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阿寒赤いベレーランスパ(その1)

日曜日。

4月に行った「山花温泉ランスパ」が、思ったよりも自分の中で楽しかったので、第二回のランスパを決行することにした。

道東の温泉と言えば「阿寒湖温泉」で決まりでしょう!阿寒湖まで走っちまいな!
と、どーんと景気よく行きたいものだが、釧路市街から阿寒湖畔までは、一応同じ釧路市内にも関わらず約70kmも離れているので却下。
阿寒湖温泉ランスパは、ウルトラマラソンが走れるようになってからのお楽しみにとっておこう。
それがいつになるかは、神様にもわからない。

そんなわけで、今回のランスパは、同じ阿寒でも阿寒湖ではなくて、阿寒市街から4kmぐらい離れたところにある日帰り温泉施設「赤いベレー」を目指すことにした。
これなら家から30kmぐらいと、手ごろなロングランの練習になるだろう。
温泉を心行くまでエンジョイするために、つべこべ言わずに走るのだ。

この日の釧路は5月の半ばにも関わらず、家出たときは4度ぐらいしか気温がなくて、めっちゃ寒かった。
そんなわけで装備としては

・ゼビオで買った上下3000円ぐらいのジャージ
・ジャージの下には、「じこまん」の作者である漫画家玉井雪雄氏も絶賛している「アンダーアーマーコールドギア」
・豊平川のハーフマラソンでもらったペラッペラのランニング用手袋
・シューズ ASICS GEL-FEATHER GLIDE4
・ニセコヒルクライムでもらったリュックの中に、タオルとか下着の替えとかウインドブレーカーとか。

予想最高気温も8度しかなかったので、重装備で今回のランスパに臨むことにした。
寒いのは嫌だが、その分温泉のありがたみもわかるだろうということで、暖かい風呂を想像しながらとにかく走るのだ。

家から3kmぐらいのところで、サイクリングロードの入り口。
こっからサイクリングロードの終点である阿寒まで走るのだ。

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今回のランスパは、トレーニングと言うよりは、ピクニック的なものとして位置づけているので、あんまり頑張ることなしに、1km6分ぐらいのペースでたらたらと進んで行きます。
山花までは、前回のランスパと全く同じコースなので、特に書くこともなし。

山花でサイクリングロードを外れて補給。
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大体ここで、サイクリングロードの中間地点。
サイクリングロード周辺は果てしない北の大地が広がっていて、補給スポットはないので、ここまではひたすら我慢するしかなかったのだ。

このクソ寒いのに、北極みたいに冷やすなと、力の限りコカコーラ関係者には言ってやりたい。
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釧路の5月は冬だぞ!冬。
釧路の自動販売機は5月まではホットドリンクを設置することってゆー法律でも条令でも作ってくれんとやってられんのであった。

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冷たいもの飲んだら腹壊すんじゃないかと思ったので、腸にやさしそうなヨーグルト飲料と、持参したアミノ酸サプリで補給。

補給もすんだし、走り出しましょう。

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山花からのサイクリングロードは、路面が荒れているところが多く、普段ロードバイクで走るときは避けているのだが、私がこのサイクリングロードで一番好きな区間が、この山花~桜田区間なのである。
鬱蒼とした林の中を走るのは心地よい。

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林の中を蛇行した川が流れていて、どことなくローカル線の車窓を眺めているようだ。
というか、このサイクリングロードは廃線後を利用しているわけだから、ローカル線の車窓っぽい風景なのも当然なのであるが。

子供のころに利用した国鉄万字線の美流渡~万字っぽい風景だなあ。
まるで昭和の世界にタイムトリップしたかのようだ。

なんてノスタルジックな雰囲気にひたっていると、突然、高速道路の工事現場が現れて油断ならない。

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昭和のまま時が止まっているんじゃないかという風情のあったサイクリングロード周辺にも、確実に平成の波が押し寄せてきているのであった。
今、阿寒で止まっている高速道路が釧路まで延びたら便利になるだろうなあ。
というか、高速バスがスピードアップして、ますますJR離れが加速化していくんだろうなあ。

桜田休憩所到達。
ここまで約22km。

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自転車しか走れないはずのサイクリングロードにどうして車が停まっているんだろうという疑問があったが、まあ、細かいことは気にするな。

とりあえず、ようかん食おうぜ。

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さすがにハーフマラソン以上の距離を走っているので、甘いものが体のすみずみまで行きわたるような気分になり、生き返る。
さあ、あとサイクリングロードの終点まで約6kmだ。
テケテケと走ろうぜ。

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どういうわけか、パークゴルフ場の真ん中にサイクリングロードが存在している。
いや、正確に言えば、元々サイクリングロードがあったところに、強引にパークゴルフ場を作ったのであるが。
にしても、こんなクソ寒いのにシニアの方々は元気にパークゴルフしているねえ。
まあ、パークゴルフをしている方々の立場からすれば、こっちの存在の方が異常に思えるだろうが。

サイクリングロードの終点まで、あと1kmですよ。

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このクソ寒いのに、なぜか桜が咲いている。

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こんな気温で花開くなんて、釧路の桜はなんとたくましいことか。
しかし、桜が咲いても「春」って気が全くしないのは、どうしてなんだろうね。
釧路に来て3年経つが、どうもこの地は「春=桜」が結びつかない不思議な土地だ。
ついでに言えば、ここでは「秋=紅葉」も結びつかない。
なんでだろね。

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約25kmに渡るサイクリングロードも、ついに終点を迎えました。
このくらいの距離を割合あっさり走り終えたことに、我が走力の進歩を感じると共に、本来だったらちょっとした冒険気分を味わえるようなロングランが、ちょっとした日常の延長になってしまったことに寂しさを感じるのもある。

思えば、自転車に乗り始めたころも、20~30kmぐらいのライドで「非日常的な冒険」を気軽に味わえたのであるが、いつから20~30kmはショートっていうおかしな距離感覚が身についてしまったのかねえ。

物事が上達するということは、確かに同じことを以前よりもラクに効率よくできるってメリットはあるかもしれないが、逆に初心者のころのワクワク感が失われていくという側面もあり、なんだかなあという気分になったのであった。

つづく

by gossy54200 | 2017-05-15 21:44 | ランニング  

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