ただラーメンライスを食べるだけのために自転車で根室に行った話(その3)

その1 その2

さて、釧路から約7時間半、160km程の道のりを経て、ようやく目的のラーメン屋に到着いたしました。

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根室にあるのに「札幌ラーメン」というのはどうなんだ?
根室に来たなら根室らしいものを食わんかという意見もあるかもしれないが、この店名にだまされてはいけない。

ちなみに話は変わるが、20年ほど前に出張で大分に行ったとき、駅前に「札幌ラーメンくるまや」という看板があって腰が抜けそうになったのを覚えている。
「くるまやラーメン」は、そもそも札幌ラーメンではないし、くるまやラーメンの分際で駐車場がないというのも、頭がイカれているのではないかと思った。


さて、根室駅前にある札幌ラーメンの店なのであるが、中に入ってみると、時間が14時過ぎと昼飯には中途半端な時間だったこともあり、あまり人がいなく、すいているところの好きな私にとっては満足であった。

ここまでヘロヘロになって自転車を漕いできた身としては、非常に腹が減っているわけであって、どどんと味噌ラーメン(650円)とライス(250円)を注文した。
え、ライス250円は、ちょっと高すぎるって?
確かに私もライスが来るまではそう思っていた。
しかし、ここのライスは、あまりに規格外であったのだ。

腰の曲がったおばあちゃんがライスを持ってきてくれた。

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ちょっと待て?
俺は焼き魚定食など頼んだつもりはない。
え、何ですか?このおかずを全て含んで「ライス」ですって。
これが根室の力なのか。
250円で食べられるライスが非常に安いものに思えた。
根室駅前札幌ラーメン、恐るべし。

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更におばあちゃんはタッパを持ってきて、「これも自由に食べてください」と。
タッパの中身は、イカの塩辛、たこわさび、岩海苔であった。
250円でいたれりつくせりのサービスに目頭が熱くなった。
根室の未来は明るい。

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味噌ラーメンがやってきた。
そして、どういうわけか「これも食べてください」と、つぶまでやってきたのであった。
普通、ラーメンライスと言えば、ラーメンがメインでライスは脇役的存在なのであるが、ここのラーメンライスにいたっては、ライスこそがメインで、ラーメンはライス附属の味噌汁程度の存在感なのであった。
これはラーメンライス界の革命である。

まずはのびるので、ラーメンを先にひたすら食べます。
うむ、昔ながらの札幌味噌ラーメンという感じでよい。
メインディッシュであるライスへのウォーミングアップとしては、むしろラーメンはこのぐらいに控えめな存在であるぐらいがちょうどよい。

でもって、ライスを攻略しましょう。
カレイは骨が多くて食いにくいが、家で食べることのない焼ガレイうめぇ。
イカの塩辛も、たこわさびも、岩海苔もうめえ。
つぶもうめえ。
正直、ライスが足りないぐらいの盛りだくさんのおかずであったが、すでにラーメンが胃袋の中を占領していたので、ライスのお代わりを頼む余裕はなかった。

ごちそうさまでした。

うむ、これは確かにサロベツのボスが言っていたように、一度行ってみるべきすばらしいラーメン屋だ。
根室に来たら、エスカロップやオランダせんべいなんてどうでもいいから、まずは黙って駅前札幌ラーメンに行けと、私は力をこめておススメしたい。

ふー、腹いっぱいだ。
全てが満たされた今回の自転車遊びとラーメンライスなのであった。
この店は是非ドラマ「孤独のグルメ」で取り上げてほしいですな。
最初におかずてんこもりのライスが来たとき、松重豊さんがどうリアクションするのか想像してみたくなります。

尚、このラーメン屋でライスのみを注文することはご法度のようです。
あくまで、ラーメンがあってのライスのようです。

さようなら、駅前札幌ラーメン。
今度はいつになるかわからないが、絶対にまた来る。
腰の曲がったおばあちゃん、いつまでもお元気でいてください。


ラーメンを食ったら、あとは自転車をパッキングして、列車で帰るのみです。

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しばらくロード輪行などやっていなかったので、きちんとパッキングできるか不安だったが、実際にやってみると何とかなるものだ。
はっきり言って、前後輪の脱着さえできれば、ロード輪行などどうにでもなる。
ちなみに久々のロード輪行にあたり、はるか昔の自分の過去ブログを参照いたしました。


自分で言うのもなんですが、このブログはなかなか面白く、輪行袋へのパッキング方法を調べるだけのつもりだったのに、気がつけば1時間ぐらい読みふけてしまっていた。
お暇があれば、つがる旅や深名線の旅の様子などご覧になってください。
個人の自転車ブログって、どーにかこーにか100km乗れるようになったレベルぐらいが一番面白く感じるね。

駅に入って、切符を買います。

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特急列車でもないのに、それなりの値段がしますね。
まあ、根室~釧路間は120kmぐらいあるので、こんくらい取られても仕方がない。
道東、道北のように街が点在しているところは、どうしても移動距離が長くなり、公共交通料金が高くなりますね。
結局のところ、地元の人間がほとんどJRを使わない原因は、こういうところにあるんだろうねえ。
なんだかんだで、移動距離の長い地域では車の方が安くつくし、便利だもの。

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列車は一日に6本しかなく、シンプルな時刻表。
改札口にぶらさがっている案内板が、昭和の国鉄っぽくていいですね。

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駅名標。

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一両編成のキハなんとか。
私は駅については詳しいが、鉄道車両のことについてはさっぱりだ。

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さようなら、根室。
これだけ苦労してやって来て、ラーメンライスだけ食ってさよならってのもどうかという気がするが、これが私の自転車遊びスタイルなのでしょうがない。
私は観光地で観光のできない男なのである。

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落石~別当賀(べっとが)間の、荒涼とした風景がよかったですね。
月並みな表現ですが、まるで日本でないような光景でした。
落石~別当賀間の車窓の風景は、落石岬のある海側の方が絶景なのですが、花咲線初心者の私は何も考えずに陸側の席を取ってしまったのであった。
まあ、でも、花咲線の風景は陸側でも全然飽きませんよ。
花咲線全区間乗車は今回で三回目になりますが、過去二回は夜だったので、車窓の風景を堪能したのは今回が初めてでありました。

それにしても、線路に飛び出す鹿の多かったことよ。
運転手さんも鹿に神経使いながら運転しなきゃならんので大変ですな。
特に上尾幌~別保間は、一分に一回ぐらいの割合で減速していたからな。
もっとも、道外から来たと思われる乗り鉄さんにとっては、線路に現れる鹿が新鮮にうつっているようでしたが。

約3時間かけて、列車は釧路に到着しました。
ロード輪行は、輪行袋自体はデカイが、ブロンプトンより車重は3kgぐらい軽いので、かえって担いで歩くのは苦にならない。
デリケートなカーボンフレームは輪行に向かないなんて言われるが、やっぱ、軽いのはいいですよ。
そんなあちこちぶつけながら歩くわけじゃないわけですから、荷物が軽いにこしたことはありません。

駅前で自転車を組み立て、ひゃらっと帰宅して、今回の久々のロード輪行遊びは幕を閉じたわけであった。
自転車遊びは輪行絡めると、旅情を感じていいですな。
今度は釧網本線で遊んでみようかしら。

走行ログは以下の通りです。

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峠と名前のつくところがなかった割には、獲得標高1000m越えと、なかなか上らされましたね。
高低図を見ればおわかりのように、50kmを過ぎた「北太平洋シーサイドライン」からはほとんど平らなところはありませんでした。
これで向かい風だったら発狂していたレベルですね。

最後に一言。

北太平洋シーサイドラインは熊が出るところですので、自転車での単独走はやめましょう(超重要)。

ごきげんよう。

(このシリーズ終わり)

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by gossy54200 | 2018-05-01 22:59 | ロード | Comments(2)  

Commented by pen at 2018-05-02 13:38 x
びっくりです!
こんなお店があるとはね~^^
これは、運動してきた人を見極めてのサービスってわけでもないんですよねw 行ってみたいけど遠いなぁ^^;
Commented by gossy54200 at 2018-05-02 22:17
予備知識として、ライスにおかずがたくさんついてくるということは知っていたのですが、それでも実際にどどんと定食のようなライスを出されるとインパクト大ですね。

根室はこの駅前札幌ラーメンの他にも、函館ハセガワストアと提携している「タイエー」というコンビニがあり、函館同様の「やきとり弁当」が食べることができ、密かにB級グルメの宝庫なのでは?などと思ったりしています。

胃袋に余裕があれば、ラーメン+やきとり弁当を決めたかったのですが、さすがに若くない私には無理でした。

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