フォーム改造

プロ野球選手が不振に陥ると「フォーム改造」に着手することが多い。

例えば、球のスピードは速いがノーコンの投手は腕をサイドに下げるとか、ホームランは打つが三振ばっかりというバッターはスイングをコンパクトにするとか、そんな改造がコーチと二人三脚の元で行われる。

しかし、このような改造が功を奏した例をあまり知らない。
かつて、「アジアの大砲」と言われた台湾出身の某選手は、フォーム改造で飛距離もさっぱり、確実性もさっぱりで二軍漬けとなってしまったし、誰とは言わないが北の球団の某選手なんて、フォーム改造しまくって、今やどう投げていいかわからないと、ハンカチを握りしめながらむせび泣いているのではないだろうか。

フォーム改造と言うものは、得てして、その人の持つ短所を克服する以上に、長所をダメにしてしまう面がある。
長野五輪の金メダリストであるスキージャンプの原田雅彦は、もともと高い飛び出しからの大きな飛行曲線が持ち味の選手だったが、当時ジャンパーの間で流行した、空力的に有利と言われている低い鋭い飛び出しに変えようとしてスランプに陥り、結局、元の高い飛び出しに戻して復活したなんてこともあった。

フォーム改造はうまく行けば、その人の持つ致命的な短所をなくし、飛躍的な成長につながるものなのかもしれないが、失敗すると、短所はそのままで長所もダメになってしまうという諸刃の剣で、素人にはおすすめできないのである。


しかし、それでもやらないといけないフォームの改造がある!


と、私は声を大にして、ついでにフォントも大きくして言いたい。


前回の記事で、私が圧倒的に足りないのは「ストライドの大きさ」であるということについて言及した。
今の時点で200前後のピッチには伸び代がない。
今後、もっとタイムを縮めるにはストライドを伸ばすしかないのではないかと。


では、どうやったらストライドが伸びるのか?

5年ぐらい前に、ストライド走法を意識して、ポーンポーンと一歩一歩後ろ足で蹴って歩幅を伸ばしていこうと試みた。
その結果、確かにハーフのタイムは伸びたのであるが、18kmぐらいからふくらはぎがパンパンになってしまい、これはフルでは持たない走り方だなあと。
長い距離では、よりふくらはぎを使わない走り方が求められるのである。

と言うことで、蹴らずに脚を前へ前へと持っていくピッチ走法にして、ふくらはぎに負担をかけないようにしたのである。
しかし、これではストライドは伸びない。
はてさて、ふくらはぎを使わず、かつ、ストライドを伸ばすにはどうすればいいのか?


そのカギは大転子にあったのである!!!


みやすのんき先生の「ひぃこらサブスリー」に書かれているように、「股関節はお尻の下についているのではなくて、横についているのだ!縦の意識では骨盤は固まってしまう!」のである。

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同じくみやすのんき先生の「大転子ウォーキング」では、「足の根元から使って歩く(上図の左)のと、もっと上の骨盤を足のように使って歩く(上図の右)では、10cmほど差が生じる」とも書かれています。

辛い開脚ストレッチとかしないで、体の使い方の意識を変えるだけで約10cmストライドが伸びるのであれば、それを試さない手はありません。

脚を前後に動かすのではなく、お尻を左右に動かして走る

ということを意識して、今週よりフォーム改造に取り組みました。
ピッチは10下げて、ストライドを10cm上げるイメージで、まずはやっていきましょう。


《結果》

・軽く走っている割にはスピードが速くなった。今までキロ5:40ペースがジョグと感じていたが、キロ5:20ぐらいでも苦しさは感じない。
・ピッチが減ったことにより、心肺の負担も減ったような気がし、かなり楽に感じる。
・ふくらはぎへの負担は感じないが、大腿四頭筋にかなり負荷を感じる。10km程度でそう感じるのだから、フルではどうなるのかちょっと怖い部分もある。


ちなみにガーミンのデータはこんな感じです。

フォーム改造前

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本日のデータ

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心拍数自体はそんなに変わってないのですが、動作がゆっくりリラックスしている分、ストライドを伸ばした走り方の方が今のところは楽に感じます。
ピッチにして5、ストライドにして5cm程度の違いなのですが、フォームの意識の持ち方で感覚的にはかなり変わるなあと思いましたね。
あとは30km走で、懸念されている大腿四頭筋の疲労具合を試し、別海ではどういう走り方をするか決めたいと思います。

果たして私はフォームを改造して、平成の大エース斉藤雅樹のようになれるのか?それとも、同じ斉藤は斉藤でも……(以下自粛)。

ごきげんよう。

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by gossy54200 | 2018-09-15 13:28 | ランニング | Comments(2)  

Commented by penl at 2018-09-16 06:50 x
あ〜楽しみですね^ ^
私は、まだピッチ走法を磨かないとだめな感じです。

…サイラスジュイさんのレースペースに付いていって観察してみたい…
Commented by gossy54200 at 2018-09-16 18:29
いちかばちかの賭けと言いたいところですが、多分、実際のレースでは脚が終ったら、ビホロの第二ランのようにピッチ200で稼ぐ感じで、ストライド走法とピッチ走法を使い分ける感じで行ければ……、などと考えています。

サイラス・ジュイさんについては、Facebook上の「走れ!マンガ家ひぃこらサブスリー」にかなり勉強になる動画がUPされています。
背骨を弓のようにしならせて、体幹を使ってストライドを伸ばしているように見えますね。
あんな風に軽やかに走れるようになりたいものです。

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