俺チャレ2018~ああ歌登(その5)

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音威子府まであと30km。
正直、残りは楽勝だと思っていましたよ。

しかし、ここから真の歌登の恐ろしさが発揮されるとは、このときは予想だにしなかった。

まあ、とにかく風がすごいんですわ。
正真正銘の向かい風。
内陸に入ったから、海沿いほど風は強くないだろうなんて思っていたがとんでもない。
平地でも15km/hぐらいしか出ないし、突風が吹いて押し戻されると10km/h以下になるし、下りでもペダル漕がんと進まんぐらい。
あー、もうやんなっちゃうわ。

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赤く囲んだ部分が、歌登のセイコーマートから、歌登を脱出するまでの風速です。
もう許してください、歌登。
私は歌登に対して、何か悪いことでもしたのでしょうか?

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「森の中の理想郷」うたのぼり。
いやいやいや、ちっとも理想郷なんかじゃねえよ。
「まずはこの風を何とかしろ、歌登」と、声を大にして言いたい。

歌登市街から国道275号線にぶつかるまでの道道12号線は、強風以外の印象は一切ありません。
ただただひたすら辛かったです。
しかし、今思えば快調に飛ばしていた紋別の辺りは味気ないと思い、めっちゃ辛いこの道の方がとてつもなくインパクトに残って、ひょっとしたら楽しかったんじゃないだろうかと錯覚してしまうのが不思議なところである。

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グッバイ歌登。
フォーエバー道道12号線。
私は二度とこの道を通ることはないだろう。

左に曲がって音威子府に向かいます。

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何もないところに場違いのような歴史のある建造物がある。
調べてみると、この「丹波屋」というのは、この地域に古くからあった旅館で、ここに鉄道が通っていて、林業が栄えていたころは材木商たちで賑わっていたようですな。
鉄道が廃止され、過疎化が止まらない現在は営業されていないが、地元の有志の方々で、この歴史のある建物の保存活動がなされているようです。
丹波屋よ、永遠なれ。

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こっから天北峠に入ります。
標高は190mぐらいと大したことない峠なんですが、ここまで200km以上自転車を漕いで来た身にとっては、かなり辛いものがありました。
全然関係ないですが、天北峠はここの他に、国道239号線の下川~西興部間にも同名の峠があるのですね。

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勾配は4%ぐらいなのですが、壁のように感じますわ。
写真では壁感が全く伝わりませんがな。

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14:49、天北峠の頂上で、音威子府村到達です。
人口1000人以下の、北海道一のミニ村です。

さて、私は雨を避けるために、あえて宗谷岬と言うメジャーなところから、音威子府と言うマイナーなとこに目的地を設定したのであったが、こともあろうに峠の下りから雨が降り始めてきたのであった。
なんてこった、雨を避けようと言う当初の目論見がパーではないか。

しかし、雨が降ると、雨の方に気を取られてしまい、今までの「疲れた」とか「足が痛い」とか、そういうものが全て吹き飛び、「さっさと目的地に着きたい」と、ペダルを回す脚が軽やかになる不思議。
まあ、これは気分的な問題というよりは、「下り坂」という万有引力の法則によるものなのであるが。

雨は結構な勢いになっていて、「音威子府市街地まで5km」という表示にゲンナリ来るものがあるのだが、とにかく前に進むしかないわけです。
ただ、この雨は通り雨だったのか、音威子府の市街地に着くころにはやんでいて、雨の被害は最小限に食い止められたのであった。

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15:25、一路食堂到着。
やはり、音威子府と言えば「黒いそば」を食べなくてはいかんでしょう。
本当は音威子府駅の中にある駅そば「常盤軒」で、そばを食べたかったのだが、確か15:00閉店だったと思ったので、この店を選ばざるをえなかったのである。

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あまりに腹が減っていたのか、「天ぷら+カツそば」と「ミニ豚丼」という普段なら絶対選ばないようなものをチョイス。
果たして、長距離サイクリングで疲れた胃に、こんなものが入るのか?

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そばはこの地独特の黒くて太い田舎そば。
もともとバカ舌の上に、疲労で細かい味覚なんてまるでわからないのであるが、ただひとつ言えるのは

空腹は最高の調味料

ということである。
いやー、うまかったうまかった。
どううまかったのかは全く説明できないのがアレであるが。

ごちそうさまでした。

駅そばがやっていない時間は、ここで音威子府そばを堪能いたしましょう。

食うもの食ったら、あとは駅に行って輪行準備するだけです。

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16:02、音威子府駅到達。
ここまで242km。
途中までは楽勝だと思ったが、歌登~音威子府の60kmは本当にキツかった。
しかし、それだけにゴールの喜びもひとしおであると言えよう。
本当は宗谷岬まで行きたかったが、未知の場所「歌登」という場所が、今回の旅にピリリとスパイスを入れてくれたのであった。
サイクリングは目的地よりも、そこにたどり着くまでの過程が大事なのである。

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駅そばは営業時間外。
しかし、よーく営業時間を見てみると。

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あー、15:00までと思っていた営業時間が、実は15:30までじゃないかよ!
しまった、営業時間に間に合っていたじゃないか。
「今度こそは常盤軒でそばを」と思うのだが、この今度は一体いつになったらやってくるのだろうか。
うーむ、これは今回の旅の中でも1,2を争う失敗だった。
しかし、こういう失敗こそが旅の醍醐味なのであると、ちょっと強がってみせる。

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あとはデカい輪行袋持ち込んで、一両編成のローカル列車に乗り込み。

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昭和時代の国鉄じゃないかと思わせるような、車内据付の扇風機の風を浴びて。

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4年ぶりのサロベツの地を通過して。

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19:49、日本最北端の稚内駅に到着したのでありました。

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こんばんは、稚内。
これから一晩お世話になります。

尚、雨予報のはずだった稚内は結局雨が降っておらず、私は「降る降る詐欺」にすっかり騙されたのでありました。
「あー、これなら宗谷岬行っとけばよかった」という気がしなくもないが、「降る降る詐欺」のおかげでディープな歌登の世界を堪能できたと思うと、それはそれでありなんじゃないかな思う今回の俺チャレでありました。

つづく

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by gossy54200 | 2018-07-09 21:42 | ロード | Comments(2)  

Commented by でかつ at 2018-07-09 21:50 x
写真1枚目:出光のスタンド西澤さんは昔のオヤジの行きつけw 毎朝、通学に通ってた道w
2枚目:そこに見える道路を進むと元の実家w
3枚目:小頓別のその橋だけは道路がきれいになっても替えてくれないw
4枚目:丹波屋は中頓別町小頓別の宝。
7枚目:天北峠の頂上のちょっと先には旧天北線のトンネルが右手にある。
常盤軒:早く行かないと爺ちゃん婆ちゃんががが(;^ω^)
Commented by gossy54200 at 2018-07-10 22:26
ローカル情報ありがとうございます。
多分、二度と行くことはないと思いますが(笑)、万が一、次回行くことがあれば参考にしたいと思います。

常盤軒は一度食べてみたいのですがね。
音威子府自体は何回か行ったことあるのですが、全て駅そばが営業していない時間だったものですから。
それだけに今回営業時間をきちんと調べなかったミスが悔やまれます。

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