲200で使いたくなるようなお店ではないでしょうか。
腹をすかせて入るには最高のラーメン屋だと思います。
味の感想については、次回更新をお待ちくださいm(__)m

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